2013年10月30日水曜日

気温差が血管を襲う!

気温が5度以上下がったら要注意!

急激に冷え込む日が増えてきました。寒くなると心筋梗塞や心不全などの心臓病や、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血などの脳血管障害の患者が増えます
 厚労省の統計によると、心筋梗塞などの心臓病による死亡者数は1月が最も多く、次いで2月、12月、3月と冬季に集中していて、夏季の1.5倍に上ります。とりわけ、寒くなり姶めの時季は前日に比べて気温が5度以上も下降した日が要注意です。
 イギリス医師会雑誌の研究では、気温が1度低下すると心筋梗塞の発症が28日間で2%増加するというデータもあります。また、今年の欧州心臓病学会では、最低温度が10度低下がると、心筋梗塞が7%増加する研究が報告されています。別の研究でも5度低下すると15日間で5.7%の増加が認められています。
 欧州には<クリスマス梗塞>という言葉があります。クリスマスに暖かいレストランで食事をしてから急に寒い店外に出ると、温度差によって心筋梗塞や脳梗塞を発症するケースが増えることから生まれた言葉です。温度差は、血管を直撃するのです。

東邦大学医療センター佐倉病院循環器科の東丸貴信教授は言います。「気温が下かって寒くなると、人は血管を収縮させて血管内を流れる血液の量を減らし、熱を体外に逃がさないようにします。また、代謝を活発にして体温を上げるために、アドレナリンなどが過剰に分泌されます。血管が縮んで細くなると、ポンプである心臓は大きな力で血液を送り出さなくてはなりません。そのため、血圧が上がり、大きな力を必要とする心臓の負担が増えるのです。さらに、アドレナリンの過剰分泌によって血液が固まりやすくなります。冠状動脈が細くなり血液が固まると、急性心筋梗塞になります。脳の血管でも同じようなリスクが高まります」。
 実際、教授の病院では気温が低下した1週間に心筋梗塞や不安定狭心症の患者が倍増したと言います。

 肥満、糖尿病、高脂血症などの動脈硬化のリスク因子がある人はもちろん高血圧だけでも危険です。自分は健康だと思っていても、温度差が血管に悪影響を及ぼすことに変わりはなく、健康診断などで見逃される高血圧症、軽い動脈硬化や不整脈がある人も多いから注意が必要とのことです。何より、前日との気温差が大きい日は、血管に負担がかかっていることを意識して行動するのが重要です。

■ストレスによる血管への影響

ストレスによる生体反応を見てみると、ストレスの刺激(物理的或は心理的:今回は気温差によるストレス)を受けると、生体反応が起こり、主に精神神経系・心臓血管系・内分泌代謝系・筋肉運動系・消化器系・生殖系など、自覚症状や疾病が表れるのがわかっています。

*CRH(コルチコトロピン放出ホルモン)=ストレスホルモン

ノルアドレナリン・アドレナリンは血管を収縮させるだけではない

ストレスは血圧や血糖値を上げ、消化器系の働きを抑制し、血清コレステロール値を急上昇させたりします。そして、ノルアドレナリン・アドレナリンは、血小板凝集を促進させ、正常な血液の流れを妨げ、血栓症を起こします。血栓ができると、動脈硬化症で狭窄した動脈に重い閉塞を招きかねません。

対策は、神経伝達物質のバランス

ストレス状態が続くとCRHが放出されセロトニンの分泌が抑制されます。するとアドレナリンをはじめとする神経伝達物質のバランスが崩れます。
〔血管の収縮や血小板凝集の亢進⇒血栓⇒微小循環血流の低下〕という流れから、それに伴う疾病が表れることが考えられます。そして、神経伝達物質のバランスを整えるのがセロトニンです。
 康復医学学会はリラックスハーブ「ラフマ」を研究しています。ラフマには、セロトニン神経を活性させ、セロトニン分泌を促進して、神経伝達物質のバランス調整を期待できる下記のようなエビデンス(科学的根拠)があります。

ラフマ錠剤組の短期/長期投与による5-HT(セロトニン)の変化(ng/g) 
※5-HT3及びその代謝物(5-HIAA)に対して、低、中用量の
ラフマは増加作用を有することが確認された。*p<0.05 vs対照組


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月26日土曜日

「人の記憶」について

記憶の定着

人の記憶は、脳内の「海馬」と「大脳皮質」の中で、情報が詰め込まれた神経細胞の結びつきが強まって、強化されるといいます。しかし、そのメカニズムは最新の科学をもってしてもなお不明な点が多いのが現状です。
 ただはっきりしていることは「記憶の定着」という高度で複雑な作業が、実は睡眠中に行われているということです。睡眠時間を削り、徹夜すら厭わぬビジネスマンや受験生たち、彼らにとって就寝中は無駄な時間と思われがちです。しかし、脳神経外科専門医・北品川クリニックの築山節所長は言います。「これは大いなる間違いです。そもそも睡眠の目的の一つには、『日中、頭に人力された情報を整理し、記憶として定着させる』こと。瞼の向こうで眼球がせわしく動くレム睡眠時に脳は活発に活動して情報の整理を行っています」。
「昼間、得た情報の多くは、まず脳の中枢にある海馬という器官に入る。そこから大脳皮質のあちこちにある貯蔵庫に送られます。日中、バラバラに頭に入ってくる様々な情報は、眠っている間に、『仕事の情報』『勉強の情報』『遊びの情報』などといった目的のファイルに分類される。いわば寝ることで、パソコンが再起動され、雑多に貯まっていた情報が整理されて、空いたディスクに保存されるわけです。海馬は情報の図書館の入り口であり、そこから中に入った本は、睡眠中に書庫で整理される。こうして本棚に並べられたものが記憶として残る、というイメージで考えてもらっても結構です」(築山所長)。

