2019年1月31日木曜日

脳卒中

知って備える“脳卒中”


寒さが一段と厳しい冬季には血圧が上がりやすくなりますが、これに伴って起こりやすくなる病気の1つに「脳卒中」があります。
 脳卒中は大きく、脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」と、脳の血管が破れて起こる「脳出血」・「くも膜下出血」に分けられます。

 脳卒中は、ひとたび発症すれば命にかかわる病気であり、1980年頃まで、日本人の死因の第1位でした。その後、医療の進歩などに伴って死亡率は低下し、現在では第4位となっていますが、半身麻痺や言語障害、認知症などの重い後遺症が残ることが多く、寝たきりや「要介護」となる大きな原因となっています。ある日突然発症することの多い脳卒中は、予防を心がけること、そして発症してしまったらできるだけ早く治療を受けることが何より大切です。

 脳卒中の要因は右表の5つが知られていますが、中でも関係が深いのは高血圧で、寒さの厳しい冬季には特に気を配りたいものです。屋内と屋外、屋内の暖房の効いた居室と浴室・トイレなどに温度差がある場合、血管が収縮して血圧が急上昇しやすくなります。外出時には十分に防寒し、屋内でも部屋や場所による温度差が少なくなるよう暖房や着衣に配慮しましょう。また、糖尿病や脂質異常症があればそのケアも忘れず、生活習慣の改善を心がけて脳卒中の予防につなげていくことが重要です。

脳卒中を発症した場合、いかに早く適切な治療を受けられるかどうかが、その後の回復のカギとなります。脳卒中というと、「突然、意識を失って倒れる病」というイメージが強いですが、実際には、意識を失うほど重篤な症状がいきなり現れる人は一部に過ぎません。症状の現れ方は、梗塞や出血の起こった部位によって様々ですが、米国脳卒中協会では、脳卒中が疑われる場合、「FAST」と呼ばれる方法で3つの症状を確認することを勧めています(表)。簡便なチェックポイントですから、ぜひ覚えておきましょう。                  
(出典:http://www.kyoukaikenpo.or.jp/) 

■脳卒中と霊芝

「脳梗塞」は脳の血管詰まりや、狭窄によって起こる症状で、以下の3種類に分類されます。
脳血栓症:脳の太い血管が動脈硬化によって狭くなったり、あるいは高血圧により脳の血管が変性したりして血栓ができることにより、血管が詰まって起こる症状。
脳塞栓症:心臓などでできた血栓がはがれて流れ、脳の血管を塞いだ結果起こる症状。
一過性脳虚血発作:一時的に脳の血管がつまり、脳梗塞の前兆として現れる症状。この症状を繰り返すと、約5年以内に脳卒中を発症する。

「脳出血」は脳内の毛細血管が破れ出血して起こる症状で、「くも膜下出血」は脳の表面の血管にできた動脈瘤が破れて、くも膜の下に出血して起こる症状です。

脳卒中の後遺症

脳卒中は命に関わる重大な病気です。運よく、一命を取り留めても、必ず後遺症が残ります。脳卒中による後遺症の種類は、大きく分けると以下の3つに分けられます。

●神経障害:言語障害・運動障害・感覚障害・視野障害・排泄障害・嚥下障害など
●高次脳機能障害:言葉障害・記憶障害・行為障害・認知障害など
●感情障害(気分障害):鬱病・双極性感情障害

 脳卒中は、動脈硬化高血圧高脂血症が大きな原因です。中でも高血圧は、加齢による動脈硬化に加えて、さらに動脈硬化を促進させ、血管に過剰な負担を与えてしまいます。
 このほかにも、動脈硬化を促進させる要因としては、血栓の恐れがある高脂血症糖尿病心臓病高尿酸血症などがあります。

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脳卒中対策と霊芝

霊芝には、血圧の降下血液粘度の低下血液流動性の向上血液凝集作用の抑制血管の柔軟性改善など高血圧や動脈硬化の改善・予防に働く作用が認められています。また、霊芝は、肝臓での脂質代謝を促進し、余分な脂質の吸収を阻害する働きも期待できます。さらに、霊芝は肝臓以外にも、骨髄、腎臓、脾臓を活性化することから、血液中のコレステロールと中性脂肪の低減に影響します。このように、霊芝は血管や血液の異常を改善・予防して、結果的に脳卒中の予防効果が期待されています。

康復医学学会の主要研究素材「HM-3000(特系霊芝)」は、独自の四系統の種菌(HM-R84、HM-W81、HM-Y99、HM-B76)を使用し、群馬県嬬恋村にある霊芝専用農場で栽培されたものを厳選、ブレンドされた最高級の霊芝です。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年1月23日水曜日

トランス脂肪酸

超悪玉脂肪酸、動脈硬化学会が警鐘

農林水産省がトランス脂肪酸(TFA)に関する情報を掲載してから早10年。残念なことに、TFAに対する日本の姿勢には進展がありません。昨年10月の動脈硬化学会主催のプレスセミナーで、学会の研究者らはTFA摂取によるリスクに警鐘を鳴らしました。

同量摂取で比較した場合、TFAは飽和脂肪酸と比べ動脈硬化の発症を10倍も増やし、糖尿病の原因となるインスリン抵抗性の悪化などを引き起こします。そのため、TFAは“超悪玉脂肪酸”とも呼ばれています。にもかかわらず、TFAが未だに食品に使用されています。研究者らは、現時点では日本人において直接その有害性を証明した根拠が少ないためとコメント。さらに、TFAは食品などに直接注入される添加物ではありません。シス型で天然の液体植物油であるオレイン酸やリノール酸が食品工場での加工過程において、トランス型で固形油のエライジン酸やリノエライジン酸に変換・生成されるのです(※家庭での一般の調理過程ではこれらのTFAはほとんど生じません)。

 研究者らは、ガスクロマトグラフィー質量分析計でTFAの血中濃度を直接測定することに成功し、海外の疫学研究と似た結果を得ました。この研究でTFA血中濃度とBMIや年齢の関係を見ると、高齢者(75歳以上)ではメタボ有無による差はないものの、若年層(60歳未満)のメタボ群では有意にTFA血中濃度が高値を示しました。また、冠動脈疾患を有する患者でも同様の傾向を得ています。「今回の約1,000例を対象とした試験の結果は、海外で証明されたTFAの有害性と酷似している。つまり、海外で証明された知見は日本人においても当てはまると考えることが妥当。TFAがリスクだと認識するべきだ」(研究者)。

 欧米各国では、TFAの摂取削減や表示義務が課されており、実際、アメリカでは加工食品にはtotal fatに加えてtrans fatが記載されています。日本ではこのような表示義務がないため、各企業の努力に頼らざるを得ないのが現状です。

 そんな中、世界保健機関(WHO)は『Make the world trans fat free by 2023』という目標を掲げ、TFAによる冠動脈疾患の削減に取り組む具体策を講じています。研究者は、「一般消費者だけでなく、各企業がTFAについての理解があるかどうかも問題」と、啓蒙活動の重要性を語りました。また、日本の各省庁の対応を指摘。農林水産省の、“TFAだけを必要以上に心配せず、脂質全体の摂取量に十分配慮”というTFA摂取による健康被害に根拠がないとも読み取れるホームページ上の説明文に悲憤しています。

 アメリカでは表示が義務化されたことでTFAの摂取が78%も減少したそうです。日本では、いくら“TFAをとらないで!”と言っても、何にどれくらい含まれているのかがわからないため、避けることができません。研究者らは、各省庁への働きかけを続けていくと明言し、摂取規制実現へ向き合っていく姿勢を示しました。
(出典:http://www.carenet.com/) 

■不自然な油"トランス脂肪酸"

トランス脂肪酸(TFA)は、菜種油やコーン油などの植物油に、化学的に水素を添加されて作られます。多価不飽和脂肪酸を多く含む植物油は劣化しやすい、そこで考えられたのが水素添加でした。不飽和脂肪酸である植物油を、酸化しにくい、見せかけの飽和脂肪酸に変えることができるのです。植物油が原料でありながら、常温で固まっている「硬化油」です。マーガリンは、硬化油を使って作られるTFAを多く含む油脂の代表格です。輸送に便利でバターに比べコストが安いため、様々な食品や業務用油脂として利用されています。

 TFAは、コレステロール疾患、心臓血管の病気、糖尿病、がん、リウマチ性関節炎、カンジタ症、アレルギー、うつ、慢性疲労などに関与するとされています。TFAは身体にとって異物であり、細胞を損傷させる能力を持つ危険な物質なのです。砂糖や人工甘味料と同様に、そのダメージは蓄積していくことになり、相乗的な悪い効果が推測されます。
 TFAは原材料に「加工油脂」とある商品はすべてに、「植物油脂」なとある商品はその多くに使われています。
(サラダ油、ドレッシングオイル、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド、ホイップクリーム、クリーミーパウダー、ラクトアイス、コーン硬化油、パン、スナック菓子類、ファストフード等々)

 中国や韓国でもちゃんと表示義務がありますし、中国でのTFAの漢字表記は「反式脂肪」で、いかにも体に悪そうです。韓国の大企業でも自国内で販売するものは、TFAを不使用としたり制限したりしているようです。

 TFAは、動物の肉や乳にも5%程度含まれていますが、こうした天然のTFAは、人工的に作られる脂肪酸とは構造が違います。ここで問題にしたいのは、人工的に作り出された不自然なTFAなのです。

 できる限り「いい脂質」をとらなくてはなりません。裏を返せば、不自然な脂肪酸であるTFAは「悪い脂質」であり、悪い細胞、悪いホルモン、ひいては悪い体をつくる元凶となるのです。不自然であるために代謝酵素を無駄遣いして代謝に時間がかかり、あるいは代謝されることもなく、いたずらに脂肪を溜め込むことにつながります。
 良い油を摂るようにしましょう。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年1月16日水曜日

ストレスと血流

こんな症状はストレスが原因かも !?

ストレスとは本来、力によって物体に生じるゆがみという意味。身体に外から加えられる刺激(ストレッサー)によって身体に生じた反応(ひずみ)がストレスです。そのメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、脳内物質・内分泌系(ホルモン)・免疫系・自律神経などに影響を与えることがわかっています。
 たとえば受験当日や結婚式など、いざという日に限って風邪をひいてしまうことがありますが、これはストレスによって、ホルモンや自立神経のバランスが崩れ、免疫力・抵抗力が低下してしまうからだと考えられます。
その他にもストレスは様々な心理的・行動的・身体的反応を引き起こします。「たいしたことない」と放っておきがちな下のような症状もストレスが原因であることが多いのです。

■胃腸の不良:
 ストレスの影響を受けやすい器官の代表選手は、何といっても胃腸。神経的にまいって胃が痛くなる、緊張してお腹が痛くなる…などの経験をしたことがある人は多いはず。胃腸の機能が低下すると十分な栄養を吸収することができなくなって体力は低下し、ストレスに対する抵抗力も弱まってしまいます。

■肩こり:
 ストレスがたまると副交感神経が上手く働かなくなり、筋肉が緊張した状態が続くため、血行が悪くなって肩こりが生じます。日本人に肩こりが多いのは、勤勉で几帳面なストレスを溜め込みやすい国民性とも大いに関係があるのです。放っておくと、全身的な血行不良に繋がり、頭痛や目の痛み、ひどい場合には心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことも。

■依存症:
 ストレスを受けると脳内にノルアドレナリンという不快物質が分泌されます。これが大量に分泌されると私たちは、強い不安や恐怖、イライラを感じるようになり、その不快感を和らげるために依存症に陥りやすくなります。ギャンブルやアルコール、薬物などの依存症をはじめ、最近ではインターネット依存症、ゲーム依存症、携帯電話依存症など、新しいタイプの依存症も増えてきています。
(出典:http://www.chuiyaku.or.jp/)

■ストレスと血流

昨年も、日本各地で大きな自然災害が起こり、多くの人が悲嘆にくれたことで、改めて「グリーフケア」の重要性が脚光を浴びています。このような悲嘆のストレスによって、精神的反応から生理的・身体的反応が表れ、時間の経過に伴い様々な症状や疾病、持病の悪化などに至る場合があります。その際、生理的・身体的反応に関与するのが"血流"です。

ストレス性赤血球増加症

ストレスが強い場合に赤血球数やヘマトクリット(赤血球容積)が増加することが報告されており、「ストレス性赤血球増加症」と呼ばれる状態があります。またこの状態は、高血圧、肥満、高尿酸血症などを伴う中年男性では、顕著に表れるそうです。

 左の図のように、赤血球が増加すると、赤血球どうしがくっつく"連銭状態"になり、微小循環の毛細管血流が悪くなります。自覚症状としては本態性高血圧に近く、顔面紅潮やほてり、のぼせ、心悸亢進、大量発汗などが見られます。また、ストレスがかかると交感神経が活発に働き、副腎髄質から大量のアドレナリンとノルアドレナリンが分泌されて血管が収縮し、さらに血流が悪くなります。

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マイキュレーターで「ラフマ葉エキス」の影響を観る

ストレスは、微小循環にも影響してきます。その生体反応は、マイキュレーター(血流観察機)の映像で捉えることができます。そして、「ラフマ葉エキス」の服用により、微小循環の環境に影響を及ぼすことがマイキュレーターで確認できました(右表)。

 また、ストレスによる血流の低下に対しては、「HM-3000(特系霊芝)」がおすすめです。血液流動性への影響が期待できる霊芝エキスこそがグリーフケア対策の一助になると考えられます。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2019年1月9日水曜日

遺伝子組み換え食品

日本の台所が危ない!?

日本に遺伝子組み換え作物(GMO)であるトウモロコシや大豆などを輸出している米国で、健康意識の高まりから「"脱"遺伝子組み換え作物」の動きが盛んになっています。
※現状、GMOは米国の国策。トウモロコシの93%、大豆の94%がGMO。
 元農水大臣で弁護士の山田正彦氏は言います。「今年9月、ロサンゼルスを視察した際、地元の人に連れられ近所のスーパーを訪れた。そこでは、野菜や果物、鶏卵やケーキなど、あらゆる種類の食品に『有機栽培』『遺伝子組み換えでない(Non-GMO)』という2種類のシールが貼られていた。富裕層をターゲットにした高級スーパーだけでなく、低中流層が行くようなスーパーにも同様のシールが使われていた」
 遺伝子組み換えの本場である米国でNon-GMOや有機栽培の表示が広まっている一方、日本では、遺伝子組み換え食品の表示が、消費者に不利益なように変更されようとしています。
日本では、一部の農産物や加工食品について「遺伝子組み換えである」と表示することが内閣府令で義務付けられています。一方、「遺伝子組み換えでない」表示については、原材料にGMOが総重量の5%未満で混入している場合や原材料表示の上位4位以下の場合はGMO表示免除の規定がありますが、メーカーが任意で「遺伝子組み換えでない」と表記しています。しかし、これが今後、消える可能性があるのです。
 理由は、消費者庁が「遺伝子組み換えでない」の表示を"厳格化"するとして、GMO混入率を0%に限定しようとしているからです。しかし、どれだけ農産物を厳重に扱っても輸送・流通の段階でわずかのGMOの混入は避けられないため、混入率を0%にすると、誰も「遺伝子組み換えでない」を表示できなくなってしまうのです。できるだけ「遺伝子組み換えでない」食品を消費者に提供しようと、ほぼ混じり気のない混入率0%台のものを頑張って販売しているメーカーも、今後は表示できなくなるということです。
「EUでは『組み換えでない』表示は0.9%以下。日本でも同様の基準にしようという議論はあった。しかし、日本は食品原材料のほとんどを海外からの輸入に頼っているため、混入率0.9%を満たす原材料を調達することは難しい」(消費者庁食品表示企画課)
 結果的に、海外から遺伝子組み換え作物をバンバン輸入する企業を優遇していることにならないか、と懸念する声があがっています。
 農業問題に詳しい専門家は、「『遺伝子組み換えでない』という表示がなくなるのは、消費者の知る権利を奪っているに等しい」と指摘します。
 ちなみにEUでは、全食品の遺伝子組み換え表示を義務付けています。
(出典:https://www.nikkan-gendai.com)

■遺伝子組み換え食品

遺伝子組み換え(GM)食品をできるだけ口にしたくないという人がほとんどだと思います。
 トリプトファン(必須アミノ酸の一つ)をGMバクテリアを使って作り、結果として米国で38人の死者と、5000名に及ぶ人々に様々な健康被害をもたらした「昭和電工トリプトファン事件」(1989年~)でその怖さが白日の下にさらされました。その後もGM技術は進化し、中国でクローン牛GMコシヒカリが誕生しています。また、カナダでは、通常の倍の速さで育つGMシャケが認可されています。
日本では食用の遺伝子組換え作物(GMO)は生産されていませんが、GMOの輸入は認められています。現在、大豆やとうもろこしなど8つのGMOとそれらを使った33の加工食品は、遺伝子組み換え標示が義務付けられています。しかし、加工食品の表示義務があるのは、原材料に占める重量が上位3品目以内でかつ重量の割合が5%以上の原材料に関してのみ。重量が5%未満なら、上位3品目であっても表示しなくていいのです。また、醤油や食用油、清涼飲料水に使うシロップのように、組み換えられたDNAなどが食品に残っていなければ表示されません。
 日本で消費される大豆の約75%、とうもろこしの約97%が米国からの輸入に頼り、製油や飼料用には多くのGMOが使用されています。店頭で見かける豆腐の大豆はほとんどが国産か「遺伝子組み換えでない」外国産です。しかし、2002年に「有機」とうたった豆腐と納豆の計25商品から、入っていないはずの組換え遺伝子が検出された問題が起こりました。大手メーカーでは国産だけでなく輸入大豆も扱うところが多いので、生産工場で混ざらないように分別管理していても一定(大豆の場合5%以下)の混入は避けられないのです。
 できるだけ国産のもの、あるいは「遺伝子組み換えでない」という表示をチェックしていても、実は知らず知らずのうちにGM食品を口にしているというのが現実です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン