2026年4月28日火曜日

ビタミンB1不足

 とれない“酒疲れ”はビタミンB1不足?

 お酒を飲んだ後は、十分な睡眠をとっても抜けづらいことが多く、その背景にはビタミンB1不足が深く関わっています。「酒疲れ」とは、お酒を飲んだ翌日やしばらく飲酒が続いた後に感じる、だるさや倦怠感、集中力の低下などの状態を指します。特に睡眠をとってもこの疲労感が解消されない場合、単にアルコールの毒性や睡眠不足だけでなく、体内の栄養素バランスの乱れが関与していることが多いと言われています。

 ビタミンB1(チアミン)は、糖質をエネルギーに変換するのに不可欠なビタミンです。脳や神経、筋肉などが正常に機能するためには、十分なエネルギー供給が必要であり、その過程を担うのがビタミンB1です。また、乳酸などの疲労物質の蓄積を抑える働きもあり、不足するとだるさやイライラ、記憶力低下といった症状が現れます。

【飲酒とビタミンB1の消費メカニズム】

 アルコールを体内で分解する過程で、ビタミンB1は大量に消費されます。特にアルコールを多量に摂取した場合、まず肝臓でアセトアルデヒドという有害物質に分解され、それをさらに無害な酢酸へ分解する過程にもビタミンB1が使われます。お酒を頻繁に飲む人は、この代謝サイクルが繰り返されることで、ビタミンB1の消耗が著しくなります。

 さらに、アルコールは小腸でのビタミンB1吸収を阻害する作用もあり、摂取量そのものが不足しがちな人は、より欠乏に陥りやすくなります。飲酒時に食事をあまりとらず、おつまみや偏食に走ることで、栄養バランスがより崩れやすくなるのもリスクです。

【ビタミンB1不足の具体的症状と酒疲れ】

 ビタミンB1が不足すると、●倦怠感・だるさ ●集中力低下・イライラ ●食欲不振 ●むくみ・動悸 ●睡眠障害や記憶力低下 ●乳酸の蓄積による筋肉痛やコリ‥‥といった症状が表れます。これらが「酒疲れ」の正体であり、たとえ十分な睡眠をとっても、体内のエネルギー代謝が滞っているために抜けにくいのです。

 ビタミンB1不足が重症化すると、脚気やウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群など非常に重篤な神経障害につながることもあります。また高齢者やもともと食事量が少ない人ほど、欠乏の影響を受けやすい点にも留意が必要です。

【酒疲れを防ぐための実践的対策】

 長期間続く酒疲れを感じた場合、単なる「飲みすぎ」や「加齢」と捉えず、ビタミンB1などの栄養素補給を意識することが大切です。飲酒時は、枝豆や豚肉、うなぎなどビタミンB1を多く含む食材をとりいれ、過度の空腹飲酒や偏った食事を避ける習慣が重要です。


 睡眠や休養だけでは回復しない「酒疲れ」は、背景にあるビタミンB1不足を補うことで根本的な解消に近づきます。


■ビタミンB1不足を解消する

 ビタミンB1不足を解消するには、豚肉や大豆、玄米、うなぎ、枝豆、ナッツ類など、ビタミンB1を多く含む伝統的な日本の食材を積極的に取り入れることが大切です。

ビタミンB1不足解消のための行動

 ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーに変換する重要なビタミンで、疲労回復にも役立ちます。不足すると脚気(かっけ)や倦怠感、食欲不振などの原因になります。まず重要なのは、日々の食事に意識してビタミンB1が豊富な食品を加えることです。特に白米中心の食生活は欠乏を招きやすいため、玄米や麦飯、雑穀ご飯など、精製度の低い主食を混ぜて食べると効率的です。

 また、ビタミンB1は熱や水に弱いため、調理中の損失が多くなりがちです。煮汁や茹で汁もスープなどに活用し、できるだけビタミンB1の流出を防ぐ工夫が必要です。

 さらに、アリシンという成分と一緒に摂取すると吸収率が高まります。アリシンはにんにく、ねぎ、玉ねぎ、ニラなどに多く含まれるため、これらの食材を豚肉や豆類と組み合わせた料理もおすすめで、疲労回復効果が期待できます。

日本に昔からある効果的な食べ物と飲料

 歴史的には、江戸や大阪では白米食が普及して「脚気」が多発し、「江戸患い」「大阪腫れ」とも呼ばれていましたが、玄米や麦飯の摂取で回復したという記録があります。現代でも、玄米や麦飯、そばなどの伝統食がB1供給源として有効です。

 また、伝統的和食の「納豆」や「豆腐」「枝豆」といった大豆製品もおすすめです。

 そして、日本には昔から体力回復に即効性のある飲料もあります。「甘酒」です。庶民は質素な食生活の中で夏を越すのは楽ではなかった江戸時代、甘酒を飲んで夏を乗り切っていました(甘酒は俳句の"夏"の季語です)。ご飯に米麹と湯を加えて温めておくと甘酒ができますが、分析してみるとブドウ糖がきわめて多く、20%以上にもなります。また、米のたんぱく質も麹菌の酵素によって必須アミノ酸群に変えられて豊富に含まれています。そして、特筆すべきは、麹菌が繁殖するとき、ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、ビオチンなど、生理作用に不可欠な重要なビタミン群を作り、これを米麹にきわめて多量に蓄積させているということです。甘酒は米麹とお湯だけでも簡単に作れます。甘酒の一杯が豚肉に変わるほど、疲労回復に効果的なのです。また、ぬか漬けの“ぬか”もビタミンB群の宝庫です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2026年4月22日水曜日

座り過ぎのリスク

 座りすぎは認知症のリスクアップ

「座り過ぎは認知症リスクを高める」という主張には、近年の大規模研究に基づいた明確なエビデンスが示されています。

 英国で実施された49,841人の高齢者を対象とする約7年に及ぶ追跡調査では、座位時間が1日の中央値9.27時間より長いと認知症の発症リスクが増加することが明らかになりました。具体的には、10時間で8%、12時間で63%、15時間で321%と、座っている時間が長いほど認知症の発症率が上昇します。この調査での1,000人年あたりの認知症発症率は、9.27時間で7.49、10時間で8.06、12時間で12.00、15時間で22.74と顕著な差が確認されています。

 また、米国の高齢者を対象とする研究でも、身体活動量が多い高齢者でも、座っている時間(座位時間)が長いと認知症リスクが上昇する可能性があることが明らかになりました。

 座りすぎは脳の萎縮や認知機能低下とも関連しています。特に、アルツハイマー病に関連する脳領域(嗅内皮質や中側頭皮質など)の皮質厚減少と、エピソード記憶の低下が報告されています。また、座位時間が長いほど海馬の体積減少や言語・情報処理能力の低下速度も速いことが明らかになっています。

 注目すべきは、運動習慣がある人でも座位時間が長い場合、認知症のリスク削減には必ずしもつながらないという研究結果です。つまり、身体活動量が十分でも、座っている時間が長ければ脳の萎縮や認知機能低下を防げない場合があるのです。

 日本人の座りすぎ傾向

 日本人は世界的にも座位時間が長い傾向があり、これが認知症だけでなく他の生活習慣病や死亡リスクの増加とも関連しています。WHOも「座って動かない生活は、認知症を誘発する」と警告しています。

 座位行動は分割されていても、1日のトータルが10時間を超えるとリスクが上昇するため、「こまめに立ち上がる」「日常生活の中で立つ時間を増やす」などの行動が推奨されます。座位時間を減らすことは、特にアルツハイマー病の遺伝的リスクを持つ方にとって重要です。

 以上のように、座りすぎが認知症リスクを確実に高めることは複数の科学的研究と統計データが裏付けており、座位時間を10時間未満に抑えることが予防につながります。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■健康リスクは血流の滞りから

「座りすぎ」は、筋活動の減少⇒血流の滞り など、様々な健康リスクを高めます。

座り過ぎによる主な健康リスク

 長時間の座位行動*で、下肢の筋肉活動が減り、血行や代謝が悪化します。これにより、血液が下肢に滞りやすくなり、むくみや深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)の発症リスクが高まります。血栓が肺に飛ぶと重篤な肺塞栓症となる可能性もあり、命に関わる危険性も指摘されています。

*座位行動とは:「座位、半臥位および臥位におけるエネルギー消費量が 1.5METs(Metabolic Equivalents)以下のすべての覚醒行動」と定義される。

 また、血流の滞りは全身の循環機能に悪影響を及ぼし、高血圧・心疾患・脳卒中・糖尿病などの慢性疾患につながります。座り時間が長いほど身体機能やメンタルヘルスを低下させ、病気の死亡リスクも高まることがわかっており、座位生活は高齢者の寿命にも影響します。

認知症と骨密度、筋力低下

 座りすぎは認知機能にも関与し、認知症発症や進行のリスクを高めることが明らかです。1日10時間以上座る場合、認知症になりやすい傾向が報告されています。

 さらに、筋力や骨密度の低下も座りすぎの悪影響として現れます。骨密度減少は骨折リスク増加の要因となり、寝たきりや転倒につながる可能性があります。

血流悪化への主な対策

 30分~1時間ごとに立ち上がって動く、積極的な家事、デイサービス利用や座ったまま運動(足の指運動やかかと・つま先上げ運動)などで血流を促進することが重要です。ふくらはぎやすねの筋肉を使うと「第二の心臓」と呼ばれるポンプ作用で下肢の血液が心臓へ戻りやすくなります。このような日常的な活動習慣が、健康維持とリスク軽減に役立ちます。立ち上がる・運動する・意識して活動を挟むことが、これらリスクの予防・改善のカギです。

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 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」の効能は、大きく①血液循環の改善②免疫系への影響③抗酸化作用④その他補肝機能、造血促進、生存期間の延長、鎮静、鎮痛作用など)の4つに分けられます。

 特に血液循環に対しては、●赤血球変形性の改善 ●赤血球の集合性(連銭)の低下 ●血栓形成の予防 ●組織への酸素供給の向上 ●毛細血管口径と密度の調整 ●血漿年度の低下 ●2,3-DPG(酸欠改善作用やHbA1cの生成抑制作用がある物質)産生の促進 ●血管内皮細胞の増殖促進 ●血圧の降下 ●血糖値の降下‥‥などの作用が確認されています。


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愛・感謝 村雨カレン

2026年4月14日火曜日

サルコペニア

高齢者でも筋トレで寝たきりは防げるか

 高齢者でも筋力トレーニングを継続することで、寝たきりの予防は十分に可能です。

 加齢とともに「サルコペニア(筋肉量の減少)」や「フレイル(虚弱)」、さらに「ロコモティブシンドローム(運動器障害)」といった状態になりやすく、筋力低下は転倒や骨折を招き寝たきりの原因になります。

 図は、人は20代から筋肉量が低下していくことを示しています。筋肉量が多い人ほど、いわゆる「寝たきりライン」に到達するまでの時間が長く、筋肉量が少ない人ほど、早く到達してしまうことになります。

 下半身を中心とした筋肉、特に抗重力筋(大腿四頭筋、中臀筋、ふくらはぎなど)は、姿勢保持や歩行、立ち動作を深く理解するため、転倒予防や移動能力の維持につながります。

