2019年12月25日水曜日

コラーゲン・ヒアルロン酸

お肌の乾燥が気になる季節

 冬本番が近付き、そろそろお肌の乾燥が気になる頃です。気付くと肌が白い粉を吹いたようになったり、しつこい痒みで傷だらけのお肌になっていることも・・・。 
 今回は、冬場の乾燥とかゆみ対策についてお伝えします。
冬に肌が乾燥する主な原因は、
①新陳代謝が低下して、古い角質が残ってしまう 
②運動量が減って、皮脂や汗の分泌量が減る 
③暖房器具 
‥‥の3つ。

 乾燥したお肌は、見た目だけでなく、皮膚表面の角質層と言われる部分に、小さなひび割れができています。角質層は、外界からの刺激や異物の侵入から身体を守る大事な機能を果たしているので、ひび割れてしまった角質層では、バリアとしての役割を十分に果たすことが難しくなります。そうなるとアレルゲンなど外敵がどんどん体の中に入ってきたり、刺激に敏感になってしまい、痒みを感じてしまうのです。

乾燥予防は体の中と外から!

(1)水分補給をまめに行いましょう 
★注意:アルコールや甘い飲み物などは、逆に水分の蒸発を促進してしまいます。ひと肌程度のお水をまめにとることや、アルコールを飲んだ後は、必ずお水を補給することを忘れないようにしましょう。
(2)ぬるめのお風呂に入りましょう長時間の入浴も控えましょう 
★注意:ナイロンたわしなどでごしごし擦らず、皮膚への刺激が少ない繊維で優しく洗いましょう。石鹸類が肌に残らないようにしっかり洗い流すことも忘れずに・・・
(3)下着類は、ウールやナイロン製を控え、木綿などにしましょう
(4)寒さ対策を工夫しましょう
防寒着などを活用し、暖房温度を低めに設定したり、長時間使用を控えるようにしましょう。電気毛布は乾燥を促進してしまいます。寝る時も、着る肌着などで調節しましょう。
★注意:暖房器具使用時は、加湿器も併用し乾燥をなるべく防ぐようにしましょう。加湿器の代わりに室内に湿ったタオルを掛けておくのも可。
(5)お風呂上がりに保湿しましょう
ワセリンや鉱物油、グリセリンを含んだ保湿用の軟膏やクリーム、無香料無着色の化粧水などを使用することで皮膚の水分が保たれます。
(6)角質層の主成分「セラミド」を多く含む食品を摂りましょう
「セラミドを多く含む食品」⇒ 大豆、生芋こんにゃく、米(胚芽部分を含んでいるもの)、小麦、ヨーグルト、ほうれん草など。また、ビタミンやミネラル類が不足しないよう注意しましょう。

 乾燥や痒みがひどい場合は、皮膚科受診をお勧めします。
(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)

■コラーゲンとヒアルロン酸

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から構成されています。美しい肌を目指して日々お手入れしているのは表皮です。

肌のハリと潤いに重要なコラーゲン

そして、表皮の内側、真皮層の70%を占めているのがコラーゲンです。健康的で美しいハリと潤いのある理想的な肌はコラーゲンが生み出しているのです。逆にいえば、コラーゲンが不足するとお肌はカサカサに乾燥し、ハリと潤いのない状態になってしまうのです。
 人の体に欠かせないコラーゲンですが、体内のコラーゲンの量は加齢とともに減少していきます。コラーゲンは体内で合成されており、新陳代謝によって日々消費されています。しかし齢を重ねるにつれ、コラーゲンの生成量は消費量に追いつかなくなってしまいます。
 コラーゲンが体内で生成される量は20代がピークといわれています。その後は減少し始め、40代になると20代のピーク時の約半分にまで減ってしまいます。このことからも、加齢による肌の乾燥、シワやたるみなどの老化は、このコラーゲンの減少が原因ということが分かります。そのほか、紫外線や喫煙、ストレスなども減少の原因となります。

真皮に存在し美肌をつくるヒアルロン酸

コラーゲンと同じ真皮層には、ヒアルロン酸、エラスチン、プロテオグリカンが存在しています。ヒアルロン酸とプロテオグリカンは皮膚の中で水分を保持する働きを持っているのが特徴です。コラーゲンは長い時間をかけて代謝しますが、ヒアルロン酸は代謝がとても早いものです。エラスチンは、皮膚に弾力を与える成分です。
 これら真皮層にあるヒアルロン酸、プロテオグリカン、エラスチンは、コラーゲンと深く関わり相互作用しています。どれが欠けても皮膚の状態が悪化するといわれています。

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コラーゲン、ヒアルロン酸の分子は通常50万~80万というとても大きいものなので、肌に直接すりこんだとしても、肌の内側まで浸透することはないとされています。
 2017年、康復医学学会が原料メーカーと共に開発した美容サプリメントには、特許技術の新製法により、低分子化されたコラーゲンとヒアルロン酸が成分丸ごと配合されています。
 さらに、体内でのコラーゲンとヒアルロン酸の働きに欠かせないビタミン類〔C、E、B6、B2、B1、ビオチン(B7)〕もバランスよく配合しました。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年12月18日水曜日

冷えのぼせ

冷えているのに汗をかく!?

下半身や手足の先が冷えているのに顔や頭はのぼせたように熱くなるのが"冷えのぼせ"です。冷え症の重い症状とされ、女性に目立ちます。
"冷えのぼせ"は冷え症の一つで、より重度な状態をいいます。典型的な症状は、①上半身は冷えを感じないが、手足は冷たい ②気温・運動など暑くなる条件の直後に、胸より上がカーッと熱くなり大量の汗が出る ③手のひらや足の裏などにじっとりと汗をかく…等。
 汗は自覚できても、①は自覚のない人が多く、20~30代女性の中には"プレ更年期"の症状と勘違いしている人もいます。

 冷えは、冬はもちろん、夏の温度差の大きい環境で体を冷やすことでも起こります。体が冷えると、生理痛など「血行不良型の冷え」が起こります。さらに血行不良が続くと、静脈やリンパ管のうっ滞が起こり、体の末端がむくんできます。これが「水分代謝異常型の冷え」です。一方、体は本能的に、手足の体温を下げてでも頭部の温度を維持しようとします。このため、血行不良型・水分代謝異常型の冷えが続くと頭部が熱くなって、末端との温度差が大きくなり、その結果、冷えとのぼせが混在した"冷えのぼせ"になるのです。こうなると体温を一定に保つために交感神経と副交感神経は通常より頻繁に働かなければならず、その結果、自律神経自体がバランスをくずしていきます。
"冷えのぼせ"はいわば「自律神経失調型の冷え」と言えましょう。

"冷えのぼせ"の症状が続くと、血行不良型の生理痛が悪化し、ニキビ・吹き出物など、その他の症状も現れます。水分代謝異常型のむくみやめまい、頭痛も引き起こします。自律神経のバランスの乱れが、イライラ、不眠、汗や顔のほてりといったように様々症状を引き起こし、負のスパイラルを招くのです。

 軽い冷え症の人に比べ"冷えのぼせ"の人のほうが自律神経の乱れが大きく、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにできなくなり、不安・緊張などの気分の悩みや、睡眠の低下につながっていきます。

 冷えと睡眠は密接に関係していますが、自覚していない人が大半です。どちらか一方だけに対処しても不十分で、適切に体を温めることとリラックスすることの両方が必要です。
 しかし、"冷えのぼせ"の人は寝ている間も緊張しており、それによって汗をかき、蒸れて暑くなってしまうので、靴下を履いて寝ても途中で脱いでしまったり、入浴時も体の芯が温まる前にのぼせてしまい長時間湯船に浸かることができないなど、重度な人ほどうまく体を温められず、自ら体を冷やすライフスタイルを送ってしまいがちです。

(出典:https://style.nikkei.com/)

■"冷えのぼせ"対策のポイント

(1)一時ケアと日常ケア

"冷えのぼせ"は体のなかで冷えている箇所とほてりを感じる箇所が混在しているため、ほてりを冷やす「一時ケア」と、冷えを改善するための「日常ケア」を区別することが大切です。右図の★印部分はほてりを感じやすいため、ここを一時的に冷やして熱を逃がします。日常ケアとして"冷えのぼせ"の人は、◎印部分を集中的に温めましょう

(2)首のうしろを温める

首は皮膚のすぐ下を頸動脈が通り、頭を支える大きな筋肉があるため、効率的に血液を温め、温まった血液を全身に巡らせることができます。首の後ろを温めることで副交感神経優位に切り替わり、自律神経のバランスも整います。
交感神経の緊張をやわらげ、眠りにつくために、寝る前に首を温めながら腹式呼吸をして頭を空っぽにするのも効果的です。

(3)"冷えのぼせ"の人がやってはいけないこと

一見、体を温めるのでよさそうに思われることでも、以下の場合は"冷えのぼせ"には適さないこともあるので注意が必要です。

● 長時間の入浴 : 体の芯が温まるまえにのぼせてしまう。無理して続けるとあがった後にめまいを起こすこともあるので危険
● 首から肩全体を冷やす : 自律神経の乱れや全身の冷えを招く。熱帯夜など特別な場合を除いて首回りは冷やさないように
● 首のつまった洋服 : のぼせたときの汗が逃がせず、逆に体を冷やしてしまう

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 神経伝達物質のセロトニンには、細動脈の拡張・自律神経のバランスを整える働きがあることが確認されています。康復医学学会の研究素材「ラフマ」には、セロトニン産生を促進し、セロトニン神経通過性が安定するデータがあります。
 また、ストレスの影響で毛細血管の入口が収縮することにより、微小循環血流は低下してしまいます。毛細血管の入口拡張には、一酸化窒素(NO)が大きく関わっています。当学会が長年研究を続けている「特系霊芝(HM-3000)」には、体内でのNO合成酵素を活性させ、血中NOの産生を促すデータがあります。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年12月11日水曜日

食用塩の表示

体に良い塩、摂っていますか?

「塩は高血圧の原因だから塩分は控えたほうがいいよ!」このような言葉に惑わされて、減塩ばかりを考えていませんか? 実は過度な減塩は逆に健康を害する恐れがあります。
 そして、基本調味料(砂糖、みりん、塩、酒、酢、醤油、味噌)を選ぶ際に、一般消費者が一番わかりにくく、誤解の多いのが"塩"なのです。

 塩は高血圧などの不健康の原因と言われ、減塩に取り組む方が近ごろ多いようですが、塩の摂取量と血圧の上昇は必ず結びつくとは限らないことが明らかになっていて、塩の摂取量に応じて血圧が上がる人もいれば上がらない人もいます。減塩すればよいということではないのです。逆に過剰な減塩は健康を害する恐れがあります。人間の血液の塩分濃度は0.9%を保つ必要があり、それで体液のバランスを保っています。そのため、塩分が不足すると細胞の働きが悪化し健康被害に襲われるリスクがあります。そして塩には体を温める作用もあるため、減塩して体の塩分が不足すると冷え性などが起こることもあります。

 また、減塩で問題となるのはミネラル不足です。ミネラルとは糖質や脂質、たんぱく質やビタミンと並ぶ五大栄養素の1つ。人が生きるために不可欠なカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などを含みます。通常、塩のミネラル分という場合はマグネシウムを指すことが多いようです。また、健康上でも、マグネシウムによる効果が大きいのです。
健康のためにはミネラルを含む塩を適度に摂った方が良いですが、ミネラルをほとんど含んでいない塩も存在しています。

■摂るべきではない塩:

「精製塩」「食塩」と呼ばれる塩です。これらの塩にはミネラル物質がほとんど入っておらず、塩化ナトリウムが99%を占めています。体内でのミネラルバランスが崩れやすく、日常的な摂取で健康を害する恐れがあります。

ミネラルが豊富だと勘違いして輸入の粉砕した「岩塩」を摂る人もいますが、岩塩に含まれるミネラルはごく微量で、特にマグネシウムが含まれることはほとんどありません。岩塩は何千年も何億年もかけてゆっくりと作られる塩なので、ミネラル分は上下に追い出され、食用として使用できる部分はほぼ塩化ナトリウムです(ゆっくり凍らせた氷がきれいな透明なものになるのと同じ理屈です)。
 ピンクや紅色は鉄(Fe)で、無色の岩塩の成分はほとんど精製塩と同じです。硫黄成分(硫酸カルシウムや硫酸ナトリウム)を含む、硫黄臭の強いものもあります。
 なお、上下に追い出された“にがり”部分は有毒な物質も含まれていますが、食塩に追加する添加ミネラルや豆腐のにがりとして使用するために中国などから輸入されています。

■ミネラルを含んだ健康に良い塩:

「天然塩」「自然海塩」と呼ばれる塩。これらは加工や添加がない塩です。海水から自然の方法で結晶化させたものです。これらの塩は塩化ナトリウムが80~90%で残りの成分がミネラルなので、精製塩に比べミネラルバランスの崩れはありません。天日や平釜などで自然のまま結晶化したものです。製品化過程でミネラルを追加する加工塩ではなく天然塩などのミネラルを多く含む塩を選ぶようにしましょう。

※ミネラル物質が多い塩でも過剰な摂取は禁物です。
(出典:https://ogakoubo.com/)

■塩のパッケージ表示と比較


 塩(食用塩)のパッケージ表示は、2008年に発足した「食用塩公正取引評議会」によって決められた表示ルール「食用塩の表示に関する公正競争規約」が公正取引委員会から認められ、施行されました。
①名称、②原材料名、③添加物、④原料原産地名、⑤内容量、⑥原産国名、⑦製造者を一括表示するとともに、別に「製造方法」として①原材料名(添加物含む)②工程が表記されます。以下の例のように原料、濃縮工程、結晶化の方法が簡略的に表示されます。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年12月4日水曜日

食事と健康

"品数の多い食事は健康的"を否定! むしろ肥満になるかも?

