かぜに抗菌薬は効く?効かない?
結論から言うと、かぜやインフルエンザに抗菌薬は無意味であるばかりか害悪となる可能性があります。しかし、多くの人が「かぜに抗菌薬は有用」と考えているという調査結果が示されました。国立国際医療研究センター病院のAMR臨床リファレンスセンターは10月30日、抗菌薬に対する意識調査の結果を公開しています。「抗菌薬・抗生物質という言葉を聞いたことがありますか?」という質問に対し、66.7%が「ある」、27.5%が「あるが詳しくは分からない」と回答していて、ほとんどの人が聞いたことがあるという結果でした。抗菌薬は細菌を破壊したり増殖を抑制したりする薬剤であり、抗生物質は抗菌薬の一種で「微生物から作られるもの」です。抗生物質は「抗生剤」と呼ばれることもあります。代表的な抗生物質としては青カビから作られる「ペニシリン」が有名です。
抗菌薬・抗生物質がどのような病気に有用かについては、49.9%が「かぜ」、49.2%が「インフルエンザ」と回答しており、半数近くの人がかぜやインフルエンザに抗菌薬・抗生物質が有用と誤解していました。その一方で、抗菌薬・抗生物質が有用な疾患である膀胱炎や肺炎について、有用であると答えた人はそれぞれ26.7%、25.8%にとどまっています(右表)。
抗菌薬・抗生物質は細菌による感染症を治療する薬剤であり、かぜやインフルエンザといったウイルスによる感染症には効果がありません。そればかりか、副作用の危険性や抗菌薬が効かない薬剤耐性菌を生み出す恐れがあるのです。ウイルスによる感染症には抗ウイルス薬が有用だが、かぜは原因となるウイルスが多岐にわたるため、現実的にはかぜに有用な抗ウイルス薬は存在せず、自己免疫による自然治癒を待つしかありません(インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス薬は存在します)。
AMR臨床リファレンスセンターでは、今回紹介した調査結果の他にも抗菌薬の正しい使い方や薬剤耐性菌について解説しています(http://amr.ncgm.go.jp/infographics/)。本格的なかぜ、インフルエンザシーズンの到来の前に、抗菌薬について勉強してみませんか?
(出典:https://kenko100.jp/)
■かぜの上手な治し方
かぜ薬や対症療法薬がいかにダメかということもだいぶ認知されてはきましたが、いまだに、かぜをひくとすぐに病院に行くという人が多いようです。ではかぜをひいてしまったとき、どうすれば一番いいのでしょう。それには、症状についても認識を改めることが必要です。発熱、吐き気、下痢、じんましん、頭痛などはかぜを治すための体の防御反応であり、抑えてはいけないものだと理解できなければ、方法論を考えても意味がありません。食うな、動くな、寝てろ
かぜなどの感染症になったとき重要なのは"食べない"ことです。病気のときの食事が体に負担になることは犬や猫でも知っています。体は食欲を抑え、消化に使う酵素を治す方(代謝)に回して免疫力を高めようとします。ここで重要なのは、水とミネラルはしっかり摂ることです。感染症のときに困るのは脱水とミネラル不足、それに続発する意識障害です。体を温め、水とミネラル(具体的には天然塩)をしっかり摂って様子を見ましょう。解熱薬は体温が41度以下では使う必要はありません。咳や吐き気、下痢でもすぐに薬は飲まないこと。一時的に症状を抑えても、悪化したり治癒期間が長引いたりする原因になります。出すものはしっかり出して、その分の水分とミネラルを補充することが重要です。回復期になると食欲が出てきますが、直接糖、揚げ物や植物油、そして野菜は避けること。野菜が消化に悪いことは常識です。淡泊な肉や魚などのおかゆで、ミネラルは多めにします。回復期をすぎたら偏った食事をせず、栄養豊富なものを食べてください。
西洋医学はいつ使うべきか。一番は意識障害が表れるとき(脱水の危険)。また長引いて痰などが変調し呼吸障害が出てきたとき(肺炎などの恐れ)は病院に行きましょう。吐下血や、急な腹痛や便が出なくなったとき(腸閉塞など別の要因の可能性)も病院を利用するのは構いません。西洋医学の利点は救急であり、重症時の対症療法であることを忘れないようにしましょう。ちなみにドイツでは、かぜをひいても医者は薬を出しません。「かぜで必要なのは休養です。診断書を出しますので仕事を休んで寝てなさい」と言われます。
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かぜにも「HM-3000(特系霊芝)」
かぜをひいたときにこそ、霊芝です。かぜからの早い回復が実感できるでしょう。「HM-3000(特系霊芝)」に含まれる豊富なミネラル類(代謝酵素の活性化)、β-グルカン(免疫機能の亢進)、そして特異成分であるガノデリン酸Aなどのトリテルペノイド類(血流促進、解毒、抗酸化、抗菌、抗ウイルスなど)は、かぜに対する薬理活性を促すことが確認されています。いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン