生活習慣が問題? 現代人の不妊
近年、不妊専門クリニックでは、女性からの不妊相談の中で“男性が原因の不妊治療について”の比率が上がってきているそうです。女性は自分自身のカラダの状態をチェックし、それを改善しようという意識の高い方が多いのですが、男性はあまり積極的に改善しようという動きが見られないのが現状です。また「草食系男子」が増殖している近年、セックスレスやEDは社会現象にまでなっています。このような男性が増えた理由を調べてみると、
・仕事上のストレス
・抑圧的な環境
・食生活の乱れ
・睡眠時間の乱れ
・体に悪いものの摂取(タバコ・酒・清涼飲料水)
などが多いようです。男性の場合「健康な体から健康な精子が作りだされる」というのが基本です。もちろん、晩婚化、非婚化が影響しているのは言うまでもありませんが、夫婦の妊娠力低下の大きな理由は「ストレスと生活習慣と食生活」だと言えるのです。カラダの遺伝子はほとんど変わりありませんので、これらが影響している可能性が非常に高いと言えます。
このような不摂生な食生活の栄養バランスを考えて、浜松医科大学産婦人科・金山尚裕教授らが、アミノ酸のアルギニンに着目しました。アルギニンは男性の精子の質に影響を与えることはよく知られていましたが、浜松医大では女性の妊娠中の血管収縮についての研究を進めてきました。妊娠中にアルギニンが減少すると血管が収縮します。研究室でもアルギニンは妊娠中の血流亢進に重要なアミノ酸であることがわかったとのことです。また排卵直前は血流が上昇、これもアルギニンが関与しています。これらのことからアルギニンに注目して研究を進めてきたのでした。そして、子供を望んでいるカップル、妊娠中の方、特に高齢妊娠の方や妊娠高血圧症候群のリスクがある方の栄養補助としてアルギニンが研究されています。
さまざまな研究が進む中、男女共通して言えることは、男性の精子も女性の卵子も、実は“活性酸素の影響を受けやすい”ということだそうです。
対策は次項で!
■男性の不妊症②
世界保健機関(WHO)によれば、正常な精液とは、精液量、精子濃度、総精子数、精子運動率または高速に前進する精子、正常形態率、精子生存率、白血球数などを調べて正常値を示すものだということです。中でも受精のために大切なのが、総精子数(浮遊率)、精子運動率などです。アミノ酸単体と違う「ペプチド」は、
精子の浮遊率と質に期待ができる
「アルギニン」は、下垂体で成長ホルモンを正常に合成するために必要なアミノ酸の一種で、精子に大きな影響を与えます。しかし、アミノ酸単体ではその影響力は未知数です。
小腸には、ペプチドをまとめて一度に吸収する仕組みと、アミノ酸を個々に吸収する仕組みが別々に存在します。アミノ酸だけを摂取した場合は、当然アミノ酸を吸収するシステムしか使われません。しかし、ペプチドを摂取した場合には、ペプチドからアミノ酸になって吸収されるものもあるので、両方の吸収システムを効率よく使うことができます。また、アミノ酸成分を単体で摂取した場合、胃で壊される種類のアミノ酸もあります。そして、アミノ酸単体ではなく、ペプチドの状態で精子に対して影響を与えることも考えられます。
精子の運動力影響するセレン
細胞精子にはミネラルの一種、「セレン」が大量に含まれています。体内に入ったセレンの25~440%は睾丸に集中し、精子の生成とその活動に多大な影響を与えています。そして、セレンの不足は、右図のように精子の鞭毛に影響し運動能力が劣り、受胎率の低下を招きます。
こんな症例もあります!
不妊治療で通院していた薬局の店主は、総精子数(浮遊率)が低いと診断され1年以上受胎できずに悩んでいました。そして知人に薦められた彼がある食品を試したところ、徐々に浮遊率も上がり、ついに彼の奥さんは受胎に至ったのです。その商品は『和漢研の食』でした。
『和漢研の食』には、必須アミノ酸や精子の質と量に影響するたんぱく質が豊富な「サバペプチド」や、精子の運動率に影響するセレンをはじめとするミネラルを豊富な「霊芝」が含まれています。それぞれ決定的な影響力を持っており、どれが不足しても“パーフェクトな精子”は作れないといわれるほどです。
いつもありがとうございます。
愛・感謝 五月雨ジョージ