2016年4月1日金曜日

認知症対策

オランダの“住人全員が認知症の村”

アムステルダムから車で約20分の田園地帯に、高い塀にぐるりと囲まれた“村”があります。ここは、オランダ企業が運営する介護施設「ホグウェイ」。オートロックと監視カメラで厳重に管理されています。

 要介護の高齢者が集団で暮らすケア施設(09年開設)ですが、近年、英・米をはじめ世界のメディアが取り上げてきました。「この介護施設に入居できるのは認知症患者だけで、現在152人が暮らしています。他にない特徴として約1万2000㎡(甲子園球場のグラウンドほど)の敷地が一つの街のように機能していることがあります。住居の他、カフェや映画館など、入居者がくつろげる環境を整えています」(ホグウェイ広報担当)。

 この構想の発案者は現地の老人ホームで働く女性ヘルパーたちでした。そのうちの一人が、ホグウェイの創設者であり現在の施設代表者です。「代表を含め、発案したヘルパーたちの親は認知症やアルツハイマー病を患って亡くなりました。彼女たちは“親に適切なケアを受けさせてあげられなかった”後悔の念から、調査・研究を重ねました。そして、患者を病院や施設に閉じ込めるのではなく、極力それまで通りの生活を送らせてあげることが、どんな治療にも代えがたいケアになると結論づけたのです」(同前)。ここまで大規模な取り組みは、福祉に手厚い欧州でも他に例がなく、英ガーディアン紙が「認知症患者のためのテーマパーク」と報じたことでさらに注目が高まりました。

 先日、日本の最高裁で注目の判決が下されました。07年に、愛知県で91歳の認知症男性が徘徊中に列車にはねられた事故で、鉄道会社が男性の妻と長男に損害賠償を求めていた裁判の判決です。最高裁は家族に賠償責任はないと判断しましたが、一方で「家族が責任を問われる場合もある」としています。日本の認知症患者は予備群を含め推計800万人。患者が事故を起こすリスクを家族だけが背負う社会でいいのか、事故を防ぐために患者を閉じ込めることは許されるのか、様々なことを考えさせられる裁判でした。

 そうした問題を解決するヒントが、ホグウェイにあるのかもしれません。認知症患者が違和感なく日常生活を送れるように、レストラン、スーパー、美容院などが併設され、施設内は店員も美容師も周囲が全員スタッフで、約250人が配されています。このような環境では、認知症患者のさまざまなトラブルは起きにくいと言えそうです。ちなみに入居費用は月額5000ユーロ(約62万円)とのこと。
出典:週刊ポスト2016年3月18日号

■脳血流の増加、そしてプラズマローゲン

ほとんどの病気は、血の巡りを良くすれば、発症を防げるし、治すこともできます。

 認知症においても脳血流を増やすことで、予防するだけではなくて、認知症の進行を食い止めることが可能です。
 脳の血流量は、年齢とともに直線的に低下します(右図)。

 認知症は、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(FTD)の4つに分けられますが、いずれの場合も脳の末梢血管の流動性が低下していることにおいては共通しています。

期待の物質「プラズマローゲン」

(c)レオロジー機能食品研究所
認知症に良いとされる成分のうち、今注目されているのが「プラズマローゲン」です。プラズマローゲンは、抗酸化作用を持つ、人や動物の体内にあるリン脂質の一種です。

 20世紀末にアメリカで、健康な人とアルツハイマー型認知症の人では、脳の中のプラズマローゲンの量に差があることが突きとめられ、ここからプラズマローゲンは認知症改善研究のカギとして脚光を浴びたのです。
 日本でも、脳疲労研究の第一人者、藤野武彦先生をはじめ、さまざまな研究者による研究開発がすすめられています。

 ひどい物忘れなどを引き起こす認知症は、脳の神経細胞が死んでしまうことが原因と考えられています。そういった症状が進んでいる脳内では、プラズマローゲンが減少していっていることが研究で分かってきました。プラズマローゲンを増やすことで、脳神経の細胞死を防ぐこともできるということです。
 この成分は、もともと脳内の細胞が働くのになくてはならない物質。これが不足すると脳の機能が弱まり、認知症やアルツハイマー病などを発症するとみられています。実際にアルツハイマー病患者にプラズマローゲン配合の食品を摂取してもらう臨床試験によって優位な結果も出たというデータもあり、その効果に注目が集まっているのです。

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認知症における康復医学学会の研究

脳は脂質成分が多いため酸化されやすく、円滑な血流が必要な組織です。そのため、脳の酸化を抑え、血流を良くすることが、認知症予防につながります

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、脳血流の改善作用があることで、早くから認知症患者の症状改善の実証例があります。
※認知症と霊芝についての詳細はこちら →http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_reishikounou_06ninchishou.htm

 近々、HM-3000による認知症改善の実証例が学会発表される予定です。また、現在、プラズマローゲンと霊芝の組み合わせの研究も進めています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン



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