米国の急性アルコール中毒死、1日6人!
日本で4月といえば歓迎会のシーズンです。お酒の一気飲みによる急性アルコール中毒が話題になりますが、このたび米国の疾病対策予防センターで、アルコール中毒に関する調査の結果が発表されました。同センターによると、2010年から2年間、平均で1年間に2,221人が急性アルコール中毒で死亡していました。このうち4分の3は35歳から64歳までの中高年。しかも全体の4分の3は男性。一番死亡率が高いのは45歳から54歳までの男性でした。
「これまでの調査は主に学生など若年層を対象にしてきました。しかし、問題はもっと大きなものでした。驚くべきことに、アルコールによる死者は中高年に集中しているのです」(同センターのアルコール問題対策担当者)
報告書は「アルコール中毒死はこれまで考えられてきた以上に深刻な問題になっている」と解説していますが、調査方法が異なるため、死亡率が上がっているかどうかの見極めはできないといいます。
短時間に大量飲酒すると、血中アルコール濃度が急激に上がり、体が対応できなくなります。過度のアルコール摂取は呼吸をコントロールし、体温と心臓機能を司る脳の働きを停止させてしまいます。こうして死に至るのは暴飲の典型的な結果によるものだと報告書は解説しています。
暴飲とは具体的にどれくらいの量なのでしょうか? 報告書は、女性の場合「一度に4杯以上」、男性は「一度に5杯以上」と定義しています。
報告書によると、3,800万人の成人が1カ月に平均4回は暴飲しているとのことです。ただし、暴飲する人の約90%はアルコール中毒患者ではないそうです。また、アルコール依存が原因で中毒死する者は全体の3分の1しかないと、報告書は分析しています。
米国内でアルコールによる死亡率が最も多いのは、ネイティブ・アメリカン(先住民)とアラスカ原住民で、100万人に対し49人の死者を出しています。これは100万人に対し約9人という米全国平均に比べ相当高い数字です。全体で見ると死者の多くは非ヒスパニック系の白人が多く、全体の57%を占めているそうです。
(New York Times News Serviceより)
■急性アルコール中毒とその対策
急性アルコール中毒とは、「短時間に多量のアルコール飲料を摂取することにより生体が精神的・身体的影響を受け、主として一過性に意識障害を生ずるものであり、通常は酩酊と称されるもの」と定義されます。その症状は血液中のアルコール濃度に比例し、重いものでは、意識レベルが低下し、嘔吐、呼吸状態が悪化するなど危険な状態に陥ります。
日本では若年者・女性・高齢者などでリスクが高まり、とくに大学生や新社会人では一気飲みとして飲酒させられ、死亡に至るケースが毎年発生しています。
ちなみに体調を崩すことが分かっていながら飲酒を強要し、急性アルコール中毒で死亡させた場合は刑法第二百五条(傷害致死罪)が適用され、3年以上の懲役が科せられます。
急性アルコール中毒が疑われた場合、適切な処置や対応法を取ることが大切です。
間接的な危険性もいっぱい!
急性アルコール中毒により死亡する場合、血中アルコール濃度が高まることによって呼吸・循環中枢が抑制されて死に至る直接的な要因だけではなく、間接的な要因で死亡する場合も多く見られます。嘔吐物による窒息で死亡する事例をはじめ、足下のふらつきなどによって転倒したり、屋外で眠ってしまい電車や車にひかれる、海や川でおぼれる、もうろう状態で行った言動によって他者とのトラブルに巻き込まれるなど、さまざまな間接的な危険性が高まります。
【対策】
お酒は適度にたしなむことが前提ですが、その飲み方を工夫するだけでもずいぶん違います。○酔いが回るにはある程度の時間がかかるので、飲み始めの30分は意識的にゆっくり飲む
○空腹時はアルコールの吸収が早まるので、つまみを食べながら飲む
○一気飲みはせず他人にも強要しない
○自分のペースで飲む‥‥等々
康復医学学会の研究素材「HM-3000(特系霊芝)」は、経口投与によって多量のアルコールより誘発された心臓・肝臓の過酸化脂質を抑制する作用が認められており、アルコール誘発性脂肪肝や肝硬変を防ぐことが期待できます。特に、まだ肝機能の重大な損失を経験していないアルコール性肝疾患の初期段階での人々にとって有益です。
また、アミノ酸の一種「グリシン」にはアルコール代謝促進、二日酔い防止、肝機能障害予防の各作用が認められています。事前に飲んでおくことをおすすめします。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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