睡眠時間の調査
経済協力開発機構(OECD)は2009年、加盟している30の国々から国民の時間の使い方に関するデータを収集しています。その中には、平均睡眠時間に関するデータも含まれていました。OECDが2011年に発表した報告によると、国別で、平均睡眠時間が最も長いのは中国で、9時間を超えています。一方、最も短いのは日本で、平日の平均睡眠時間は7時間14分でした。
2010年国民生活時間調査(NHKが5年に1度実施)では、日本では1970年代以降、睡眠時間が一貫して減少していることが判明し、それに反してインターネットの使用時間は増える一方だということです。
睡眠時間や睡眠不足は、多くの健康リスクを伴います。女性は、お肌の影響も心配です。米国の化粧品メーカーは大学病院ケースメディカルセンターとともに60人の女性参加者と彼女たちの睡眠パターンが与える肌への影響も調べています。30歳から49歳までの女性たちはまず2つのグループに分けられました。「質の悪い」睡眠パターンを持つ30人と、「質のいい」睡眠パターンを持つ30人で、4晩にわたる調査の間、研究チームはひとりひとりの女性の肌がどうなってているかを調べました。結果は、小じわや、肌の色ムラ、ハリの減少は「質の悪い」睡眠グループで2倍、日焼けからの回復もずっと遅いことがわかりました。さらに悪いことには、睡眠が乱れている女性たちの肌には水分不足や感覚反応の鈍化などの症状も見られました。
この睡眠と女性のお肌に関する情報に対して裏づけになるような情報もあります。総務省社会基本調査によると、最も睡眠時間が長かった都道府県第1位は、秋田県の7時間56分。続いて2位に青森県と高知県の7時間54分、4位が山形県の7時間50分、5位に福島県で7時間48分でした。さらに、都道府県格付研究所から睡眠、食事などの女性の生理的活動についての平均時間ランキングを見てみると、秋田県が11.14時間でトップなのです。充分な睡眠時間の確保と規則正しい生活リズムが秋田に美人が多い理由のひとつと言えます。
一般的に、成人は7時間から9時間の睡眠が必要だとされています。睡眠が7時間に満たない場合、多くの健康リスクにさらされます。ちょっとした不安要素から生命にかかわるものまでさまざまで、記憶障害や心臓疾患、がんや糖尿病のリスク増加のほか、“うつ”などの精神疾患に至るケースもあります。
■不眠がもたらす健康リスク
睡眠の程度が血糖値、中性脂肪などの数値を高め、善玉コレステロールの数値を低下させて肥満や糖尿病に拍車をかけることがわかっています。下記のグラフは、睡眠時間と各数値の関係です。睡眠は、短時間と長時間に各数値が高い数値を示しています。逆にHDL(善玉)コレステロールは、低くなっています。睡眠不足は当然ですが長すぎる睡眠も良くないのです。このことから、睡眠は時間の長さより「質」の問題だということがわかります。睡眠と血糖・中性脂肪等の関係!
睡眠時間が短いほど食欲ホルモンが増える
睡眠時間を十分にとることが肥満予防に重要な役割を果たします。その1つが、日頃の睡眠時間と食欲を調整する2つのホルモン「グレリン」と「レプチン」の血液中の濃度を調べた結果(下表)、日頃から5時間しか寝ていない人は、8時間の人に比べて、グレリンが15.5%多い一方、レプチンは14.9%低い結果が出ました。睡眠不足は、中性脂肪、コレステロール、血糖値にも悪影響を及ぼします。また、食欲も亢進させ体重の増加のもとになり、健康に対するリスクを高めてしまいます。
十分な質の良い睡眠のカギは「セロトニン」にあります。康復医学学会の主要研究テーマのリラックスハーブ「ラフマ」は、セロトニン活性を促進し、質の良い眠りが期待できます。
いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