 睡眠中に記憶が強化されるという学説は、様々な実験でも実証されています。「楽器の演奏やスポーツ、ゲームなど、技巧や運動機能に関わる記憶のことを、言葉や文章で表現できない『手続き記憶』と呼びます。こうした記憶のうちから、例えばテレビゲームや、タイピングを繰り返し行わせ、得点や速さを指標とする実験を行うと、当然、継続するほど被験者の腕は上がっていきますが、なにより面白いのは、睡眠を充分にとった後に、より上達したということです。

■睡眠と記憶の関係

人の記憶は「大脳皮質」(右図)に保存されていると考えられています。大脳皮質に新しい記憶が作られるときに重要なのが、脳の内部にある「海馬」という部位です。海馬には、視覚や嗅覚などの感覚情報が集められてきます。そして、大脳皮質への記憶の書込みを助けています。記憶の読み出しにも、一時的に(最大で数ヶ月)海馬は必要です。ただし、一定期間が過ぎれば、海馬の助けがなくても大脳皮質にある記憶を読み出せるようになります。

記憶にも種類がある

【エピソード記憶】
⇒個人の経験や出来事にもとづく記憶。新しい記憶は海馬がないと記憶できません。
【意味記憶】
⇒言葉の意味や数式、年号など、いわゆる知識とよばれる記憶。
【手続き記憶】
⇒特定のスポーツの技術や自転車の乗り方など、体の動かし方に関する記憶。この記憶は、海馬がなくても覚えられる。

睡眠と海馬の関係

5~18歳までの健康な子ども290人を対象に、MRIを使って脳の詳細な画像を撮影し、「海馬」の体積を調べました。平日の睡眠時間のデータをあわせて分析したところ、睡眠時間が長いほど海馬の体積は大きくなり、睡眠時間が長い子どもの海馬は1割程度大きくなっていました。
 本研究を行った東北大学東北メディカル・メガバンク機構の瀧靖之教授は、「アルツハイマー病やうつ病などでは海馬が小さくなることが知られており、海馬の大きさの違いは記憶や認知機能などにも影響する可能性がある。子どものころから十分な睡眠をとることが、生涯にわたって健康な脳を保つうえで重要であることを示しているのではないか」と話しています。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月24日木曜日

睡眠と成長ホルモン

秋の夜長に睡眠に悩む人へ・・・

人間の生理的欲求の一つ「睡眠」は、人の健康や美容、成長や記憶などにも影響を与えます。
質の良い睡眠をとるためには“全裸”で寝るべし」と勧めるのは、札幌市・五輪橋産科婦人科小児科病院の丸山淳士名誉理事長。「私は20年前から。脱パンツ睡眠を提唱してきました。睡眠障害は精神面ばかりが強調されていますが、着衣による身体的ストレスこそ重視しなければなりません。就寝時に下着類を取り払うことで、約7時間は確実にストレスから解放されるのです」。
「眠る時、人間の身体では手の甲や太腿から熱が放散されています。それに伴って脳や内臓の深部体温が下がり眠気を誘うのですが、布団内の空気の層が断熱作用を担うので、寒さの心配はありません。日本の寒冷地では、元々、裸で寝る習慣がありました」と丸山氏は言います。

 そして、睡眠と美容に関する新説です。「睡眠中の美肌ホルモンは午後10時~午前2時の間にしか出ない」という定説が真っ赤なウソだというものです。肌を再生させる美肌ホルモンとは、睡眠中に分泌される成長ホルモンのことですが、脳や内臓、骨、筋肉などのメンテナンスも行い、傷ついた細胞を修復してくれます。これまで、多量に出る時間帯は22時~2時とか、0時~3時の間と言われてきましたが、何ら根拠のないことがわかりました。

【眠り始めの3時間がポイント】

成長ホルモンの分泌タイミングは、寝る時間帯にはまったく関係ありません。何時に寝ようと「眠り始めの3時間」に集中して分泌されることが、睡眠の実験研究によって明らかになっています。つまり、お肌のゴールデンタイムは寝ついてからの3時間ということです。たとえば午前1時に寝れば、ゴールデンタイムは午前1時から4時ということになります。ですから、無理に夜10時に眠ろうとしなくてもいいのです。