 高齢者でも"適切な負荷"でトレーニングを続ければ筋肉はついていきます。 同様に自分の体重を利用した「自重トレーニング」や、椅子からの立ち上がり運動、かかと上げ運動、ウォーキングなどが推奨されています。 週に1~2時間程度の運動でも骨に刺激が入り骨粗しょう症の予防にも効果的です。

 筋力が向上すると、日常生活動作(ADL)が楽になれるようになり、体力や自信、精神的な健康も保ってます。 骨密度の上昇により骨折リスクが軽減し、結果として寝たきりになるリスクも軽減します。

 すでに介護が必要な場合でも、ベッドの上でできる簡単な手指・足の運動や、寝たままのストレッチも筋肉の柔軟性・可動域の維持に役立ちます。また、体位変換や清潔な保持も褥瘡(床ずれ)予防につながります。

 高齢者であっても、筋トレを始める意義は大いにありますが、寝たきりラインに到達するタイムリミットを少しでも先に延ばすためには、30代、40代の人でも、今のうちから筋トレをしておくことが非常に重要です。50代以上の方はなおのこと、今から筋トレを頑張って、筋肉量の減少を少しでも遅くしていきましょう。

(出典:http://gooday.nikkei.co.jp/)


■加齢性筋肉減少症"サルコペニア"

 サルコペニアとは、加齢や活動量の低下、栄養不足などが原因で筋肉量や筋力が著しく減少し、身体機能が低下する状態を指します。

 筋肉量や筋力が減ることで、歩行・立ち上がりなど日常の基本動作が困難になります。転倒や骨折、要介護状態のリスクが高まり、生活の質(QOL)が著しく低下します。「つまずきやすい」「歩行速度が遅くなる」「握力の低下」などが代表的症状です。

発症のリスクと予防

 筋肉量のピークは20~30代で、40歳以降徐々に減少し、特に高齢者では急激に進行します。65歳以上の高齢者の15%程度がサルコペニアと推定されています。運動不足やたんぱく質不足の食生活、慢性疾患なども主なリスク因子です。

アミノ酸の摂取によるたんぱく質合成に年齢関係なし

 たんぱく質(アミノ酸)を摂取すると筋肉の合成が促され筋肉が発達します。アミノ酸の投与に対する高齢者の骨格筋たんぱく質代謝の反応は若者と同じであり、アミノ酸の摂取により、高齢者の骨格筋たんぱく質合成は若齢者と同程度に増加することがわかっています。

筋肉量の減少がエネルギー産生低下・基礎代謝低下を招く

 筋肉の中には多くのミトコンドリアが存在します。心臓にミトコンドリアが多いのは心臓の大半が筋肉で出来ているからです。筋肉量が減少するとミトコンドリアも減少します。それはミトコンドリアの活性低下を意味し、サルコペニアの原因であるエネルギー不足につながります。筋肉は身体を動かす役割のほかに、体液の循環や体温の維持をも担っています。特に基礎代謝量は筋肉量と関係が深い(基礎代謝の内約40%が筋肉で消費されている)ため、筋肉量が減るとそれがそのまま基礎代謝の低下につながります。

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 康復医学学会の研究から生まれた「三種混合だし」は、アミノ酸スコア100、吸収力の高いコラーゲンペプチド製品です。

 また、サルコペニア対策として「コエンザイムQ10」(Co-Q10)もおすすめします。Co-Q10は、ミトコンドリアを活性化させてエネルギーを作り出すために不可欠な存在です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2026年4月8日水曜日

赤い筋肉と白い筋肉

 転倒を防ぐために鍛えるべき筋肉

 筋肉は大きく分けて「赤筋(遅筋線維、タイプI)」「白筋(速筋線維、タイプII)」に分類されます。

「赤筋」は、ミトコンドリアが豊富で、酸素を使ってエネルギーを生成します。持続的な運動や姿勢の維持に適しており、疲れにくいのが特徴です。ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動で主に使われます。一方の「白筋」は、ミトコンドリアや毛細血管が少なく、グリコーゲンを多く蓄え、速い収縮力を発揮する一方で疲れやすいのが特徴です。瞬発力や高強度の動作(立ち上がり、踏ん張り、方向転換、つまずきへの反応など)に重要で、転倒防止において中心的役割を担います。

 高齢者では筋肉量の減少(サルコペニア)が起き、特に白筋の萎縮が顕著です。これは日常生活での素早い反応や力の発揮が弱まり、つまずきやバランス崩れからの回復が遅れるため、転倒リスクが高まります。加齢による神経支配の変化やホルモン低下、活動量の低下が白筋の減少を促します。

 転倒予防には白筋を意識したトレーニングが有効です。具体的には以下のような点が重要です。

筋力トレーニング(レジスタンス運動)スクワット、レッグプレス、踏み台昇降など。高強度・低反復(例:8~12回で限界に近づく負荷)を取り入れることで筋肥大を促す。

白筋を刺激するトレーニング速く力を出す運動(立ち上がり動作を素早く行う、ジャンプや速歩の短時間ダッシュなど)を安全に行うことで反応速度と瞬発力を向上させる。

バランストレーニングとの併用片脚立ち、動的バランス練習、姿勢制御訓練は白筋での素早い筋出力を必要とする場面での安定性を高める。

日常生活での活動量増加階段昇降や早歩き、家事での立ち座りを増やすことで速筋を含む筋群を維持しやすい。

 栄養面も重要です。十分なたんぱく質摂取(体重1kg当たり1.0~1.2g/日を目安、状況により増量)、ビタミンDや抗炎症栄養素、適切なエネルギー摂取は筋合成と回復を支えます。休養と睡眠も筋肥大や神経回復に必要です。

 注意点として、高齢者や持病のある人は運動開始前に医師相談を行い、無理のないプログラムを理学療法士やトレーナーと作成すること。過度な負荷や不適切な方法は怪我や心血管負荷を招く恐れがあります。

 白筋(速筋)は転倒時の素早い反応や力の発揮に不可欠であり、筋力トレーニング・速筋刺激を含む運動、栄養、十分な休養を組み合わせることで白筋の維持・強化が可能となり、転倒リスクの軽減につながります。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■赤い色はミオグロビンとミトコンドリア

 遅筋線維(Type I筋線維)は、その名の通り収縮速度が遅く、持続的な運動に適した筋線維です。この遅筋線維が「赤い」(赤筋)と表現されるのは、その内部に豊富に含まれるある物質が原因です。その物質とは、「ミオグロビン」「ミトコンドリア」です。

 ミオグロビンは、ヘモグロビンとよく似た構造のたんぱく質で、酸素と結合する性質があります。筋肉組織に特異的に存在し、血液中のヘモグロビンから受け取った酸素を一時的に貯蔵し、必要に応じて細胞内のミトコンドリアに供給します。ミオグロビンは鉄原子を含むヘム色素を持っており、このヘム色素が酸素と結合することで鮮やかな赤色を呈します。遅筋線維は、長時間の活動持続に多くの酸素を必要とするため、酸素貯蔵庫としてのミオグロビンを豊富に含んでいます。これが、遅筋線維が赤く見える主要な理由の一つです。マグロやカツオなどの回遊魚の身が赤いのも、彼らが長距離を泳ぎ続けるために、酸素を効率的に利用する遅筋線維(赤身=赤筋)を多く持っているためです。

 また、ミトコンドリアの存在も、間接的に赤色に寄与しています。遅筋線維は、主に有酸素運動において、"生命活動のエネルギー通貨"と言われるATP(アデノシン三リン酸)を産生します。有酸素運動では、酸素を使ってグルコースや脂肪を効率的に分解し、大量のATPを産生します。この主要な場がミトコンドリアです。遅筋線維には、速筋線維(白筋)に比べてはるかに多くのミトコンドリアが存在します。ミトコンドリア自体は赤くないですが、ミトコンドリア内部では一連の反応(電子伝達系)が起こり、その過程でチトクロムという色素たんぱく質が関与。チトクロムもヘム色素を含み、酸化還元状態により色調が変化しますが、全体として細胞の代謝活性が高いことを示唆する色合いに貢献していると考えられます。また、ミトコンドリアが密集していることで、細胞が光を吸収する特性が変わり、より濃い色調に見える可能性もあります。

 さらに、遅筋線維は、"毛細血管の密度も高い"という特徴があります。これは、酸素や栄養素を効率的に供給し、老廃物を除去するために不可欠です。毛細血管内を流れる血液中のヘモグロビンも赤色を呈するため、毛細血管が豊富であることも、遅筋線維が全体として赤みがかって見える要因の一つとなります。

 つまり、遅筋線維が赤いのは、主に酸素貯蔵たんぱく質であるミオグロビンを豊富に含むこと、加えて、有酸素代謝を活発に行うためのミトコンドリアが多数存在することや、高い毛細血管密度もその色調に貢献しています。遅筋線維が長時間に亘る持続的な活動を可能にするための適応の結果であり、その機能的な特性を視覚的に示していると言えるでしょう。


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愛・感謝 村雨カレン

2026年4月1日水曜日

食物アレルギー

 食物アレルギーの最近の傾向

 原因食物の「勢力図」が大きく変化! (出典:消費者庁)

●かつて食物アレルギーの「御三家」といえば鶏卵・牛乳・小麦でした。しかし消費者庁の調査(令和5年)ではその構図が大きく変わっていたのです。木の実(ナッツ)類の占める割合が24.6%となり、牛乳を抜いて第2位に躍り出ました。首位の鶏卵(26.7%)との差はわずかで、「ナッツが鶏卵を抜く」可能性すら現実味を帯びています。●また、食物アレルギーはかつて「子どもの疾患」とされてきましたが、近年は思春期・成人期での発症や持続例が増え、全年齢層の問題として認識が広がっています。海老澤元宏・国立病院機構相模原病院臨床研究センター長は「食物アレルギー全体として患者数は増加傾向にある」と指摘します。

 ナッツ類アレルギーの急増:12年で10倍 (出典:FNNニュース)

●最も深刻な変化がナッツ類アレルギーです。消費者庁の調査では、2011年~2023年の12年間でナッツ類アレルギーの症例数は約10倍に急増。なかでもクルミの増加が突出していて、有病率は2014年比で4倍以上に拡大。現在、3歳~17歳という年齢層ではクルミがえびや鶏卵をも抑えて原因食物の第1位となっています。

●急増の背景には健康志向の高まりによるナッツ類の消費量増加があります。高たんぱく・高栄養食材として注目されるナッツの国内消費が拡大したことで、アレルゲンへの暴露機会が増大したと考えられます。

●さらにクルミのほか、カシューナッツ(前回比1.6倍)、ピスタチオ(同2倍)、マカダミアナッツ(同1.5倍)も軒並み増加していて、ナッツ全体で「アレルギー大国化」が進んでいます。

「より少量で発症」という深刻な変化 (出典:国立生育衣料研究センター)

●2025年11月、国立成育医療研究センターが衝撃的な研究結果を発表しました。2013~2023年の10年間に行った1,275件の経口負荷試験データを解析した結果、クルミアレルギーを引き起こす最小摂取量(ED05値)が2019年以前の14.94mgから、2020年以降は3.26mgへと約78%も低下していたのです。つまり、以前なら平気だった微量の摂取でも、いまはアレルギー反応が起きてしまう患者が増えていることを意味します。

