よく眠るために“寝酒”をするのは危険!?
寝酒はお酒を飲む男性の半数以上がしているそうです。しかし、その寝酒がいびきと睡眠時無呼吸症候群の原因となっているのをご存じですか? 寝酒をすると血液中の酸素も減っているのです。「酒は百薬の長」とも言われるとおり、適度な飲酒はストレス解消・コミュニケーション促進・食事の美味しさを倍増させる等々、色々なメリットを私たちにもたらしてくれます。その反面、間違った過度の飲酒はデメリットにしかならない事も心得ておく必要があります。
寝酒は、神経の緊張を緩和する作用があり、確かに寝つきをよくする効果はあります。しかし一方で、過度の摂取をした場合、ノンレム睡眠・レム睡眠のバランスが崩れやすくなるため、睡眠の質が低下してしまうのです。睡眠の質が悪いと、成長ホルモンの分泌が減ってしまって脳と体の修復が不十分になり、体にさまざまな支障をきたします。
寝酒の悪影響はそれだけではありません。寝酒をするといびきがひどくなり、睡眠時無呼吸症候群も悪化します。これは、アルコールで筋力が落ちることと、のどの奥がむくむことが原因。気道が狭くなって、いびきや無呼吸になりやすくなるのです。実際、寝酒する習慣のある男性を調査したところ、血液中の酸素が減っていることが判明しました。原因は睡眠時無呼吸症候群です。飲酒量が増えるほど、酸素濃度が減っていたのです。
睡眠時無呼吸症候群の人は、十分な時間睡眠をとったとしても「寝覚めが悪い」「昼間眠い」「頭痛がする」のが特徴。眠りが浅いため日中、強い眠気に襲われ、居眠り運転をして大事故につながることもあります。
しかも、睡眠時無呼吸症候群の人は合併症のリスクも上昇。心筋梗塞・狭心症は2~3倍、脳卒中は4倍、高血圧症は2倍、糖尿病は2~3倍にリスクが高まります。人によっては寝酒が突然死の原因となる可能性もあります。睡眠中に無呼吸状態が続くと、心拍数が上昇。心臓や血管に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中などの突然死をおこすことがあるのです。
不眠症の解消に寝酒を飲む人の多くは、「睡眠薬は怖い」という先入観があるようです。ちなみに不眠解消に寝酒をしているのは日本人が世界一多いそうです。しかし、寝酒よりも睡眠薬の方が遥かによいと言う医療関係者が多いのも事実。
「酒は百薬の長」とするために、お酒はおいしく適量を飲む、飲酒は就寝3~4時間前までに済ませるなどのことを心掛けたいものです。
出典:http://nice-senior.com/
■睡眠と飲食の関係
寝る前に食事をすると、睡眠中も消化のために胃腸は働き続け、その間は身体が深い睡眠に入りにくくなってしまいます。また、胃に食べ物が入ったまま眠ると、睡眠中は脈拍や血圧が下がって、血流が抑制されるので胃腸の動きは鈍くなり消化や吸収の効率が下がります。すると、消化不良を起こして下痢や便秘になりやすいほか、逆流性食道炎の原因にもなります。
寝酒も同じです。お酒を飲むと、寝付き自体は良いと感じますが、実はお酒を飲んで寝ると、睡眠中に肝臓でアルコールが分解されて発生するアセトアルデヒドという物質が交感神経を刺激してしまい、眠りの質を悪化させるのです。さらに寝酒は、起きている場合と比べて睡眠中のアルコール分解速度が半減してしまいます。これは、睡眠中はアルコール分解酵素の働きが鈍くなることが原因と考えられています。
睡眠ホルモン「メラトニン」を活性させるには
睡眠前には睡眠ホルモンの「メラトニン」が分泌されます。メラトニンは、①深部体温を下げる ②副交感神経を優位にして、気持ちを落ち着かせる ③呼吸や脈拍、血圧を低くする‥‥という作用で私たちの身体を眠りに適した状態にします。メラトニンの材料は、脳内セロトニン(神経伝達物質)です。そして、セロトニンの材料は必須アミノ酸「トリプトファン」です。
それならトリプトファンを多く含む食材を摂ればいいと思いますが‥‥。
体内に摂り入れたトリプトファンは消化管から血流に乗って、セロトニンを合成する酵素がある「小腸」と、脳幹の「縫線核」を目指します。しかし、セロトニンの量は小腸が90%、脳内がその5%ですから、ほとんどが腸内セロトニンの材料として使われてしまいます。また、腸で生成されたセロトニンは血液脳関門を通過できません。つまり、食事で脳内セロトニンを増やすのは不可能に近いのです。
また、セロトニンを伝達する「セロトニン神経」を活性化させることも重要です。そのためには太陽の光とリズム運動が効果的だと言われています。
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また、アミノ酸の一種「グリシン」は、深部体温を下げて睡眠に誘う効果があることがわかっています。グリシンだけでは眠れない人も、ラフマエキスと一緒に摂ることで、子供のころのような熟睡ができ、また心地よい目覚めが期待できるようです。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 村雨カレン
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