 江戸川大学社会学部人間心理学科の福田一彦教授は言います。「明け方に起床を促すために出る、覚醒作用のあるセロトニンや、夜が近づくにつれ、眠りを誘うために合成されるメラトニンなどは、決まった時間帯に分泌されるリズム(時間)依存型ホルモンです。しかし成長ホルモンは、最初の徐波睡眠(睡眠状態で、脳波に大きくゆるやかな波が現れる深い眠り=ノンレム睡眠)の時に出てくる睡眠依存型ホルモン。朝だろうと、夜だろうと、寝れば必ず出てくる物質なのです。ゴールデンタイムなんて全くの俗説で、なぜこんな誤った教えが定着してしまったのか。看護師の教科書にも記述があると聞いたことがあるし、医師の中にも信じている方がいるようです」。
 また、福田教授は「昼夜逆転が続くと、様々なホルモンや自律神経系等との間にリズムのズレを生み、体に弊害をもたらします。時差ボケがそのいい例。前立腺がんの発症率も、通常の日中勤務の会社員に比べ、夜勤の人で2倍、昼夜が不規則な交代勤務者では3倍に跳ね上がるというデータもある」と述べています。

 いずれにしても、生活リズムが整った睡眠を心がけることが大切です。

■睡眠と成長ホルモン

睡眠の質が低い日本人

今回、再認識された成長ホルモンは、睡眠依存型のホルモンです。睡眠のリズムを適正に保って眠っていれば分泌されることがわかりました。
 しかし、睡眠に関する製薬会社の調査では、不眠症の疑いがありながら70%以上の人が「自分は不眠症と思わない」と回答しています。不眠を自覚していない、もしくは不眠であっても病気だと認識していない人が多く、「何時間寝たか」ばかりにこだわる傾向があります。
 睡眠で大切なのは時間ではなく、“睡眠の質”です。日本人の平均睡眠時間は十分に満たされているにもかかわらず、不眠を訴える人が多いのは、右表のように“睡眠の質”が良くないことが原因です。

健康寿命にも関係する成長ホルモン

成長ホルモンは、一生の間分泌されていて、脂肪組織や筋肉など全身に働きます。代謝をコントロールし、体の組成を正常な割合で維持し、身体機能を正常に維持する働きをします。成長ホルモンは、成長期にだけではなく成人になってからも必要です。成人や高齢者で成長ホルモンが不足すると、体脂肪量の増加、骨格筋強度の低下、筋力低下、強い疲労、骨密度の低下、脂質、心血管マーカーの異常、うつ状態、認知能低下、QOLの低下など、健康寿命にも影響します。
 そして、成長ホルモンの分泌低下の原因は加齢だけではありません不規則な生活習慣、運動不足、睡眠不足、栄養の偏りなどが原因で、年齢に関わらずその分泌量は減少してしまいます。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月19日土曜日

ストレス型冷え症の対策

現代人の「ストレス型冷え症」


冷え症になると、体の特定の部分が冷たく感じます。そして、冷え症の症状はこれだけではありません。冬でも足や体全体が火照る足元は冷たいのに上半身は熱く、顔がのぼせる等々、これらも冷え症の表れです。本当は冷えているのに、冷えに慣れてしまって冷えを感じないまま過ごすと、冷え過ぎを解消して体温を戻そうとして発熱が起こり、そのために火照ることがあるのです。
 また、典型的な冷えの表れで「冷えのぼせ」というのがあります。下半身(特に足首から先)が低温で、上半身が温かい状態です。これは相対的なもので、いくら足元を温めても、上半身がそれ以上に熱ければ「冷え」なのです。

 冷え症は昔からありましたが、現代を反映するような新しいタイプの冷えが増える傾向にあります。その一つが“ストレス型冷え症”です。もともと冷えは、ストレスと深い関係があります。体のさまざまな働きは自律神経がコントロールしていますが、暑さ寒さを感じとり、体温を調節するのも自律神経の役割です。この自律神経の働きは、脳の視床下部というところからの指令によってコントロールされています。実は視床下部はストレスを認知する部分でもあります。つまり、体の働きと心の動きを司っている部分は、脳という装置の中ではとても近くにあるので、お互いに影響されやすいのです。ですから、人がストレスを感じたり、心配事をため込んだりすると、それが自律神経の乱れとなり、体の調節機能にも乱れが生じます。いわゆる、自律神経失調状態となります。
 ストレスを抱えたままでいると、体には、さらにさまざまな影響が及びます。ストレスは交感神経を優位にし、体を緊張させて、体を冷やす最大の要因にもなるのです。ストレスがあると、よく肩こり、胃痛、頭痛などの症状が出てきますが、このような症状は、まさに体が冷えている表れでもあります。
 現代人は、誰でも何かしらのストレスを抱えています。いわば、誰でも「冷え症予備群」なのです。


■「ストレス型冷え症」原因は自律神経と血流低下

ストレスと自律神経系

人はストレスの刺激(物理的または心理的)を受けると、以下のような生体反応が起こることから、自覚症状が表れます。視床下部→自律神経系→交感神経→副腎髄質で、ノルアドレナリンやアドレナリンが血中に放出され、血糖値の上昇・胃腸機能低下・心拍数の上昇・血圧上昇などの循環機能を亢進させます。自覚症状としては、冷えのほかに、肩こりや疲労などもあります。

微小循環の血流が低下すると細胞の酸素不足、エネルギー産生の低下、老廃物の蓄積などが起ります。ストレスなどによる生体反応から、ノルアドレナリンやアドレナリンの血中放出が促進されると、細動脈の収縮から毛細血管への入口が収縮して微小循環の血液が低下します。そのため、冷えなどをはじめ様々な自覚症状を発症します。

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【ストレス型冷え対策】

ストレスによって微小循環血流が低下するのは、毛細血管の入口が収縮するからです。この毛細血管の入口拡張には、一酸化窒素(NO)が大きく関わってい。

 康復医学学会の主要研究対象である「特系霊芝(HM-3000)」には、血中一酸化窒素の産生促進に影響を与えるデータがあります。
 また、神経伝達物質のセロトニン細動脈の拡張・交感神経亢進の抑制に影響を与えることが確認されています。康復医学学会には、リラックスハーブ「ラフマ」が、セロトニン産生に影響するというデータもあります。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月17日木曜日

冷えの症状

体の冷えは健康に悪影響が

今年の夏は猛暑が続いたため、例年以上にこの秋口に体のだるさを感じる人が多いようです。この夏の暑さでエアコンの使用が増え、都内のデパートの紳士服売り場では、腹巻の売上げが上昇しました。デパートの広報担当者によると、特に宣伝したわけでも目立つ場所に置いていたわけでもないのに、6~9月の売り上げは、前年同期比で7割増にもなったといいます。

 ようやく、厳しい残暑も落ち着き、山々では紅葉の便りが聞かれるようになりました。しかし、夏の体の疲労感などが顕著に出る秋バテを一層深刻なものにするのが、この時期の「朝晩の冷え」です。「このところ涼しくなって体調が変だ」と訴える人は少なくありません。
 そして、急に涼しくなると顕著になるのが「体に感じる冷え」です。冷えは、「手足などが冷たくつらい」だけではなく、体内が冷えることによって十分な熱を作ることが出来ない上、熱が全身に運ばれないため、手足のしびれ、不眠、肩こりや腰痛、頭痛、便秘や下痢など、体に様々な不快症状をもたらすことがあります。冷え症のことをアメリカでは「Poor circulation」と呼ぶように、冷えの根本には、熱を全身に運ぶ役割を持つ血液の流動が良くないことがあるのです。

 冷えは代謝を低下させますので、太りやすい体質や、美容・老化にも影響します。人が健康的に活動をするためには、体温が適切に維持されている必要があります。冷え性は、貧血、低血圧の人に多いのが特徴ですが、健常な人でも、ストレスなどで自律神経が乱れ、体温の素となるエネルギー産生や血流の調整がうまくいかなくなれば、冷えをもたらす場合があります。
 また、朝晩の冷えなどで体温が1℃下がれば、約30%もの免疫力が低下すると言われています。ウイルスや細菌に対しての体の抵抗力が低下してしまうということです。体が冷えることで血流障害などを起こし、正常な細胞に対しても悪影響を及ぼして、体の組織に変性が起きて病気になってしまいます。

 専門家の間でも、この時季を「危険な季節」と称しています。気温の変化に対しては、健康な人でも徐々にしか適応できないということです。


■冷えの症状にはタイプがある

季節に左右されず手足が冷たい「冷え」は、末端の血液循環が悪くなったり、水分のバランスがくずれて余分な所に溜まったり、臓器の働きが落ちたり、ホルモンのバランスがくずれて新陳代謝が悪くなったりしても起ります。冷えには以下のようなタイプがあります。そしてその原因はさまざまです。

【全身冷えタイプ】

ダイエットや運動不足が原因で、筋肉も少なく、新陳代謝や内臓機能の低下によって起こる冷えが特徴です。主な症状として、手足が冷たい、平熱が36.2度以下、肩こりや生理痛が酷い、よく風邪を引く、すぐに湯冷めする、顔色が青白い、貧血気味など。

【末端冷えタイプ】

冷えの初期症状とも言え、手足が最も冷えてなかなか温かくならない症状。主に脚の色が白くて冷たい、いつも手が冷えきっている、トイレの回数が少ない、むくみやすい、めまいや立ちくらみがする、肌が乾燥しやすい、寝ているときに足がつるなど。

【水分冷えタイプ】

水分の摂りすぎ、またはうまく排泄できずに体内に水分を溜めこんでしまうことにより体が冷えてしまっている状態。主に便秘気味、下痢しやすい、汗をかかない、だるくてむくみやすい、下半身太りが気になる、お腹が張りやすい、水やお茶をよく飲むなど。

【ストレス冷えタイプ】

心が冷えるために体も冷える。ストレスで気力が低下し、全身の血流も悪くなって冷えが起こっている状態。主に倦怠感があり、いつもだるい、気持ちが不安定で落ち込みやすい、食欲が湧かない、生理不順、肌にかさつきがありハリがない、不眠や眠りが浅いなど。
【隠れ冷えタイプ】:冷えとは無縁、自分は暑がりだと思い込んでいる方に多いのが隠れ冷え性。実はかなり冷えが進んでいる場合も。主に手がほてって温かい、イライラして怒りっぽい、口内炎ができやすい、吹き出物ができやすい、顔がカッと赤くなることがある、足の裏がほてる、便秘がちなど。

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 冷えはタイプ別に原因や症状が違う、ということがお分かりいただけたと思います。自身のタイプを見極めることが重要です。冷えを改善するだけで、健康的になったり痩せやすくなったりと様々なメリットがあります。
 毎日の必須栄養素不足は、体のエネルギー産生および代謝を低下させ、冷えの原因になります。また、微小循環の血流の低下、自律神経バランスの乱れ、ストレスなどが体の冷えを招き、様々な病気の原因にもなります。
 「冷えの改善策」は次回お送りします。



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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月12日土曜日

気をつけたい秋冬の食中毒

秋から冬にかけてがピーク?

「食中毒」というと夏場に多いイメージがありますが、ここ数年の「月別食中毒発生状況」(厚生労働省)をみると、9~10月の食中毒発生件数が目立っています
 2010年にもっとも食中毒の発生件数が多かった月は、10月の163件。2011年は9月の139件。2012年は真冬の12月が一番多く、10月が二番目に多い112件。このように秋口を過ぎてからの発生件数が、年間を通して上位になっています。この時期は、夏バテや秋バテで体力が落ちており、体の抵抗力が弱くなっていることも影響しています。

 国立感染症研究所細菌第一部長の大西真先生は、「秋以降に増えるというよりも、“夏に食中毒が多い”という傾向が近年崩れてきていることが理由に挙げられます。もともと夏は細菌性の食中毒が起こりやすいのですが、主な原因菌のひとつだった『腸炎ビブリオ』や『サルモネラ属菌』による食中毒の発生件数が、以前に比べて減ってきているのです」と話しています。
 秋のシーズンに食中毒の発生が目立つ原因はほかにもあるようです。「一概にいうことは難しいのですが、季節的にキノコなどの『自然毒』による食中毒が増えることがひとつ。そして、行楽シーズンということもあり、バーベキューなど衛生管理が不十分な野外での食事が増えることや、冬に細菌性のものにとってかわり増加するウイルス性の食中毒と時期的に重なることも原因として考えられます」(大西先生)。

 そして、冬に多く発生する食中毒。
 冬場、暖房が効いている室内は、人間はもちろんのこと、食中毒菌にとっても快適な環境です。食品に食中毒菌が付いていた場合、それはどんどん増えてしまいます。
 ノロウイルス食中毒は、インフルエンザなどと同じウイルスの一種が体内に入り込み感染することで発生する胃腸炎です。インフルエンザ同様、寒く、乾燥した冬の時期に流行します。年間で発生するノロウイルス食中毒のうち10月から翌年の2月の間に全体の7割が発生しています。
 ノロウイルスは非常に感染力が強いので、体内に取り込まないことが最大の予防となります。手洗いの慣行、食品の十分な加熱はもちろんですが、外出先や家族などの感染者からの二次感染を防止することが大きなポイントになります。


■食中毒菌:流通する食肉に普通に生息している!

「カンピロバクター菌」は、鶏や牛など家畜の腸に普通に生息しています。厚労省や農林水産省のデータでは、国内の農場で飼われている鶏の約3割が保菌していました。食肉処理されて流通する国産鶏肉の3割以上が、菌に汚染されているとの報告もあります。

強力な感染力、腸管出血性大腸菌

多くの細菌性食中毒では原因菌を100万個単位で摂取しないと発症しません。しかし、「腸管出血性大腸菌O-157」などは、わずか100個でも感染すると言われ、たいへん強い感染力を持っています。
 酸性条件でも比較的強く、口から入った場合でも、胃酸で殺されることはありません。冬場の低温状態にも強く、家庭の冷蔵庫の中でも生き残る菌なのです。

食中毒対策は、感染経路を断つ!

強い感染力の腸管出血性大腸菌の感染経路は、肉だけではなく野菜などにも及びます。
 野菜の場合、肥料や堆肥などから大腸菌が混入することがあります。葉ものは、大腸菌に限らず農薬・大気汚染など、様々なものが付着する可能性があります。また根菜類などは、雨による土壌からの侵入も油断できません。感染経路は経口に限られているため、感染しているものを口にしなければ感染しません

感染経路を絶つには徹底した“食品の洗浄”

食品の洗浄・除菌にお奨めするのは、康復医学学会の研究をもとに開発された焼成カルシウム商品『安心村』です。簡単(浸しておくだけ)・スピーディー(5分)・安価(30包1980円)の特徴を持つ、強アルカリ性(pH12.5)の洗浄剤です。焼成カルシウムは食品添加物としても使用されている天然素材なので安心・安全です。
『安心村』は、一般生菌・カビ菌・食中毒の原因菌などを食材から取り除き、剥がれ落ちた菌が再び付着するのも防ぎます。また、抗菌力効果で鮮度が落ちにくく食品の日持ちが向上します。
 さらに、希釈液を感染者の嘔吐物などに散布することで、空気感染による二次感染予防にも期待が持てます。
『安心村』は日本食品分析センターによる調査で、「O-157」の他「カンピロバクター菌」「サルモネラ菌」に対しての有効性が認められています。カンピロバクター菌では『安心村』各希釈液によって、30分後の生菌数が100以下に、同じくサルモネラ菌に対しても生菌数10以下に減少させるというデータ結果が出ています。その他、「大腸菌」「黄色ブドウ球菌」「白癬菌」「レジオネラ菌」「枯草菌」「真菌類」などに対する効果のデータも持っています。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月10日木曜日