●カシューナッツでは0.53mg(わずか半粒以下)という極めて低い値が確認されており、ナッツ類は少量でもアナフィラキシーを引き起こすリスクが高いという特性をあらためて示しました。

●研究チームは「ナッツ類のリスク評価を定期的に見直す重要性が改めて認識された」としています。

 食品表示制度もナッツ対応が加速 (出典:食品ITnavi)

●こうした急増を受け、規制面でも動きが続きます。クルミは2023年に義務表示(特定原材料)化(経過措置は2025年3月末まで)。さらにカシューナッツは2026年4月から新たに義務表示化が決定し、ピスタチオも推奨品目への追加方針が示されました。マカダミアナッツやヘーゼルナッツも増加傾向が続いており、専門家は継続的な注意を呼びかけています。

●食物アレルギーの「主役」は確実にナッツ類へと移り変わりつつあるのです。


■食物アレルギーと霊芝の働き

食物アレルギーの病態と霊芝の関わり

食物アレルギーは「Ⅰ型アレルギー(即時型過敏症)」に分類され、その核心は 免疫バランスのTh2優位への偏位 にあります。Th2細胞が過剰に活性化されると、IL-4・IL-13などのサイトカインが産生され、B細胞を刺激して IgE抗体 が大量に作られます。このIgEが肥満細胞(マスト細胞)の表面受容体(FcεRI)に結合した状態で食物抗原が再び侵入すると、肥満細胞が 脱顆粒 を起こし、ヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症メディエーターが放出されてアレルギー症状が発現します。

霊芝の主要な作用機序

(1)Th1/Th2バランスの正常化

 霊芝の多糖類(β-グルカン)は免疫細胞に作用し、Th2優位に傾いた免疫状態を Th1/Th2の均衡した状態 へと修復する。これにより、IgE産生を促すIL-4などのTh2サイトカインが抑制され、アレルギー反応の「上流」から症状を改善。

(2)肥満細胞の脱顆粒抑制

 霊芝を自己消化(発酵)させると生成される低分子化β-D-グルカン(6~22 kDa)は、IgE感作された肥満細胞の脱顆粒を濃度依存的に抑制する。これにより、ヒスタミンやβ-ヘキソサミニダーゼなどの炎症物質の放出が直接ブロックされる。

(3)ガノデリン酸Cによるヒスタミン遊離抑制

 トリテルペン類の一つであるガノデリン酸Cは、肥満細胞からのヒスタミン放出を直接的に抑制する作用を持つ。霊芝由来の抗炎症活性の大部分を担うとされ、アレルギー反応の「エフェクター段階」に作用する。

(4)MAPK/NF-κBシグナル経路の抑制とロイコトリエン産生の抑制

 霊芝の成分は、炎症反応を制御するMAPK/NF-κBシグナル経路を下方制御し、炎症性サイトカインの産生を抑える。さらに、アレルギー性炎症の主要メディエーターであるロイコトリエンの産生も抑制されることが動物実験で確認されている。

(5)腸内細菌叢の改善と皮膚バリア機能の回復

 霊芝多糖類(GLP-2)は腸内細菌叢を改善し、酸化ストレスを軽減するとともに免疫細胞の分化を調節することで、皮膚バリア機能の回復を促進することが示されている。食物アレルギーが関与するアトピー性皮膚炎モデルにおいても症状緩和効果が確認されている。

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 康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」においても、食物アレルギーに対して、上記の≪(1)免疫バランスの上流調節(Th1/Th2正常化) ⇒(2)IgE産生の抑制 ⇒(3)肥満細胞脱顆粒の抑制⇒(4)炎症メディエーター遊離の遮断 ≫という多段階の経路に同時に作用します。

 β-グルカンとガノデリン酸という異なる成分クラスが補完的に機能している点が、霊芝の抗アレルギー作用の大きな特徴です。ただし、ヒト臨床試験のエビデンスはまだ限定的であり、今後さらなる研究が期待されるところです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2026年3月25日水曜日

慢性疲労症候群

 日常生活も困難な "慢性疲労症候群"

 ある日突然、座っているのさえつらいほどの疲れに襲われる。微熱や頭痛が続き、朝起きることもできなくなってしまう。これらの症状が伴い、20~40歳代の女性を襲うことが多いのが慢性疲労症候群(CFS:Chronic Fatigue Syndrome)です。

 CFSは、近年ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)という別称でも呼ばれ、長期間続く強い疲労感を主症状とする病態です。通常は6か月以上持続する全身の著しい疲労があり、休んでも回復しない、日常生活や仕事、学業に支障を来す点が特徴です。

 原因は完全には解明されておらず、ウイルスの感染後に発症するケースや、免疫系・自律神経系の異常、代謝や内分泌の乱れ、遺伝的素因、ストレスなどの環境要因などが複合的に関与すると考えられています。

 主な症状としては、次のようなものがあります。

▼生活が著しく損なわれるほどの強い全身倦怠感(安静や睡眠で改善しない) ▼身体的・精神的な活動後に増悪する「労作後悪化(PEM)」 

睡眠障害(熟睡感が得られない、不眠) 

認知機能の低下(思考が鈍る、記憶障害、集中困難) 

筋肉痛・関節痛、頭痛、のどの痛み、リンパ節の腫れ等の身体症状 

▼起立性低血圧や頻脈など自律神経症状を示すこともある

 CFSには特異的な検査や生体マーカーは確立していません。診断は主に症状と経過の評価、他の疾患(甲状腺疾患、うつ病、睡眠時無呼吸症候群、自己免疫疾患など)の除外に基づく臨床的診断です。国やガイドラインにより診断基準が複数あり、代表的なものは米国CDC基準や国際基準などです。

 根本治療は確立していませんが、症状改善を目的として、以下のような多面的なアプローチによる生活管理が行われます。

●エネルギー管理(ペース配分、活動を小分けにして行う)によりPEMを避けることが重要。

●睡眠改善、痛みや起立性不耐症など個別症状に対する薬物療法。

●リハビリテーションは無理のない範囲で段階的に行うが、強引な運動療法はPEMを誘発するリスクがあり注意が必要。

●心理社会的支援(認知行動療法など)が生活の質改善に役立つ場合があるが、万能ではない。

●職場や学校での配慮(短時間勤務、休職、支援制度の活用)が必要になることが多い。

 予後の経過は個人差が大きく、一部は自然軽快しますが、長期にわたり症状が残る人も少なくありません。労作後悪化が強い場合は、重度の活動制限や自宅・ベッド上生活になることもあります。病気の見えにくさから誤解や偏見を受けやすく、社会的支援や医療体制の充実が課題です。

 該当する症状に悩む人は、一般内科を受診して疲労の原因となる他の病気が隠れていないか確認した上でCFSの対策を実践するのが望ましいとのことです。

(出典:http://kenko100.jp/)


■慢性疲労症候群、原因は脳の機能低下

脳内炎症と神経機能障害

 PET検査を用いた研究では、CFS患者の脳内に多々ある炎症がみられることが報告されています。炎症が生じた部位は、認知機能の低下、うつ症状、頭痛や筋肉痛などの神経症状と相関していることがわかっています。特に扁桃体や海馬特定、帯状皮質などの部位の炎症が、慢性的な疲労感や精神症状の原因とされています。

免疫異常とサイトカインの影響

 慢性疲労症候群の多くは、身体的・精神的なストレス、遺伝による問題、ウイルスの再活性化などが複合的に絡み合って発症します。ストレスや免疫力の低下により、潜伏感染していたウイルスが再び注目されることがあります。 体内でサイトカイン(TGF-β、IFN、TNF、IL-1など)の異常が分泌、脳や神経系に悪影響を及ぼします。これらのサイトカインが神経伝達物質の働きを狂わせ、脳の低下を引き起こす可能性が指摘されています。

機能低下が起こる症状

 脳機能が低下すると、認知機能障害(記憶障害、注意力の低下、思考力・判断力の低下)、抑うつや不安、見当識障害、言語異常などが起こりやすくなります。

セロトニン神経の低下

 慢性疲労症候群患者の脳全体を調べたところ、右図の白点線部分のみでセロトニン輸送体の量が減少していました。これは、セロトニン終末(神経線維の末端)の数の減少を表していると解釈されます。

 同時にセロトニンの分泌量が減少していて、この部分でセロトニン神経が機能低下していると考えられています。

現状の課題と今後の展望

 慢性疲労症候群の発症メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、脳機能の低下を客観的に診断する技術の進歩や、炎症を中心に治療法の開発が期待されています。

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 慢性疲労症候群のような、日常生活に支障をきたすほどの疲労に対して、康復医学学会では「コエンザイムQ10(Co-Q10)」をお勧めしています。Co-Q10は抗酸化エネルギー産生にその効果が期待されます。

 また、「ラフマ葉エキス」には、セロトニンの分泌を促すことがわかっています。セロトニンは、睡眠ホルモンのメラトニンの原料ですので、CFSの症状の一つである「睡眠障害」の改善にも期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2026年3月18日水曜日

苦み

 春には苦みを盛れ!

「春の皿には苦味を盛れ」 これは、春の料理には苦味のある食材を多く取り入れよ、という意味のことわざです。もともとは日本の食文化や季節感に根ざした言い回しで、春の山菜や野草に代表される「苦味」が、春の体にとって重要だとする知恵が込められています。

 日本の春には、旬の食材としてタラの芽、ふきのとう、こごみ、菜の花など、数多くの苦味のある山菜があります。日本では古くから「旬を食べる」ことが重視され、季節ごとの食材が身体の調子を整えると考えられてきました。春は冬の間に溜まった老廃物や脂肪を一掃し、活動を始める時期。苦味はその助けになるとされます。

 苦みを摂ることには健康面からも理由があります。苦味成分は消化器官を刺激して食欲を増進させ、肝臓や胆のうの働きを活発にすることがあるとされています。春に増えがちなだるさや食欲不振、体内の巡りの停滞を改善する助けになるという伝承的な知恵なのです。

 実際、苦味を含む植物にはビタミンやミネラル、ポリフェノールなどが豊富なものが多く、個別の効能は食材ごとに異なりますが、抗酸化作用や代謝促進の効果が期待されます。薬理的効果を過信せず、バランスよく摂ることが重要です。

 日本料理は“四季の変化を味わいで表現する”という文化の一つです。そして、春の苦味は季節感を演出する要素でもあります。苦味があることで料理に味わいの幅が生まれ、甘み・塩味・酸味との対比で美味しさが引き立ちます。

「苦味=嫌なもの」という西洋的な先入観とは異なり、日本では併せて楽しむ感性が育まれてきました。苦味を敬遠せず季節の恵みとして受け入れる姿勢が表れています。

 春、それは新生と変化の時期でもあります。外面的には明るさが増す一方、体内や心には乱れが残ることもあります。苦味は「清め」「目覚め」の象徴とも受け取れ、過去の滞りを断ち切って新たに進むための助走を意味することができます。

 また、苦味を好んで食べること自体が「不快を受け入れる力」や「季節に寄り添う慎み深さ」を示す文化的価値観を反映します。

 現代でも春の山菜を楽しむことは、季節感を取り戻す行為であり、旬の栄養素を自然に摂るよい機会です。ただし、野草や山菜の採取には誤食の危険があるため、確実な知識や信頼できる産地・店で購入することが大切です。

 また「苦味」を食生活や生活習慣全体に置き換えて解釈すると、季節ごとに意識的に食事を変える、体調管理をするという実践的なアドバイスにもなります。

「春の皿には苦味を盛れ」は、春に苦味のある旬の食材を食べることで体の巡りを整え、季節感を味わい、心身をリフレッシュしなさいという、生活の知恵を端的に言い表しているのです。


■苦味は薬味

 五感の一つである味覚は、甘味(Sweet)、酸味(Sour)、塩味(Salty)、苦味(Bitter)、うま味(Umami)の5つが基本味です。主に舌で感じますが、「苦味」が最も高感度と言われます。

「良薬は口に苦し」の根拠とは?

 苦いものを口にした時に浮かぶことわざに、「良薬は口に苦し」というのがあります。

 薬物は用量によって薬にも毒にもなり得ますが、薬物として有効なわずかな量でも、人間の舌は“毒物の苦味”として敏感に感じ取ってしまいます。そのため薬には苦味がつきものなのですが、良薬ほど口に苦いのには理由があるのです。苦味物質は、水に溶けにくく油に溶けやすい(親油性)ものが多く、親油性が高いほど低い濃度でも苦味が強いという性質を持っているのです。多くの薬は、人体の細胞膜の受容体に結合して、薬理作用を発揮します。このとき、親油性の高いものほど受容体と結合しやすく、細胞膜を透過しやすくなります。つまり、親油性の高い性質をもつ苦味物質は、低い濃度でも薬理効果をもたらし、苦味も強いことから、薬理効果が高い良薬は苦い、と言われているのです。

通常の食品では摂りにくく、調味料にない味「苦み」

 普段、食べている食品全ての性質を理解し、実践していくことは難しいかもしれません。「自分の体調が悪いとき、悪寒のする時には、体を温めるもの」「夏場は熱を冷ます食べ物」「冷えが気になる時には、夏でも体を冷やすものは控える」というように、“体が欲するもののバランス”を考えるのが基本です。しかし、通常の食生活では、「苦み」に関しては摂りにくく、ましてや手軽な調味料に至っては、「苦み」の調味料などは皆無です。

漢方における薬味と苦み

 漢方薬における「薬味」とは、薬方(処方)を構成する個々の生薬のことを意味します。例えば、「葛根湯」は七つの薬味で構成されています。また、日本の食習慣にある「薬味」には、食欲増進作用、体を温める作用、殺菌作用などがあります。料理の味を引き立てると同時に、料理に薬効成分をプラスするためのものです。

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霊芝の特異成分は苦味成分の「ガノデリン酸」

 霊芝の有効成分の90%以上は傘の部分にあり、水溶性のβ-グルカン等の多糖類と、脂溶性のトリテルベノイド系の苦味成分「ガノデリン酸(霊芝酸)」が中心です。そして、ガノデリン酸は他のキノコには含まれていません。また、菌子体にも含まれていません。

 ガノデリン酸は数十種類が確認されていて、ガノデリン酸A、B、C1、C2、D~I、J、K、Ma~Mk及びO~Zが知られており、以下のような薬理作用との関係がわかっています。

【ガノデリン酸A】⇒肝保護作用・免疫活性作用 

【ガノデリン酸B、D、F、H、K、S、Y】⇒血圧降下作用 

【ガノデリン酸U、V、W、X、Y、Z】⇒抗腫瘍作用 

【ガノデリン酸R、S等】⇒肝臓障害抑制作用


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愛・感謝 村雨カレン


2026年3月11日水曜日

急性冠症候群

 冠動脈の疾患、"急性冠症候群"

「急性冠症候群」(ACS:Acute Coronary Syndrome)をご存じですか?

 心筋梗塞、不安定狭心症、心臓突然死は、いずれも原因が同じです。心臓を養う冠動脈にコレステロールなどが沈着して動脈硬化が起こり、プラークといわれる異常な組織が形成されます。何らかの刺激でプラークが崩壊したり、表面に裂け目が入ったりすると、血小板が集まって血栓(血の塊)ができ、冠動脈が狭くなります。急激に狭くなると不安定狭心症、完全に詰まると心筋梗塞、この時に不整脈が生じると心臓の突然死になります。

 病名は違っても、原因が同じなら対策も同じ。そのことから、「急性冠症候群」という総称で呼ばれるようになりました。

 この急性冠症候群のリスクは全ての人にあり、加齢とともにそのリスクは上がっていきます。喫煙、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった要因を持っている人は、リスクがより高くなります。しかし、誰でも加齢によって血管は老い、プラークや血栓ができやすくなります。よって喫煙などの要因がゼロでも、"リスクはゼロではない"のです。

 プラークには、崩壊しやすいものと、そうでないものがあることが分かっています。プラークが軟らかく、それを覆う皮膜(繊維性皮膜)が薄ければ崩壊しやすく、また、プラークにマクロファージ(体の掃除役を担う細胞)や炎症細胞が多ければ、崩壊しやすいのです。しかし、どんな人に崩壊しやすいプラークが多いかは、まだ詳細には分かっていません。

 自分の状態を確実に調べられない以上、急性冠症候群が疑われる症状があれば、すぐに対策を講じなければなりません。

 特徴的な症状は、胸痛や息切れです。しかし、意外な症状が出ることもあります。例えば、肩の痛みです。心電図をとってみたら実は心筋梗塞で、病院に着いた時には心破裂を起こしていた、ということもあります。ほかにも肩凝り、歯痛、腹痛、腕の痛みなどの症状を訴える人もいます。これまで感じたことがない痛みがあったら、循環器科のある病院をすぐに受診すべきです。

 急性冠症候群が疑われるもうひとつのポイントは、「冷や汗」です。冠動脈の狭窄で心臓のポンプ作用が弱まると、交感神経が心臓を動かそうと信号を出します。交感神経が優位に立つので、汗が出るのです。

 急性冠症候群の対応は、病院へは早く行けば行くほどいいと言えます。心筋梗塞の発症から詰まった血管を再灌流(さいかんりゅう)(再開通)するまでの時間によって、治療効果は大きく異なります。カテーテル治療などによる再灌流は、搬送の時間を含め120分以内に行うのが理想と考えられています。

「“あっ”と思ったら即行動」が、急性冠症候群から身を守る鉄則です。

(出典:https://www.nikkan-gendai.com/)


■急性冠症候群の予防と対策

 急性冠症候群(ACS)は緊急事態です。発症したらすぐに医療機関を受診する必要があります。予防には生活習慣病の治療・改善と禁煙が重要です。心臓リハビリテーションによる運動療法、食事指導、カウンセリングの継続、薬物療法が再発予防と予後改善につながります。

予防について

生活習慣の改善:毎日中程度の運動(1回30分以上、週3~4回)を取り入れ、筋力や心臓の機能を高めます。食事は減塩、脂肪、アルコールの摂取を控えます。食物繊維を多く摂り、魚、野菜、大豆、海藻類などをバランスよく食べ、肉の脂身や加工肉は避けます。また、喫煙はACSのリスクを高めるため、必ず禁煙します。受動喫煙にも注意が必要です。

生活習慣病の管理:高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を適切に治療・管理し、動脈硬化の進行を防ぎます。

ストレス管理:精神的・肉体的ストレスを避け、十分な休養をとることも大切です。

定期的な受診と検査:定期的に医療機関を受診し、検査を受けることで早期に異常を発見し、対応することが重要です。

発症時の対応と発症後の再発予防

 発症時の対応 :胸の痛みや不快感の持続などの症状に気づいたら、すぐに救急車を呼びましょう。病院に到着する前に救急隊員による初期対応として、心電図検査、アスピリンの服用、酸素投与などが行われる場合があります。医療機関での治療としては、薬物療法や、血行再建術が行われます。

 発症後の再発予防 【心臓リハビリテーション】運動療法、食事指導、カウンセリングなどを組み合わせた心臓リハビリテーションを継続し、生活の質を向上させ、再発を予防します。【薬物療法と生活習慣の継続】医師の指示通りに薬を服用し、禁煙、食事療法、運動療法を継続します。

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 プラークの破砕から冠動脈の狭窄に至る血栓は、形成し始めると次から次へと形成されます。当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血栓に対して、血栓形成の抑制にエビデンスを持っています。また、ストレスを生じると、ストレスホルモンの分泌から、ノルアドレナリン・アドレナリンが上昇し、血小板凝集を促進させ血栓を形成します。そのほか脂質異常症、糖尿病、高血圧、喫煙、加齢などの危険因子が多くある人ほど急性冠症候群にかかりやすいと言われています。


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愛・感謝 村雨カレン


2026年3月4日水曜日

ストレスと血流

 自律神経と血流の関係

 自律神経は交感神経と副交感神経からなる末梢神経です。両者はバランスを取りながら働いており、心拍、呼吸、血流、発汗、消化、体温調節、唾液分泌、排泄など、私たちが生きていくために必要不可欠な身体の器官の働きを無意識に調整しています。

 血管の収縮は交感神経によってコントロールされます。交感神経が優位になると心拍数が上がり、血管は収縮して血圧が上がります。すぐに闘える・逃げられる身体の態勢をとるために、筋肉への血流が増えて、消化器官への血流は減少している状態です。

 一方、副交感神経が優位になると心拍数が減少し、心臓から送り出される血流が少なくなるため血圧が下がります。脳や消化器官では血管が拡張して血流量が増えるので、脳に酸素や栄養素が供給されたり消化や排泄が促されたりします。

 交感神経は日中活動時や緊張・興奮状態時に優位になり、副交感神経は睡眠中リラックスしているときに優位になります。しかし、年を重ねるにつれて副交感神経の働きは低下し、交感神経が優位な状態になります。さらに以下のようなときは交感神経が過剰に働きやすい状態です。

●仕事や家庭、人間関係のストレスがかかる ●生活リズムが乱れる(食事や睡眠が不規則になる) ●更年期などホルモンバランスが乱れる

 交感神経が亢進した状態が続くと、血管が収縮し続けて高血圧になるばかりか、血管に負担がかかり、動脈硬化を引き起こす恐れもあります。脳や消化器官の血流が増えにくいので、脳の疲れや胃腸の不調もみられやすくなります。

「忙しくて休めていない」「緊張状態が続いている」ときには、深呼吸や瞑想の時間を作ったり、好きな音楽を聴いたり、ストレスに感じることを避けるなど、ゆったりと過ごしましょう。

 交感神経が働かない状態が続くと、副交感神経と交感神経とがうまく切り替わらなくなり、「起立性低血圧」*を起こして活動に参加しにくい状態となってしまいます。

*になっている時と比べて立っている時の上の血圧が20mmHg以上、下の血圧が10mmHg 以上下がる場合、「起立性低血圧」と診断されます。

 日中の活動や適度な緊張感を持つ機会は自律神経がバランスを保って働くためにも必要でしょう。日中に活動の機会がない」ときは、趣味や興味のある活動をしたり、好きな場所に出かけたり、散歩・ウォーキングを試してみてはいかがでしょうか。

(出典:https://www.moriseikei.or.jp/)


■ストレスと血流・免疫

 ストレスを感じると、自律神経が乱れて交感神経が優位になり、末梢血管が収縮して血行が悪化します。これにより、手足の冷え、肩こり、むくみなどが起こるほか、血液がドロドロになったり、血圧が上昇して血管に負担がかかったりするリスクも高まります。

ストレスが血流に与える影響

 自律神経の乱れ ⇒ストレスによって自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になります。

血管の収縮 ⇒交感神経の働きが活発になると、末梢血管が収縮して血行不良となり、冷えや肩こり、むくみなどの症状を引き起こします。

血流の質の変化 ⇒ストレスホルモンが分泌され、血液がドロドロになりやすくなるほか、血管に負担がかかり血栓ができやすくなります。

血圧の上昇 ⇒ストレス反応で血圧が上昇し、血管への負担が増加します。

ストレスで免疫が抑制される?