1日に多くの食品をバランスよく食べることが健康によいとは限らないようです。
 アメリカ心臓協会(American Heart Association, AHA)は、学会誌『Circulation』のオンライン版で、「豊富な種類の食品を食べることが適正体重の維持につながるというエビデンスはない」とする新たな声明を発表しました。

 報告をまとめた米テキサス大学公衆衛生大学院疫学・ヒト遺伝学・環境科学のマルシア・オットー氏は、「食品の数を増やそうとすると健康的な食品だけなく、健康に悪いものも含まれてしまう。こうした食べ方は、食べる量を増やし、肥満を助長する可能性がある」と話しています。

 アメリカをはじめ世界各国では、長い間、食事や栄養に関する勧告の中で、「栄養バランスを取るためには1日にできるだけ多くの種類の食品を食べること」が推奨されてきました。
 こうした考え方は食事の多様性(dietary diversity)と呼ばれますが、多様な食品を食べることが健康に与える影響について、見解は一致していなかったのです。
 オットー氏らは今回、2000年1月から2017年12月までに発表された最近の論文を対象に、食品数と肥満や食行動、食事の質などの関連について調べました。
 その結果、数多くの食品を食べることが適正体重の維持や健康的な食生活につながることを示したエビデンスはないことが明らかになりました。
 論文の中には、食品数が多いと満腹感が得られにくく、結果的に食事量が増える可能性を示したものも見られました。また、食品数が多いと摂取カロリーが増え、食事パターンが乏しくなり、成人では体重の増加と関連する可能性も示されたということです。

 なお今回の声明では、食品数を増やす代わりに、果物や野菜、豆類、精製されていない全粒穀物、低脂肪の乳製品、オリーブオイルなどの植物油、ナッツ類、鶏肉や魚を適量摂取し、赤肉(牛や豚、羊などの肉)、砂糖や甘味料、果糖飲料などの摂取は控えることが強く推奨されています。

 これらを踏まえてオットー氏は、「品数は限られていても、個人の予算や好みに合わせて選んだ健康によい食品を食べ続けるほうが、幅広い種類の食品を食べようとして、少ない量でもドーナツやスナック菓子、フライドポテトなどを食べてしまうよりは、体重管理に適しているといえる」とまとめています。
(出典:http://healthpress.jp/)

■食事は軸足を和食に置いて

これを食べれば健康になる。あれは体に悪い‥‥。多くの人が日々様々な情報に惑わされ、混乱しているはずです。しかし、食事についてはもっと保守的で頑固でもよいのです。
 日本では明治の初めまで肉食は一般的ではありませんでした。にもかかわらず、江戸時代の人々は現代人よりも体力があったと言われています。日本人は農耕の普及によって、徐々に農耕に沿う穀物の消化を得意とするスタミナ豊富な肉体に進化してきたのです。

 現代社会において、食事で意識してほしい3つのポイントがあります。一つは「季節に合ったものを食べる」こと。旬に育った作物こそ栄養価が高く、東洋医学から見ても旬の物を摂ることは自然の摂理に沿ったことです。二つ目は、「日本の風土に合ったものを食べる」こと。「身土不二」というように、身(体)と土(土地)は不二(切り離せない)の関係なのです。日本の有名なイタリアンやフレンチの店で、和の野菜を使うところが増えてきているのは良い傾向です。三つ目のポイントは「食べ物を丸ごと食べる」こと。東洋医学の「一物全採(ホールフード)」の考えです。穀類や根菜類などは糖質が高いですが、丸ごと食べれば食物繊維も摂れるので、糖質の吸収を穏やかにし、体に適した間接糖で取り入れることができます。また、味噌や醤油、納豆、漬け物などの発酵食品も、乳酸菌や酵母菌など微生物も含んだまま摂ることになるので一物全採と言えるでしょう。

 日本には、他にも健康的な食文化の考え方がありますので、以下も参考にしてください。

まごわやさしい

(まめ)=豆類、(ごま)=種実類、(わかめ)=海藻類、(やさい)=緑黄色野菜、淡色野菜、根菜、(さかな)=魚介類、(しいたけ)=キノコ類、(いも)=イモ類 :重要な栄養素を摂るための食材ですが、現在では放射能の問題を考えざるを得ない状況です。

しょうわそうす

しょう=少食、=和食、=粗食、うす=薄味 :これは、食品添加物の現状や食生活の危機を訴えた著書を多く持つ安部司氏が提案している考え方で、食事の軸足をここに置くように薦めています。

揺食(ようしょく)

古い本にあった言葉で、揺れる振り子の中心に和食を置き、その両側に洋食と中華、さらにその外にカレーやパスタ、焼きそばなど。つまり、ベースに和食を置きながらもバリエーション豊かに気楽に食事を楽しむという発想です。

▼健康から遠ざけるべき食品&技術

食品添加物、砂糖、人工甘味料、農薬・化学肥料、合成油、遺伝子組み換え、化学調味料、放射能、電磁波(電子レンジ調理)、ホルモン剤・成長剤‥‥


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2019年11月27日水曜日

睡眠

不眠の物理的要因と改善について

気づかぬうちに不眠を作り出している原因について考えてみましょう。
 大きなストレスなどの社会的な要因が思い当たらないのに不眠が続くときには、必ず物理的な要因があります。それは、だいたい次の5つです。

・食べ物 ・明かり ・電磁波 ・呼吸の仕方 ・昼間の活動性

「不眠を解消する食べ物はありますか?」「バナナやハチミツに快眠効果があるって本当ですか?」このような質問自体が、依存的な考え方が改まっていない表れです。バナナやハチミツがいいと言う人は「トリプトファンが豊富だから」と考えるのですが、その発想自体、睡眠薬や向精神薬、麻薬と同じだからです。食に関しては、単一の食べ物に関して「何を摂るべき」云々ではなく、全体で考えなければいけません。そして何を食べればいいかより、何を食べないほうがいいかで考えなくてはいけません。

 そもそも「7時間眠らなければ」「朝まで寝ていなければ」と考えるのが間違いです。私自身は不眠に悩んだことはありませんが、睡眠中、理由なく目が覚める、暑くて起きる、何となくざわっとした感覚があり起きる等々、不眠は普通にあります。
 眠れなくなったときには、リビングに行き、ソファで本を読んだり、少しボーっとしていたり、囲碁番組を見ていたりします。そして再び眠くなったら、また床に就く。それは不眠症でも睡眠障害なんでもなく、当たり前だと思っています。今、睡眠薬を飲んでいる人の大半は、「寝付くのが遅い」「途中で起きてしまう」「朝スッキリしない」「なんとなく寝た気がしない」といった理由でしょう。

 しかし、床に入ってからすぐに眠れる人のほうが、生物として考えると、むしろ異常です。途中で目が覚めるのも普通のことだし、朝起きてスッキリ爽快という人はむしろ眠り過ぎで、朝少々眠り足りないくらいが普通なのです。レム睡眠、ノンレム睡眠のうち、浅い睡眠状態であるレム睡眠のほうが時間数の多いのが普通ですから、眠った気がしないと思うこともあるでしょう。同じように不眠があるのが当たり前だと考えている人は、不眠を悪いことだとは思いませんから、当然、医者にもかかりませんし睡眠薬も使いません。

 人生の軸、信念を持っていない人は、ちょっとしたことで眠れなくなったり、不安になったり、うつ状態になったりします。そして軸を持ちませんから、何かに過度に依存しやすく、睡眠薬も手離せなくなるのです。睡眠薬を手離せなくなっている人は、その生き方から見直さなければいけません。眠れないという状態を睡眠薬という薬の力でコントロールしようという考え方自体を、まずは改めるべきです。それは医者の仕事でもカウンセラーの仕事でもありません。あなた自身の問題なのです。
(出典:NPO法人薬害研究センター理事長・Tokyo DD Clinic院長 内海聡HPより)

■睡眠時間は加齢と共に減るもの

だんだん短くなるのが健康な証拠

眠りが浅いと、朝目覚めたときに休息感や充足感が得られませんが、大人の場合、眠りが浅くなる一番の原因は、「寝すぎ」です。
 日本大学医学部付属板橋病院精神神経科の内山真教授は言います。
「加齢とともに、ぐっすり眠れる時間は短くなる。若いころと同様に8時間以上も寝ていると、睡眠自体が浅くなり、熟睡感が得られない」
 心身ともに健康な人の平均睡眠時間は、10代までが約8時間、成人になると7時間、60代では6時間。もちろん個人差はあるので、今の自分に合った睡眠時間を確保することが重要です。

「眠くなったら寝よう」が理想

熟睡できないことへの不安感が大きくなり、眠ること自体がストレスになってしまうと眠れなくなります。「寝なければ」ではなく、「眠くなったら寝よう」という程度の気持が大切です。「体には睡眠や活動など生体リズムを調節する体内時計が備わっており、体温が高い時間帯にはなかなか眠れない。体のリズムを無視して眠る時間を決めるのではなく、眠くなったら床に就くのが基本」(内山教授)。そもそも眠りは体温との関係が密接です。体温は活動する日中は高く、夜になると低くなり、この高低差が大きいほど眠りは深くなります。

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 眠りを導くもの、それは体温です。身体は本来、深部体温が下がり始めると眠りを誘い、就寝後の寝付きが良く、深い眠りが得られます。現代生活の睡眠と活動のリズムでは、このタイミングを外してしまうことが多く、睡眠に問題を抱える人が増えています。その原因のひとつは、深部体温が下がりにくいからです。
 深部体温を下げ、良質な休息をサポートする効果で注目されているのが、康復医学学会が研究テーマにしている甘味調味料の主原料「グリシン」(アミノ酸の一種)なのです。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年11月20日水曜日

自己免疫疾患

人気ピアニストが公表した難病とは

 今年の2月15日、世界的に活躍し、日本でも人気のピアニスト、アリス・紗良・オットさん(31)が自身の公式サイトで、多発性硬化症と診断されたことを公表したことは、まだ記憶に新しいと思います。アリスさんは、ドイツ人の父と日本人ピアニストの母の間に生まれ、ドイツを拠点に活動しています。彼女は、英語、ドイツ語、日本語で、検査の間に絶望感に襲われたこと、適した治療法を見いだし今までの生活を続ける決意などをつづりました。
 公表にためらいがあったことも明かした上で、「特に若くして罹患され病気に直面されている方に少しでも同じく勇気を与えることができたら」と記しています。