眠りとうつの関係

うつ病の原因でもある睡眠障害

うつあるいはうつ病は、気分障害の一種です。抑うつ的な気分になったり、不安、焦燥感などを感じます。また、精神活動が低下したり、日常生活では食欲がなくなったり、よく眠れないなどの症状を訴えるようになります。

 医学的には、「気分が憂うつですぐれない」「興味や関心が薄れて楽しめない」「疲れやすい」という三つの症状のうち二つが2週間以上続くと「うつ病」と診断されます。三つの症状以外にも、さまざまな精神症状や身体症状が表れます。それだけに初期段階ではなかなかうつ病だとわかりにくく、早期発見の壁となっています。

 うつ・うつ病の結果として表れる身体症状の一つに睡眠障害がありますが、実は「不眠」や「過眠」は、うつ病の潜在的な原因にもなっていることが最近の研究でわかってきました。一般的によく眠れている人と比べたうつ病になる頻度は、不眠を訴える人は5倍、過眠の人は2倍になるといわれています。うつ病が治ったのちも睡眠障害が続いてしまうことを「残遺性不眠」といいます。この残遺性不眠を患う人は、うつ病の再発率が高いことも明らかになっています。不眠とうつ病の間には、原因と結果の両方に関わりがあったのです

 そして、うつ病とも密接なかかわりがあるホルモンが、睡眠物質「メラトニン」です。“質のよい眠り”をもたらすメラトニンは、脳内物質の「セロトニン」を原料とします。夜になって暗くなると、このセロトニンが変化してメラトニンが作られるのです。
 セロトニンには、心の不安、緊張を取り除いて自律神経のバランスを調整する役割があります。セロトニンは昼間、太陽の光をたっぷり浴びて活動すると、体内で盛んに作り出されます。逆に、睡眠中にはほとんど分泌されません。そのため、昼間に充分な活動ができないと、まずセロトニン不足を引き起こします。そして、夜になってメラトニンが不足するという結果を招いてしまうことになってしまうのです。メラトニン不足によって良い眠りがとれなくなるため、悪循環が繰り返されてしまい、心身のバランスが崩れてしまうことになります。睡眠不足のうえ、セロトニン不足で日中に充分な活動ができず、意欲的な気持ちも起こらなくなり、結果としてうつ病への引き金となってしまうのも当然のことなのです。睡眠のメカニズムから見ても、良い睡眠がとれないと、うつ病に陥るリスクも高まってしまうということです。


■うつと睡眠障害

うつ病では、不眠や過眠、睡眠リズム異常、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が高頻度に合併します。また、睡眠障害はうつ病の症状であると同時に、うつ病の病因と治療経過に深くかかわっていることが明らかになってきています。
 不眠はうつ病の発症リスクを高め、うつ症状に先行して出現し、患者のQOLを低下させ、寛解(症状が軽減)した後ですら高頻度に残遺(長く障害が残る)します。そして、残遺不眠うつ病の再発リスクを高めるという悪循環をもたらします。
 うつ病は、睡眠障害を看過せず(放っておくかず)、適切に対処していくことが重要です。

良質の睡眠とセロトニン


睡眠を誘う神経伝達物質はメラトニンですが、その原料となるセロトニンは“良質の睡眠”を作り出します。

●セロトニン不足は、睡眠を妨げる!

セロトニンは、睡眠中の呼吸量も調節しています。体内の酸素量が不足した
とき、セロトニンの分泌量を増やし呼吸中枢を刺激します。
 セロトニンが不足すると酸素が不足し睡眠中に息苦しくなり何度も目を覚まし熟睡できないということが起こります。

●セロトニン分泌にはリズムがあります!

人には、睡眠中はセロトニン神経の活動は弱くなっていて深い眠りを作り、朝方になると分泌量を増やし覚醒して、スッキリ目が覚めるというリズムがあります。
 いつまでも寝つけずぐっすり眠れない人は、セロトニン不足が考えられます。

●セロトニン神経の低下⇒慢性的なセロトニン不足

ストレスを感じるとセロトニン神経の機能が低下し、セロトニンの分泌量が減少します。分泌されても使われなかったセロトニンは、再び取り込まれリサイクルされています。慢性的なストレスは、このリサイクル機能も低下させてしまいます。
 ストレスによりセロトニンの分泌される量が減り、リサイクル量も減ると慢性的なセロトニン不足に陥ってしまうのです。

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前号でもお伝えしましたが、康復医学学会の主要研究テーマ「ラフマ」には、セロトニンの分泌促進に関するデータがあります。また、アミノ酸の一種「グリシン」は、深部体温が下がるのを助け、しっかりとした休息を取れることが多くの研究で分かっています。

 康復医学学会の研究成果を形にしたラフマエキス加工食品『アンチストレス』と、アミノ酸系甘味調味料『甘みストレスフリー』(共に製造販売:和漢生薬研究所)の併用は、睡眠の改善に大きく影響します。「良質の眠り」を実感してください。