 ストレスがかかると、コルチゾールなどのストレスホルモンが過剰に分泌されることや、自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になるという生理的変化により、免疫細胞の働きが抑制されたり、免疫細胞の数を減らしたりするだけでなく、粘膜免疫を担うIgA抗体の分泌低下や、睡眠の質の低下などが複合的に作用して免疫機能が低下します。

 具体的なメカニズムとして以下の4つが考えられます。

ストレスホルモンの影響:ストレスを感じると、体はコルチゾールというホルモンを分泌。このコルチゾールは、T細胞やNK細胞といった免疫細胞の働きを抑制する作用がある。

自律神経の乱れ:ストレスは交感神経を優位にさせ、副交感神経とのバランスを崩す。自律神経は免疫系を調節する役割を担っており、このバランスが崩れると免疫力が低下する。

免疫細胞の減少・機能低下:ストレスによるコルチゾールの過剰分泌は、T細胞などの免疫細胞の数を減少させたり、働きを低下させたりする。また、サイトカインのバランスが崩れることで、免疫応答が阻害されることもある。

その他の要因:睡眠不足(質の良い睡眠は免疫細胞の生成を助けるが、ストレスによる睡眠不足は免疫機能の低下を招く) ②栄養吸収の低下(自律神経の乱れは消化吸収の効率を低下させ、免疫に必要な栄養素の不足につながる可能性もある)

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ストレス対策は ①ポジティブ(体力) ②笑い(血流) ③休息(睡眠)

「体力」が落ちているとポジティブでエネルギッシュな考え方は出来ませんし、免疫機能も低下します。「笑い」は脳血流の流れを促進し、脳細胞を活性化します。また、横隔膜が刺激されることで血流促進効果が生じます(イギリスの研究発表)。「休息」は自律神経を副交感神経優位にします。

 康復医学学会では、エネルギー産生の促進には「コエンザイムQ10」を、血流改善には「HM-3000(特系霊芝)」を、質の良い睡眠には「ラフマ」をお勧めしています。これらは、ストレスが間接的要因となる様々な病気の予防に効果的です。


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愛・感謝 村雨カレン

2026年2月27日金曜日

腸内細菌

 がん治療薬の効果高める腸内細菌

 国立がん研究センター等の研究チームは、がん免疫薬(「オプジーボ」「キイトルーダ」等)の効果を高める腸内細菌を発見、マウス実験で効果を確認しました。この腸内細菌を活用すればより多くの患者に薬が効くようになる可能性が期待できます(2025.07『ネイチャー』誌に掲載)

 がん免疫薬は、免疫細胞の働きを抑えるブレーキを解除してがん細胞に対する攻撃力を高めますが、治療効果がある患者は2~3割程度です。薬の投与前の患者の効果予測技術の開発や、効果を高めるための研究が世界各国で進んでいます。

 研究チームは、がん免疫薬を投与した肺がん・胃がん患者総計50人の便を調査。薬の治療効果があった人は「ルミノコッカス科」という種類の腸内細菌の割合が多いことがわかりました。この細菌を分析して新種の腸内細菌「YB328」を発見しました。YB328の機能や性質を調べるため、がん免疫薬が効かなかった患者の便を移植したマウスに、がん免疫薬とYB328を投与したところ、マウスのがんが縮小したのです。研究チームはYB328ががん免疫薬の効果を高める可能性があるとみて、遺伝子解析や細胞実験を進め解析や実験を進め、詳しい仕組みを調べました。その結果、YB328は免疫の司令塔とされる「樹状細胞」を刺激し、活性化させていることが分かったのです。樹状細胞はがん細胞の目印を免疫細胞に伝える役割を持ち、YB328で活性化した樹状細胞ががん組織周辺に移動し、免疫効果を高めている可能性があります。YB328は日本人の約2割が保有していると言われています。

「YB328はゲノム配列をみても安全性が高い。がん免疫薬が効かない人に対して治療効果が見込めるほか、効果があった人に対しては効果を高める可能性がある」(国立がん研究センター研究者)

 国立がん研究センター発のベンチャー企業は、2027年にも、がん患者にYB328を投与してがん免疫薬の効果向上を狙う治験を始めます。初期の治験で安全性を確認し、その後、細菌の品質管理方法等を検討します。国も国内製薬15社からなる日本医療研究開発機構(AMED)を通して支援する予定です。

 腸内細菌は様々な病気、老化、免疫、脳機能などへの関与が明らかになりつつあり、研究も盛んに進んでいます。腸内細菌を使う医療は今後拡大が見込まれており、腸内細菌などを使う「マイクロバイオーム治療薬」の世界市場は2034年には32億ドル(約4705億円)に達するとみられています。

(出典:https://www.nikkei.com/)


■免疫と腸内細菌の関係

 腸内細菌は体内の免疫システムに深く関わり、善玉菌と悪玉菌のバランスが免疫力向上や感染症予防に重要です。腸内環境が乱れると免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなるだけでなく、アレルギーや自己免疫疾患の発症リスクも高まります。腸内細菌の多様性を維持し、食物繊維の摂取や発酵食品の利用、そしてストレスの少ない生活を送ることで、健やかな腸内環境を保ち、免疫機能を高めることが期待できます。

腸内細菌と免疫の仕組み

●免疫細胞の活性化:善玉菌は免疫細胞を活性化させ、病原体から体を守る抗体を効率的に生成します。

●腸壁の強化:腸内細菌は腸壁を強化し、外部からの有害物質の侵入を防ぐバリア機能の役割も担います。

●免疫の調整:腸内細菌は免疫細胞とコミュニケーションを取り、全身の免疫反応を適切に調整します。

免疫機能低下と腸内環境の乱れ

【感染症のリスク増加】:腸内環境のバランスが崩れ、悪玉菌が増加すると、免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。

【アレルギーや自己免疫疾患の発症】:腸内環境の乱れは免疫機能の異常を招き、アトピーやリウマチなどのアレルギー性疾患や自己免疫疾患を引き起こす可能性があります。

免疫機能を高めるための腸内環境の整え方

①バランスの良い食事 ⇒食物繊維や発酵食品(味噌、納豆、ヨーグルト、キムチ等)を積極的に摂取し、善玉菌を増やします。

②ストレスの管理 ⇒腸と心はつながっているため、ストレスを溜めず、心身を健やかに保つことも大切です。

③腸を温める ⇒低体温は腸内細菌の減少につながるため、腹巻きなどで体を温めましょう。

④腸内細菌の多様性を維持する ⇒善玉菌だけでなく、適切なバランスで存在する日和見菌や、時に役立つ悪玉菌も含め、腸内細菌の多様性を維持することが重要です。

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 当学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」には、免疫を高める作用があります。悪性腫瘍や免疫不全の治療に用いているインターロイキン2の産生を高め、免疫系が活性化されます。また、がんなどを抑制するヒト末梢リンパ球のNK細胞の活性を強めるほか、細胞免疫を活性化することが確認されています。


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愛・感謝 村雨カレン

2026年2月18日水曜日

アドレナリン

 アドレナリンの歴史

 アドレナリンの歴史は、1900年に高峰譲吉上中啓三が世界で初めて副腎から抽出・結晶化に成功したことから始まります。彼らはアメリカの製薬会社パーク・デイビス(現ファイザー)と協力して、アドレナリンの商品化に取り組みました。

 当初、アメリカでは別の研究者であるジョン・エイベルが発見した「エピネフリン」という名称が使われていました。しかし、後に高峰らの発見が正式に認められ、日本では2006年にアドレナリンという名称が採用されました。

(1)発見と結晶化

 1890年代後半から、欧米の研究者たちは副腎の抽出成分に注目し、"血圧上昇作用"や"止血作用"があることを発見していました。

 1900年、高峰譲吉と上中啓三は、アメリカのパーク・デイビス社の研究プロジェクトに参加し、牛の副腎からアドレナリンを抽出し、世界で初めて結晶化することに成功しました。

 この結晶化されたアドレナリンは、外科手術の止血剤として使用され、患者の生存率向上に貢献しました。

(2)名称と商品化

 高峰譲吉は、副腎を意味するラテン語「adrenal」に由来する「アドレナリン」と命名しました。

 一方、アメリカのジョン・エイベルは、同じ物質を「エピネフリン」と命名していました。

 高峰は、パーク・デイビス社と協力してアドレナリンの商品化に取り組み、1901年にアメリカで特許を取得し、1902年には日本でも販売を開始しました。

(3)名称論争

 高峰の死後、エイベルは高峰の研究は自分の盗作であると主張し、アメリカでは「エピネフリン」という名称が使われ続けました。しかし、ヨーロッパでは高峰らの功績を認め、「アドレナリン」という名称が使われました。日本では、2006年の薬事法改正で「アドレナリン」が正式名称として採用され、名称論争に終止符が打たれました。

(4)現在の状況

 アドレナリンは、現在でも医療現場で広く使用されており、特に心肺蘇生処置やアナフィラキシーショックの応急処置などに欠かせない薬となっています。

 また、アドレナリンは、一般的に「興奮状態」や「緊張状態」を表す言葉としても使われています。

(出典:https://diamond.jp/ 他)


■"全集中"でアドレナリンをコントロール!

「アドレナリンが出て良いパフォーマンスがでた。試合中は痛みも感じない」などの表現をすることがあります。そもそもこの「アドレナリン」とは何なのでしょうか。

生き延びるためのホルモン「アドレナリン」

 アドレナリンとはホルモンの一種で、健康や生命、成長などを維持するために、体の様々な機能を調節する役割があります。人間が外敵から襲われ、生き延びるためには戦うか逃げるしかないといった、まさに"生命の危機"というような状態になったときに出るホルモンです。アドレナリンは、心拍数を上げ、体内により多くの酸素を供給できるように血流を流すため、いつも以上の力が出せる状態になります。そして筋肉にエネルギーを送ったり、瞳孔を開いて周囲がよく見えるようにしたりします。また、戦いや逃亡途中に尿をしたくならないように、膀胱を広げて尿をためやすくしたりもします。

 アドレナリンは、主に腎臓の上にある副腎髄質で作られます。また、脳や自律神経の交感神経節でも作られています。そして、生き残りをかけたような状態になると、脳からアドレナリンを出すように指令が出て、脳の視床下部で拡散し、「やるぞ!」と感情に働きかけ、交感神経節を通って身体の機能として戦闘態勢を整えて、心と体の準備をします。

 アドレナリンの出過ぎはあまりよくありません。その状態は、血流は増加しますが末端の血管は収縮したままなので、体が硬くなって思うように動けなくなり、パフォーマンスは悪化します。またこの状態が続くと、自律神経にも悪影響を与えて、冷え性や自律神経失調症になる場合もあります。アドレナリンが出過ぎるのは、ひとつには不必要に緊張し過ぎているような場面で、「交渉が失敗したらどうしよう」「試合で負けたらどうしよう」等、過度な心配をしているとこうなります。結果、体が硬くなり、動きも悪くなってしまいます。日常生活でいえば、常にストレスに晒されているような状況です。

アドレナリンは、簡単に調節できる?

 調節方法の一つが「深呼吸」。3秒吸ったら6秒吐くというイメージで深くゆっくり呼吸しましょう。緊張を感じた時、まず1分間、深呼吸をしましょう。これは、試合の最中でも有効です。ミスをした時、同じミスを繰り返さないように、深呼吸で間を作り、ミスの理由について分析をすると、落ち着いてプレーに戻れます。

"○○の呼吸"で作る全集中。それが「ゾーン」

「ゾーンに入った」という状態があります。人気アニメ『鬼滅の刃』における「全集中」という言葉で表される状態、これは典型的な「ゾーン」です。闘争心だけでは体が硬くなり、呼吸も乱れて冷静さもなくなります。そのときに呼吸を整え、アドレナリンの過剰な放出を抑えれば、集中力が極限まで高まります。それがいわゆる「ゾーン」です。体をコントロールしている自律神経の機能のうち、唯一、人間が意識して高めることができるのが呼吸です。言い換えれば、アドレナリンをコントロールするためには呼吸の方法が重要なのです。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン


2026年2月11日水曜日

下痢

 冬に増える下痢の要因

 気温が低く寒さが厳しくなる冬は、お腹のトラブルが起こりやすくなります。

「冬にお腹が緩むのは仕方がないと諦めてはいけない。下痢は体力を失うだけでなく、繰り返せば肛門に過度に負担がかかり、細菌感染などで痔疾患の要因を招くことも。下痢になる原因を知ることで自分の体を守り、快適に過ごせるようになる」(草間かほるクリニック・草間院長)

 そもそも下痢はなぜ起きてしまうのでしょうか。下痢とは、便が通常と比べて水分量が多くなり過ぎてしまった状態。口にした食べ物は、食道から胃に送られて消化されやすい形になり、小腸で消化吸収が行われます。そして大腸で水分が吸収されて便として排泄されますが、水分量が80~90%で軟便に、90%以上で水様便、いわゆる"下痢便"になります。

 冬は、下痢などのお腹のトラブルが増える季節ですが、下痢は便が緩くなるメカニズムから大きく4つに分けられます。

 腸での水分吸収が妨げられて起こるのが『浸透圧性下痢』です。人工甘味料や薬が原因になることや、食べ過ぎによる消化不良、乳糖不耐症などからも起きます。腸からの水分分泌が過剰になるのが『分泌性下痢』です。細菌やウイルス感染、寄生虫、アレルギーなどで起きます。腸が過剰に動くことによるのが『蠕動(ぜんどう)運動性下痢』です。大腸で十分に水分が吸収されないまま便となるので、緩くなってしまうのです。ストレスや緊張、冷えで起きることが多いですが、暴飲暴食、香辛料やコーヒーなどの刺激物がきっかけとなることもあります。腸の炎症を原因とするのが『滲出性下痢』です。腸管の粘膜が損傷し、血液や細胞内の水分が腸管内に滲み出て下痢になります。クローン病・潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患や、細菌性大腸炎・虚血性腸炎などが原因となります。

 冬に下痢が増えてしまうのは、寒さによりお腹が冷えやすいことがあります。また、ノロウイルスなどのウイルス性の食中毒も起きやすく、飲み会などのイベント後の消化不良、就寝時や起床時に冷えてしまうことなども原因となります。

 お腹が緩くなってしまったら、まず必要なのは安静と保温です。体を冷やさないように、特にお腹まわりを温めて、楽な姿勢で体を休めましょう。お腹を温めるには腹巻きがオススメです。注意したいのが、下痢止めの服用。細菌やウイルス感染、食中毒などが原因と疑われるときは、腸の蠕動運動を止めるタイプの下痢止めの薬は服用してはいけません。下痢によって有害物質を体の外に出しているので、無理に止めない方がいいのです。

(出典:https://weathernews.jp/)


■ゆるハラ・下痢の対策

 便の水分が異常に増え、下痢便や軟便を繰り返し、腹部不快感や腹痛を伴う状態を「下痢もしくは下痢症」といいます。理想的とされる便の水分量は70%~80%です。

下痢や軟便のメカニズム

 正常な腸では「蠕動運動」により、腸の内容物を肛門側に送ります。腸を通過する際、内容物の水分が体内に吸収され適性な便を作ります。しかし、何らかの原因で蠕動運動が異常に活発になったり、水分量の調節機能に障害が起きると、下痢便や軟便になったりします。

 腸の蠕動運動が過剰になると、内容物が腸を急速に通過するため水分の吸収が十分に行われず、水分の多い下痢便や軟便になります。また、腸の水分吸収が不十分の時や、腸からの水分分泌が増えると、腸の中の水分が異常に多くなり下痢便や軟便になるのです。

下痢や軟便の原因

 下痢や軟便は、その原因によって対処法は異なります。2~3日前から症状が起こる前後の思いあたる原因を探ることが大切です。以下のような原因が考えられます。

【消化不良】 【食あたり・水あたり・食中毒】 【ストレス・緊張】 【その他】薬(抗生物質など)の服用・牛乳や乳製品の摂取・風邪・過敏性腸症候群(IBS)・腸自体の炎症や腫瘍(クローン病、潰瘍性大腸炎等)などの器質的な疾患

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下痢や軟便の対処法

 下痢は本来吸収すべき水分を排出しているので、脱水症状に気を付けなければなりません。水分補給は重要ですが、一気に冷たい水を飲まないように。ぬるめの白湯や番茶、常温のスポーツドリンクなどを少しずつこまめに補給することが重要です。

 またウイルスや細菌、食中毒による急性の場合は病院で受診すべきです。体の防御反応として、侵入したウイルスや細菌を速やかに外に出そうとして下痢になっているため、市販の下痢止め薬などで止めることはやめたほうがいいでしょう。下痢止め薬を飲んでいいのは、お腹を冷やしたり、食べ過ぎや飲み過ぎ、過敏性腸症候群の場合です

 下痢や嘔吐を繰り返して、めまいや頭痛が出てきたときも体内の水分が失われている危険性があります。急性の下痢はたいてい1週間以内に治りますが、長引く場合は何らかの病気が隠されている可能性もあります。専門医を受診することをおすすめします。

 まだまだ厳しい寒さが訪れることもあります。しっかり体をケアすることを心がけ、元気に過ごせるようにしましょう。


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愛・感謝 村雨カレン

2026年2月4日水曜日

動脈硬化

 細菌由来の脂質と動脈硬化の関係

 動脈硬化は、高血圧や脂質異常症、喫煙、糖尿病などが主な原因とされ、血管の壁にコレステロールなどがたまって硬くなる病気です。近年、これらの伝統的なリスク因子に加え、細菌、特にその成分である「脂質」が引き起こす慢性的な炎症が、動脈硬化の発症や進行に深く関わっていることが明らかになってきました。

 注目されているのは、主にグラム陰性菌の細胞壁の外側にある「リポ多糖(LPS)」という脂質です。LPSは「内毒素(エンドトキシン)」とも呼ばれ、私たちの体内で免疫反応を引き起こす強力な物質です。このLPSが体内、特に血中に侵入する主な経路として、歯周病と腸内環境の乱れが挙げられます。

 歯周病 

:歯周病は、歯周病菌による歯ぐきの感染症です。進行すると歯周ポケットが深くなり、そこから歯周病菌やその成分であるLPSが容易に血管内に侵入します。実際に、動脈硬化を起こした血管の病巣から歯周病菌が検出されたという報告もあります。

 腸内環境の乱れ(リーキーガット) 

:腸内細菌のバランスが崩れると、腸の粘膜バリア機能が低下し、LPSなどが血中に漏れ出しやすくなります。高脂肪食の摂取は、このような「メタボリックエンドトキセミア」と呼ばれる軽度なエンドトキシン血症を引き起こし、動脈硬化のリスクを高める可能性が指摘されています。

 血中に入ったLPSは、免疫細胞の一種であるマクロファージを活性化させます。活性化したマクロファージは、炎症を引き起こす様々な物質(炎症性サイトカイン)を放出します。この反応が慢性的に続くことで、血管の内側を覆う内皮細胞が傷つけられます。

 血管内皮細胞が傷つくと、血液中の悪玉(LDL)コレステロールが血管壁に侵入しやすくなり、酸化LDLへと変化します。マクロファージは、この酸化LDLを異物とみなして取り込みますが、処理しきれないほど大量にあると、コレステロールを溜め込んだまま死んでしまいます。この死んだマクロファージの残骸などが粥状の塊(プラーク、アテローム)となり、血管壁に蓄積していくことで動脈硬化が進行します。つまり、細菌由来の脂質は、直接血管の壁を厚くするのではなく、免疫システムを介して「慢性炎症」を引き起こし、その結果として動脈硬化のプロセスを加速させる「引き金」の役割を果たしているのです。

 動物実験では、LPSの投与による動脈硬化の悪化が確認されています。また、歯周病を持つ人はそうでない人に比べて脳梗塞のリスクが2.8倍高いという報告もあり、細菌感染と動脈硬化性疾患との関連が強く示唆されています。しかし、この分野はまだ研究途上であり、細菌由来の脂質が動脈硬化に与える影響の全容解明には至っていません。

 とはいえ、細菌由来の脂質が原因の慢性炎症が動脈硬化の重要なリスク因子であることは間違いありません。日常の歯周病予防やバランスのとれた食事による腸内環境整備が、従来の生活習慣病対策と並行して、動脈硬化を防ぐ上で極めて重要であると言えるでしょう。


■動脈硬化と一酸化窒素(NO)

 心臓疾患には、心臓の冠動脈の血管が徐々に狭窄する「狭心症」、詰まってしまう「心筋梗塞」などがあり、その原因の大半が動脈硬化です。

血管内皮細胞の損傷 ⇒ 動脈硬化

 血管の内側にある血管内皮細胞は、高血圧、高血糖、コレステロール、喫煙、ストレスなど様々な原因により損傷します。右図のように、損傷した部分からは血液中の悪玉コレステロールなどの有害物質が侵入し、血管壁を厚くし、血管が狭くなり、その結果として動脈硬化となってしまいます。

血管内皮機能を調整しているNO

「一酸化窒素(NO)」は、主に血管の一番内側を覆っている「血管内皮細胞」から作られます。運動などで血流が速まると、それを刺激としてNOが放出されます。このNOには、中膜の筋肉層に働きかけて血管を柔らかくし、拡張させる「血管拡張作用」や、血栓ができるのを防ぐ「血小板凝集抑制作用」、また、単球などの白血球が血管内皮細胞に接着したり内皮細胞下組織に浸潤したりするのを防ぐ作用などがあります。

 これらの働きにより、NOは"血管を若々しくしなやかに保つために不可欠な物質"と言えます。※この発見は非常に重要視され、1998年にはノーベル生理学・医学賞の対象となりました

 しかし、血管内皮細胞が損傷するとNOは減少、血管内皮細胞の機能が低下し、動脈硬化も進行します。

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 血管内皮細胞は、微小循環をはじめとする毛細血管を円滑に維持しています。NOの産生が低下すると、血管が収縮し、炎症を起こしやすく動脈硬化になりやすい血管になってしまいます。

 また、生活習慣などの悪影響によって、過剰になった活性酸素による酸化ストレスが動脈硬化を進行させてしまいます。

 康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」には、NOの産生促進に関するデータ、および抗酸化酵素GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)の産生促進・活性化に関するデータがあります。


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愛・感謝 村雨カレン


2026年1月28日水曜日

血液の健康

 水を飲んでも血液サラサラにならない?

