2014年8月30日土曜日

金縛りと睡眠のサイクル

“金縛り”の原因は睡眠障害?

金縛りや幻覚を経験した、という人の話はよく聞きます。どうやらこれらの原因は睡眠障害にあるようです。
 
 通常、人間は眠りに就くと「ノンレム睡眠」に入り、その後、「レム睡眠」に移行します。このサイクルを繰り返し、朝になると目が覚めます。しかし、不規則な生活が続いて明け方に寝たり、寝不足や長い昼寝をした時などは、寝入りばなにいきなりレム睡眠に入ってしまうことがあります。

 脳が半分起きている寝入りばなは≪自分がどこにいるのか≫≪どんな状態なのか≫といった意識が残っていて、その状態のままリアルな夢を見ると夢が現実に起こっているように感じます。恐怖や不安の記憶をつかさどる脳の扁桃体も活性化するので、恐ろしい夢を見てしまうのです。

 さらに、レム睡眠時は筋弛緩状態になります。全身の力が抜けているため、恐怖を感じているのにまったく動けなくなります。これが「金縛り」と「幻覚」のメカニズムです。

 東京都医学総合研究所の精神行動医学研究分野・睡眠研究プロジェクトのリーダーを務める本多真氏は、次のように話します。
「通常、深い眠りであるノンレム睡眠から入れば、その後のレム睡眠中にいくらリアルな夢を見ても、自分の状況に対する意識は遠のいたままなので金縛りは起こりません。レム睡眠中に筋弛緩が起こるのは、体を休める意昧もありますが、リアルな夢によって睡眠中の体が動いてしまわないよう、脳から体を動かそうとする信号をシャットアウトする役割を持ちます」

 ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルにズレがなければ、金縛りに悩むことはないのですが、そもそも金縛りは若者に多く見られる現象で、年を取るに従って徐々になくなるものだといいます。

「不規則な生活を送っていたり、寝不足が続くと、大人になってからも金縛りにあうケースもあります。しかし、規則正しい生活を送っているのに、若い頃からずっと金縛りや幻覚に悩まされている方がいたら『ナルコレプシー』を疑ったほうがいいかもしれません」

 ナルコレプシーは、居眠り病と呼ばれる過眠症の一種で、睡眠中の頻繁な金縛りや幻覚のほか、日中に急な眠気に襲われ、会議や仕事中でも耐えられずに居眠りをしてしまったり、夜の睡眠時に何度も目が覚めてしまうといった症状が表れます。また、笑ったり、気分が高揚したりすると急に体の力が抜けて倒れたり、膝がカクツと抜けてしまう情動脱力発作も起こるといいます。

「日本人のナルコレプシーの有病率は600人に1人という高い頻度です。病気であることに気付かず“自分は眠気の強いタイプだから”とか“なぜ居眠りをやめられないのだろう”などと自分を責めて苦しんでいる人も多いのです」(すべて本多氏)。

■睡眠のサイクルとメラトニン

睡眠にはサイクルがあり、浅い眠りと深い眠りを繰り返しています。そのサイクルが、レム睡眠とノンレム睡眠の周期です。眠り始めてすぐ深いノンレム睡眠が集中します。レム睡眠中は眼球が小刻みに動きますが、これは脳の覚醒に向けた準備運動の一つで眠りは浅くなります。

※レム(REM)とはRapid eye movementの略で急速眼球運動という意味。睡眠中の
 状態のひとつで、身体が眠っているのに、脳が活動している状態(浅い眠り)です。

居眠り病とも呼ばれるナルコレプシー

寝言が頻発し内容は感情的なものが多く、しばしば悪夢を伴います。若い頃に発症し、寝入りばなに幻覚を見たり(入眠時幻覚)、金縛りにあったり(睡眠麻痺)、笑ったり怒ったりすると急に体の力が抜けたり(情動脱力発作)します。
 覚醒させる神経システムが弱くなるため、一日に何度も急に耐え難い眠気に襲われて眠り込んでしまいます。

眠気を促すホルモン「メラトニン」

脳の視床下部には「松果体」という内分泌器官があり、ここから睡眠のサイクルに必要なホルモン「メラトニン」が分泌されます。メラトニンは体内時計の働きによって、外が明るいときには産生されず、夕方から夜にかけて多く作られ眠気を誘います。そして、真夜中に分泌量が最大になります。

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 睡眠・覚醒のサイクルに重要なメラトニンをはじめとする神経伝達物質は、ストレスや加齢、喫煙、生活習慣などで減少します。また、メラトニンの減少は、原料である「セロトニン」が慢性的に不足していることも考えられます。

 康復医学学会の研究テーマ素材「ラフマ」にはセロトニン分泌を促進する働きがあり、睡眠・覚醒のサイクルを整えます。睡眠障害対策にはお奨めのハーブです。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年8月28日木曜日

「夏バテ」の間違った知識と正しい対策

夏バテの間違った回復法

すでに立秋を過ぎましたが、残暑厳しい日が続き、まだまだ夏バテを感じる人が多いようです。
 昔から夏バテ対策に関しては、うなぎなど「スタミナのある食べ物」や「栄養ドリンク」などが良いと言われています。しかし、どうやらこの説は間違っているようです。