「多発性硬化症」は、脳などの神経が冒されて手足のしびれや視力低下が起きる自己免疫疾患で、厚生労働省指定の特定疾患として難病に指定されています。主に若い人のかかる病気で、男性よりも女性に多い傾向があります。
 多発性硬化症の患者を病理解剖して、脳や脊髄をよく調べてみると、手で触ってかたく感じられる病変があちこちに見つかります。そのため多発性硬化症(英語:multiple sclerosis)という病名がつけられました。通常はその頭文字を取ってMSと呼んでいます。
 MSは、日本ではあまりなじみがありませんが、欧米では大変よく知られた病気です。日本国内の患者は7000人程度と推定していますが、世界全体では欧米の白人を中心に、300万人以上の患者がいます。神経内科の領域では最も重要な病気の一つです。欧米では"MS"と言えば、一般の人でも、ああ、あの難病なのだなとすぐにわかってもらえます。有名なイギリス人の女性チェロ奏者、ジャクリーヌ・デュ・プレさんもこの病気で亡くなりました。

 ところで、神経系は複雑な電気回路に例えられます。そして一本一本の神経線維は、ビニールの絶縁体でカバーされた電線に例えられます。MSで障害を受けるのは、実は絶縁体の部分なのです。MSは神経の絶縁体の壊れる病気です。幸いなことに絶縁体の部分はよく再生するので、MSは病状が安定すれば比較的よく治ります。
 現在ではMSが自己免疫疾患であることが確実になり、免疫学や分子生物学の方法を使った研究が急速に進んでいます。

 MSの治療法としては、急性期には、ステロイドを大量に点滴するステロイド・パルス療法を行うことが一般的になっています。炎症を早く抑制することにより、回復が促進されます。ステロイドは急性期には大量に使用しますが、長期投与はいたしません。この点では膠原病の治療方針とかなり異なります。MSは残念ながら再発をくり返します。MSの再発を予防する治療薬としては、βインターフェロンの有効性が欧米で示されています。
(出典:https://www.asahi.com/、https://www.ncnp.go.jp/)

■自己免疫疾患と霊芝

多発性硬化症や関節リウマチなど、この「自己免疫疾患」という病気は、本来「外敵から体を守る」免疫系が「自分の体を攻撃する」という病気です。この病気の発症率は男女差で大きく違い、男性に比べて女性の発生率は最大9倍も高いという特徴があります。
この現象には前立腺と精巣から多く分泌され、男性のヒゲや筋肉、胸毛つまり「男らしさ」を付与するホルモン、「テストステロン」が関係していることは従来からわかっていました。
そして、「多発性硬化症」のマウス実験を経て、オスのマウスが持つ肥満細胞がテストステロンに近づくと、伝達たんぱく質「サイトカイン*」を分泌することにより、炎症を抑えるということがわかってきています(ノースウェスタン大学により解明)。
肥満細胞によりサイトカインが分泌されるのが自己免疫疾患治療の鍵であり、逆に肥満細胞の少ないマウスは、サイトカインを分泌しないので炎症が収まらなかったのだそうです。
そして現在、この仕組みに着目して作られた2種の薬品が認証に向かっており、この薬品は免疫系のT細胞が自分の体を攻撃するどころか「炎症を抑えるように仕向ける」ことができるとのこと。この疾患の鍵となるサイトカインは、情報伝達たんぱく質の1種IL-33。テストステロンは、肥満細胞がIL-33を作るのを促していると見込まれています。
*「サイトカイン」とは:細胞から分泌されるたんぱく質であり、細胞間相互作用に関与する生理活性物質の総称

免疫系に対する霊芝の影響

霊芝には免疫系に対して調整的な双方向性があるため、様々な免疫失調症に良い影響が認められています。特にリンパ球増殖の調節、免疫因子産生の促進、マクロファージ、NK細胞の活性化、造血芽細胞の促進などにより、生体の免疫バランスが保たれ、疾病の予防、寛解、治癒や生体機能恒常性の維持などに有効な作用を発揮すると期待されています。

【免疫機能亢進による病態変化に対応】
 アトピーアレルギー症自己免疫疾患(リウマチ、膠原病、甲状腺機能異常、劇症肝炎、SARS、全身性エリテマトーデス他)、糖尿病などにおいては、自らの体を攻撃するほどに高まってしまった免疫機能を抑制し、正常に戻します。

【免疫機能低下による病態変化に対応】
 細菌やウイルスによる感染症伝染病にかかりやすくなるほか、傷口治療の慢性化エイズ腫瘍の発生など、免疫機能が弱まった結果起こる病気・症状に対しては、その機能を高め、病気の進行を食い止めます。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年11月13日水曜日

糖尿病と霊芝

血管病としての糖尿病

11月14日は「世界糖尿病デー」

「血糖値が高めだって言われちゃったよ」――健康診断のあとに、そんな会話を交わしたり耳にしたりしたことはありませんか?

 血糖値とは、血液中のブドウ糖(血糖)の量を表す数値です。人の体は、血糖をエネルギー源として活動していますが、エネルギーとして利用しきれないと高血糖の状態になります。血糖値は食事や運動などにより変動しますが、高血糖の状態が続くのが「糖尿病」で、その数は予備群を含めると今や全国で推計2,000万人以上。世界的にも4億人以上の人が糖尿病を抱えており、その数は増加の一途を辿っています。
そのため、WHO(世界保健機関)とIDF(国際糖尿病連合)は、11月14日を「世界糖尿病デー」と定め、糖尿病の予防、啓発活動を行っています(日本でもこの日を含む1週間が「全国糖尿病週間」とされています)。この機会に、ご自身やご家族の血糖値のこと、糖尿病のことを少し考えてみましょう。

糖尿病がこわいのは、血糖値が高くても、初期にはほとんど自覚症状がないことです。そのため、健康診断などで「血糖値が高め」と指摘されても、ついそのままにしてしまいがちです。しかし、血糖値が高い状態が長く続くと、やがて全身の血管が傷んで、様々な血管の病気を招きます。つまり糖尿病は「血管病」とも言えるのです。
 糖尿病によって生じる血管病には、細い血管がもろくなって生じる「細小血管症」と、太い血管が硬く狭くなることで生じる「大血管症」があります(図)。たとえば腎臓の血管が傷つくことで起こる「腎症(糖尿病腎症)」は細小血管症で、成人の人工透析導入理由の第一位となっています。人工透析が必要になれば、多くの場合、週3回・1回4時間程度を透析施設のベッド上で過ごすことになり、日常生活に大きく影響します。

 糖尿病は命にかかわる病気ではないと思われがちですが、糖尿病の人は、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な大血管症を起こしやすくなります。
(出典:http://www.kyoukaikenpo.or.jp)

■血液・血管への霊芝の多様な働き

当学会理事長で中国復旦大学上海医学院の顧問教授(生理学)でもある森昌夫は、生薬を使用したサプリメントメーカーである和漢生薬研究所の学術顧問でもあります。和漢生薬研究所は、森昌夫理事長の指導を受けながら1989年から中国古典薬学書を指導経典として、復旦大学上海医学院、薬学院と共同で、霊芝に対して薬学的、免疫学的、医学的な手段で基礎と臨床実験を行ってきました。そして、霊芝の効用を化学的に検証し、霊芝の疾病への補助的な治療応用に信頼性のあるデータを提供し続けています。
霊芝の働きには、大きく次の四つがあります。

(1)血液循環への影響 
(2)免疫系への影響 
(3)抗酸化作用    
(4)その他、補肝など
 
 霊芝は多様な働きが確認されていますが、中でも主要なのが、血液・血管に関わる作用です。高血圧や低血圧、肝臓病、動脈硬化・血栓症(狭心症・心筋梗塞・脳血栓などの他、糖尿病対策にも霊芝は大きく影響します。

糖尿病と霊芝

霊芝は、働きの低下したインスリンを改善・活性化します(したがって血液中のインスリンはむしろ低下します)。血糖値が高い場合、血糖値を下げる物質(ガノデリン酸A、B、Cという多糖体)が働きます。従って、インスリンの分泌が無い小児糖尿病(インスリン依存型)にも期待できます。
 すでに 人工透析を始めている人は、中止するのは難しいですが(但し尿がある程度出ていれば、中止の可能性は十分ある)、体調の回復には十分期待できます。
また霊芝は、食物繊維的な働きによって、糖類の腸での吸収を遅くしてくれます。
霊芝は、インスリンの働きを高めて尿糖をなくしていきます。尿糖が消えれば、自覚症状(喉の渇き、多飲、多尿、全身のだるさ、手足のシビレなど)もなくなり、合併症のリスクも軽減されます。
 糖尿病は命にかかわる病気ではないと思われがちですが、糖尿病の人は、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な大血管症を起こしやすくなるので、注意が必要です。

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 霊芝による微小循環の血流改善と糖化ヘモグロビン・糖化たんぱく質への影響で糖尿病対策が期待できます。霊芝には以下のような「糖尿病に関するデータ」があります。

●霊芝の患者血漿一酸化窒素産生への影響 
●霊芝の赤血球の2,3-DPG産生への促進作用 
●2,3-DPGの非酵素的HbA1cの生成に及ぼす影響(独協医科大ME部の研究) 
●霊芝の高血圧に伴う高脂血症・脳血栓後遺症患者の血液力学への影響 
●霊芝の高血圧患者の血圧(kPa)への影響 
●霊芝の患者爪上微小循環への影響 
●赤血球膜粘度への作用 
●霊芝のヒト赤血球変形への影響 
●霊芝の血栓形成への抑制作用 
●霊芝の赤血球凝集性への影響 
●霊芝の血管内皮細胞の増殖への影響 
●霊芝の患者血漿一酸化窒素産生への影響 
●霊芝のアロキサンによる高血糖への影響


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愛・感謝 村雨カレン

2019年11月6日水曜日

食事と社会毒

私たちはどんなものを食べるべきか

歯磨きしないのに虫歯ゼロの秘密

タイトルの質問の答えを一言で言えば、それは「人類のDNA忠実なもの」(人類が摂取するようにプログラミングされているもの)です。
 それを明確に示すいくつかの貴重な研究があります。

 米国歯科医師W・A・プライス博士によって『食生活と身体の退化』(Nutrition and Physical Degeneration)という本が書かれ、その翻訳書が2010年に日本でも出版されました。
 彼は、自分が診ている患者の虫歯や歯列の乱れは、その食生活が原因なのではないかと考えたのです。それを証明するために、1930年代から世界14か国に足を運び、その地域ならではの伝統的食生活を送っている人々と、同じ民族でありながら白人の近代的食生活に移行した人々について、口腔内の状態や顎と顔面の形態、および全身の健康状態を調査しました。
 スイスの山奥に暮らす人々、イヌイット、アメリカ先住民、アボリジニ、メラネシア人、ポリネシア人、マオリ人、ペルー古代文明人‥‥など、その土地ならではの伝統食は、訪ねた地域によって様々でした。
たとえば、スイスのレッチェンタール渓谷では、無殺菌牛乳、チーズなどの乳製品、ライ麦パンを中心に、少量の肉や野菜を食べていました。最近注目されているグラスフェッドの牛乳と乳製品を大量に食べていたのです。また、イヌイットは魚と魚卵、アザラシの脂などが主で、マサイ族は植物由来の食品は一切口にせず、食事は動物の肉と血液、ミルクのみというものでした。

 その土地それぞれの伝統的な食事の内容に違いはありますが、彼らの多くが動物性の油脂を自然なままの形で食べていることは注目に値します。
 もう一つ共通しているのが、伝統食を食べている人たちは完璧に近い健康体キレイに並んだ歯を持っているということでした。歯を磨かずとも虫歯はなく、歯並びの乱れや不正咬合はめったに見られませんでした。
 一方で、文明の流入や移住によって白人の近代的食生活に移行した人々には共通した問題が見られました。それは歯並びが悪く、顔の形が悪い子供が多く生まれるということでした。
 彼らは、商業活動によって持ち込まれた砂糖、精白穀物、缶詰、殺菌牛乳、加工した油脂類を大量に摂っており、第一世代でも虫歯や様々な感染症が見られました。そして、第二世代以降になると、顔を含めたそもそもの骨格がおかしくなり、免疫力も低下するという、より深刻な退化が見られたのです。
出典:『医師が教える食事術2』(牧田善二著/ダイヤモンド社)

■食と健康について最も重要なこと

食と健康の話になると必ず、「○○食がいい」とか、「栄養はどうか」とか、「△△氏の学説には反対だ、賛成だ」等々の話になりますが、これは無意味な話だと言わざるを得ません。
 食と健康に関して重要なことも、考えは人それぞれで違いますし、個別に相性も異なります。そこに絶対などあり得ません。しかし本質的な観点からいうなら、それは自然の摂理に従って食べ、生物学の基礎に従って食べ、地球の原則に従って食べることです。これに反する食の摂り方を続けたとき、体を壊したり大病のリスクを負ったりすることになるのです。

食事の考え方  "社会毒"は避ける

病気まみれの現代人は、今こそ健康を取り戻すために、食事には積極的な注意が必要になります。ポイントを挙げるなら、化学物質・化学合成物を避ける精製物を避ける食べられるものは何でも食べる採れた(獲れた)ものを食べる地場産のものを食べる‥‥ということになるでしょう。"生命感あふれるものを食べる"という言い方もできます。
 このような考え方を持ちたいものですが、世間では「○○は摂ってもよいが、××は摂るべきではない」という話が多いのも事実です。昔から世界中で肉を食べてきましたが、皆健康でした。農耕が始まり農耕食を摂るようになっても健康でした。欧米食が健康を害すると言っても、欧米人だって長生きする人は多いのです。欧米食=肉食とも限りません。むしろ"小麦食"と呼んだ方がいいかもしれません。

 では、どう考えるか‥‥まずは、自分に合うと思うもの、自分が賛同できるものを摂るようにし、他人の指導や意見に関してはすべて相性やそれまでの経過をみることをおすすめします。体に悪い食べ物の代表となってしまったラーメンですが、エネルギー豊富なラーメンは存在します。たまに食べるくらいなら、あとは自分の考え方次第。食事は長生きのためだけに摂っているわけではありません。体に対するリスク、地球の将来、大企業の欲望などはもちろん考慮すべきですが、家族と楽しく、美味しいもの、自然なものを食べ、命をいただく、という考え方のほうが素敵です。

 問題だらけの現代社会です。所詮どんな食事療法を実践したところで昔ほどの健康体や長生きは期待できません(インディアンは120~130歳まで生きたと言われます)。人間社会がもたらした古来の生物的世界秩序に反する不自然な物質の総称である「社会毒」を避け、最低限のリスクマネージメントを考える時代なのです。

(参照:内海聡著『医学不要論』『医者とおかんの「社会毒」研究』など)


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2019年10月31日木曜日

食物不耐性

"何だか不調"と感じる、体が苦手な成分

「食物不耐性」‥‥これは、消化不良症状の一つで、食物を消化・吸収するための消化酵素が、ある成分に対して働かない体質のことを言います。アレルギーとは異なり、症状があまり重篤にならないので、気づかない人も多くいます。

「食物不耐症」の原因は、特定の酵素の不足ないしは欠如です。人は食べ物をエネルギーに変えるため、消化、吸収、分解など一連の代謝を必要としますが、この代謝に必要な「酵素」は、食べ物ごとに決まっています。ですから、この酵素が欠如や不足していると、食べ物を消化できません。 
 一方、体はそれを消化あるいは排除しようと、昼夜を問わず膨大なエネルギーを消費します。そのため、慢性疲労等の様々な症状が出てしまうのが、「食物不耐症」という疾患です。アレルギーのように「免疫」に問題があるのではなく、「分解力」に問題があるのです。

 日本人の多くが苦手としている成分は、主に以下の四つがあります。

 食物不耐性の成分は、大きな病気などを引き起こすことはあまりありませんが、体調がスッキリしない状態をもたらします。それは、気持ちいい毎日を過ごすのに、とても不安な要素。心当たりがある人は、自分の食生活を一度確認してみるのもいいでしょう。

 他には、カフェインアルコール人工甘味料食品添加物なども、不耐性が起こりやすいと言われています。
(出典:『YOLO.style』vol.1 /「身体に合う食事で腸からシェイプ」)

■乳糖不耐と牛乳

https://www.interest.co.nz/rural-news/より
乳糖とは、牛乳に含まれている糖質(炭水化物)のことです。乳糖は二糖類で、ブドウ糖ガラクトースという2つの単糖類で構成されています。乳糖は、乳腺の腺細胞だけで作られるので、乳糖を含んでいる物質は哺乳動物の乳汁の他には存在しません(乳糖やその他の糖質を一切含まない乳汁を分泌する哺乳動物は、アシカ、アザラシ、オットセイ、セイウチだけです)。

 1リットル当たりの乳糖の含有量は、人乳で約75g、牛乳で約45gです。
 牛乳を飲んだ後、乳糖が腸管から吸収されて血液に流入するには、まず、2つの単糖類に分解されなければなりません。乳糖を分解するにはラクターゼという酵素が必要になります。ラクターゼは腸管上部の細胞に存在し、それが最も多く集まっているのが、小腸の中ほどにある空と呼ばれる部分です。ラクターゼの活性が始まるのは妊娠第三期(7カ月以降)の胎児の腸管の中で、活性がピークになるのは生れ出た直後です。

ほとんどの子どもの小腸におけるラクターゼの活性は、生後1年半から4年の間に徐々に低下します。これは成長過程における正常な生理的変化であり、離乳期に至ったほとんどの哺乳動物にも見られます。

 以前は、腸管の中のラクターゼが欠損しているのは、遺伝による先天異常のためにごく一部の子どもだけに見られる症状(ラクターゼ欠損症)と考えられていました。しかし、すでに1965年には、白人の15%、黒人の70%が乳糖を消化できないことが確認されています。世界の乳糖不耐の割合を統計でみると有色人種が多いことがわかります(上表)。世界中の大多数は有色人種ですから、人類の大多数は乳糖不耐だと言うことがわかります。

 乳糖不耐の問題だけではなく、牛乳が身体に悪い理由には様々な根拠があります。飲み続ける人は、遺伝子組み換え牛成長ホルモンが主な原因で、乳がん前立腺がん結腸がんなどになるリスクが高いことが報告されています。また、子供にたくさんの牛乳を与える北欧では、1型糖尿病の発生率が高いこともわかっています。

 牛乳は、あくまでも仔牛が発育するための飲み物であり、人間にとってはお酒やコーヒーなどと同じ嗜好品の一つであることを認識することが大切です。


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2019年10月23日水曜日

タバコによる障害

加熱式タバコ、ニコチンは含まれない?

いまや成人の10%以上が新型タバコを吸っている時代。加熱式タバコを吸っている人の10~30%は「タバコを吸っている」と認識していないようです。診察時に「タバコを吸っていますか?」と聞いただけでは、喫煙状況を把握できない時代になりました。そして新型タバコのリスクについて、情報が錯綜しています。

 加熱式タバコは、従来からの紙巻タバコのようにタバコの葉に直接火をつけるのではなく、タバコの葉を加熱してニコチン等を含んだエアロゾルを発生させる方式のタバコです。
 ニコチンはタバコをやめられなくする依存性物質で、タバコを吸うとおよそ5分で血液中のニコチン濃度が最大になりますが、吸っていないとすぐに濃度は低下していきます(ニコチンの体内半減期は1~2 時間)。喫煙者はニコチン依存症となり、ニコチン濃度を維持するために断続的にタバコを吸うようになります。ニコチンは血管収縮などを介して循環器系疾患のリスクを高めるとともに、脳の発達に害を及ぼすことも知られています。

加熱式タバコに含まれるニコチンの量は製品による違いがあり、紙巻タバコのニコチン量を100%とすると、プルーム・テックでは13%、グローでは23~27%、アイコスでは57~84%と報告されています。製品による程度の違いはあるものの、すべての加熱式タバコにニコチンが含まれています。

 加熱式タバコ(アイコス)を吸った場合に、体内のニコチン濃度がどうなるのか、図のとおり、フィリップモリス社による研究の結果が報告されています。縦軸がニコチンの血中濃度であり、横軸はタバコを吸ってからの時間が分を単位として示されています。グラフの形を見てください。加熱式タバコ(アイコス)と紙巻タバコで、ほとんど同じ形をしています。要するに、加熱式タバコ(アイコス)でも紙巻タバコと同じようにニコチンが体に吸収されるということです。これは、紙巻タバコと同じように、加熱式タバコ(アイコス)によってニコチン依存症が維持されるということを意味しています。
(出典:https://medical.nikkeibp.co.jp/)

■タバコで循環器系に重大な障害が

タバコの煙の三大有害成分

1. ニコチン 
 ニコチンは依存性の高い薬物で、喫煙すると約8秒で脳を刺激し、血中濃度は1~3分で高くなります。また、血管を収縮させる作用があるため、脳や皮膚の血流を障害し、頭痛・肩こり等を引き起こします。血圧・心拍数も上昇するため、血管の負担が強く、心筋梗塞・狭心症・脳卒中を起こす危険が高くなります。

2. 発がん物質(タール)
 環境タバコ煙は、米国環境保護局(EPA)によってグループA発がん物質(人にがんを起こすことが十分に証明されたもの)と分類されています。タバコの煙に含まれているタールの量は、1日に20本吸うと1年で110g~150gで、コップに軽く1杯分に相当します。タールは油のようにベタベタしているので、喉や肺によくくっつき、がんを誘発します。

3. 一酸化炭素(CO) 
 酸素が欠乏した状態にします。タバコの煙のCOは環境衛生基準許容量の2,000倍です。喫煙していると息切れがしやすいのもそのせいです。

加熱式電子タバコ

カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校 心血管研究所で行った研究では、エアロゾル吸入によって血管内皮機能が障害されることもわかっています。アイコスは燃焼を伴わずにエアロゾルを発生させますが、実際にヒトが使用する条件下でアイコスエアロゾルをラットに吸引させると、紙巻きタバコ喫煙曝露と同程度の血管内皮機能低下が発生することが明らかになりました。非燃焼加熱式タバコ製品の使用によって、紙巻きタバコ喫煙によりもたらされる心臓血管系への悪影響が避けられるとは必ずしも言えないと結論できます。
※詳細はhttp://www.jstc.or.jp/modules/information/index.php?content_id=119で 

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禁煙後はHM-3000(特系霊芝)で微小循環の改善を

タバコというと、肺などの呼吸器系障害のリスクに目を奪われがちですが、上記からもわかるように、実は循環器系に重大な障害を与えるリスクが大きいのです。
 タバコを吸う人は、まず禁煙が先決ですが、禁煙後、傷ついた毛細血管(微小循環)を修復することで、様々な発病のリスクを低減する必要があります。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血液循環機能を改善して細胞への酸素供給量を増やし、免疫機能の回復及び抗酸化作用の促進により、禁煙した後の重大な疾病リスクを軽減します。
 さらに肝機能補填造血促進生存期間の延長鎮静・鎮痛作用などへの影響が期待できます。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年10月16日水曜日

微小血管狭心症

更年期女性に多い、知られざる狭心症とは

心臓を取り巻く冠動脈の奥深くには、「微小冠動脈」という細い血管が張り巡らされ、心筋(心臓を動かす筋肉)の隅々にまで酸素や栄養を供給しています。この微小冠動脈が十分に拡張しなかったり異常に収縮したりすると、冠動脈の太い血管は正常でも、血液は心筋に十分に行き渡らず、胸痛などが起こることがあります。これを「微小血管狭心症」といいます。微小冠動脈の異常には、女性の場合、女性ホルモンの不足が関係しているとも考えられています。
微小血管狭心症には次のような特徴があります。

 ●更年期の女性に多い
 ●胸痛が長く20~30分続くことがある
 ●運動しているときにも安静にしているときにも起こる
 ●心臓の痛みが、みぞおちや肩などの痛みとして感じられることもよくある

 微小血管狭心症はまだよく知られていません。そのため、胸痛などの狭心症の自覚症状があっても正しく診断されず原因不明のまま長年悩んでいる人もいます。こうした場合には女性外来などのある専門の医療機関で詳しい検査を受けることがすすめられます。

 動脈硬化が原因の狭心症の場合、冠動脈の造影検査を行うと太い血管に狭くなった部分がよく見つかります。しかし微小血管冠動脈ではそうしたことはありません。また、狭心症には冠動脈の太い部分が一時的に異常に収縮して起こるものがあり、冠れん縮性狭心症といいます。
冠れん縮性狭心症の場合、薬剤を使って狭心症を誘発させながら造影検査を行うと太い血管が異常に収縮します。微小血管冠動脈の場合も薬剤で発作を誘発させて造影検査を行います。そのとき、太い血管には収縮が見られないにもかかわらず、心電図の変化などで心筋の血流不足が発見されたり、患者さんに胸痛などが現れたりした場合に、微小血管狭心症と診断します。
(出典:https://www.nhk.or.jp/kenko/)

■微小血管狭心症

狭心症が疑われた患者において冠動脈造影では正常所見だった割合は、男性8%に対して女性41%と有意に高いことが報告されています。これらの患者の内少なくとも一部は、冠動脈造影では検出できない100μm以下の微小冠動脈の機能異常が胸痛や心筋虚血の発現に関与する可能性が示唆されています。このような疾患群が、微小血管狭心症(microvascular angina)と定義されています。
 この病気が米国で報告されてから20年以上経ちますが、循環器専門の医師でも詳しい人は多くありません。胸や背中の痛みを訴え病院に行くものの、診断がつかずに複数の医療機関を渡り歩く人が後を絶ちません。その理由の一つが診断の難しさ。血管造影検査では細い血管は映りにくく、また心電図で異常が見つかるケースも少ないそうです。
ただ、これまでの研究で病気の特徴は分かっています。就寝中など安静時に起こりやすいことと、痛みが長引くことです。但し、痛みを感じても、逆流性食道炎だったり、更年期障害だったりするケースも少なくないのが実情です。一部の専門病院は、MRIなどを活用し、血流の変化から病気を確定する検査方法の確立を目指しています。
 治療も一般の狭心症とは異なり、ニトログリセリンは細い血管を広げる作用が弱いため、塩酸ジルチアゼムなどのカルシウム拮抗薬というタイプを投与します。また、うつ病などに用いる漢方薬が効く患者もいるようです。
 微小血管狭心症は予防するのは難しい病気と言われています。痛み発作を引き起こしかねないストレスや疲労をなるべく溜めないなど、日常生活に気を配ることが大切です。

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「HM-3000(特系霊芝)」は、微小循環血流に対して以下のような作用が認められています。普段からの摂取により微小血管狭心症の予防効果が期待できます。

【赤血球変形能の改善、集合性の低下、血栓形成の予防、組織酸素供給の向上、毛細血管口径と密度の調整、血漿粘度の低下、2,3-DPG産生の促進、血管内皮細胞の増殖促進、血圧の降下、血糖値の降下など】

 また、ストレスや疲労対策には「ラフマエキス」の効果が期待できます。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2019年10月9日水曜日

LOH症候群

男の育児と男性ホルモンの関係

育児をする夫を「イクメン」などと表現されて久しいですが、日本という国は、元来、夫は外で仕事をして妻は家で家庭を守るというスタンスが染みついています。男性の育休の「義務化」など、育児介護休業法の改正が視野に議論されている中、現状では男性の育児に対して、それを実行出来る立場にいる人もごく限られた人だけだと思います。
 そんなイクメンに対する研究が報告されています。ノースウエスタン大学の研究者らが行った20代男性を対象とした研究で、パートナーを見つけ、父親となり、育児にたずさわると、男性ホルモンの一種テストステロンのレベルが下がることを発見したのです。テストステロンは年齢に伴い低下するのが自然な現象なのですが、すべての被験者で、育児をする人は独身の人にくらべて、テストステロンの減少幅が大きかったのです。研究期間中に、162人が初めて父親になり、彼らは独身を維持した257人と比較して、テストステロンの減少幅は約2倍でした。
 テストステロンに関しては、こんな報告もあります。泌尿器科を中心とする男性医学の専門家らが集まる「日本メンズヘルス医学会」で、中高年男性の間で増える「更年期障害」をテーマとした会合が開かれました。
 そこで、疲労感や抑鬱感、睡眠障害、性欲の低下などの40代以降の更年期障害が、QOL(生活の質)を低下させ、生活習慣病を誘発するという例が報告されました。注目されたのが「LOH症候群」です。「LOH症候群」はテストステロンが減少して起きる病気で、「加齢男性性腺機能低下症候群」「低テストステロン症」と呼ばれ、加齢やストレスによって心身に男性更年期のような変化をきたし、性機能の衰えが頻繁にみられます。40代後半以降の中年男性が多く、放っておくと高齢になっても症状が続くそうです。
 前者の報告は、結婚して子供ができテストステロンが低下すると子育てに向くようになるというものですが、後者は加齢やストレスによってテストステロンが低下するというものでした。ということは、結局、「結婚+育児」がストレスになり、男性ホルモンが減ったということでしょうか。
 テストステロンは、70代になっても30代の平均値に匹敵するテストステロン値を維持している男性も多いそうです。若いうちから低下傾向にあると40代以降のQOLが心配になります。

■ストレスで症状悪化 LOH症候群

男性更年期障害はストレス、うつ病など様々な因子が複雑に絡みあって引き起こされるもので、その因子の一つが男性ホルモンの低下(LOH;加齢性腺機能低下)と考えられています。
 女性の場合は、閉経前後に女性ホルモンが激減するのに対し、男性ホルモンは、徐々に減り、個人差もありわかりにくいそうです。

治療には、抗うつ剤の処方も

男性ホルモンの低下は脳のストレス耐性が低下すると考えられているため、ストレス男性ホルモン低下ストレス耐性の低下を起こします。
 
実際、男性更年期外来を受診された患者さんのなかにはうつ病が隠れていることも非常に多く、男性ホルモンの補充や交感神経の働きを抑える薬・抗うつ剤などの服用で治療を行っている病院も少なくありません。

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【LOH対策】

男性ホルモン分泌の低下は、血圧やホルモンをつかさどる脳下垂体の機能を低下させ、セロトニン神経の働きを乱し、セロトニン分泌の低下につながります。

 セロトニン活性に期待がもてるのが「ラフマ」です。また、エネルギー産生の低下が招くストレス耐性の低下・疲労には、「HM-3000(特系霊芝)」「コエンザイムQ10(Co-Q10)」がオススメです!


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2019年10月2日水曜日

糖尿病の三大合併症予防

糖尿病予防 糖質を制限しても…

現在、日本で糖尿病患者は、その予備軍も含めると2千万人もいると言われています。過去の研究によると、予備軍の約3割は、普通に暮らしているとそのまま糖尿病になってしまうそうですが、食事に気を付け、持続的な運動をしていれば、その数は半分くらいまでには抑えられるという結論も示されています。糖尿病は多くの場合で予防できたり、少なくとも発症を遅らせたりできるものなのです。

糖尿病の予防には、食べ過ぎない、運動するといったことが大事なのは言うまでもありませんが、実際にどういった食べ物が糖尿病を予防するのか、また逆に糖尿病になりやすくなるのかといったことまでは、なかなか分からないものだと思います。こういったことに関してさまざまな研究をまとめて評価した論文が、今年7月に英国の医学雑誌に発表されました。
 それによると、玄米など全粒穀物や穀物繊維の摂取が多いと糖尿病の発症は減っています。また、チョコレートやヨーグルトの摂取にも減らす効果がありそうです。逆に赤身肉や加工肉、ベーコンの摂取が多いと発症は増えることが示されています。飲み物ではお酒は糖尿病を減らすという研究が示されており、コーヒーや紅茶にもその効果が少し期待できそうです。逆にジュースや清涼飲料、栄養ドリンクなどの加糖飲料は、ほぼ確実に糖尿病を増やしてしまうという結果でした。

 糖尿病予防には単純に糖質(炭水化物)を制限すればよいのではないかと考えがちですが、実際のところでは、糖質を制限した食事が他のタイプの食事に比べて優れているかを調べた研究の結果は一定ではありません。また長期間にわたる低糖質食の効果を示すデータは今のところありません。

 現時点で、糖尿病や他の病気の予防という観点からは、糖質や脂質の比率にこだわるよりも全粒穀物をよく摂取すること、植物由来のものを食事の中心として肉類はできるだけ控えることが、お勧めできそうです。またジュースや栄養ドリンクは飲まない方がよいですし、お酒が糖尿病になりにくいとしても、飲んだ分だけ寿命が縮むと考えて、くれぐれも飲み過ぎには注意が必要です。
(参考出典:https://www.sankeibiz.jp/)

■合併症を引き起こす前に

生活習慣病(成人病)の6割が糖尿病由来と言われるほど、糖尿病は様々な病気の引き金となっています。血液内でブドウ糖が過剰になった状態が続くと糖尿病になります。痛みなどの自覚症状がないのに、厳しい食事管理や運動を強いられるため、治療を怠りがちです。糖尿病を放置しておくと、高血糖や長い年月によるAGE(終末糖化産物)の形成が、「三大合併症」と言われる網膜症、腎症、神経障害のほか、様々な合併症を起こしてしまいます。糖尿病で亡くなる方は、大半がこれらの合併症に起因します。
 糖尿病に対して、未だに間違った認識をされている方が多いようです。実は、日本人に一番多いのは「インスリンの働きが悪くなる」タイプの2型糖尿病で、その原因は体質(遺伝)、食生活、ストレス、運動不足など、様々なものが考えられます。インスリンの働きが悪いと、身体は「インスリンが不足している」という誤った認識をして、インスリンを過剰に分泌します。すると、インスリンの働きが悪いために血糖値があがるだけでなく、インスリンの過剰分泌が有害となり、結果としてダブルで様々な病気を引き起こすことになるのです。
大切なのは、インスリンの働きを回復させることだということを、まずは認識しましょう。

康復医学における対処法

西洋医学では、食事療法と血糖降下剤、インスリン注射しかありませんが、東洋医学では単に膵臓(インスリンを出す)が悪いとは考えません。まず腎臓が悪化して、そこから脾臓系が悪くなっていると考えます。そこで血液と血流の改善を図るのです。
 高血糖状態が続くと、血液や血管(特に微小循環)への負担が高まります。糖尿病治療の本来の目的は"合併症への対処"です。それには、やはり微小循環の血流改善が基本です。
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■HM-3000(特系霊芝)

微小循環の改善と糖化ヘモグロビン・糖化たんぱく質への対策 
 ヘモグロビンは酸素と結びついて細胞に酸素を届けますが、糖化したヘモグロビン(HbA1c)は酸素を寄せ付けなくなり、細胞に酸素が行き届かない状態になってしまいます。HM-3000(特系霊芝)には、酸素の供給量を促進させる2,3-DPGの産生に働きかける作用があります。また、2,3-DPGは、HbA1cの生成を阻害する作用も確認されています。

■コエンザイムQ10 

エネルギー代謝の促進 
 糖が消費されるのは、ミトコンドリア内で大量にエネルギーが産生される時です。Co-Q10 は、ミトコンドリア活性を促進させる最も重要な栄養素であり、効率よくエネルギーを産生させ、糖の消費量を増やします。

■ラフマ 

過食の抑制 
 糖尿病による食事制限などでストレスが生じると、セロトニンの分泌が抑制されます。セロトニン量が不足すると、食べてもなかなか満腹感を得られず、必要以上に食べてしまうことになります。これにはセロトニンの産生を促す作用のあるラフマが効果的です。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2019年9月25日水曜日

目と微小循環

視覚障害の原因疾患 初の全国調査

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科と山形大学大学院医学系研究科の研究グループ(厚生労働省、難治性疾患等政策研究事業、網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する調査研究班)は、全都道府県を対象に視覚障害の実態調査(2015年度)を行いました。
 このような全数調査は本邦初の試みであり、従来の調査結果よりも精度の高い調査結果を得ることが可能になります。

結果、2015度に新たに障害者手帳の交付を受けた視覚障害者における原因疾患は「緑内障」が最も多く、原因に占める割合も過去より増加したという全国調査の結果を、厚生労働省研究班がまとめました。
 1位の「緑内障」は、目と脳をつなぐ視神経の障害によって視野が狭くなり、視力が低下する、中高年に多い疾患です。調査によると原因の28.6%を占め、人口の高齢化を反映する形で、前回調査(19~21年度)の割合(21.0%)を上回りました。
 2位は、進行性に網膜が障害され、視野が狭くなり、視力が低下する「網膜色素変性」(14.0%)3位は、糖尿病を原因として網膜に出血や網膜剥離を生じる病気「糖尿病網膜症」(12.8%)で、2位と3位は前回調査と順位が入れ替わりました。
 4位は、網膜中心部に出血や水ぶくれが生じる「黄斑変性」(8.0%)で順位は前回と同じでした。
 なお、新規視覚障害者の年齢層は80代が29.6%で最多。70代(26.3%)、60代(17.3%)がそれに続き、大半が高齢者であることが分かりました。

 分析を担当した森實祐基氏(岡山大准教授)は「緑内障や糖尿病網膜症は、症状を自覚しにくく、一度進行してしまうと治療をしても視力を回復することが難しい病気。また、原因の上位を占めた疾患はいずれも早期に発見し治療を開始することが重要だ。たとえ症状がなくても、積極的に目の検診を受け、病気にかかっていないかどうかをチェックする必要がある」と話します。
 今後は地域別のデータを分析し、各地の福祉行政に役立ててもらいたいとしています。

(出典:http://www.sankeibiz.jp/)

■"血の巡り"を良くして目の調子を改善!