 世間では「水を飲めば血がサラサラになる」と信じられ、こまめに水分を摂るよう奨励されています。確かに、水は生きていく上で不可欠なもので、三日間水を飲まなかったら死んでしまいます。しかし、何にでも適量というものがあり、植木も水がなければ枯れますが、水をやり過ぎても根が腐ります。「過ぎたるは及ばざるが如し」で、人体も水を摂り過ぎると、様々な問題が起こるのです。

 たとえば、人間の体温は暑い場所でも寒い場所でも変わりません。血液中の水分量は腎臓が調節するので、水をたくさん飲めば、それだけ排尿が多くなり、逆に水を飲まなければ、尿は濃く、少なくなります。つまり水分の摂取量を増やしても、血液の中の水分の量は変わらないのです。これがホメオスタシス(恒常性の維持)といわれる人体の働きです。

 人は年をとるにつれ、頻尿や口の渇きなどの水分代謝の異常症状が表れます。これを中国医学・漢方医学などでは「水毒」といい、必要な組織(細胞内)に水が足りず、不必要な組織(細胞外=胃袋、皮下、細胞と細胞の間など)に余分な水がたまっている状態と捉えます。年をとると、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓症が起こりやすいので、西洋医学では水分を多く摂るよう指導します。しかし、皮膚に弾力性がなくなってシワが表れるように、胃や腸などの内臓も、弾力性を失いダラリとしてきます。水をたくさんとっても、下垂している胃腸に水分がたまるだけで、血液には吸収されにくいのです。それどころか胃腸にたまった余分な水分は体全体を冷やし、様々な臓器の機能を低下させたり、血栓を作りやすくさせたりするという側面もあります。なぜなら血栓ができるのは、"冷え"が大いに関係しているからです。水を冷やすと氷になるように、人体内の物質も冷やすと硬くなるのです。水には万物を冷やす作用があるため、体が冷えると体内の余分な水を排泄して"冷え"から逃れようとします。風邪をひくと鼻水やくしゃみが出たり、寝冷えすると下痢(水様便)をしたりするのは、すべて余分な水を捨てて体を温めようとする反応です。

 動物は「前もって水を飲んでおこう」などと考えません。ノドが渇いたときだけ水を飲みます。人間だけが「1日2リットルの水を飲むように」などといわれ、飲みたくないのに飲んだ結果、不健康になってしまっているのです。

 真の「血液サラサラ」を目指すには、適切な水分補給に加えて、以下のような総合的な生活習慣の見直しが不可欠です。

食生活の改善:脂質の多い食事を控え、青魚や納豆、玉ねぎ、緑茶など、血液サラサラ効果が期待できる食品を積極的に摂りましょう。

適度な運動:定期的な運動は血行を促進し、血中の脂質や糖の代謝を助けます。

その他の生活習慣:禁煙やストレス管理も、血管の健康を保つ上で重要です。

 バランスの取れた食事や運動習慣など、総合的なアプローチが健康な血液と血管を維持するための鍵となります。

(出典:Dr.石原の自然療法 http://ameblo.jp/ishihara-yumi/ 他)


■血液の健康は微小循環の改善から

ドロドロをサラサラに変えられるのは「酵素」だけ!

 そもそもドロドロ血液とはどんな状態かというと、赤血球が2個以上つながった状態を指していて、画像でいうと右側です。このように赤血球がくっついた状態をルロー(連銭形成)といいますが、赤血球は2個つながっただけでも微小循環血管には入るのが困難です。

 ルローがさらに悪化して、赤血球が球状になったものをアキャンソサイトといいます。そこまで行くと重症で、微小循環が悪化し、全身に酸素も栄養素も運ばれず、組織は飢餓状態になります。ほとんどの病気が微小循環不良から起こるといっても過言ではありません。

ドロドロの原因、そしてルローをほどくカギとは!?

 本来、ひとつひとつ独立しているはずの赤血球がくっついてしまう原因は、血液内の液体成分が高タンパク状態になったり、酸化油脂などの悪い油や糖化タンパクが増えたりすることにあります。今回の通信1枚目にあるように、いくら水を飲んでもサラサラにはならず、かえって悪影響をもたらすことにもなります。この赤血球のルローをほどく力は「酵素」にしかないのです。体内では代謝酵素が働きますが、食物酵素も体内で吸収され、血中でルローをほどきます。酵素の入った食事(「生」の食物と「発酵食物」)が効果的です。

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サラサラだけではダメ、微小循環の改善が重要!

 微小循環を改善することが、あらゆる病気の予防および治癒に影響します。

 血液の質をサラサラにすることはその条件の一つにすぎません。血液の機能にも注目する必要があります。

 微小循環血管を改善し、血液の機能を高めるのが、康復医学学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」です。HM-3000は細動脈・細静脈と微小循環血管の接合部分にある括約筋の柔軟性を促し、さらに赤血球が運んできた酸素をヘモグロビンから切り離して全身の組織に届ける機能を改善します。


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愛・感謝 村雨カレン


2026年1月21日水曜日

正しい味覚を

 子どもの正しい味覚を育む

「子どもの味覚は3~5歳までに決まる」と言われています。この時期の食体験は、生涯にわたる食の好みや健康的な食生活の基盤を築く上で非常に重要です。

1. 味蕾の発達

 味覚は、主に舌の表面にある「味蕾」で感じます。味蕾の数は、実は生まれた時が最も多く、約1万個あるそうです。大人の約7,500個と比べると、乳幼児がいかに味に敏感であるかがわかります。3歳頃までは味蕾の数が最も多いため、味覚の「黄金期」と言われます。この時期の様々な味覚経験が、味覚の幅を広げる上で極めて重要です。

2. 脳への記憶蓄積

 味蕾がキャッチした「甘味、塩味、酸味、苦味、うま味」の五つの基本味の情報は、脳に送られ、「おいしい」「まずい」といった記憶として蓄積されます。子どもは本能的に、エネルギー源となる「甘味」や、体の調子を整えるミネラルを含む「塩味」、たんぱく質の元となる「うま味」を好みます。一方で、腐敗物や毒物を示すシグナルである「酸味」や「苦味」は、本能的に避ける傾向があります。様々な食材との出会いと経験で、子どもは安全な食べ物を学習し、徐々に酸味や苦味も受け入れるようになります。

3. 味覚の発達段階

 離乳食期(生後5、6ヶ月頃~)は母乳やミルク以外の味に初めて出会う時期。味覚が非常に敏感で、様々な味を受け入れやすい時期です。まずは出汁などの活用で「うま味」に親しませ、徐々に素材そのものの味を経験させましょう。幼児期(1歳半頃~)は好き嫌いがはっきりしてくる時期。4~5歳で好き嫌いのピークを迎えます。この時期に様々な食材や調理法に触れることが、味覚の幅を広げ、豊かな食生活の土台を築きます。


正しい味覚を形成するための7つの注意事項 :

薄味を基本に幼児期に濃い味に慣れてしまうと、素材の繊細な味が分からなくなり、将来的に生活習慣病のリスクを高めます。

多様な食材の経験旬の食材は栄養価が高く味も濃いため、積極的に取り入れましょう。様々な食材の味や香り、食感に触れることで、味覚の幅が広がります。

うま味の活用昆布やかつお節などの出汁に含まれる「うま味」は、他の食材のおいしさを引き立て、満足感を与えます。うま味を上手に使えば、塩分や糖分を控えられ、薄味でも満足できる味覚が育ちます。

加工食品やインスタント食品は控えめに加工食品は味が濃く、添加物も多いため、日常的に食べるのは避けましょう。

食事の時間を楽しむ家族みんなで食卓を囲む「共食」は、子どもが食事に興味を持つきっかけになります。楽しい雰囲気が食べることへのポジティブなイメージを育みます。

無理強いしない苦手な物を無理に食べさせると、その食物に対して嫌な記憶が結びつき、ますます嫌いになってしまいます。

おやつの与え方に注意甘いお菓子やジュースの摂りすぎは、味覚のバランスを崩し、食事に影響を与えることがあります。

 子どもの味覚形成は、日々の食生活の積み重ねです。焦らず、様々な「おいしい」体験をさせることが、生涯にわたる健康と豊かな食生活の何よりのプレゼントとなるでしょう。


■味覚をダメにする"黄金トリオ"

 ご家庭の料理に「だしの素」を使っている人は多いと思います。かつお節や昆布でだしを取る必要もなく、だしカスも出ません。なぜ小さじ一杯で、しっかり"オイシイ"だしが取れるのでしょうか。

 実は食品添加物が大活躍しているのです。インスタント食品の「味の黄金トリオ」、つまり、「①食塩+ ②化学調味料+ ③たんぱく加水分解物」の作り出す濃い味です。これにかつおエキスなどで香りを付けたものがだしの素です(上表参照)

「化学調味料」は近年評判を落としているので「うま味調味料」などと改名しています。成分表示では「調味料(アミノ酸等)」となりますが、日本ではこの一括表示名が許されています。実際の物質は何種類使っているかわかりません。

 左表は、かまぼこに使われている実例です。

「たんぱく加水分解物」:加水分解とは、酸またはアルカリの水溶液で分解するという化学用語。消費者に分かるよう「たんぱく質塩酸分解物」と表示してほしいものです。使われるたんぱく質は、大豆、小麦グルテンなどの植物性と、肉、魚などの動物性があります。植物性は主に和風の味に、動物性は洋風・中華風のコクのある味に使われます。たんぱく加水分解物を一般の人に味見してもらうと、まず、その異臭に驚きます。でも舐めてもらうとスナック菓子やラーメンの味なので、またビックリするようです。

 アレルギー問題に詳しい専門家は、たんぱく加水分解物を配合したスナック菓子やだしの素が、子供のアレルギーの原因となっている可能性があると警告しています。

 また2009年、欧州食品安全機関は、日本の醤油を回収、輸入禁止措置を取りました。それはたんぱく質の分解に塩酸を使うことで発生する「MCPD」という塩化化合物が欧州の安全基準を上回る数値で検出されたからです。日本ではたんぱく加水分解物は添加物扱いではなく、食品材料としての表示が認められているため、使用規制がありません。

「食塩」も安い精製塩が大量に使われることがほとんどで、味の濃いオイシイ調味料に一役買っています。精製塩の摂り過ぎによるリスクは皆さんご存知の通りです。

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 康復医学学会では、魚由来のコラーゲンをベースに昆布と椎茸を加えた無塩・無添加の天然だしの開発・商品化に協力しています。本物のうま味で、日本人の味覚を取り戻しましょう!