大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授で医師の梶本修身氏はこう話します。「夏に疲れたら、いわゆるスタミナ食を食べようとよく言います。でも、スタミナ食で疲労回復効果が認められたという研究結果はありません。どうしてウナギがスタミナ食だと言われてきたかと言うと、戦後すぐの頃まで食料が不足していた時代の名残だと考えられます。当時はエネルギー不足による疲労が深刻でした。ビタミンAやB1が豊富に含まれるウナギは、栄養不足、脚気などの予防に良いとされていたのです。また、ウナギは脂質が多くて高エネルギーですから、その時代には疲労回復につながり、重宝されたのでしょう」

 しかしながら、食に困らずカロリー過多が問題視される昨今、スタミナ食を摂ることでむしろ胃の負担が大きくなり、余計に疲れてしまいます。アルコール摂取量も増え、さらにカロリー過多が疲労を増幅します。

 また、疲れたら市販の栄養ドリンクを飲む、というのも問題です。

「栄養ドリンクを飲んだらと頭がしゃきっとした、目がさえて元気が出た、という感想をよく耳にしますが、それは錯覚です。ドリンクに含まれるカフェインによる覚醒作用、微量のアルコールによる気分高揚作用に過ぎません。また、“タウリン○○ミリグラム配合!”などと宣伝する製品が多いですが、現在のところ、タウリンに疲労回復効果があるという科学的実証はなされていません」(梶本教授)

●疲れてイライラしたら、牛乳を飲むと良い?

梶本教授の答えは「NO」です。

「イライラするのは、自律神経のバランスの乱れによる疲労のサインです。“そんなときはカルシウムをとった方がいいから牛乳を飲んで”と言われますが、カルシウムが不足してイライラするという実証はありません。脳でカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが補給されて必要量を維持します。それが不足して脳や神経に影響が出るというのは、全身がかなり危機的な状況にある場合です。また、“寝る前にホットミルクを飲むといい”ともよく言いますが、これはカルシウムを補うからではなく、胃が温められることでリラックスに働く副交感神経が優位になるからでしょう」

 そもそも、牛乳にはメリット以上の害があることが知られてきています。
★牛乳や乳製品は過大評価されていますが、特に日本人にとってはあまりお奨めできない食品です。
※参考:『牛乳には危険がいっぱい?』
⇒ http://ameblo.jp/sakunet/entry-11566967543.html

●精神的疲労のときは熱い風呂に浸かると回復する?

梶本教授はこれも「NO」

「温泉で熱めの湯にざぶんと浸かり、“ああ、いい湯だなあ”と思う人は多いでしょう。しかしながら、熱い風呂からあがった体には、入浴前に比べ、血液中の疲労因子の割合が高まる、という実証データがあります。熱めの湯に入ると、脳で快感物質が分泌されるので、疲労感が吹っ飛んだと勘違いします。しかし実のところは、余計に疲れているのです。人間の体は、上半身を温めると交感神経が、下半身を温めると副交感神経が優位になります。また、血流が促されると疲労は回復に向かいます。ですから、38度~40度ぐらいのお湯に10~15分ほどの半身浴をして血行を良くするようにしましょう」

 これまで、夏バテ対策だと思い込んでいた方法はことごとく錯覚であり、間違いだったと証明されているとのことです。本当の知識を得て、適切な方法を選び、しっかりと夏バテを克服して下さい。

■夏バテ対策の本質

人の体は気温が高くなると体温を一定に保つ様反応し、熱を放射して体温を下げようと試みます。この時に、エネルギーを消費します。最初のうちは体温調節機能がうまく働きますが、毎日暑い日が続くと、下図のような要因から体温を調節する自律神経の乱れエネルギー産生の低下が起り、暑さに適応できなくなります。熱中症や夏バテなどが起る事になるのです。


夏バテ対策 その1:「エネルギー産生」の低下を防ぐ

Co-Q10商品『真斗利来素100』
夏場は暑さで食欲がなくなり、あっさりしたも食品や、清涼飲料水やビールなど冷たい飲み物ばかりを摂りがちです。すると体内でエネルギーを作る栄養素やたんぱく質が不足し、エネルギーの産生低下を招いてしまいます。

 康復医学学会の研究テーマの一つ「コエンザイムQ10(Co-Q10)」は、細胞内のミトコンドリアがエネルギーを産生する際、最終段階で必要となる補酵素です。Co-Q10は、加齢により体内合成量が低下します。さらに、若い人でも食事量の減少などで不足ぎみになります。

 Co-Q10が不足するとエネルギー産生か滞るため、疲れやすくなり、夏バテの原因になってしまうのです。また、Co-Q10には、エネルギー産生の過程で発生する活性酸素の除去という優れた作用もあります。

※良質のCo-Q10商品は<こちら>から。

夏バテ対策 その2:「睡眠の質」の低下を防ぐ


ラフマエキス配合商品『アンチストレス』
日中の猛暑や熱帯夜は、「睡眠の質」を低下させ自律神経を乱します。これも夏バテを悪化させる原因となります。睡眠の質は睡眠のリズムに関係しています。この睡眠のリズムを演出するホルモン「メラトニン」は、夕方から夜にかけて分泌が多くなり眠りを導くというメカニズムになっています。
 暑さによるストレスや疲労が蓄積していると、メラトニンの分泌に影響し「睡眠の質」が低下、翌日まで残った疲労が夏バテの原因となり、慢性的な疲労に発展してしまいます。
 メラトニンの原料となるのが「セロトニン」です。康復医学学会では、長年この「セロトニン」と「ラフマ」の研究を行っています。そしてこのラフマには、セロトニンの分泌促進に関する様々なデータがあり、睡眠のリズムを正常化に導くことがわかってきています。
 就寝前の1粒のラフマサプリメントが非常に重要なのです。

※ラフマエキス配合商品は<こちら>から。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年8月23日土曜日

「健康寿命」を延ばす

健康寿命と平均寿命の差

2013年の日本人男性の平均寿命が初めて80歳を超えました。
 厚生労働省が発表した「簡易生命表」の最新版では、日本人の平均寿命は男性が80.21歳で世界4位、女性は86.61歳で2年連続世界1位であることが示されました。前回調査と比べて男性で0.27歳、女性で0.20歳延びており、いずれも過去最高を更新しています。男女の差は前回調査よりも0.07歳縮まりました。
 また、健康上の問題で制限なく生活できる期間の「健康寿命」も男女ともに高く、2010年の調査では男性70.42歳、女性73.62歳で世界一でした。

 しかし、厚生労働白書では、2010年のデータで平均寿命と健康寿命の差に開きがあり、生活に支障をきたしている実態がわかりました。健康寿命と平均寿命と比べると、男性で9.13年、女性で12.68年も“不健康な期間”を強いられているという結果になりました。つまり、平均で9~13年は制限のある生活をしていることになります。
 国が健康に対して問題にするのは、国民の医療費は年々伸び続けていることです。そのため厚労省では、健康寿命と平均寿命の差が拡大すれば、医療費や介護給付費の負担も大きくなることが予想されるとの懸念を示し、国民一人一人の健康づくりを通して、健康寿命を延伸させるとともに、平均寿命との差を縮めていくことが重要と訴えました。

 では、健康寿命と平均寿命の差を縮めるにはどうしたらよいのでしょうか。日本人の死因の約6割は、がんや心疾患、脳血管障害などの生活習慣に由来する病気で占められています。つまり、生活習慣病の予防を意識した日常生活を送ることが健康寿命の向上につながることになるのです。

■健康寿命の延伸対策

厚労省が今年2月に行った調査結果の中で、健康に関して何らかの不安を持っている人が6割を超えていることが示されています。

 抱えている不安は、20~39歳では「ストレスがたまる・精神的に疲れる」、40~64歳では「体力が衰えてきた」、65歳以上では「持病がある」がそれぞれ最多でした。

 なお、調査では「健康寿命」という言葉を知っているのは2割にとどまり、65.5%は意味だけでなく言葉も知らなかったということです。

健康寿命を延ばすためには・・・

平均寿命と健康寿命の差を縮めるには、まずは一人一人の健康管理が欠かせません。職場や地域での健康診断やがん検診などを活用するだけでなく、日常の自己管理(セルフケア)も大切になります。
 特に糖尿病や高血圧症などの生活習慣病にかかる人や予備軍は、健康寿命が短くなる可能性が高くなります。健康寿命を延ばすには、病気や健康について自分で勉強して正しい知識を得る体に悪いこと(喫煙、暴飲暴食、無理なダイエットetc.)をやめるなど、現役の時からの健康寿命を意識した対策が必要です。

健康寿命と微小循環

糖尿病や高血圧は、健康寿命に影響します。
 高血圧は、血管内皮細胞が直接高い圧にさらされるため、小さな傷ができたり、うまく機能しなくなり、血管壁に慢性的な炎症反応が生じます。糖尿病も血流、血管に影響を与え、動脈硬化が進行します。動脈硬化は、心疾患や脳血管障害の発症を高め、制限なく健康な日常生活を送る健康寿命の妨げになります。
 そして、これらの問題に大きく関わるっているのが末梢血管の流動性、つまり「微小循環の血流」です。微小循環の血流を改善することが「健康寿命」の延伸にもつながるのです。

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 高血圧や糖尿病をはじめとするさまざまな生活習慣病は、健康寿命を縮める可能性があります。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、血管内皮細胞の機能促進血栓形成の抑制酸素の供給量促進などのエビデンスがあり、微小循環の血流・環境の改善に期待できます。
 また、加齢と共に低下する“睡眠の質”も健康寿命に影響します。

 微小循環の血流と睡眠については、康復医学学会のホームページを参照して下さい。
・微小循環血流 ⇒ http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_bisho.html
・睡眠に関して ⇒ http://www.koufukuigaku.org/bukai_suimin.html


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年8月20日水曜日

爪に表れる「血流障害」!

爪の「色と形の変化」は病気のサイン?