私たちが物を見るとき、両目を連動させて視野を捉えるために、脳が指令を出し、目の神経を介して眼球周辺の筋肉を動かします。眼球を動かす、水晶体の厚さを調整して焦点を合わせる、まぶたを開けるなど、視神経や目の周囲の筋肉や組織は絶えず連携しています。

食生活が「血液の巡り」を悪くする

視神経や筋肉がスムーズに働くには、目の周辺に「血液がしっかり巡っている」ことが非常に重要です。しかし、忙しい現代人は食事が乱れがち。外食やコンビニ食などで手軽に済ませるため、脂質を多く摂りがちです。すると、血液はドロドロになりやすく、毛細血管の血流が滞ってきます。血流の悪化は、視神経や目の周囲の筋肉の働きも低下させます
"見えづらい"と脳が判断すると、視神経は目の周囲の筋肉をさらに緊張させるよう命令、それに連動して肩や首もガチガチに凝る。こんな状態では神経の興奮がなかなか収まらず、交感神経が優位になってしまいます。このように、血液の巡りの悪化によって、目の疲れ、肩こりや首の凝り、不眠など、不調の連鎖に陥ってしまうのです。

目の健康を支える「微小循環」

体の隅々まで血液を循環させることが"微小循環"の重要な働きのひとつですが、これが滞ることを「微小循環不全」といいます。全身の各組織の細胞に酸素栄養を送り、二酸化炭素老廃物などの代謝産物を回収するという大仕事をこの微小循環が担っています。ゆえに、心臓や動脈などの太い血管よりも微小循環のほうが「主役級」の存在、と言っても過言ではないのです。
 飲酒で顔が赤くなるタイプの人は、飲みすぎに要注意です。アルコールの代謝がスムーズでないため、少量飲んだだけで解毒器官である肝臓に負担をかけています。肝臓も、微小循環が張り巡らされている臓器です。肝臓は、体に入った悪い物質を解毒するとともに、栄養となる物質を正常に代謝する働きも担っているので、肝臓の機能が低下すると、すぐに目にも悪影響が表れます。東洋医学では「肝は目につながる」と言い、目の健康には、血流の改善が重要だと説いています。

紫外線⇒活性酸素によっても目はダメージを受ける

紫外線を受けやすい目は、つまり、常に活性酸素に晒されている器官でもあります。
 細胞内には、活性酸素によるダメージから体を守るために「グルタチオン」という抗酸化物質が待機しています。しかし、年齢とともに細胞内のグルタチオンの濃度は下がり、活性酸素の攻撃に対して脆弱になってしまいます。
※このグルタチオンを活発化させるのが、霊芝にその産生効果が認められているGSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)という代謝酵素であり、この酵素自体も活性酸素を除去します。

 さらに、甘いもの炭水化物は、体内で酸化物質を増やします。血液中の糖が過剰になると、体内では糖の代謝がフル回転で行われ、その結果、代謝産物である酸化物質が多く発生します。糖尿病の患者が「糖尿病性網膜症」になり、失明に至るのはこのような糖質過多の食習慣の蓄積が関係しているのです。


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2019年9月18日水曜日

アルツハイマー病

9.21は『世界アルツハイマーデー』 

1994年9月21日、スコットランドのエジンバラで「第10回国際アルツハイマー病協会(ADI)国際会議」が開催されました。会議の初日であるこの日を「世界アルツハイマーデー」と宣言し、アルツハイマー病等に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらす事を目的としています。今年は第26回目に当たります。また9月を「世界アルツハイマー月間」として世界各国で啓発活動を行っています。

 アルツハイマー病患者は、2017年時点では世界全体で約3,500万人いるとみられますが、10年後には患者数は37%以上増加すると予想されています。2017年時点で患者数が最も多いのはアジアの低所得国で、世界全体の48%を占めています。
 今後10年間の患者増加率は高所得国では29%なのに対し、低所得国では43%もの増加が見込まれます。二者間の有病率をみると、高所得国では人口1,000人あたり4.8人、低所得国では13.6人と大きな差があります。

 Decision Resources Group(DRG)が「Epidemiology Alzheimer's Disease」内で網羅している国の中で、2017年時点の罹患率が最も高いのは日本で、反対に最も低いのはナイジェリアだと分析しています。日本の罹患率は、ナイジェリアの31倍にものぼります。主要7ヶ国(米国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、日本)のみに絞ると、2017年時点で1,030万人の患者がいるとみられ、世界全体の29%を占めています。

 認知症を原因とする死亡比率も世界的に増えています。厚労省発表の「平成29年人口動態統計(確定数)」を基に日本人の死亡原因を見ると、がんの第1位は変わりませんが、女性の9位に「血管性等の認知症」10位に「アルツハイマー病」が入っています。いずれも、老化にともなってかかりやすくなる病気なので、男性に比べて長生きをしている人が多いことが推測されます。

■アルツハイマー病の原因と予防

アルツハイマー病の原因はまだ完全な解明には至りませんが、脳の中で長期間かけて生じる、複雑な一連の事象によって発症することが次第に明らかになってきました。遺伝環境および生活習慣などの複数の因子が絡み合っているようです。遺伝子構成や生活習慣は人によって様々なため、それぞれの因子が、アルツハイマー病の発症の危険性を上昇させたり低下させたりする上でどの程度重要な役割を果たすかは、人によって異なります。

●加齢と脳の変化:

アルツハイマー病の大きな謎の一つは、なぜこの病気は主として高齢者に発症するのかという点。この疑問は、脳が通常、加齢と共にどう変化するかという研究によって解明されつつあります。例えば、加齢に伴う脳の変化がどのようにニューロンに害を及ぼし、アルツハイマー病による障害の原因となるか、などの研究が行われています。

●遺伝因子:

アルツハイマー病についての研究が進むほど、研究者は、遺伝子がこの病気の発症に重要な役割を果たしているという認識を深めています。
 30~60歳で発症する若年性アルツハイマー病は、この病気の稀な型です、アルツハイマー病全体の5%未満です。若年性のほとんどの症例は家族性であり、親から受け継がれた既知の3つの遺伝子のうちのいずれかの変化によって引き起こされます。 
 アルツハイマー病患者の大半は、通常60歳以降に発症する、いわば老年性のアルツハイマー病です。アポリポ蛋白E(APOE)遺伝子と老年性アルツハイマー病との関連について多くの研究が行われています。この遺伝子にはいくつかの型があります。そのうちの一つであるAPOE ε4はアルツハイマー病発症リスクを上昇させると考えられています。しかしAPOE ε4型の保有が、必ずしもアルツハイマー病の発症を意味するものではなく、またAPOE ε4を保有しない人でもアルツハイマー病を発症する可能性があります。
 多くの専門家は、その他の遺伝子も老年性アルツハイマー病の発症に影響すると考えています。世界中でこうした遺伝子を調査しており、APOE ε4の他に、老年性アルツハイマー病のリスクを上昇させる可能性がある多くの一般的な遺伝子が特定されてきました。

●環境因子/生活習慣因子:

研究では、基礎的な遺伝因子以外にも、多くの因子がアルツハイマー病の発症と進行に影響している可能性も示唆されています。たとえば認知機能低下と、血管および代謝に関する症状(心疾患、脳卒中、高血圧、糖尿病および肥満など)との関連性には、大きな関心が寄せられています。このような関連性を解明し、臨床試験で検証することにより、これらの疾患の危険因子の低減が、同じようにアルツハイマー病の解決にもつながるのかどうかが、明らかになっていくでしょう。

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 康復医学学会の森昌夫理事長による長年の霊芝研究は、認知機能障害改善用組成物として特許の取得につながりました(2018年8月)。アルツハイマー病の症状にも効果が表れています。


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2019年9月11日水曜日

グリーフケア

地震、大雨… 被災後の健康管理は循環器疾患リスクに要注意!

日本に住む以上、誰しも避難生活者になる可能性があります。そんなとき、どうやって自分の健康を守るのか考えてみましょう。

 一般に大規模災害直後から3日間は、圧死や水死など災害と直結する「災害直接死(健康被害)」がほとんどですが、本格的な避難所生活が始まる4日目~数週間以降は「災害関連死(同)」が増加します。特に気をつけたいのは、死に直結しかねない循環器疾患です。
 事実、2011年発生の東日本大震災では長期の避難所生活で、ストレスによる血圧上昇や不整脈が増加。加えて、薬剤不足や塩分過多の偏った食生活、睡眠不足などが複合リスクになり、心不全患者が増加しました。
 さらに16年に発生した熊本地震の被災地では、じっと動かないことで四肢によどんだ血液の塊が肺動脈を詰まらせる肺塞栓症や、一過性に胸痛、呼吸困難が発生するたこつぼ型心筋症などが問題になりました。

 自治医科大学循環器内科学の苅尾教授らが開発した「震災時循環器疾患リスクスコア・予防スコア」によると、被災時特有の発症リスクは、①75歳以上、②家族の死亡、③家屋の全壊、④地域社会の全滅、⑤高血圧治療中、または上の血圧が160mmHg以上、⑥糖尿病の持病、⑦他の心血管疾患の既往の7つです。7項目のうち4項目が当てはまる場合は、災害関連死のハイリスク群に相当します。発症予防のためには、できる限り6時間以上の睡眠を確保する、1日20分以上は歩く塩分を控え緑色野菜、果物、海藻類を食べる水分を摂り血栓を予防する、などを心がける必要があります。防災セットには循環器疾患の予防を見越して、主食以外に野菜ジュースやフリーズドライ野菜を入れておくとよいでしょう。

 しかし現実として、避難所で予防手段を実践するのは難しいものです。その場合は、医療救護所や巡回診療者に助言を求めることが大切です。場合によっては、降圧剤や抗凝固薬(血液さらさら薬)を処方される可能性があることも頭に入れておきましょう。
(出典:https://diamond.jp/)

■グリーフケア

 グリーフケア(Grief care)という言葉をご存知ですか? 英語のグリーフとは「悲嘆」を意味します。配偶者、親や友人など大切な人を亡くすと、喪失感や自責の念、怒りやうつ状態など、様々な精神的、身体的な症状が表れ、そうした大きな悲嘆に襲われた人に対する第三者によるサポートのことを「グリーフケア」と呼んでいます。

 悲嘆は、時間の経過に伴って必ずしも軽減していくのではありません。気分の落ち込みと前向きな気持ちの間を揺れ動きながら、少しずつ落ち込みが軽減していきます。成人における通常の悲嘆は、感情的反応、認知的反応、行動的反応、生理的・身体的反応などを引き起こします。

被災後のセロトニンの産生低下が身体的症状に出る

悲嘆は、上記のような様々な反応を示しますが、時間の経過に伴って変化する場合があります。長期にわたると被災のストレスによってセロトニン産生が低下します。すると体には、生理的反応~身体的反応を経て、様々な症状が表れます。テレビや新聞などで被災の報道を見るだけでも表れる場合もあります。

ストレスストレスホルモン上昇 セロトニン産生低下 身体的自覚症状

 被災ストレスに関連する疾患と症状には、緊張性頭痛、偏頭痛、めまい、不眠、睡眠障害、拒食症などがあります。また、精神的にも、あきらめが早くなる、やる気が出ない、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、うつ状態などがあります。

グリーフケアと一緒にセロトニン対策、血流対策を

東日本大震災や熊本地震の被災地では、多くの人がストレスから自覚症状などを感じたとの報告があります。上記のような自覚症状や疾病は、セロトニンの代謝異常から起因すると考えられています。当学会の研究素材の一つ「活性ラフマエキス」は、脳内セロトニンの増加およびセロトニン神経通過性の安定に期待がもてます。
 また、「HM-3000(特系霊芝)」を活用し、普段から良好な微小循環血流の維持を心がけることが、被災時の循環器疾患に対する一つの予防策となります。


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2019年9月4日水曜日

酵素と微小循環

体内の"消化酵素"を知ろう!