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愛・感謝 村雨カレン

2026年1月14日水曜日

歯周病

 歯周病について、ウソ、ホント!?

 痛くないから歯周病ではない × :歯周病はかなりひどくなるまで痛みなどの自覚症状がありません。歯のぐらつきは、歯周病が進行して歯を支える歯槽骨が溶けた状態(骨吸収)。自然再生・回復ができない不可逆性の段階ですが、それでも痛みを感じない人さえもいます。

 歯周病は高齢者の病気 × :30歳以降から疾患率が上がります。55~64歳は骨吸収の進行している人が最も多いゾーン。65歳以上になると歯周病で歯が抜けてしまっている人も多いので、歯周病の患者数としては低下します。

 毎日歯を磨いているので問題ない :磨き方によります。「ちゃんと磨いている」と思っていても、プラークチェックをすると磨けていない人が大半です。また、歯ブラシだけでは全体の40%ほどしかきれいにできないという報告もあります。

 歯ぎしりも歯周病の原因 :主な原因は歯周病菌ですが、歯ぎしりや食いしばりが強いと歯ぐきや骨に損傷を与えるほか、炎症がひどくなって歯周病の進行を速めます。特に影響を受けやすいのが奥歯。歯ぎしり対策にはマウスピースを。食いしばりは仕事などに集中しているときに起きやすいため、食いしばりを意識できるようなセルフコントロールをお勧めします。

 子供の頃から虫歯が少なく、歯も強いので歯周病にもなりにくい × :虫歯が少ない人は歯周病菌が多いとも言われています。加えて虫歯になりにくい人は、長年歯科に行っていないというケースが珍しくありません。気づかないうちに歯周病が進んでいたということも多いので、虫歯と歯周病は別問題と捉え、歯科検診を受けるべきです。

 歯周病対策の歯科医院での歯石除去は3カ月に1回で良い :歯に問題がなければ良いのですが、歯周病を指摘された方は1~2カ月に1回の通院を。

 歯肉からの出血は強く磨きすぎることが原因 :強さの基準は人それぞれ。出血がわずかでも続くようなら、歯肉炎や歯周炎の進行と捉え、歯科でチェックを受けましょう。

 洗口液で口腔内の殺菌ができる :クロルヘキシジン(薬剤)が入っている洗口液は、口内のプラークを殺菌します。歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスと並び、セルフケアの一つとしましょう。但し、歯周病予防にはなりますが、治療には役立ちません。

 歯が抜けてもインプラントという手がある × :インプラントをしても、歯周病のケアができていないと、インプラント周囲炎が起こり、高額な費用をかけたインプラントが抜ける可能性があります。歯周病の人は、万全なプラークコントロールを行った後にインプラントを検討することになります。さらに歯周病であるということは、これまでのケアが間違っているということなので、その見直しも欠かせません。

 親知らずは歯周病の原因になる  :親知らずが横に生えている場合、歯周病になりやすく骨吸収が起こりやすいので、早めに抜歯を。

 死ぬまでおいしく食事をするためにも歯を大切に。

(出典:https://www.nikkan-gendai.com/)


■歯周病が全身に及ぼす影響

【狭心症・心筋梗塞】:動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました。歯周病原因菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)が出来血液の通り道は細くなります。プラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり、血管の細いところまで運ばれて詰まります。

【脳梗塞】:脳梗塞は、脳の血管のプラークや、頸動脈や心臓から飛んできた血の塊やプラークによって脳血管が詰まる病気です。歯周病の人は2.8倍脳梗塞になりやすいと言われています。血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要です。

【糖尿病】:歯周病は以前から糖尿病の合併症の一つと言われ、糖尿病の人は歯肉炎や歯周炎にかかっている率が高いという疫学調査が複数報告されています。さらに最近、〔歯周病⇒糖尿病の症状悪化〕という逆の関係もわかってきました。つまり、歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼしあっているのです。歯周病治療で糖尿病が改善する例も多いようです。

【妊娠性歯肉炎】:一般に妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなります。妊娠中は特に気をつけましょう。また、まれに「妊娠性エプーリス」(良性腫瘍)ができる場合もあります。

【低体重児早産】:妊娠している女性が歯周病の場合、低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。これは口の中の歯周病細菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかといわれています。その危険率は実に7倍にものぼるといわれ、タバコやアルコール、高齢出産などよりもはるかに高い数字なのです。


歯周病と動脈硬化予防

 歯周病の予防とはいえ、歯の磨きすぎはよくありません。歯や歯茎を傷つけ、口臭の原因にもなります。歯茎から血が出た時は歯周病が疑われ、放置していると歯が抜けたり、全身疾患を引き起こす恐れもあります。また、歯磨き剤は、フッ素ラウリル硫酸ナトリウム界面活性剤など、毒性が認められている成分が含まれていないものを選びましょう。

 康復学会が推奨する『秀真はみがき』(和漢生薬研究所)にはこれらの成分は配合していません。歯茎の血流を促すとともに歯自体も白くします。

 そして、動脈硬化の予防には、生活習慣が大きく影響します。バランスの良い食事と節制、軽い運動などを習慣化しましょう。当学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は血管と血流の改善に多くのエビデンスを有しており、動脈硬化改善の実績があります。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2026年1月7日水曜日

アルコールと健康

 酒に弱く進化した日本人の遺伝子?

“新年明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願いいたします”

 さて、年末年始、飲み過ぎてはいませんか? 日本人の中には、いわゆる「下戸(げこ)体質」の人が少なくありません。これは単なる体質の違いではなく、数千年という長い時間をかけた「進化」の結果であることが、近年の遺伝子研究で明らかになってきました。

 体内でアルコール(エタノール)が分解される過程には、主に2つの酵素が関わっています。

1.アルコール脱水素酵素(ADH1B):エタノールをアセトアルデヒドに分解する。

2.アルデヒド脱水素酵素(ALDH2):アセトアルデヒドを無害な酢酸に分解する。

 特に重要なのが、有害物質「アセトアルデヒド」を分解するALDH2。日本人を含むモンゴロイド系の人には、ALDH2の働きが生まれつき弱い「低活性型」や全く働かない「不活性型」の遺伝子を持つ人が多く(日本人では約44%)、このタイプは、ALDH2の働きが弱いもしくは無いため、アセトアルデヒドが人の体内に蓄積しやすくなっています。

 アセトアルデヒドは、「悪酔い(顔の紅潮、吐き気、頭痛、動悸など)」や「二日酔い」の原因物質です。また、この物質は発がん性が指摘されており、DNAを傷つけることで食道がんなどのリスクを高めることがわかっています。理化学研究所などの研究では、日本人の遺伝情報の解析結果により、アルコールに弱い体質をもたらす遺伝子変異が、過去数千年の間に自然選択によって集団内に広まってきたことが示唆されています。これは、酒に弱いという形質が、日本人の祖先にとって何らかの生存上の利点をもたらしたことを意味します。

 有力な仮説の一つが、農耕文化との関連です。稲作の始まりといわれる中国の長江周辺は、酒に弱い遺伝子を持つ人々が最も多い地域。水田はかつて、様々な病原体の温床でした。お酒に弱い体質=アセトアルデヒドがたまりやすい体質が、日本住血吸虫やハマダラカ(マラリアを媒介)、赤痢アメーバなど特定の感染症源に対して抵抗力を持つという有利な点があったのではないかと考えられています。また、縄文人と弥生人の遺伝的背景もあるとみられています。ALDH2の働きが弱い遺伝子を持っていなかった縄文人に対し、大陸渡来の弥生人がこの遺伝子を持ち込み、混血により日本列島に広がったとみられています。

 北海道や沖縄に酒豪が多く、近畿や中部に下戸が多いという地域差も、この歴史的背景で説明できるかもしれません。お酒の強さ弱さは、生まれ持った遺伝子によって決まっており、後天的に変わることはありません。無理な飲酒は、急性アルコール中毒だけでなく、長期的に見てもがんなどのリスクを高める危険な行為です。近年の遺伝子解析技術の進歩は、日本人がなぜ酒に弱いのか、その進化の道のりを解き明かしつつあります。この知見は、私たち一人ひとりが自身の遺伝的体質を理解し、より健康的な生活を送るための道標となります。お酒との付き合い方を考える上で、自らの「ルーツ」に耳を傾けることが重要です。

(出典:https://toyokeizai.net他)


■アルコールによる健康への影響

 アルコールは、心臓の働きを強めることも弱めることもあり、血管を収縮させて血圧を上げたり、反対に拡張させて血圧を下げたりすることもあります。こうした変化とその程度は、長年飲んでいるかどうか、毎日かそれとも時々か、1回の量、体質(感受性)の差などによっても異なります。

アルコールと高血圧

 アルコールは長い間、飲み続けると、血圧を上げ、高血圧症の原因になると考えられており、多くの研究で、高血圧症になるリスクも高まることがわかっています。

 血圧が上がる理由については、血管の収縮反応が高まるほか、心臓の拍動を速める交感神経の活動、腎臓からマグネシウムやカルシウムが失われるため、などが言われています。

アルコールと不整脈、虚血性心疾患

 お酒を飲み過ぎた翌日、大きな心臓の拍動を感じたり、心臓が空回りをするように落ち着かなかったりする感じは不整脈です。アルコールが心筋の自動能(心筋は自発的に興奮)を亢進し、上室性頻拍一過性心房細動非持続型心室頻拍といった頻脈性不整脈をおこすと考えられています。そして、不整脈が原因で心臓で血栓が形成される心原性脳塞栓のリスクが高まります。また、飲酒が原因でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪が上昇すると、血管壁に付着して血管を詰まらせたり、血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができたりして、虚血性心疾患の原因になります。

 飲酒の習慣は一朝一夕に改善することが難しい問題ですが、「飲酒は血流の低下や心臓に負担がかかる」と認識して対策を講じることが必要です。

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 康復医学学会の研究素材「HM-3000(特系霊芝)」は、多量のアルコールにより誘発された心臓・肝臓の過酸化脂質を抑制する作用が認められており、アルコール誘発性脂肪肝や肝硬変を防ぐことが期待できます。特に、まだ肝機能の重大な損失を経験していないアルコール性肝疾患の初期段階での人々にとっては大いに有益です。

 また、飲酒により心臓の負担が増加してうっ血傾向にある人の場合は、特に心臓に戻る静脈血が滞りやすくなるので心機能を高めることが大切です。康復医学学会のお勧めする補酵素「コエンザイムQ10」にはミトコンドリア賦活効果(ATP合成の効率を向上させる効果)があり、心機能を高めます。

 そして、アミノ酸の一種「グリシン」にはアルコール代謝促進、二日酔い防止、肝機能障害予防の各作用が認められています。事前に飲んでおくことをお勧めします。


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愛・感謝 村雨カレン