爪の色や形の変化から病気が推測できる、ということはよく言われています。

 北里大学医学部皮膚科の高須博診療准教授は言います。
「血液の末梢循環障害の兆候として、爪の白色や黄色、赤茶色への変色が見られます。白くなるのは、血流が途中でストップして爪まで届かなくなるからで、肝硬変、肺がん、白血病、心不全などが考えられます。比較的初期に表れる症状なので、発見したら医師の診断を受けてください」

 水虫によって足の爪が白く変色するケースもあります。悪化すると緑膿菌が繁殖して、緑色になったり、角質が異常増殖して爪の下が厚くなるといいます。加齢による栄養状態の悪化や、爪とその下の皮膚との結合が弱くなると、透明度が低下して白くなることも多いようです。

 爪の下半分が白、上半分が黒ずんだ状態になる「ハーフ&ハーフネイル」は、腎不全や人工透析などを受けている患者に見られるといいます。
「同じ血流障害でも、甘皮部分にある毛細血管が詰まって破れることで出血が起こり、爪に赤茶色や黒褐色の短い線が表れる場合があります。これは、全身性疾患の存在を疑わせるもので注意が必要です」
 特に心臓内部に細菌が感染する感染性心内膜炎が原因の場合は要注意です。菌塊が毛細血管に詰まって破れることで起こり、急性の場合は命の危険があります。

 循環障害で白色、茶色のほかに見られるのが黄色への変色です。原因は2種類あり、まず疑われるのが「肺疾患」。これも肺機能が弱って酸素が全身に行き渡らず、末梢のリンパ流の栄養障害が起きます。
 もうひとつは「イエローネイル症候群」と呼ばれるもので、爪の変色、顔や手足のむくみ、慢性的な肺疾患という3つの症状が見られます。これは、脂質代謝異常によって発生するリポフスチンという脂質の色素沈着が原因です。肺疾患があり、爪の変色があれば病状の変化を疑った方がいいでしょう。

 爪の変色で、もっとも危険なものは黒色です。

「私が専門としている『黒色線条』はホクロのがんです。爪の下にできたホクロの母斑細胞からメラニン色素が生成されると、爪に黒い線条の変色が起こります。良性の場合もありますが、線の幅が6ミリを超えていたり、急激な太さの増加があった場合は悪性を疑うべきです」

 線条ではなく、爪全体と周辺の皮膚まで黒くなるケースは、ステロイドを生成する副腎の機能低下(アディソン病)の可能性があります。また、抗がん剤の副作用でも顔や手全体が黒色に変色するといいます。

「病気と間違えやすいのが、外傷性の内出血です。痛みを伴わずに、出血が起こって黒色に変色します。こちらは特に心配する必要はありません」
 
 変形では、爪が丸くなる「ばち状指」や、盛り上がる「時計皿爪」などがあり、これらも血流障害による栄養状態の悪化が原因。
 ばち状指で、さらに爪に白く変色が見られたら、肺がんの可能性が高いといいます。
 爪がへこむ「さじ状爪」は、鉄欠乏性貧血の人に多く見られます。溝や裂傷、小さな針状のへこみができることもありますが、これらはあまり気にする必要ありません。
「ただし、爪の変色や変形はあくまで病気を疑うサインのひとつにすぎません。爪の異変から病気を確定することは難しく、個人差もあります」(すべて高須准教授)

 しかし、爪の色や型に変異がある場合は、微小循環の血流に問題があることは間違いありません。

■末端の血流障害が爪に現れる!

爪は皮膚の一部で、毛細血管やリンパ流が届ける栄養によって生成されます。末梢の血液循環に障害が起こると、指先のリンパ液の流れも悪くなり、爪の栄養状態や酸素の供給量が低下して変色や変形を起こします。急激な変化や不自然な色、形に気付いたら微小循環の血流の低下を疑って下さい。

微小循環の血流障害の原因

(1) 赤血球の凝集 

血液の40~45%が赤血球です。生活習慣や加齢、ストレス、疾患などが原因で赤血球表面の粘度が増加すると、赤血球どうしがくっつく連銭状態になり微小循環の血流が低下する原因になります。

(2) 赤血球の変形能の低下 

赤血球が酸素の供給を行う毛細血管は、赤血球が大きく血管が細いため、赤血球は自らが変形して通っていきます。しかし、血液の粘度が高くなると赤血球の変形(弾力性)が低下し赤血球自体が毛細血管に入りにくくなり血流の低下に拍車をかけます。

(3) 毛細血管の収縮

強いストレスがかかると交感神経が活発に働き、副腎髄質から大量のアドレナリンとノルアドレナリンが分泌されます。すると毛細血管の出入口付近にある平滑筋が影響を受け毛細血管が収縮し血球が入りずらくなります。また、中性脂肪や酸化ストレスが増加すると、血管内皮細胞が阻害され、NO(一酸化窒素)の産生が低下し伸縮しにくい血管になります。血球より細い毛細血管は繊細です。血液の質も大切ですが、血流にとってはこの毛細血管のしなやかさが重要になります。

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上記のような3つ原因が微小循環の血流を低下させ、末端の爪に色や形として現れるのです。そして、末端の血流低下を放っておくと、さまざまな生活習慣病に進行する可能性があります。
 
 改善策としては「血流・血管の機能改善」が重要です。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、血管内皮細胞の機能促進、血栓形成の抑制、酸素の供給量促進などのエビデンスがあり、微小循環の血流・環境の改善におすすめです。
 微小循環の血流については、康復医学学会ホームページの研究内容(微小循環の研究)も参照して下さい。
http://www.koufukuigaku.org/kenkyu_bisho.html


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年8月13日水曜日

大動脈解離

高血圧に忍び寄る危険、大動脈解離

大動脈は体の中で最も太い血管で、心臓から送り出された血液はここを通って全身に行き渡ります。この血管が裂けてしまう病気が大動脈解離です。発症すると直ちに救急車を呼んでも、病院に運ばれる前に亡くなるケースも多く、このため起きてからではなく、できるだけ予防につとめることが大切です。直接の原因ははっきりと分かっていませんが、高血圧などが関係していると考えられています。

 大動脈解離は元気に過ごしていた人が前触れもなく突然発症し、亡くなる例が多い病気です。患者は50代以降の男性を中心に、国内では年間で約1万人が発症しているとみられます。昨年末に亡くなった、歌手で音楽プロデューサーの大滝詠一さんもこの病気でした。

胸や背中が鋭く痛む

大動脈の血管壁は3層構造になっており、血液が接する側から内膜、中膜、外膜と呼ばれています。内膜の血管壁に何らかの原因で傷ができると、傷から穴が開き、血液が流れ込みます。そうなると中膜がはがれ、裂けてしまいます。これが大動脈解離です(高血圧がある人の場合は裂けるリスクが非常に高くなります)。
 大動脈の壁が瘤のように膨らむ大動脈瘤の一種として、解離性大動脈瘤と呼ぶこともあります。

大動脈は心臓から出て首に近い部分を通ってカーブし下に向かっていて、横隔膜を挟んで胸部と腹部に分かれます。解離が起きて血管が裂けているときは、その部分にこれまで体験したことがない強い痛みを感じます。

 横浜市立大学付属市民総合医療センターの井元清隆教授は「胸や背中、腰などに体が引き裂かれるような、突き刺さるような痛みを感じたと訴える人が多い」と話しています。
 まれに痛みが発生せず、意識障害や脚のまひが起きたり全身の倦怠感を覚えたりするケースなどもあります。

 大動脈解離によって起こる病態は主に3つです。
心臓に近い部分の大動脈の外膜が破れて出血すると、周囲に血液がたまって心臓が動けなくなる状態などを引き起こします。こうなると死に至る危険が増してしまいます。
 また、大動脈が枝分かれする部分に解離ができた場合は血液の流れが悪くなります。これが冠動脈で生じると心筋梗塞などを、頭へ向かう動脈で起こると脳梗塞などを引き起こすのです。血液が届かない臓器は働きがおかしくなります。さらに、大動脈にある弁がうまく閉じなくなって心臓に血液が逆流してしまう場合もあります。

 内膜が傷つき穴が開く理由は明確になっていませんが、多くは高血圧が関係していると専門家はみています。
「血管の内圧が高くなると、それに比例して内膜が引き裂かれる力が大きくなってしまうと考えられる」(井元教授)

 血管壁が弱くなる病気も、大動脈解離の発症に関係しているようです。代表的なのが遺伝が関係するマルファン症候群やロイス・ディーツ症候群など。
 東京慈恵会医科大学の大木隆生教授は「家族や親戚に解離を含む大動脈に関する病気を患った人がいたら、注意した方がよい」と指摘しています。本人が高血圧なら特に注意が必要です。

■大動脈解離の対策

大動脈解離は治療しないと高い確率で亡くなるので、すぐに対処する必要があります
 東京都内に住む会社員の男性Aさん(55)は20年ほど高血圧に悩まされ、降圧剤を服用していました。昨年8月、仕事の息抜きにアイスクリームを食べようとしたところ、肩と胸の間に激痛が走り、動けなくなってしまったのです。
 そのときAさんの頭には親戚が大動脈破裂で亡くなったことが思い浮かんだといいます。Aさんはすぐ病院に運ばれ、人工血管を入れる手術を受けました。リハビリを続け、数カ月後に職場復帰を果たしたAさんについて、東京医科大学病院の荻野均主任教授は「発症後の対応が素早くいった例だ」と話します。

予防対策(1):生活習慣を改善する

大動脈解離の予防はなかなか難しいですが、食生活などの生活習慣に気を配れば、リスク低減につながるといわれています。例えば、血圧を上げないように食塩の多い食品を避けたバランスのよい食事をとるとともに、適度な運動を心掛けるなど。
 たばこを吸っている人は早急にやめ、は適度を心がけて飲みすぎないようにするなど、生活習慣病対策と共通する取り組みが有効だと専門家は口をそろえます。一命を取り留めたAさんも、塩分の摂取量を意識するとともに、ウオーキングや体操などに取り組んでいるそうです。

予防対策(2):温度差を極力回避する

日常生活の中で血圧が激しく変動するのを避けることも大切です。例えば、冷房や暖房が効きすぎた部屋から外へ出るときなどに血圧が上がりやすいので、外気との温度差をなるべく少なくするようにしましょう。

 動脈の病気は静かに忍び寄ってきます。正しい知識を備え、日ごろから行動に気を配ることが重要です。
(出典:8月8日 日経新聞 夕刊)

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 大動脈解離は、動脈硬化を原因とすることも多く、その危険因子である高血圧、高脂血症、喫煙、糖尿病などに目を向ける必要があります。
 そして、動脈解離の予防には、循環器病に共通する“血流・血管の機能改善”が極めて大切です。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、高血圧対策、血管壁の血管内皮細胞の機能促進、血栓形成の抑制、微小循環の血流・環境の改善などに対するエビデンス(科学的根拠)があります。まさに大動脈解離の予防にピッタリの生薬と言えます。


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年8月9日土曜日

夏の食中毒対策

意外な所で繁殖している夏場のウィルスや雑菌!

梅雨の時季から夏にかけては、細菌やウィルスが原因となる食中毒が多発します。免疫力が弱く、重症化しやすい子どもの食中毒の原因の多くは、家庭の調理にあるといわれています。また、体力が落ちた高齢者も注意が必要です。

 代表的な食中毒を起こす細菌は、肉や魚、卵などに多く存在します。
 国際的な食品衛生管理手法HACCP(ハサップ)で衛生指導に力を入れる栄養士の若宮寿子さんは、「肉は中心部までよく加熱し、野菜もよく洗ってください」と話します。卵を割るのは卵液が飛び散らないようペーパータオルの上で、卵焼きは、細菌の増殖を抑える効果があるといわれる梅干しなどを混ぜてしっかりと焼くと効果的です。そして、調理中はこまめに手を洗い、肉などに使った包丁やまな板は、細菌やウィルスに対する処理をするようにします。
「特に夏場は、台所のタオルやふきんは毎食ごとの準備で取り換えるか、ペーパータオルを使ってください」(若宮さん)
 水だけで洗った素手で作ったおにぎりは、せっけんでしっかり洗った場合より、3時間後の雑菌数が600倍多いという実験結果もあります。
「食中毒対策を心掛け、安全でおいしいお弁当作りをしてください」(若宮さん)

 
細菌やかびの研究をしている衛生微生物研究センター(東京)は、今年4月、台ふきんの雑菌についてある実験をしました。
 一度使った台ふきんを水洗いし、梅雨時を想定した室内環境で自然乾燥したところ、水洗い後に残っていた180個の雑菌が、8時間後は330倍以上の6万個に、12時間後には720倍以上の13万個に増殖していました。
 また、一般家庭13軒から回収した台ふきんで食卓を水拭きし、その直後の食卓表面上の菌数を調べたところ、水拭き後も約9割の食卓が雑菌まみれで、約7割で水拭き前を上回る雑菌数でした。
 さらに、食卓に落とした食べ物は3秒以内に拾い上げれば大丈夫とする都市伝説的な「3秒ルール」を確かめる実験をしたところ、試した食べ物すべてに雑菌が付着しました。特に生野菜やかまぼこなど水分が多く、表面が湿っているものは多量の雑菌が付くことが分かりました。

 夏本番、食中毒対策はお済ですか?

■食品の安全:食中毒対策

食中毒の原因となるウィルスや菌・微生物が付着している食べ物は、そのほとんどが臭いにも味にも影響を与えないため、外観からその安全性を判断することはできません。採れたて野菜といえども、汚れを落としてそのまま食べるのは明らかに危険な行為です。十分な洗浄が必要となります。しかし、その洗浄方法が問題なのです。

身近に使われている次亜塩素酸系消毒液

インフルエンザやノロウィルス対策として市場でよく見られるものに、「次亜塩素酸系」商品があります。スーパーやコンビニで売られているカット野菜やサラダなども、その洗浄には次亜塩素酸ナトリウムが広く使われています。
 この次亜塩素酸系の除菌・消毒剤、薄めれば殺菌効果のみで安全性は問題ないとされています。しかし、実は次亜塩素酸ナトリウムは、発がん物質を生成する可能性が指摘されています。また、嘔吐物や便など有機物存在下では効果が低下します。その他、金属を腐食する作用、皮膚に対する刺激作用、衣類に対する漂白作用があるため、次亜塩素酸系の消毒剤が使用されている食品を続けて摂ることに対しては健康被害が懸念されます。
 スーパーやコンビニのカット野菜やサラダには、出荷前の水洗いによって次亜塩素酸ナトリウムは除去されているという理由で、使用表示義務がありません。

焼成カルシウム水溶液の特徴

焼成カルシウム商品の『安心村』
「本説伝」8月1日号でもお伝えした、焼成カルシウム水溶液の原料は天然素材の「ホタテ貝殻」です。焼成カルシウムは食品添加物としても使用されているもので、食品の洗浄にしようしても安全性には問題ありません。

 そして、この焼成カルシウムの強アルカリ性の特性によって除菌・抗菌し、ウィルスを不活化するのです。また、焼成カルシウム水溶液からは「活性酸素種(特にスーパーオキシド:O2-)」が発生していることが確認され、抗菌・抗ウィルスの要因の一つとして注目されています。

 焼成カルシウムは、さらに‥‥
○複数の大学や研究所の試験で効果が確認されており、その効果に持続性がある
○嘔吐物などのウィルス処理にも効果がある(有機物存在下でも効果を発揮
○金属製品に対しても腐食を起こさないので、医療器具、調理器具、食品加工機械などにも使用できる
○強アルカリ性でありながら、人皮膚に対して優しく、強い刺激を与えない
○臭いが無い
○希釈の必要が無い、
○長期保存が可能
‥‥等々の特長があります。

新商品『ノロアタック』
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 焼成カルシウム水溶液は、ノロウィルスをはじめとする食中毒対策はもちろんのこと、ペット、たばこ、衣類、寝具、生ごみ、冷蔵庫、靴、スリッパ、おもちゃなど、生活習慣の消臭・除菌にもおすすめです。

★速報! 
 近々和漢生薬研究所から、ノロウイルスにも対応可能な焼成カルシウム水溶液商品『ノロアタック』が発売される予定です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年8月6日水曜日

夏血栓

判断が難しい、「夏血栓」とは?


ついに夏本番を迎えた日本列島。30℃を超える真夏日が多くなると、まず注意しなければいけないのは熱中症です。しかし‥‥。
 池袋大谷クリニック院長の大谷義夫医師はいいます。
「夏は、熱中症だけでなく『夏血栓』にも注意が必要です。具体的には、夏に起こる心筋梗塞や脳梗塞、肺血栓塞栓症などです」

 本説伝7月5日号で、この時期に多い血栓症は心房細動で血栓ができる心原性脳塞栓だとお伝えしましたが、心房細動が起らなくても血栓ができやすくなる条件があります。“夏の血栓”の症例では、
「夏の暑い日に東京ドームでビールを飲みながら野球観戦をしていた30代男性が急に胸の痛みを訴え、救急車で運ばれてきました。その方は心筋梗塞でした。
 ほかにも30代の運転手は、胸の痛みと血痰が出たため、検査をしてみたら肺血栓塞栓症でした。
 また、デスクワークの多い50代のビジネスマンは、1週間ほど息切れが続いたので、肺のレントゲンを撮ったら、動脈が少し拡張していました。すぐに大学病院を紹介し、待合室で待っていると急に心肺停止に。スタッフが蘇生措置をして一命を取り留めましたが、もし措置が10分遅れていたら死亡していたそうです。その方も肺血栓塞栓症でした」(大谷医師)

 夏の暑い日に急に気分が悪くなれば、まず熱中症を疑いたくなりますが、実は夏血栓の場合もあるのです。しかもそこで間違った処置をしてしまうと命を落とす危険が一気に増します。
「例えば、急性肺血栓塞栓症と診断が確定され治療した場合の死亡率は2%から8%ですが、夏血栓とわからず適切な治療が行なわれなかった場合の死亡率は30%に上ります」(大谷医師)
 厄介なのが、一般の人には自分が熱中症なのか、夏血栓なのか判断が難しいこと。
「熱中症の場合は、体を冷やすなどの処置をしますが、脳梗塞などの場合は血栓を溶かす作業をしなくてはなりません。判断を間違えたために障害が残つたという症例もあるようです」(夏血栓の予防を呼びかけている日本ナットウキナーゼ協会の原弘之氏)
 そのため、熱中症だと思って日陰で休んでいたら、突然、死亡してしまうという恐れもあります。
急性肺血栓塞栓症の死亡例の40%が発症1時間以内の突然死です。症状は発熱、冷や汗、動悸、咳、呼吸困難、胸の痛み、血痰など。もし苦しいと感じたら、自分で判断しないで早めに病院で検査を受けたほうがいいでしょう」(大谷医師)


■夏血栓とその対策

冬の血栓症は、暖かい部屋から急に寒い室外に出たときなど、急激に血管が収縮し、血流が早くなって血栓がはがれ、脳や心臓の血管に詰まることが多いのですが、夏血栓は、脱水症状などで血液粘度が上昇することが主な要因です。
 厚生労働省の調査によると、血栓症は35歳からの発症率が急増しています。30代以上の人は常に夏血栓の予防を心がける必要があります。

血栓ができやすい3つの要因

【①血管が障害を起こしている】

高血圧や脂質異常症、糖尿病などによって、血管の内側が傷ついているときなど。

【②血流の低下】

飛行機やクルマなどの狭い座席に長時間同じ姿勢で座ったりして、血管が圧迫されているときなど。

【③血液粘度の上昇】

脂質異常症や脱水症状などで、血液の成分の粘度が高くなっているときなど。

エアコンやアルコールの摂取でも脱水症状になる!

梅雨が明け、気温が急に高くなるこの時期は特に注意が必要です。医学雑誌『ランセット』の記事によると、代表的な夏血栓の一つ「脳梗塞」による死亡率は、気温が30℃を超えると上がり、32℃で急上昇しています。
 室内では、エアコンの風のために汗をかいた自覚がなくても、知らないうちに脱水症状になっていることもあります。デスクワークだからといって安心できません。
 また、ビールなどの酒類は、水分補給をしているようでも、アルコールの利尿作用で、逆に脱水症状になりやすいことを覚えておきましょう。
出典:週刊プレイボーイ2014/08/11号

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 血栓は、夜間の睡眠中、血圧の低下によって起きることもあります。血栓症は、徐々に進行していくガンなどと違い兆候が見えにくく、突然、重篤な疾患を起こし素場合もあります。心筋梗塞や脳内出血などで死に至るケースもあり、脅威は身近なものとなっています。
そして、脂質異常症、糖尿病、高血圧、ストレスの蓄積、喫煙、加齢などの危険因子が多くある人ほどリスクが高くなります。

 康復医学学会が長年研究に取り組んでいる生薬「HM-3000(特系霊芝)」は、医薬品のように血栓を溶かすのではなく、次から次へと形成される血栓に対して抑制作用があります(エビデンス有り)。「夏の血栓」対策にはおすすめです。

いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2014年8月1日金曜日

急性ウイルス性咽頭炎「ヘルパンギーナ」

警戒基準超え、流行する「ヘルパンギーナ」!

夏の風邪は治りにくいと言います。その原因は、昔はお“お腹の冷え”にありました。エアコンのない時代、あまりの暑さに体に何も掛けずにお腹を出して寝てしまったり、冷たい物を飲み過ぎたりした結果、体を冷やしてよく風邪をひいたものです。しかし、現代の夏風邪は、エアコンが原因です。エアコンは空気を乾燥させ、さらに激しい外気温と室温の差が体に負担を与え、抵抗力も低下させてしまいます。
 また、夏は暑さによる食欲不振や夏季長期休暇などで、生活習慣が乱れて体調を崩し易くなります。そんなとき注意すべきなのが“感染症”です。ウイルスや細菌、真菌、微生物が、皮膚や粘膜などから体内に侵入して増殖し、さまざまな症状を起こすのです。

国立感染症研究所は7月29日、第29週(7月14日~7月20日)の「ヘルパンギーナ」の発生状況を発表しました。
 定点あたりの報告数が特に多いのは、東京都、山梨県、大阪府などで、国の警報基準を超えた都道府県は10都府県に上ります。

 ヘルパンギーナは、エンテロウイルスによる感染症で、いわゆる夏風邪の代表的疾患です。主な症状は、38度以上の突然の発熱や口の中にできる水疱(小さな水ぶくれ)で、1週間程度でおさまります。患者の90%以上が5歳以下の小児です。ヘルパンギーナは毎年5月頃より増加し始め、7月頃にかけて流行し、8月頃から減少を始めます。

 感染を防ぐためには、こまめに手を洗う、咳やくしゃみをする時には口と鼻をティッシュなどでおおう、子ども同士の触れ合いなどによる接触感染に注意する、集団生活ではタオルの共用を避ける、などが重要です。症状が治まった後も、患者の便の中には発症から2~4週間はウイルスが含まれているため、トイレの後やオムツを替えた後は、しっかり手洗いすることが重要です。

 杉並堀ノ内クリニック小児科の粂川好男院長は急増している理由の1つに、ここ最近ヘルパンギーナの大きな流行がなく、子どもの免疫力が落ちていることをあげています。
「喉が痛いためにご飯が食べにくいという方が数多くいる。喉越しのいい物を少しでもとる、あと水分をしっかりとる。こういったことが脱水予防に大事」(粂川院長)

 症状は1週間程度で治まるといいますが、重症化した場合、脳炎などを引き起こす可能性もあります。そして、注目すべきは、子供から2次感染でヘルパンギーナにかかった大人は“重症化”する恐れがあということです。

■ヘルパンギーナ対策

ヘルパンギーナ(エンテロウイルス*属)の宿主はヒトだけです。感染経路は接触感染を含む飛沫感染と糞口感染。
 2~4日の潜伏期を経過し、発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭粘膜の発赤が顕著となり咽頭炎、口腔内の口内炎、小水疱が出現します。小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴います。発熱については2~4日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。発熱時に熱性けいれんを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを起こすことがあります。
 ヘルパンギーナは多彩な病状を示す疾患であり、まれには無菌性髄膜炎、急性心筋炎などを合併することがあります。
*エンテロウイルスは、腸管内で増殖するウイルスの総称のため、「腸管ウイルス」ともいいます。

大人が感染すると症状は重い!

家族内に症状を発症した人がいる場合、既に家族がウイルスに感染している可能性は十分考えられます。大人がヘルパンギーナに感染するケースでは、子供からの2次感染によるケースも多いのです。大人は免疫力も体力も子供と比較すると強い傾向にありますが、大人が感染した場合は39度を超える高熱など重い症状が続く事もあり、亡くなる人も出ています。しかし、既に2次感染している場合であっても、全ての感染者に同様の症状が出るとは限りません。

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 ウイルスや細菌の感染経路は、経口接触嘔吐物・糞便などです。感染を絶つには、徹底した洗浄による予防が有効です。
 これまでウイルス対策としては、康復医学学会の研究テーマ「焼成カルシウム(粉末タイプ)」を紹介してきましたが、このたび、焼成カルシウムの「スプレータイプ」及び「水溶液タイプ」が開発され、メーカーによる商品化が決まりました。
 スプレータイプは、帰宅時の手洗い、キッチン、ドアノブ、トイレ、浴室、マスク、子供のおもちゃ、ぬいぐるみなどの家庭内感染予防に使用します。
 水溶液タイプは、嘔吐物処理や赤ちゃんや高齢者のオムツなどの糞便処理、また、家庭内や職場・作業場などでの感染対策におすすめです。

『レイシセンダン葉のど飴』
(和漢生薬研究所)
ウイルスは、鼻や口から侵入し感染しますので、水際で阻止することが大切です。
 康復医学学会の研究協力によって開発された「霊芝」と「センダン葉」を配合したのど飴は、日本食品分析センターによってウイルス不活性試験が行われ、99.9%/h不活化という驚くべきデータが確認されています。上気道でのウイルス阻止におすすめです。
 そして、この度「霊芝とセンダン葉」配合ののど飴は、「咽頭炎用及びインフルエンザ予防・治療用の経口投与組成物」として特許を取得しました(特許第5578646号)。
 インフルエンザ対策のキャンディーで“予防・治療用効果”が認められ特許を取得した製品は世界初です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