2016年4月6日水曜日

感染力が強いロタウイルス!

花粉の季節は、ロタウイルスの季節

 冬~春にかけて流行するウイルス性胃腸炎の原因としては、「ノロウイルス」「ロタウイルス」の2つのウイルスが有名です。さくらの季節とともに、ノロウイルスの感染件数は低くなるといわれていますが、それに代わって増えてくるのがロタウイルス感染症です。ロタウイルスというと「冬」のイメージがあるかもしれませんが、実は3~4月が流行のピークとなる感染症なのです。

 ロタウイルス感染症とは、「冬季嘔吐症」「白色弁性下痢症」「嘔吐下痢症」と呼ばれることもある乳幼児がかかりやすいウイルスによって起こる病気で、現時点で治療薬は存在していません。したがって、症状に対する治療が中心となります。
 激しい嘔吐と下痢を繰り返し、便の色になる胆汁の分泌を妨げるため、お米のとぎ汁のような水便が一日に何度も出ます。脱水による衰弱が起こりやすいですから、嘔吐が激しくて水分が取れない場合は、できるだけ早く小児科医の診察を受けるようにしましょう。

 ロタウイルスもノロウイルスと同様、消毒用アルコールではウイルスが死にません。アルコール性の手指消毒薬を過信しないようにしましょう。
 嘔吐物やおむつは、塩素系の漂白剤で消毒するほうが好ましいとされています。また、乳児の場合、下痢のせいでおしりが荒れたり、ただれたりしやすいので、ぬるま湯で洗ってあげるようにするとよいと言われています。

 一般的には、嘔吐は1~2日でおさまりはじめ、下痢も長くても1週間程度で収まることが多いようです。胆汁が分泌されている証である茶色い便が出てくるようになれば治癒に近づいているといえますが、まずは、ウイルス汚染が疑われる生ものなどを与えたり、生ものを扱った食器をそのまま乳幼児に使わせたりしないように意識することが重要です。

 子どもがロタウイルス胃腸炎を発症すると、その家族も次々と感染することがよくあります。家庭内の二次感染を防ぐためには、嘔吐物の処理も重要なポイントです。嘔吐物を乾燥させてしまうと、ホコリといっしょに舞い上がり、ウイルスを含んだ粒子は空中に1時間以上もとどまることがあります。したがって、乾燥する前に処理することが大切です。
(出典:読売新聞)

■ロタウイルス感染性胃腸炎

ロタウイルス胃腸炎では、感染してから約1~4日で下痢や嘔吐の症状を起こし、発熱や腹痛をともなうこともあります。同じように胃腸炎の原因となるノロウイルスと比べると、発熱を伴う例がより多く、下痢の期間が少し長い傾向があります。乳幼児においては、激しい下痢で急速に水分が失われ、何回も吐いて水を飲むのも大変になります。さらに、発熱も加わることで、脱水症状で重症化する危険性が高くなります。また、稀に脳症を合併することで、けいれんや意識低下を起こして重症となることがあります。

感染力が非常に強いロタウイルス

 ロタウイルスは特に乳幼児の重症急性胃腸炎の主要な原因病原体で、ロタウイルス感染症により世界では5歳未満の小児が約50万人の死亡があるとされ、その80%以上が発展途上国で起こっています。しかし、ロタウイルスは環境中でも安定で、感染力が非常に強いためたとえ衛生状態が改善されている先進国でもその感染予防はきわめて難しい状況です。
 わが国におけるロタウイルス感染症による死亡者は稀ですが、それでも感染者数は非常に多いため、小児感染症における重要な病原体の一つであることは疑いの余地のないところです。

ロタウイルス胃腸炎の対策と感染予防

臨床的にロタウイルス胃腸炎の治療法はなく、下痢、脱水、嘔吐に対する治療が点滴、経口補液、整腸剤の投与などで行われます。合併症があるときには合併症に準じた治療が行われます。小さな子どもは脱水に弱いので、病院受診までの水分補給が初期対応のポイントです。下痢がひどいと、ナトリウムなどの電解質も失われます。薬局では下痢による脱水に適した、専用のドリンクも売っています。小さいお子さんのいる方は、いざという時のために準備しておきましょう。なお、この専用ドリンクは、基本的に糖分とナトリウムの濃度を調整した水なので、自家製でつくることもできます。

 予防の基本は、流水と石けんによる「手洗い」です。嘔吐物は、乾く前に処理するようにしましょう。処理の際にはマスク、手袋もあると安心です。処理後はしっかりと手を洗います。
 また、ロタウイルスによる下痢症状が終わっても、便の中に1週間以上もウイルスが排出されることがあります。しばらくはオムツ交換後の手洗いもしっかり継続しましょう。

ホタテ貝殻焼成カルシウム水溶液
を使用した『ノロアタックスプレー』
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ホタテ貝殻焼成カルシウムでの消毒がおすすめ

ロタウイルスの消毒については、『ノロウイルスの消毒方法(食品安全委員会)』が参考になります(ノロ用ですが、ロタウイルスにも利用できます)。次亜塩素酸ナトリウムの使用を奨励していますが、抗ウイルス効果が有機物存在下で弱まる、健康被害が心配などの問題があることも事実です。特に小さな子どもの使用は避けたいもの。
 康復医学学会では、効果の持続性と安全性に優れた「ホタテ貝殻焼成カルシウム」の使用をおすすめしています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン

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