私たちにとって大切な三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)は、口から胃や小腸にいたるまで、それぞれの場所で異なる消化活動によって分解・消化されていきます。24種類ある消化酵素のうち、代表的な三大栄養素の消化役は、炭水化物のアミラーゼたんぱく質のプロテアーゼ脂質のリパーゼです。これら3つはそれぞれ総称で、体内で働く消化酵素軍はこのほかにもたくさんあります(右表)。

 口に入れた食物は、よく噛むことで唾液によって分泌されるアミラーゼの一種プチアリン(唾液アミラーゼ)という消化酵素を用いて、その食物に含まれている炭水化物を消化。胃では胃酸とペプシンという酵素でたんぱく質を消化。そして、小腸では膵臓から分泌されるたんぱく質分解酵素のトリプシンやキモトリプシン、炭水化物分解酵素のアミラーゼ、脂肪分解酵素のリパーゼなどの消化酵素により、ほとんどの栄養素は分子レベルまで分解・変換され、小腸の微細な穴(栄養吸収細胞)から体内に吸収されていきます。概ね消化された食物は、大腸へ移動、ここで水分や電解質の吸収がされた後、排泄されることになります。これが消化の流れです。

 要するに、どれほど栄養のあるものを食べても、糖質は単糖類に、たんぱく質はジペプチドやアミノ酸に、脂肪はグリセリンと脂肪酸に分解されなければ、体内に吸収されることはなく、栄養にはならないのです。

消化酵素の持つ消化力の一例を紹介します。小腸に分泌される膵液のトリプシンなどは1時間で300gのたんぱく質を消化、膵液や腸液からのリパーゼは1時間で175gの資質を消化、膵アミラーゼや腸液のスクラーゼやマルターゼは1日に300gの炭水化物を消化します。
 栄養補給には三大栄養素を中心に、体内で合成されない9種のアミノ酸、13種類のビタミン、19種類のミネラルが必要とされます。毎日の食生活でこれらの栄養素を取り入れていくことが大事なのです。
(出典:「酵素の謎」鶴見隆史著/祥伝社)

■酵素と微小循環

酵素を多く含む食品を摂ると血液がサラサラになり、微小循環(毛細血管の血流)の働きが改善されます。これは、健康を維持する上でとても大きな意味を持ちます。

 心・血管系の中を循環する血液は、生命の維持に極めて重要な液体です。その主な役割は、酸素や栄養素の「運搬」、pH、ホルモン、体温などを一定に保つ「緩衝」、そして病原体や異物などから体を守る「防衛」です。

 心臓から送り出された血液は、総延長10万km(地球2周半)に及ぶ血管の中を流れていきます。その膨大な距離を流れながら、細胞に酸素を供給し、アミノ酸、ブドウ糖、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、酵素などの栄養物を送り届けていきます。
 戻る時には、二酸化炭素や体内の老廃物を持ち帰ります。この大事な役目を担っているのが血管の93%を占める毛細血管なのです。この毛細血管を含めた微小循環という組織こそが、細胞の代謝を支えているのです。

ところが、血漿内が高たんぱく状態になったり、また酸化油脂などの悪い油や糖化たんぱくが増えたりすると、もともとはバラバラの赤血球の間にそれらの物質が入り込み、糊の役目をしてコインのようにつなげてしまいます。これをルロー(連銭形成)と言いますが、赤血球は2個つながっただけでも極細血管には入れません。また、赤血球に腐敗菌が付着し球状になる(アキャンソサイト)と、血液がドロドロになってしまします。微小循環が悪化し、酸素も栄養素も届かなくなった組織は飢餓状態になります。
 この微小循環不良は、病気を引き起こす原因の最終段階です。特に目、腎臓、脳、子宮、卵巣など血液循環が重要な臓器は、より大きなダメージを受けます。卵巣嚢腫や子宮筋腫、腎臓病、眼疾患、下肢静脈瘤、脳梗塞などは、この微小循環不良から起こります。痔や手足の冷え症などもそうです。これらの病気はその典型ですが、ほとんどの病気がこの微小循環不良から起こるといっても過言ではありません。
 がんもその一つです。組織が飢餓状態や酸素不足になると出現する活性酸素。その活性酸素が細胞核の中のDNAを傷つけ、破壊されて突然変異を起こします。そして、細胞のがん化へと発展するのです。
「がんは、まず酸素のないところに生じる」と、呼吸酵素(チトクローム)の発見でノーベル生理学・医学賞を受賞したドイツのワールブルグ博士も言っています。
 この赤血球のルローをほどく力は、酵素にしかありません。この仕事をするのは代謝酵素ですが、食物酵素も体内で吸収され、血中でルローをほどくことがわかっています。

 食事で微小循環を良くする唯一の方法は、酵素を含んだ食事を摂ることです。酵素を含んだ食事とは「生」のものと「発酵物」です。


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2019年8月29日木曜日

ミネラルを補う

ミネラル添加の飲料水で血圧が低下?

高血圧患者は一般的に塩分を控えるべきとされます。しかし、米エモリー大学ロリンス公衆衛生大学院のアブ・モハメッド・ナセル氏らの研究で、少量の塩分を含む飲料水を飲む人は、真水を飲む人よりも血圧が低い可能性があることが分かりました。同氏らは「飲料水に含まれるナトリウム(Na)ではなく、カルシウム(Ca)マグネシウム(Mg)が血圧の低下に関連した可能性がある」と指摘しています。(「米心臓協会誌」190507オンライン版に発表)

この研究は、飲料水の水源とする地下水や池水に海水が侵入するバングラデシュの沿岸地域の住人を対象に、飲料水の水質が健康に及ぼす影響について調べたもの。飲料水に含まれる塩分量が変動する雨季と乾季に、複数の沿岸地域の住民を追跡した2件の研究データを統合し、少量または適度な塩分を含む飲料水を飲んでいる人たちと真水を飲んでいる人たちの血圧値を比較検討しています。

 その結果、少量の塩分を含む水を飲む人達は、真水を飲む人達に比べて収縮期血圧の平均値は1.55mmHg低く、拡張期血圧の平均値は1.26mmHg低かったのです。また、尿検査の結果、血圧値が低かった人達のCaとMaの尿中排泄量が多いことも明らかになっています。

 研究者らは、CaとMgには血圧を下げる働きがあることから、「今回の結果は、飲料水に含まれるCaとMgによる降圧効果が、Naによる有害な影響を上回ったことによるのではないか」との見方を示しています。

 この結果に、別の専門家は「今回のようなわずかな降圧でも、心血管疾患や脳卒中の低減に大きな効果をもたらす可能性がある」と話します。ただ、飲料水にCaやMgが含まれていたことと血圧の低下の関係性については、臨床試験での検証が必要であるとしています。

 一方、ナセル氏は「この結果が裏付けられれば、人口集団全体の血圧の調整が可能」とし、「高血圧になったら生活習慣を是正し、降圧治療を開始するというこれまでの手法とは別のアプローチが可能になる」と説明しています。

 多くの研究から、CaとMgはいずれも、血圧を保つのに重要な栄養素であることがわかっています。ただ、米国栄養士会は、慢性疾患の予防を目的としたビタミンやミネラルのサプリメントの摂取は推奨しておらず、米国心臓協会としては、栄養価の高い食事からこれらの栄養素を摂ることを勧めています。

 しかし、米国人の多くは1日に必要なミネラルを食事から摂れていないのが実情です。ナセル氏は「飲料水にミネラルを加えることは、ミネラル不足の解消につながるかもしれない」と述べています。また、食品中の化学物質はミネラルの吸収を妨げる可能性があるため、「水から摂取した方がミネラルの吸収率は高いとも考えられる」と同氏は指摘しています。
(出典:https://www.carenet.com/)

■予防医学から見る、減塩の弊害

現在、食塩摂取量は6g/1日以下が目標とされています(日本高血圧学会)が、この6gという数値に科学的な根拠はありません。1988年に米・ノースウエスタン医科大学の医師が食塩摂取量と血圧の関係について厳密な調査を行った結果、「食塩摂取量と高血圧発症率との関係はないか、あっても弱い」という結論に達したのですが、この結果は表に出てきませんでした。確かに高血圧で減塩すると血圧が下がる人もいるのですが、かなりの少数派です。
 さらに、塩分を控えることは健康とは全く逆方向であることが解りました。まず、血液中のナトリウム(Na)が減ると、腎臓から血圧を上げるホルモンが分泌されます。これは『標準生理学』(医学書院)という医学生の教科書に載っています。それ以外にも、様々な生活習慣病の悪化に結びつくような弊害ばかりがあるのです。

■塩を控えすぎると ミネラル不足になる

減塩で問題となるのはミネラル不足です。人の体は、約96%が炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)の4つでできています。ミネラルとは、残りの4%にあたる元素の総称です。具体的には塩の主成分のNa、酸素を運搬する赤血球の鉄(Fe)、骨や筋肉の収縮にカルシウム(Ca)など、微量の元素を指します(右図)。
 私たちの体を構成する約60兆個の細胞は、1個あたり100万回の異なった化学反応を行っています。これらの化学反応は触媒となっている「酵素」の力で成立しています。そして酵素の活躍に不可欠なものが、ビタミン(補酵素)とミネラル(補助因子)です。
 ミネラルが不足すれば代謝が滞り、スムーズな生命活動が行えなくなってしまいます。この大切なミネラル補給源の一つである塩をやみくもに減らしてはいけないのです。

■精製塩は、ミネラルバランスが崩れた化学合成物質

ただし、ミネラル豊富な"本物の塩"に限ります。食卓塩(精製塩)は、塩化ナトリウム(NaCl)のみの不自然な塩です。これは食品ではなく化学合成物質なので、当然、血圧に良くありません。体内でのミネラルバランスを大きく崩します。日本では、"イオン交換膜法"という製塩方法で専売塩が誕生した1971年以降、高血圧患者が増え始めました。

■ミネラルを補えるのは 体の組成に近い天然塩

それに対し、天然塩はNaClの他、様々なミネラルからできています。この微量ミネラルがとても重要なのです。天然塩は精製塩と異なり、ミネラルバランスが既に整っているため、身体への負担はほとんどありません。
「日常の食卓では天然塩をおいしく取り入れた方が健康的」だということです。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年8月21日水曜日

セロトニンとオキシトシン

愛情ホルモン「オキシトシン」の分子作用メカニズムを解明!

