2013年8月30日金曜日

睡眠時間と健康リスク

睡眠時間の調査

経済協力開発機構(OECD)は2009年、加盟している30の国々から国民の時間の使い方に関するデータを収集しています。その中には、平均睡眠時間に関するデータも含まれていました。
 OECDが2011年に発表した報告によると、国別で、平均睡眠時間が最も長いのは中国で、9時間を超えています。一方、最も短いのは日本で、平日の平均睡眠時間は7時間14分でした。
 2010年国民生活時間調査(NHKが5年に1度実施)では、日本では1970年代以降、睡眠時間が一貫して減少していることが判明し、それに反してインターネットの使用時間は増える一方だということです。

 睡眠時間や睡眠不足は、多くの健康リスクを伴います。女性は、お肌の影響も心配です。米国の化粧品メーカーは大学病院ケースメディカルセンターとともに60人の女性参加者と彼女たちの睡眠パターンが与える肌への影響も調べています。30歳から49歳までの女性たちはまず2つのグループに分けられました。「質の悪い」睡眠パターンを持つ30人と、「質のいい」睡眠パターンを持つ30人で、4晩にわたる調査の間、研究チームはひとりひとりの女性の肌がどうなってているかを調べました。結果は、小じわや、肌の色ムラ、ハリの減少は「質の悪い」睡眠グループで2倍、日焼けからの回復もずっと遅いことがわかりました。さらに悪いことには、睡眠が乱れている女性たちの肌には水分不足や感覚反応の鈍化などの症状も見られました
 この睡眠と女性のお肌に関する情報に対して裏づけになるような情報もあります。総務省社会基本調査によると、最も睡眠時間が長かった都道府県第1位は、秋田県の7時間56分。続いて2位に青森県と高知県の7時間54分、4位が山形県の7時間50分、5位に福島県で7時間48分でした。さらに、都道府県格付研究所から睡眠、食事などの女性の生理的活動についての平均時間ランキングを見てみると、秋田県が11.14時間でトップなのです。充分な睡眠時間の確保と規則正しい生活リズムが秋田に美人が多い理由のひとつと言えます。
 一般的に、成人は7時間から9時間の睡眠が必要だとされています。睡眠が7時間に満たない場合、多くの健康リスクにさらされます。ちょっとした不安要素から生命にかかわるものまでさまざまで、記憶障害や心臓疾患、がんや糖尿病のリスク増加のほか、“うつ”などの精神疾患に至るケースもあります。


■不眠がもたらす健康リスク

睡眠の程度が血糖値、中性脂肪などの数値を高め、善玉コレステロールの数値を低下させて肥満や糖尿病に拍車をかけることがわかっています。下記のグラフは、睡眠時間と各数値の関係です。睡眠は、短時間と長時間に各数値が高い数値を示しています。逆にHDL(善玉)コレステロールは、低くなっています。睡眠不足は当然ですが長すぎる睡眠も良くないのです。このことから、睡眠は時間の長さより「質」の問題だということがわかります。

睡眠と血糖・中性脂肪等の関係!


睡眠時間が短いほど食欲ホルモンが増える

睡眠時間を十分にとることが肥満予防に重要な役割を果たします。その1つが、日頃の睡眠時間と食欲を調整する2つのホルモン「グレリン」と「レプチン」の血液中の濃度を調べた結果(下表)、日頃から5時間しか寝ていない人は、8時間の人に比べて、グレリンが15.5%多い一方、レプチンは14.9%低い結果が出ました。

 睡眠不足は、中性脂肪、コレステロール、血糖値にも悪影響を及ぼします。また、食欲も亢進させ体重の増加のもとになり、健康に対するリスクを高めてしまいます。
 十分な質の良い睡眠のカギは「セロトニン」にあります。康復医学学会の主要研究テーマのリラックスハーブ「ラフマ」は、セロトニン活性を促進し、質の良い眠りが期待できます


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年8月29日木曜日

グリシンの安眠効果

こんな効果も期待できる"グリシン"

康復医学学会でも研究しているアミノ酸「グリシン」は、糖分制限のストレスフリーをテーマにしてきましたが、そのグリシンに関してこんな記事が掲載されていました。

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現代の日本人の睡眠の質は低下しているという。「特に現代人は睡眠時間を犠牲にして活動するため、さまざまな問題が発生しています」と話すのは、東京大学の高橋迪雄(みちお)名誉教授。生理学などが専門の高橋名誉教授によると、一般的に動物は、1日の中で短い時間に分断して睡眠を取っているのに対し、ヒトは集団で狩りや農耕をするようになったため、夜にまとめて眠るようになったという。
 ところが、明るくなったら起き、暗くなったら眠るという本来の「明暗のリズム」が現代の社会では大きく崩れてきている。現代人を悩ませる具体的な睡眠の問題としては、
●夜なかなか眠れない「入眠障害」
●夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」
●朝早く目が覚め、その後、眠れない「早朝覚醒」
●眠りが浅く熟睡感がない「熟眠障害」
などがある。睡眠は時間だけでなく、質が重要。きちんと深く眠ることで疲労から回復し、起きた後で、しっかり活動できるようになる。日中の活発な活動により、その日の夜の睡眠がスムーズに訪れるというのだ。そうした中、体をしっかり休ませる効果で注目されているのが「グリシン」というアミノ酸だ。

 私たちは、深い眠りと浅い眠りを繰り返して目覚める。質の良い眠りのリズムは、眠りに入って間もなく、深い眠りのノンレム睡眠に入り、その後、覚醒に近づくにつれて浅いレム睡眠量を増やしながら、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返して目覚めるというパターンだ。
 高橋迪雄教授は「質の良い睡眠の鍵は体温。私たちは本来、深部体温が下がり始めるときに就寝すると寝付きが良く、深い眠りが得られます。ところが、現代生活の睡眠と活動のリズムでは、このタイミングを外してしまうことが多く、睡眠に問題を抱える人が増えているのです」と解説する。夏は特に暑さのため、寝苦しく、深部体温が下がりにくい。
 深部体温を下げ、良質な休息をサポートする効果で注目されているのが「グリシン」という成分だ。グリシンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、私たちの体内でも作られている。このグリシンが脳に作用して深部体温を下げる働きが見つかった。実際には手足の血流を増やすことで体の熱を逃し、深部体温を下げるのだ。同教授は「体を休めたいときにグリシンを摂取すると、深部体温が下がるのを助け、しっかりとした休息を取れることが分かってきている。その効果は多くの研究で科学的な証明も得られています」と話す。
(MSN産経ニュースより抜粋)
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 まだまだ残暑が続くようですが、熱中症対策としても深部体温を下げることは重要です。


■良質の睡眠は、記憶力向上に期待できる

 前項でもお伝えしたように、アミノ酸の一種である「グリシン」には、深部体温を下げ、質の良い睡眠をサポートする効果があることが分かっています(右図)。また「集中力の向上や意欲の改善、ストレスの軽減などにつながるという研究報告もあります。それにより、仕事や勉強の効率アップが期待できます」(東京大高橋迪雄名誉教授・生理学)。質の良い睡眠を取ることで、経験したことや学習したこと、トレーニングしたことなどを「記憶」として定着させることができます。質の良い睡眠が取れないと、必要な情報を整理して記憶する能力が低下するとのことです。「高度な技を体で覚えるスポーツ選手などにとっても、睡眠の質は重要なのです」(同教授)。

グリシンは安心で安全に摂取できる甘み

この『本説伝』では、最悪の老化物質「AGE(終末糖化産物)」対策でグリシンを取上げました。毎日の生活で少しずつ体内に溜まっていくAGE、これを少しでも溜めないようにするには、糖質の摂取に気をつけなければなりません。しかし、「甘み」に対する制限は、ストレスの蓄積を招き、逆に「睡眠の質の低下」~血糖値の上昇にもつながります

 グリシンはとても甘くて(ショ糖の7割の甘味)、“ホッとする甘み”が欲しいときに、炭水化物ゼロ(糖質も含む)でしかもアミノ酸だから人工甘味料特有の有害性がなく安全・安心です。
 また、さわやかな甘味なので、どんな料理や飲料に添加しても、風味を損なうことはありません
 和漢生薬研究所の商品『甘みストレスフリー』は、グリシンの他に霊芝炭が含まれ、遠赤外線特有の香ばしさが味に深みを持たせます。また、グリシンはAGE対策に対しても安全で無理なく糖質制限ができます。
 そして、今回の記事のように「睡眠の質の向上」対するデータも明らかになり、甘味に対するストレスの軽減AGE対策と、幅広い効用が期待されているのです。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年8月24日土曜日

眠気と病気

エップワース眠気尺度

寝苦しい熱帯夜が続き、満足な睡眠がとれなければ日中に眠いのは当たり前ですが、睡眠時間は十分なのに日中に強い眠気を感じる人は要注意です。

 そんな方は、日常生活で感じる眠気の評価測定、エップワース眠気尺度を試してみてください。これは、世界中の医療や産業保健の現場で広く使われている、信頼性が高いテストです。そして、このエップワース眠気尺度が11点以上の人には、さまざまな症状と病気の可能性があると言われています。たとえば、睡眠薬や精神科の薬、風邪薬、アレルギーの薬などで起こる「薬剤性過眠」。気分がすぐれない、もの悲しい不安が強い、やる気が出ない「うつ病、季節性うつ病」。夜間の睡眠が不十分、十分な睡眠をとると日中の眠気がなくなる「長時間睡眠者、睡眠不足症候群」。日中の居眠りを我慢できない、笑ったり驚いたり怒ったりすると、体の力が抜ける、金縛りにあう、寝入りばなに幻覚を見る「ナルコレプシー」。イビキをよくかく、睡眠中の呼吸が不規則、朝起きたときに頭痛がしたり、ノドが渇いている、高血圧、肥満に多い「睡眠時無呼吸症候群」。夕方から夜にかけて、脚がむずむず・ちくちく・ひりひりする、 脚に虫が這うような不快感がある、家族に脚を動かしていると言われたことがある「むずむず脚症候群」など。

 日中の居眠りは、大きな事故の原因にもなります。強い眠気に悩まされている人は、早めにチェックして、病気かどうか確かめてみてください。


日中を襲う眠気

日中、眠気が強い時は「頭がすっきりしない」「体がぐったりする」「イライラする」などの症状が表れがちで、物事も頭に入りにくく思考力も低下します。睡眠が十分にも関わらず強い眠気が襲う時には、心の病気が関わっている場合もあります。

長く眠ってもスッキリしない「特発性過眠症」

特発性過眠症では、日中に突然眠り込む“睡眠発作”という症状が特徴的です。そして日中に寝てしまうと、起こそうとしても1時間以上目覚めない、居眠りの後すっきりした感じがしない、寝覚めが悪くひどく寝ぼけてしまうなどの症状が表れます。

睡眠時間が長時間になることも

特発性過眠症では、夜の睡眠時間が8時間くらいのこともありますが、10時間以上になることもあります。そして、朝の目覚めが非常に悪いことも特徴です。大音量のアラームを鳴らしてもなかなか起きず、家族や近所の人に迷惑がかかることもあります。また、自律神経系が障害されることもあり、頭痛起立性低血圧めまい手足の冷感などの症状があります。

月経周期と関連して強い眠気を感じる「月経随伴睡眠障害」

典型的な月経関連過眠症では、月経の約1週間前から日中の眠気が強くなり、月経の開始とともに眠気が軽くなるパターンをとります。
 下腹部痛や頭痛、イライラ、憂うつな気分など、月経前症候群(PMS)などの症状が強い人ほど、日中の眠気も強くなる傾向があります。先に述べた過眠のパターンをとり、強い眠気が2日以上続き、このようなエピソードが年に1回以上あると、月経関連過眠症と診断されます。

その他

睡眠中に足が動く「周期性四肢運動障害」。睡眠の時間帯が遅いほうにずれて、極端な宵っ張りの朝寝坊「睡眠相後退症候群」。就寝と起床の時刻が毎日1時間ずつ遅くなる「非24時間睡眠覚醒症候群」。寝ている時間と目覚めている時間がバラバラの「不規則型睡眠覚醒パターン」・・・などがあります。

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 通常、睡眠中は、神経伝達物質「メラトニン」が分泌されて深い眠りを作ります。そして朝方になると、同じ神経伝達物質の一つ「セロトニン」が分泌量を増やし、覚醒しスッキリ目が覚めるというリズムを作ります。
 これらの神経伝達物質のバランスが悪いと、日中の眠気の原因になります。そして、神経伝達物質のバランスを整えるのもセロトニンの役目です。
 リラックスハーブ「ラフマ」には、【セロトニン神経の活性→セロトニン分泌の促進→神経伝達物質のバランス調整】という「質の良い眠り」の可能性に関するデータとエビデンス(科学的根拠)があります。康復医学学会では、「ラフマ」を主要研究テーマの一つに掲げています。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年8月22日木曜日

自律神経のバランスの乱れがうつの要因

エアコンと「うつ」の関係

暑い戸外から冷房の効いた室内に入ると、汗が一気にひいて一瞬で気持ちが癒されます。しかし、その涼しさを長時間感じていると、体には大きなストレスがかかることがあります。

 夏の体調管理にはエアコン病対策が大切です。エアコン病は、秋口に症状が起こるといわれる“季節性うつ”の原因にもなる事もあり、甘く見ていると大病の元にもなりかねません。特に今年はお盆休みが明けても残暑が厳しく、エアコン生活が続いています。体温調節がうまくできずに体がずっと気だるかったり、原因も分からず肩凝りがひどくなったりして、体調不良の日々を過ごしている人も多いのではありませんか? これらは典型的なエアコン病の症状です。そのまま放っておけば、盆明けの職場復帰に深刻な影響をもたらすこともあります。

「冷房の効いた室内と気温差がある暑い屋外との出入りを繰り返すことによって、体温を下げる交感神経と体温を上げる副交感神経のバランスが崩れます。そうなると、疲労感、頭痛、食欲不振、不眠、下痢など自律神経失調症に似たような症状が現れる。これがいわゆるエアコン病の症状です」と、新渡戸文化短期大学学長・医学博士の中原英臣氏は言います。

 体温の管理もしている自律神経系は、交感神経と副交感神経が状況によって交互に活発になることで保たれています。暑さを感じた体は副交感神経が活発になり、血流を促進することで体外に熱を発散しようとします。しかし、冷房の効いた屋内ではその体内活動が行われておらず、そのまま30度以上の戸外へ出ると、自律神経が急激な温度の変化についていけない状態になるのです。この温度変化を繰り返すことで、自律神経は乱れたまま体が悲鳴をあげることになります。
「自律神経の機能を乱さないようにするには、規則正しい生活を心掛け、ストレスを溜めないことが大切。でも、連休で生活リズムが崩れているうえに、温度差によるストレスがかかっている。そのまま休み明けで職場に行けば、今度は精神的、時間的ストレスを受けることになり、うつ状態になる人が増えるかもしれません」(前出・中原氏)。

 夏が終われば日照時間が次第に短くなり、体内時計が狂うことで起きる「季節性うつ」が増えてきます。ストレス対策をしっかりして厳しい夏を乗り切り、「うつ」の心配を吹き飛ばすような快適な秋を迎えましょう。


■ストレスによる自覚症状

 身体がストレスの刺激(物理的あるいは心理的)を受けると、生体反応によって自覚症状や疾病が表れることがわかっています。

自律神経のバランスの崩れ

身体が受ける急激な外部温度の変化や精神的ストレスによって自律神経はバランスを崩し、様々な自覚症状が現れます。
 自律神経には交感神経と副交感神経があります。身体がストレスをためると交感神経のほうが活発な状態になり、血管の収縮、心拍数の増加、血圧の上昇、血液の凝固の亢進、消化管の活動低下などが起こります。そしてこの状態が続くと心臓疾患、胃潰瘍、過敏性腸炎などの症状が表れます。

   【ストレスが起こす主な自覚症状】
   〇肩がいつもこる 
   〇イライラする 
   〇いつまでも疲れが取れない 
   〇手足が冷える  
   〇すぐキレる     
   〇長い間、同じところが痛む 
   〇性欲が低下する 
   〇怒りっぽくなる
   〇ちょっと動くとすぐに疲れる
   〇月経前にひどい乳房痛や下腹部痛などを感じる

ストレス~精神神経系

身体はストレスを受けると、CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出因子)といういわゆる“ストレスホルモン”が増加して、セロトニンの放出を抑制するという変化が表れます。CRHは、痛みや冷熱、大きな音、不安や恐怖などのストレスに対して、脳の視床下部や偏桃体などから分泌されます。
ストレス⇒CRH↑⇒5-HT(セロトニン)↓⇒精神的自覚症状↑

   【関連する疾患と症状】
   うつ症状、不眠、睡眠障害、パニック障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、
   緊張性頭痛、偏頭痛、心因性多飲多食症、拒食症など。

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 自律神経のバランスの崩れからくる自覚症状は、血流に関する物が多いのが特徴です。血液の流動性、血管の収縮には「HM-3000(特系霊芝)」が有効です。
 また、ストレスによるセロトニン分泌の低下は、睡眠障害やうつなどにも影響します。これにはセロトニン神経活性に期待できるエビデンスを持つ「ラフマ」が期待できます。
「HM-3000(特系霊芝)」及び「ラフマ」は、いずれも康復医学学会が長年主要テーマとして研究しているものです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年8月9日金曜日

睡眠不足と肥満にかかわるメカニズム

睡眠不足と肥満の関係

 立秋を過ぎてからも猛暑の日が続いています。熱帯夜や長時間のエアコンなどで体調を崩し、睡眠の質が低下して睡眠不足を感じてはいませんか?

 睡眠に関しては、これまでにも様々な論文が発表されてきました。まず、睡眠不足になると、中性脂肪や血糖値が上がり結果的に肥満につながるというデータはよく知られています。また、睡眠時間とホルモンに関する研究もあります。これは、睡眠時間により満腹感を与えて食欲を抑制するホルモン「レプチン」の血中濃度が下がる一方、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の血中濃度が上がるというものです。いずれも摂食行為を制御する重要な因子で、グレリンは1999年に日本人研究者が発見し、“腹ぺこホルモン”の異名もあり、不眠症の人の減量を困難にさせてしまいました。

 このように、先進諸国の研究者らは、肥満の急増と睡眠時間の減少との間に相関関係があることを以前より指摘してきました。
 そして今回、睡眠不足に関する新しい研究論文が、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表されたのです。これは、睡眠不足が脳活動の変化を引き起こし、結果として強い空腹感を感じて「より太る食べ物」を食べたいと切実に思うようになる証拠を発見したというものです。
 米カリフォルニア大学の研究チームは、MRI(磁気共鳴画像装置)を使って、睡眠不足の被験者の脳活動における変化を特定しました。そして、睡眠不足の被験者の中で、大脳皮質の食欲と満腹感を評価する領域に脳活動の低下が見られることを発見したのです。またこれと同時に、渇望(強く望むこと)に関連する脳の領域に脳活動の上昇が見られました。
 さらに興味深い結果は、睡眠不足の被験者が高カロリー食品により強い食欲を感じた点だ」と指摘しています。適切な判断と決断をつかさどる領域で脳活動が低下し、同時に報酬に関連する領域で脳活動が増大するというこれらの調査結果は、互いにぴったりと適合しており、睡眠不足と体重増加と肥満との間の関連を説明できるかもしれない」とのこと。また、「常に十分な量の睡眠を取ることは、体重管理を促進する重要な要素の1つになるかもしれないことを今回の調査結果は示している」と結論付けています。


脳内報酬系とドーパミン

 睡眠不足と肥満に関わるメカニズムに、「報酬に関連する領域で脳活動が増大する」というものがあります。脳内報酬系で主要な役割を果たす神経伝達物質がドーパミンです。ドーパミンは、人間の脳機能を活発化させ、快感や意欲的な活動を作り出す、極めて重要な神経伝達物質です。

ドーパミン過剰が依存症の原因

 神経終末内のドーパミンは、左図のように信号Aを受けると①、②のように次々とシナプス間隙に放出され、次の神経終末上にあるドーパミン受容体に鍵と鍵穴の関係で結合します(③)。これによって、新たな信号Bが生まれ、情報が伝達されて行きます(④)。その後、受容体に結合していたドーパミンは、受容体から遊離し、ドーパミントランスポーター(再取込口)から再吸収され、元の神経終末に戻ります(⑤)。ところが、依存性のある物質がドーパミントランスポーターから神経終末内に入ることによって、⑥のようにドーパミンを逆流的にシナプス間隙に放出します。そのため、シナプス間隙にはドーパミンが過剰になり、対側のドーパミン受容体に結合したドーパミン(③)も増え、信号Bは増強されることになります。その結果、脳は強制的に興奮させられます。
 このような、脳内報酬系での生物学的変化が依存症の原因であり、また結果でもあると考えられています。

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 神経伝達物質は、睡眠障害によってバランスを崩します。そして、ドーパミンやその他の神経伝達物質のバランスを整え睡眠障害改善に期待できるのがセロトニンです。
 康復医学学会の主要研究テーマ「ラフマ」は、そのセロトニンに関するエビデンスを持っています。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年8月8日木曜日

高血圧対策

高血圧対策の難しさ

 高血圧症は2種類に分けられます。発症原因がはっきりしている高血圧で、臓器などの病気や薬の副作用によって起きるのが「二次性高血圧」。これは、高血圧症と診断された人のうちの1割程しかありません。
 そして、残りの9割にあたるのが、原因を特定するのが難しいとされてきた「本態性高血圧」です。つまり約90%の高血圧症はまだ原因不明のままということになります。しかし、現在では「微小循環の血流障害」及び「ストレス」が原因だとわかってきています。
 したがって、よく行われる、
 ・食事制限
 ・塩分摂取量の低減
 ・運動
 ・ダイエット
 ・降圧剤の服用(※医師の指導は必要)
などの対処では根本的に治すことはできません。

 高血圧症自体には自覚症状のない人が多く、日ごろの生活には影響はない場合がない場合がほとんどです。しかし、高血圧症が動脈硬化~心臓疾患~脳血管障害へと発展し、生存率の低下を招くことは、よく知られています。

「血圧なんて少々高くても大丈夫」「血圧は無理に下げる必要はない」など、医療関係者らの発言が健康関連の本で取り上げられるようになりました。
 しかし、「高血圧の人が、そのようなことを信じ込むのは非常に危険です。高い血圧をそのままにしておくのは問題があります」と吹田市国立循環器病研究センタ―高血圧・腎臓科の河野 雄平部長は言います。そして、次のような臨床研究結果を示しています。
 降圧剤で10~15mHg下げる患者群と偽薬(プラセボ:降圧剤のように見えるが、有効成分は入っていない)を飲む患者群に分け、4~5年間観察したところ、下げた患者群の方がプラセボ群より脳卒中による死亡率が30~40%減となり、心筋梗塞など心臓血管の病気による死亡率も20~25%低くなりました。さらに、死亡率全体で見ても血圧を下げていた方が12~13%も少なく、高血圧患者が血圧を下げないことが大きなリスクになることは明らかになったとのことです。

 では、健康診断で高血圧と言われたら降圧剤を飲まなければならないのでしょうか?
 大阪大病院老年・高血圧内科 楽木宏実教授は、「まずは、本当に高血圧かどうかを確認する必要があります。白衣高血圧や病気が原因の二次性高血圧などその患者さんの高血圧の種類を見分けることです。家庭血圧を測っている人はそれも参考になります。高血圧と診断されたら治療を始めることになります」と話します。

 ちなみに、日本人の平均血圧は60~69歳で男性が140、女性が135、70歳以上で男性、女性ともに141(「高血圧治療ガイドライン2009」)です。これは降圧剤を飲んでいるかどうかは関係ないので、飲んでいる人も含まれます。上の数字が150~160程度ならは平均よりは少し高い程度で、それほど問題はありません。

 最高血圧ばかりに目が行きがちですが、気を付けなければいけないのは最低血圧です。この下の数字は、血管の柔らかさが大きく反映しているからです。下が100~110以上ある場合は気を付けた方がいいのです。


治療抵抗性高血圧

しかし、治療を開始して複数の降圧剤を併用しても治療効果の表れない患者が1~2割います。“治療抵抗性”と診断される患者です。治療抵抗性にはさまざまな原因がありますが、高血圧の専門医で大阪大の勝谷友宏特任准教授は次のような症例を経験しました。50歳代の主婦の場合、7、8剤を併用しても自宅での血圧が190mHgと下がりません。ところが、「入院し原因を知りたい」との希望を受け、入院加療をしたところ、薬を2剤まで減らしても正常値まで血圧が下がりました。よく話を聞いてみると、同居している母親との関係がうまくいかずに、ストレスが血圧を高めていたことが明らかになりました。心因性の高血圧だったのです。「治療抵抗性の要因は複雑に絡んでいます。動脈硬化の進展が大きな要因と言えますが、原因を突き止めることで効率的な治療ができます」と勝谷教授。また、血圧がコントロールできない「治療抵抗性」の患者の中には効かない薬を飲み続けている人が相当数いるのではないか、とのことです。



降圧剤について

●高血圧治療によく使われる降圧剤
「高血圧の薬は、昔から使われている利尿薬をはじめ、カルシウム(Ca)拮抗薬、アンジオテンシンⅡ受容体措抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE)、β遮断薬が主なものです。高血圧の要因や合併症の有無で使い分け、各薬剤の働きは血管の収縮を抑えるタイプ(Ca措抗薬、ARB、ACE阻害薬)と血液量の増加を抑えるタイプ(利尿剤、β遮断薬)に分かれ、その作用のメカニズムは、右図参照。

 しかし、医者に通って高血圧が改善したという人は聞いたことがありません。皆さんも恐らくないでしょう。これは、西洋医学の方法では高血圧の根本改善は難しいからです。主治医に相談しても、降圧剤を勧められるか、簡単な生活指導しかしてもらえません。どの医者にかかってもほとんど同じです。

 降圧剤に関しても、国立循環器病センター名誉総長・医学博士 尾前照雄の著書『血圧の話』には、以下のように書かれています。
「Ca拮抗薬やβ遮断薬は、もともとは狭心症や心筋梗塞などの予防と治療の目的でつかわれていたものです。そのうちに血圧が下がることがわかってきて、降圧薬として役に立つということになり、全世界で使われるようになったのです。しかし本当のところは、これらの降圧薬がどういう仕組みで血圧を下げるかという詳細は、いまだにわかっていません」。





原因の特定が難しい高血圧

降圧剤は、ひとつの薬だけで目標値まで下がる患者は3~4割程度しかおらず、半数以上の患者が作用の違う薬を複数併用することになります。それは、高血圧の原因の特定が難しい事にあります(右図)。また、生活習慣や加齢による動脈硬化もその原因のひとつです。動脈硬化が進んでから高血圧の治療を始めると、降圧剤が1剤では効かなくなり、2、3剤が必要になってきます。

 血圧を下げる最終目的は血管の負担を和らげることで、動脈硬化が進むのを防ぎ、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを下げることです。しかし、降圧剤は、血圧が下がったからといって、自己判断で薬をやめると、薬は血圧を上げる原因を解決していないので、ほとんどの人が血圧が上昇してしまいます。
 降圧剤を長期服用していると、止めることが危険を伴うことがあります。また、薬剤を続けることで血管がもろくなりやすくなります。止める場合は体調の経過をチェックしながら、徐々に少なくしていくのが良いでしょう。

 原因の特定が難しく、降圧剤が血圧を下げる仕組みもわかっていないような現段階で、病院の言うとおりに薬を飲んでいて大丈夫なのかどうか、判断の難しいところです。


■予防および対策

康復医学学会が提唱している高血圧症の対処法は以下の3つです。


(1)「HM-3000(特系霊芝)」による微小循環の血流改善
全身の血管の99%を占める毛細血管とその流域の微小循環の血流が低下し血圧を上げます。HM-3000は血液の粘度、赤血球の凝集、毛細血管の出入り口の収縮など、微小循環の血流の総合的に改善します。

(2)「ラフマ」によるストレスが原因の血流低下の改善
ストレスによりCRH(ストレスホルモン)が過剰に分泌されると、セロトニンの代謝異常がおこり毛細血管を収縮させます。ラフマはセロトニン神経に働き、セロトニン分泌を促進、毛細血管を拡張させ、微小循環領域の血流を改善します。

(3)「コエンザイムQ10」による心筋の血流改善
コエンザイムQ10 は微小循環の領域において、血流加速、赤血球凝集の軽減、白血球接着の減少などのデータがあり、心筋の血流改善効果が期待できます。
※『康復医学大綱』(森昌夫著/微小循環研究所 出版局)より


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年8月4日日曜日

高血圧と特系霊芝

夏の高血圧と頭痛

夏は気温が高く血管が拡張しますので、高血圧の人でも、いつもより低めの血圧値が出ることがあります。逆に、暑さで多量の汗をかき、体の水分が失われて血液粘度が高まり、血圧が上昇しやすくなる季節でもあります。

 熱中症対策として、水分や塩分、ミネラルの補給の重要性が言われます。しかし、塩分の摂り過ぎには注意が必要です。汗をかいた皮膚をなめると塩辛いですが、汗をかき続けていると、そのうちに塩辛さがなくなります。これは、一度出た汗の塩分が皮膚から再吸収されるからです。よほど激しいスポーツや肉体労働で一時的に大量の汗をかかない限り、汗をかいたからといって、塩分不足を心配する必要はありません。水分補給の際に飲むスポーツドリンクにはナトリウムが含まれていますので、たくさん飲むと塩分をとり過ぎてしまいます。普通の日常生活であれば、水分補給だけで十分です。

 お年寄りの場合は、のどの渇きを感じにくいので、水分の摂取量が少な過ぎて脱水症状を起こしやすくなります。のどが渇いていなくても、意識して、こまめに水分をとるようにすることが大切です。

 そして、冷房の効いた場所から外に出る時にも注意が必要です。急激な気温の変化につれて、血圧も上下しやすくなるからです。さらに、血圧変動の幅が大きいと頭痛が起きやすくなります(起床時にも起こります)。これは、急に血圧が上昇すると脳の血管内の血液量が急に増え、血管が拡張して神経が刺激されることで頭痛として感じるのです。この頭痛症状は正常血圧の人でも起こり得るものですが、高血圧の人は正常血圧の人に比して頭痛が起きやすい状態にあります。

 高血圧の約90%を占める本態性高血圧(原発性高血圧)と呼ばれる原因不明の高血圧は、ストレス・肥満・喫煙・過度のアルコール摂取・塩分過多などから微小循環の血流低下を引き起こし、高血圧の発症原因になっていることが知られています。

 高血圧の頭痛の中には危険な頭痛もあります。頭痛が続くならば病院で診てもらうことが肝心です。治療せず放置し続けると、脳卒中・動脈瘤・心不全・心筋梗塞・腎障害のリスクが高くなります。高血圧と診断されている人は、適切な治療と微小循環の血流の改善を中心に対処して下さい。


■高血圧と特系霊芝

康復医学学会の主要研究テーマ「HM-3000(特系霊芝)」には、夏場の高血圧対策として期待できる下記のようなエビデンス(科学的根拠)があります。(『霊芝研究・1』 P215)

●血液粘度の降下作用

33例の霊芝使用組は投薬前後の比較より、全血比粘度の高切変値*、低切変値、血漿比粘度共に減少した。投与2週間後の高切変値の下降例は26例(78.8%)、低切変値下降例は24例(72.7%)、血漿粘度下降例は26例(78.8%)で自身対照のt検定**で顕著な有意差(P<0.01)があった。へマトクリットと血液沈降度は大きな変化はなかった。
*【高切変値】 赤血球の変形能の値  **【t検定】 統計学的検定法の総称


●血圧の降下作用

投与前、後の脈拍数に変化は認められなかった。但し33例中、抗高血圧剤を使用していない例は17例あり、投与後収縮期、拡張期の血圧が下がり、t検定で有意差が認められた。このことは霊芝に降圧作用があることを示している。


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 血液粘度の増加は多因性の変化が原因として考えられ、赤血球数過剰、赤血球変形力低下、血小板凝集能過剰、高脂血症等が上げられる。霊芝エキスは高血圧や高脂血症の患者に対する降血圧、降トリグリセリド(中性脂肪)、降コレステロール作用が認められた。また、霊芝はフィブリン血栓形成を抑制、老化赤血球変形能を高めることが証明された。結果、霊芝には血液粘度の高い患者の血流力学状況を改善し、心臓、脳の血液循環を促進し、血栓形成を防ぎ、心臓、脳血管疾患の発生を抑制する臨床価値が認められる。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年8月1日木曜日

エネルギー代謝

夏は、基礎代謝が落ちる季節!

 夏本番を迎えるこの時期、「猛暑の影響で体調は良くないのに、体重が増えてしまった・・・・」という健康状態の人が増えています。夏の健康に関する調査(生活トレンド研究所)によると、5人に1人が「昨年の夏、体重が増加した」と回答しています。

 実は、夏は一年の中で“基礎代謝”が一番落ちる時期なのです。人間は恒温動物なので、常に体温を一定に保とうとします。冬は外気温が低いので、体温保持のために体内における熱の生産・発散が活発になり、基礎代謝は高くなります。逆に、夏は外気温が高く、体温を保つための熱の生産・発散の必要性がないので基礎代謝は低くなるのです。
 夏は冬にくらべ、なんと10%もダウンするといわれます。そこへ「暑いから食べないと身体がもたない」とか「今、食べとかなくちゃ」などと身体を気づかって、つい食べ過ぎてしまうことになります。つまり「基礎代謝量が低い」=「消費エネルギーが少ない」⇒「太りやすい」という結果を招いてしまうのです。

 また「夏は汗をかくから体重も減ってくるのでは?」と思いがちですが、自然にかく汗は体温調節のためであって、運動してかく汗のようにエネルギーは消費していないので痩せることはありません。また、汗をかくことが多い夏は、汗と一緒にカリウムが奪われたり、冷たい飲み物の摂取が増えるためむくみやすくなったりします。むくみは、太って見えたり、セルライトの原因になったりもします。

 暑い季節は、熱中症や夏バテなどに注意して、健康面にも気をつけなければいけません。対策としては、夏場に低下する基礎代謝を上げエネルギーを産生することです。夏太り予防は、夏バテ予防と共通する部分が多いので、夏太りを予防しながら夏バテを防ぎ、健康的に夏を乗り切りましょう。


■エネルギー代謝

夏場は思ったより基礎代謝が低いのですが、これは体内で行われる「エネルギー代謝」というものが大きく影響しています。エネルギー代謝が高ければ高いほど、夏場の健康管理に有効です。

エネルギー代謝の種類

≪生活活動代謝≫ 
1日に消費されるエネルギーの約20~30%
 通勤・通学、家事、仕事など、身体を使う運動による代謝を「生活活動代謝」と言います。通常、意外に少ないのが特長です。

≪食事誘導性熱代謝≫ 
1日に消費されるエネルギーの約10~15%
 食事をすると身体が温かくなりますが、食事誘導性熱代謝はそのエネルギー代謝のことです。自律神経の興奮によって引き起こされます。

≪基礎代謝≫ 
1日に消費されるエネルギーの約60~70%
 呼吸する、体温を一定に保つ、各臓器の働きや血液を循環させるなど、生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動エネルギーのすべて基礎代謝エネルギーです。そのため、運動しているときだけではなく寝ている時でも消費されます。夏場に低下する基礎代謝エネルギーは加齢によっても減少していきます。

エネルギー産生システム

◆解糖系

炭水化物(糖質)を利用してエネルギーを産生するしくみを解糖系と呼びます。酸素がなくても素
早くエネルギーを作ることができますが、産生量は少量です。解糖系エネルギー産生システムは瞬発力向きです。

◆TCAサイクル(クエン酸回路)・電子伝達系

解糖系は血液中の糖分やグリコーゲンを利用し、ピルビン酸を作ります。ピルビン酸からいくつかの物質に変化しクエン酸がつくられます。クエン酸が代謝されて、TCAサイクル・電子伝達系を回し続けます。これが基礎代謝を上げ、エネルギーを産生します。
 産生のスピードは遅いのですが、エネルギー産生量は多く持続的で、持久力が必要な時に使われます。これを回し続けるためには、十分な酸素と燃料(栄養素)が必要になります。

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 夏場、基礎代謝の低下は、夏太りや夏バテの原因となります。
 対策としては、基礎代謝を上げエネルギー産生を促進することです。エネルギー産生システムにはミトコンドリアが関与していますので、ミトコンドリアを活性させることがエネルギー産生促進につながります。ミトコンドリアに送り込まれた糖や脂肪をエネルギーに変えるには、酸素の供給量をあげることとコエンザイムQ10の補給が効果的です。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