※商品の詳細は、「リセットショップ135」 http://reset135.shop-pro.jp/ でご覧ください。



いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月5日土曜日

睡眠と脳内ホルモン

眠りに導く二つの作用とは

睡眠は「夜になったから眠る」と「疲れたから眠る」の二つのメカニズムでコントロールされています。難しい言葉でいいあらわすと、「体内時計機構」「ホメオスタシス(恒常性維持機構)」の二つです。

「体内時計機構」は、夜になると眠くなるというメカニズムで、ほぼ毎日一定の時間帯に眠くなります。これは疲れている・いないに関わらず生じる眠気です。朝の太陽光を浴びて刺激を受けることで、その約15時間後の暗くなる頃に脳内に「メラトニン」と呼ばれるホルモンが作り出され、眠気を引き起こし、眠りを促すのです。
 体内時計はさらに、体温とも深い関わりがあります。眠くなると体温が上昇します。眠りにつく4時間くらい前、夕刻から指先の皮膚温度が少しずつ上がっていきます。これは一種の放熱作用で、体内の熱を外へ逃がし、体温を下げる準備をしているのです。そして眠る少し前から体温は下降に転じます。ここでいう体温は、体の内部の温度、つまり深部体温、脳温のことです。体の内部の温度が下降に転じたところで、私たちは眠りに入ります。
 メラトニンは、眠りのリズムをコントロールするとともに、「よい眠り」に導く効果があります。また、睡眠を促すだけでなく、睡眠中に行なわれる体内環境の調整に大きな役割を果たしています。その作用には、さまざまなものがあります。まずひとつは、老化の原因とされている活性酸素を中和する作用。そして、体内の有害物質などを解毒して無害化する作用。さらに、体内に発生したガン細胞などに対抗する抗腫瘍作用(腫瘍を抑制する作用)です。
 しかし、メラトニンは夜に明るい光を浴びると分泌は抑制されてしまいます。つまり、光の明暗によって分泌が左右されるのです。このメラトニンは「セロトニン」という体内物質から作られます。セロトニンは昼間に光を充分に浴びることで作られます。そのため、昼間はしっかりと日を浴びること、そして夜は遅くとも午後10時には室内の光量を抑えることが理想です。

 一方、「ホメオスタシス(恒常性維持機構)」は、疲れたから眠くなるという反応です。疲れると睡眠を促す睡眠物質が脳内にたまり、それが睡眠中枢に働きかけて眠気をもよおすのです。

 体内時計機構と恒常性維持機構、この二つのメカニズムの機能のバランスを整えることが質の良い睡眠を作り出すのです。


■睡眠を促進し、睡眠の質を改善する

  セロトニンとメラトニンの関係

メラトニンは、脳にある小さな内分泌器「松果体」から分泌され、体内時計を調整しているホルモンです。不眠や時差ぼけの改善や抗老化作用があります。しかし、うつやストレス、年齢とともに減っていきます。
 松果体内には、脳内の他の部位の50倍ものセロトニンが存在し、そこで、セロトニンを原料としてメラトニンを作っています。また、「血液脳関門」というバリアー(血液と脳の組織液との間の物質交換を制限する機構)は、通常の抗酸化物質までをも拒んでしまいます。しかし、セロトニンを原料とした脳内最強の抗酸化ホルモンであるメラトニンはこのバリアーを容易に通過して様々な効果を発揮することがわかっています。
※血液脳関門は、松果体をはじめ、脳下垂体、最後野などの脳室周囲器官には存在しません。これは、これらの組織が分泌するホルモンなどの物質を全身に運ぶ必要があるためです。

セロトニンと睡眠

通常、神経活動は睡眠中抑えられ、セロトニン神経が覚醒を引き起こす脳機能を刺激しないようになっています。ストレスなどで日中のセロトニン神経が弱くなっていると、体内時計(生体時計)は規則性を失い、昼間の意識レベルなども低く、脳は活動的でなくなります。すると、夜の睡眠は浅く中途覚醒しやすいものとなり、「眠りの質」は低下します。

ラフマとセロトニン

ストレスやうつ状態に伴い、脳内神経伝達物質の量が変動することが知られています。そこでラットの脳内モノアミン(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つを総称してモノアミン神経伝達物質と呼びます)に対するラフマ錠剤の作用を検討しました。

【ラフマ錠剤組の短期/長期投与による5-HT(セロトニン)の変化(ng/g)】


※セロトニン(5-HT)は、イミプラミン(三環系抗うつ薬)組とラフマ低、中用量組の8週目に増加の結果が見られた。以上の実験により、セロトニン(5-HT)及びその代謝物(5-HIAA)に対して、低、中用量のラフマは増加作用を有することが確認された。  *p<0.05 vs対照組

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 体内時計(生体時計)に関係し、「睡眠の質」の改善に影響するのがメラトニンです。そして、メラトニンの原料セロトニンです。
 康復医学学会の主要研究テーマの一つ「ラフマ」には、セロトニンの分泌促進に上記のようなデータがあります。
 さらに、同学会の研究開発により生まれた『甘みストレスフリー』(製造・販売:和漢生薬研究所)。この商品の主成分「グリシン」は、アミノ酸の一種です。体を休めたいときにグリシンを摂取することで、深部体温が下がるのを助け、しっかりとした休息が取れることが、数々の研究で科学的に証明されています。つまり、「質の良い眠り」には、ラフマとグリシンとを併用するのが理想的です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年10月2日水曜日

AGEの恐怖と糖質制限のストレス

糖質制限と甘みストレスのバランス

年齢を重ねても健康で若々しい人とそうでない人がいるのは何故でしょうか。その原因は、近年、注目されている最悪の老化物質と呼ばれる「AGE」(終末糖化産物)です。AGEは、たんぱく質が糖とが反応した「糖化たんぱく質」が劣化すると大量に発生します。

「体はさまざまなたんぱく質でできていますが、体内の糖が過剰になると、たんぱく質の回りに糖がべタベ夕とくっついて劣化していく」と話すのは、AGEを長年研究している糖尿病や循環器の専門医、久留米大の山岸昌一教授。教授によると、最近の研究で、AGEが溜まると血管が硬くなって動脈硬化が進行したり、骨がもろくなったりすることが分かってきました。皮膚のたんぱく質のコラーゲンが糖化しAGEが発生すると、しわしみたるみの原因にもなるとされ、美容分野でも注目されています。
 また、山岸教授は、「糖尿病の人は、心筋梗塞や骨粗しょう症など、さまざまな病気になる危険性が高く、老化が早く進んでしまう。血糖値が高い状態が長く続くと、AGEが蓄積しやすいためと考えられます」と説明しています。しかし、人は糖をエネルギーにして生きているので、誰でも年齢とともにAGEが溜まってしまいます。しかし、食べ方を少し工夫するだけで、AGEの溜まり方も違ってくるのです。方法としては、食事による血糖値の上昇を穏やかにすることです。「糖質の吸収をゆっくりにする野菜や海藻類、キノコ類を先に食べます。血糖値を上げやすいご飯やうどんなどの炭水化物は最後に」。外食でも、丼物一品を選ぶより定食が理想的です。また、“早食い”も食後の血糖値を上昇させやすいので要注意です。

 食べ物にもAGEが含まれており、食品中のAGEの約7%が体内に溜まると言われています。食べ物のたんぱく質が糖や脂肪と一緒に高温で加熱されるほどAGEは増えます。「AGEの量は見た目である程度判断できます。生のものに少なく、茶色く焼色がついた料理に多い。鶏肉なら、唐揚げや焼き鳥より水炊きの方が少ない。神経質になる必要はないが、揚げる、焼くばかりでなく、茹でたり蒸したりするなど、調理法も見直してほしい。何よりバランスが大切です」とのことです。
 糖質制限は健康や美容のために大切なことです。しかし、甘みには心をホッとさせる効果もありますから、糖質制限が逆にストレスを生じさせてしまう場合も起こります。 つまり、糖質制限と甘みストレスのバランスが大切だということです。


■健康や老化に関与するAGE

体の約15%がたんぱく質でできていますので、糖化を完全に防ぐことはできません。しかし、高血糖が続くと、余分な糖が体内で糖化反応を引き起こし、AGEを大量に発生させ、老化や病気の発症を加速させてしまいます。

糖尿病の三大合併症

糖尿病合併症は、AGEによって全身の毛細血管が障害されることが大きな要因です。中でも「3大合併症」といわれるのが、「腎臓」と「目」と「神経」の疾病です。

 腎臓の場合は、ろ過膜の毛細血管がAGEによって障害されることにより、ろ過機能が低下し「糖尿病性腎症」が起こります。目の合併症は「糖尿病網膜症」です。網膜の裏側に張り巡らされた毛細血管がAGEによってもろくなり、出血が起こると失明することもあります。

 このように、糖尿病合併症が起こると、人間の基本的機能がじわじわと蝕まれていきます。「糖尿病患者の寿命は、通常の人よりも10年も短い」と言われる所以です。
 動脈硬化は、AGEとAGE受容体が引き起こす血管壁の炎症が原因であり、老化に拍車をかける要因になっています。心臓の血管において動脈硬化が進むと、心筋梗寒や狭心症が起こりやすくなります。

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【糖質制限とそのストレス対策】

毎日の生活で少しずつ体内に溜まっていくAGE、これを少しでも溜めないようにするには、糖質の摂取に気をつけなければなりません。しかし、「甘み」に対する制限はストレスの蓄積を招き、逆に「睡眠の質の低下」から血糖値の上昇にもつながります。
 康復医学学会の研究から生まれた甘味調味料『甘みストレスフリー』(製造・販売:和漢生薬研究所)は、主原料がアミノ酸の一種「グリシン」です。グリシンは甘みがショ糖(砂糖)対比0.7なので、甘みは十分。「ホッとする甘み」が欲しいときに最適です。炭水化物ゼロ(糖質も含む)、しかもアミノ酸なので、一部の人工甘味料で問題になっているような有害性もなく、安全・安心! 「甘み」を制限しなければならないというストレスが軽減できます。
 AGE対策には糖質制限が一番です。しかし、その糖質制限が安全で無理なくできるように、ストレス対策も大切なのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