金沢大学、公立小松大学、東北大学、米・ハーバード大学、露・クラスノヤルスク医科大学などの国際共同研究グループは、社会性行動に重要な愛情ホルモンであるオキシトシンの脳内移行および中枢神経での作用発揮の分子メカニズムを発見しました。

オキシトシンは、人が他人のこころを推し量り、交流していく際に必要なペプチドホルモンとされ、それを司る社会脳の発達に欠かせないものと考えられています。脳内で合成されたオキシトシンは脳内に分泌されたり、血液中へ放出されることは分かっていましたが、血液中のオキシトシンが中枢神経で作用を発揮する際に必須となる末梢循環から脳内移行のための血液脳関門の通過の分子メカニズムは明らかにされていませんでした。

 本国際共同研究グループは、哺乳類にしか存在せず、炎症や老化などの進展に関わるパターン認識受容体のひとつであるRAGEに着目し、マウスを用いた実験を行いました。その結果、脳血管内皮細胞におけるRAGEの存在とオキシトシンの脳内移行には相関があることを見いだし、オキシトシンはRAGEに結合して血液脳関門を通過することを明らかにしました。RAGEを欠くRAGEノックアウトマウスの母親の子育ては下手で、仔の生存率は低い状態でしたが、脳血管内皮細胞へのRAGE発現を遺伝子操作で回復することで、仔の養育行動が戻り生存率が高まることが確認され、RAGEは養育行動を引き起こすための重要な役割を担っていることが明らかになりました。

 本研究成果は、"親子の絆"や"愛情"行動の分子機序の理解につながり、育児放棄や虐待など、今日の深刻化する社会問題の解決の一助になる可能性を秘めています。
 本研究成果は、2019年2月25日(英国時間)に英国科学誌Nature Research出版誌「Communications Biology」のオンライン版に掲載されました。
(出典:https://www.kanazawa-u.ac.jp/)

■セロトニンとオキシトシン

近年、医療や健康美容の分野で「セロトニン」の重要性が叫ばれるようになってきました。セロトニンが正常に分泌されなくなると、やる気や意欲、充足感などを十分に脳が信号として受け取れなくなるため、元気がなくなり、最悪の場合うつ病などを発症してしまいます。
 脳内の神経伝達物質は何百種類もあるうえ、それらが相互に干渉しあって脳に信号を与えるとても複雑なシステムです。特にセロトニンは、他の神経系の過剰な働きを抑止する作用により、異常な興奮や衝動・不安感を軽減する重要なホルモンの一つです。

セロトニン神経を活性化させる第4の因子

脳内セロトニンの産生および活性を促すには、歩行・呼吸・咀嚼など、日常生活レベルの「リズム運動」や、「太陽の光」を浴びることなどは良く知られています。また、リラックスハーブ「ラフマ」のエキスがセロトニン活性を促進することも広く認知されてきました。
 そして最近、セロトニン活性の第4の因子として注目されているのが、人と人とのスキンシップ・グルーミング等により分泌される物質「オキシトシン」の作用です。
 グルーミングとは、元来ペットをなでたりサルの毛繕いをしたりなどの行為を指します。人間のスキンシップ行動は、それにより男女差なくオキシトシンが分泌されることが、最近の研究で解明されています。
 オキシトシンにはストレス中枢を抑える働きがあります。つまり、体が何らかのストレス反応を起こしているときに、オキシトシンが脳からストレスを消してくれるのです。

オキシトシンがセロトニンに作用する

オキシトシンの分泌が増えると、脳内セロトニンの産生も活性します。その理由は、セロトニン神経がオキシトシンの受容体を持っているためで、オキシトシンはセロトニン活性も誘発するのです。
 疲労時のマッサージやエステは、オキシトシン分泌方法の一つですが、心の交流でもオキシトシンは増えます。具体的には、気の置けない人とのおしゃべりです。これは話の内容によって分泌の量が左右されるというよりも、誰かと会って「おしゃべりをして、心と心を通わせた」という事実と行動が重要だと考えられています。また、家族の場合は一家での団らんも非常に効果的です。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年8月7日水曜日

8月10日は「健康ハートの日」

心臓病予防の意識を高めよう!

来る8月10日は「健康ハートの日」です。これは心臓病について、国民の予防意識の向上を図ることを目的として、公益財団法人日本心臓財団が定めたものです。
 心臓病の原因は生活習慣と深くかかわっているものがあり、高齢者のみならず、働く世代の方々も注意が必要です。心臓病の中でも冠動脈の動脈硬化が原因で起こる「狭心症」「心筋梗塞」は、高血圧・脂質異常・高血糖・喫煙などが危険因子となります。
 この機会に生活習慣を振り返ってみましょう。

 今年の夏も暑い日が続いています。心臓病は冬場に多い傾向がありますが、夏場も油断は禁物です。夏場の高温多湿という環境では、発汗によって体内の水分が大量に失われて血液がドロドロになり、血栓ができやすくなるので、心臓に大きな負担がかかります。

 脱水症状を防ぐには、水分をしっかりと補給することが大切です。とくに炎天下での運動は要注意です。運動中は水やスポーツドリンクなどをこまめに補給するようにしましょう。

 また、温度差についても注意が必要です。冷房の効きすぎた室内からそうでない所へ出るときなどの急激な温度差は、血圧上昇につながります。冷房の温度設定は高め(26~28度)にして屋外との温度差が5度以上にならないように気をつける、外出時は薄手の衣服を持ち歩いて温度調節をできるようにする、また、日差しの強い昼下がりの外出はできるだけ避ける、あらかじめ気象情報でその日の高温時間帯を調べるなどをして、室内外の温度差を避けるよう工夫しましょう。

狭心症や心筋梗塞などの心臓病になりやすい人の生活習慣

心臓病のリスクを高める右図のような生活習慣は要注意です。

厚生労働省
「生活習慣病を知ろう!> 心臓病ホームページへようこそ > 心臓病をチェックしてみよう」
をもとに作成
出典:http://www.kyoukaikenpo.or.jp/ 

■生活習慣改善ポイントと康復対応法

動脈硬化が招く狭心症や心筋梗塞の4つの危険因子を遠ざける生活習慣を実践しましょう。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/より

高血圧を防ぐ

高血圧の最大の原因は塩分の過剰摂取だと言われます。味付けは塩だけに頼らず、香辛料やだし・酢などを上手に使って、減塩を心がけましょう。

脂質異常を防ぐ

肉の脂身や動物性生クリームなどの乳製品などに多く含まれる飽和脂肪酸は、中性脂肪やコレステロールを増やすので摂り過ぎに注意が必要です。一方、オリーブ油やゴマ油、魚の油に多く含まれる不飽和脂肪酸は、これらを減らす働きがありますので、良質の脂質を選び、必要な量だけを摂るように心がけましょう。新鮮な生のアジやイワシなどの背が青い魚には不飽和脂肪酸が豊富で、血液の流れを改善する効果もあります。

高血糖を防ぐ

食事は腹八分目を心がけ、栄養バランスを考えて摂りましょう。間食(甘いお菓子)やアルコールにも注意が必要です。

タバコを吸わない

喫煙は心臓病だけでなく、多くの生活習慣病を招く危険因子です。喫煙者のみならず、身近な家族の健康も害します。「今すぐ禁煙」を実行しましょう。

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康復医学における心疾患対応

康復医学においては、心臓は筋肉であり、血管はコラーゲンチューブである」と認識して、下記の生薬・補酵素で心疾患に対処します。

「HM-3000(特系霊芝)」により、微小循環の血流改善を図ります。虚血性の心疾患の場合、霊芝は、微小循環の血流改善、酸素の供給量の促進、そして、血栓の形成抑制に影響を与えます。その他、霊芝には心機能に影響し改善に導く数々のデータがあります。

 また、「ラフマ」を使用して、ストレスによる心負担を改善することも重要です。ストレスはストレスホルモンの上昇によりノルアドレナリン、アドレナリンの分泌が促進され細動脈収縮を起こします。そして血圧が上昇し心拍数も上がり、結果として心臓負担が増えます。ラフマはセロトニン分泌を促進させ、ノルアドレナリン、アドレナリンの分泌を抑制します。

 さらに「コエンザイムQ10」(Co-Q10)で心筋機能を改善します。現在、食品として扱うことができるようになったCo-Q10は、それまで代謝性強心剤としてうっ血性心不全症などの治療に用いられてきました。Co-Q10は細胞内のミトコンドリアに存在しますが、そのミトコンドリアがより多く存在するのが心臓の細胞です。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年7月31日水曜日

尿路結石

尿路結石 女性も注意!

千葉県に住む70代前半の女性は、頻尿と時折強まる下腹部の痛みに悩んでいた。かかりつけ医で「膀胱炎」と診断され、抗生物質を飲んだが治らない。紹介された病院での検査で、腎臓と尿管に結石が見つかり、内視鏡手術で取り除いた――。

 医師は、「歩けないほどの激痛で救急搬送される人もいれば、この女性のように不快な症状が長引く人、さらに全く気付かない人もいる。結石の大きさやできる場所により、自覚症状は様々」と話します。尿路結石は先進国、発展途上国を問わず増えています。最大の原因は肥満の増加と考えられ、糖尿病や高血圧、メタボリック症候群とも関連します。

 日本では1965年以来、10年ごとに全国規模で尿路結石の実態調査が行われています。上部尿路にできる結石は尿路結石全体の95%。この上部尿路結石の発症率は前回調査まで一貫して増えていましたが、15年の発症率は男性は10万人当たり150.6、女性は63.3で、ともに前回よりわずかに減少。メタボに対する日本人の意識向上などの理由が考えられます。
 一方、発症のピークが男性は40代⇒50代、女性は50代⇒60代と高齢化しています。専門家は「男性50代、女性60代は肥満が増える年代。米国の研究によれば、肥満による結石のリスクは、女性の方が大きい。特に女性は適正体重の維持を心がけて」と指摘します。

 結石の再発率は40~50%と高いので、一度尿路結石ができた人は食事指導が大切です。代表的な尿路結石の成分はシュウ酸カルシウム。予防には、尿中にシュウ酸が増えないようにすることが重要です。シュウ酸はホウレンソウやブロッコリーなどの野菜やコーヒー、紅茶、そのほかナッツ類に多く含まれます。かつて、カルシウムは結石の主要因と考えられましたが、腸内でシュウ酸と結合し排泄を促すことが研究で明らかになり、現在はシュウ酸が多い食品と一緒に摂るよう勧められます。女性は年齢とともに骨量が減り、骨粗しょう症のリスクが高まるので、カルシウムはその予防の意味でも大切なのです。また、水分を1日2リットル以上摂取して尿量を増やし、尿の濃度が高まらないようにすることも大切です。
 野菜は栄養面のメリットもあるので、やめることはありません。ゆでてシュウ酸を減らしたホウレンソウのおひたしにカルシウムが多いかつお節やしらす干しを添える、コーヒーや紅茶には低脂肪のミルクを入れるなど、ちょっとした工夫が必要です。そうすれば、結石のリスクを減らしつつ、豊かな食事を楽しむことができます。    
(出典:静岡新聞 夕刊) 

■尿路結石症とメタボ


最近の研究から尿路結石が形成される機序が動脈硬化の石灰化とよく似ていることがわかり、尿路結石はメタボリックシンドロームの危険因子としても注目されています。

尿路結石も生活習慣病!
尿路結石症予防のための食事療法や生活指導は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防法と共通点の多いことは以前から指摘されていましたが、これまで尿路結石症と生活習慣病の関連性は明確に示されていませんでした。最近、海外の横断研究において、肥満、糖尿病、高血圧といった個々の生活習慣病やメタボの患者では、尿路結石症の合併が多いことが報告されるようになりました。縦断研究においても、肥満患者や女性の糖尿病患者では腎結石の発生が有意に多いことが示されています。また、日本人の尿路結石症患者でも、メタボ因子数と疾患重症度が有意に相関することが報告されています。

 メタボの本態とされるインスリン抵抗性は、腎尿細管におけるアンモニア産生障害から尿pHの低下をきたすことが明らかにされており、このため尿酸結石が形成されやすくなります。また、メタボ患者では尿中シュウ酸およびカルシウム排泄量の増加や、クエン酸排泄量の低下がみられることから、シュウ酸カルシウム結石も形成されやすくなります。
 今日では,尿路結石症はメタボの一疾患と考えられるようになり、また、比較的若年者に多い尿路結石症の発症はメタボの警鐘ともとらえることができるため、泌尿器科医と内科医が連携してこれらの予防に取り組むことが求められています。

 食べ過ぎ、飲み過ぎ、夜型の食生活は、尿路結石の要因でもあります。「結石は夜、作られる!」ということを意識して、結石の芽ができないように次のことに気をつけましょう。

寝る前の飲食は控える
 就寝中、体内では食物が消化吸収され、老廃物が出ますが、水分補給がないため朝は濃い尿が出ます。これは老廃物が溶け過ぎ、結石ができやすい尿。寝る前の食事は尿を濃くして尿路結石のリスクを高めます。夕食は就寝の4時間前、少なくとも2時間前に済ませましょう。再発しやすい人は、意識的に飲水量を増やすことです。

栄養のバランスよく、お酒はほどほどに
 肉・魚の動物性たんぱく質には、チッ素や硫黄が含まれています。これが分解されると酸ができますが、それを排泄できるのは腎臓だけ。腎臓から酸を排泄すると尿は酸性になり尿酸結石やシュウ酸カルシウム結石ができやすくなります。尿はお酒を飲んだときも酸性に傾きます。食事やつまみは肉や魚に偏らず、野菜を含めてバランスよく、お酒はほどほどの量にしましょう。

塩分の取り過ぎに注意
 尿中にナトリウムが排泄されるとき、カルシウムも一緒に排泄されます。塩分の摂取量が多いと尿中のカルシウムの量が増え、結石ができる危険因子の一つになります。塩分は控えめを心がけましょう。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン