2013年6月28日金曜日

霊芝は酸素!⑧

若年化する“心・脳血管障害”!

女優の天海祐希さん。私が大好きな女優さんです。彼女は心筋梗塞でした。私のカラオケのレパートリーだった楽曲の歌手ASUKAさんは一過性脳虚血症でした。ちょっと前ですが、私と同い年の西條秀樹さんも脳梗塞でした。このように、芸能界では脳梗塞や心筋梗塞に見舞われるニュースが続いています。

「私が医学生だった25年くらい前は、脳梗塞や心筋梗塞のような血管事故は60代以降の病気でした。それがメタボや糖尿病といった生活習慣病の若年化とともに、30代から起こることも珍しくなくなってきました」(東京医科大客員講師・池谷医院院長の池谷敏郎医師)。
 昔の日本人は、高血圧により脳の血管が切れる脳出血が多い傾向にありました。しかし、抗圧剤で血圧を下げる高血圧の治療が普及し、1980年代ごろからは脳出血は減り、代わりに血管が詰まる脳梗塞が増えています

 血管が詰まる原因は、血液の流動性、血管の柔軟性などの低下が原因となり、血管の老化が進行していきます。「血管の老化が早まっているのは、食生活の欧米化や運動不足、過剰なストレスが背景にあると考えられます」(池谷医師)。
 動脈は、外側から外膜・中膜・内膜の3層構造でできています。内膜の最も内側に位置する部分は血管内皮と呼ばれ、これが血管の若返りのカギを握っています。
「血管内皮にある内皮細胞ではさまざまな物質が産生されていますが、とりわけ重要なのが一酸化窒素(NO)です。NOは血管の壁(血管内細胞)で作られていますが、NOが血管壁に浸透することで血管自体がしなやかになります。NOが増えると血管が拡張して血圧が下がり、血栓もできにくくなる。老化した血管を若返らせるためには、NOを正常な状態で出すことが重要です」(池谷医師)。
 NOに関しては、1998年、血管の老化を止めて若返らせる物質であることが分かり、研究者はノーベル医学生理学賞を受賞しています(イタリア系アメリカ人の薬理学者ルイス・イグナロ博士)。
(参考記事:サンデー毎日 2013年7月7日号)


霊芝は酸素!⑧

■血液の流動性を維持する血管内皮細胞

赤血球が肺から受取った酸素は、血管を通して全身の細胞に送られます。その血管には、血液の流動性を保つための機能が備わっています。
 動脈は厚い血管で、3層からできています。対して毛細血管は、内皮細胞の1層でできています。毛細血管は血管壁を通して、組織・細胞に栄養素と酸素を送り、老廃物と二酸化炭素の回収を行います。血液は、ここで一番大切な働きをしますので、この毛細血管での血流が最も大切なのです。

●血管内皮機能と一酸化窒素(NO)


 血管内皮細胞は、血管の健康状態を維持するのに非常に重要な役割を果たしています。血管内皮細胞は一酸化窒素(NO)など数多くの血管作動性物質(血管に働きかける因子)を放出しており血管壁の収縮・弛緩をはじめとして、血管壁への炎症抑制、血管透過性、凝固・線溶系の調節などを行っています。
 この血管内皮は、ストレスや高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満など、様々な生活習慣病によってその機能を低下させてしまいます。

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 血管内皮機能の低下した状態を改善することにより、微小循環血流が改善し、酸素の供給量の向上にもつながります。
 康復医学学会の主要研究テーマである「HM-3000(特系霊芝)」は、一酸化窒素(NO)の産生に関するエビデンス(科学的根拠)と豊富なデータを有しています。血管内皮機能の改善による酸素の供給量向上は、今回のような心血管・脳血管障害の改善に期待ができます。そして、康復医学学会の目指す傷病後の健康回復、QOLの向上にもつながっていくのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月27日木曜日

霊芝は酸素!⑦

世界遺産“富士山”に潜む問題

ユネスコの世界遺産委員会は、日本の富士山を、静岡県の三保松原を含めた形で世界文化遺高山病なども大きな問題になっています。
産として登録することを決めました。大変喜ばしいことではありますが、同時に登山者の問題がクローズアップされています。登山者が多すぎることもさることながら、無理な登山スケジュールや軽装登山などで、遭難の心配や

 高山病は、登山でエネルギー消費が大きくなり酸素の需要が増すのに反比例して標高による酸素濃度の低下が原因です。酸素の体内補給が減少することで障害を起こし、心臓の動悸が激しくなり、めまい呼吸困難が起こる現象です。また、標高が高くなると気圧が低くなります。気圧が下がると同時に血圧も下がり、他にも症状が出てきます。最近の研究では、神経痛、リウマチ、古傷の痛み、脳出血、心筋梗塞などは低気圧によって引き起こされると報告されています。

 このように、普段は平地に住んでいる人が高いところに登った際に生じる障害を「急性高山病」と称します。また、その土地に永く生活している人がかかる「慢性高山病」というのもあります。酸素不足を補うため、体が酸素を運ぶ赤血球を過剰に生成します。しかし、赤血球が増加しただけで、酸素供給を促す“2,3‐DPG”が増えたわけではないので、細胞レベルでの酸素の増加はありません。逆に過剰に生成された赤血球によって血液が濃くなり(多血症)、血栓が形成されやすくなることがあります。また、心臓が血液を十分に送り出すことも困難になり、酸素供給の低下を招いてしまいます。急性高山病のような症状が都市部の低地で起ることは考えにくいですが、環境破壊による二酸化炭素の増加、酸素の減少などで、将来的に起りうる可能性も否定できません。また、ストレスや生活習慣、疾患などで血流や微小循環の機能が低下し、細胞レベルで酸素の供給量が低下することは十分に考えられます。


霊芝は酸素!⑦

■酸素不足:高山病と肺気腫

今回、世界遺産に指定された富士山山頂の酸素濃度は約13%です。標高8,848mのエベレスト山頂は約7%といいます。エベレストにチャレンジする人は少ないですが、富士山をはじめ、1,800~2,500mを越える地域への旅行や居住でも、十分に高山病の危険があります。
 また、酸素濃度21%の平地でも、生活環境における酸素濃度の低下や、ストレス、生活習慣、様々な疾患などによって体内酸素の供給量は減少します。この酸素供給量の増加に影響するのが、2,3-DPGなのです。つまり、2,3-DPGの産生を促進させること、それこそが体内の酸欠供給に対する有効策なのです。

≪酸素濃度と人間に表れる症状≫
 酸素濃度【16%】: 呼吸脈拍増、頭痛悪心、はきけ、集中力の低下
 酸素濃度【12%】: 筋力低下、めまい、はきけ、体温上昇
 酸素濃度【10%】: 顔面蒼白、意識不明、嘔吐、チアノーゼ
 酸素濃度【 8%】: 昏睡
 酸素濃度【 6%】: けいれん、呼吸停止

●酸素不足から肺気腫へ

肺にはガス交換のための毛細血管が無数に走っています。肺の毛細血管には元々小さな穴が細胞のまわりは水浸しになり、やがて肺胞や気管支に水が溜まっていきます。この状態が肺水腫です。
開いていて、血液中の水分(血漿)が血管外に染みだして灌流することにより、周囲の細胞に酸素や栄養分を補給し、老廃物を回収しています。正常な状態では染み出す量と戻る量はつり合っていますが、酸素不足で、赤血球が増加したり一酸化窒素の減少、毛細血管の収縮したりするのが原因でバランスが崩れてしまいます。その結果、染み出す量が上回ると、

 自覚症状では、呼吸困難、特に横になると息苦しい(起き上がると楽になる)、夜中に突然息苦しくて目が覚めるなどがあります。また、進行すると皮膚や口唇は紫色になり(チアノーゼ)、冷や汗をかいてショック状態に陥ることもあります。 

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 通常の酸素濃度の状況下でも、血液粘度の上昇・毛細血管の収縮などで微小循環の酸素供給メカニズムが低下することにより、細胞レベルでは様々な変化が起こりうる場合があります。

 康復医学学会の主要研究テーマの一つ「HM-3000(特系霊芝)」は、血流の改善や酸素供給量の増加に関わるエビデンス(科学的根拠)とデータを持っています。過去、チョモランマで無酸素登頂に成功した中国人が、日頃から「霊芝」を飲んでいたというニュース記事が話題になった事がありました。これはまさに、霊芝の2,3-DPG産生効果を裏付ける証と言えるのではないでしょうか。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月22日土曜日

霊芝は酸素!⑥

酸素の害と抗酸化酵素

細胞は、多くの細胞内小器官(核、ミトコンドリア、ゴルジ体、小胞体など)を含んでいます。その中で、ATP(アデノシン三リン酸)という生体のエネルギーを作るのが、「ミトコンドリア」です。
 ミトコンドリアは、活性酸素の主な発生場所とされています。活性酸素は、その反応性の高さによって、生体内の核酸、たんぱく質、脂質などの細胞構成分子に障害を与えます。ミトコンドリアが活性酸素の発生源とされるのは、ATP産生に利用する酸素の数パーセントが、活性酸素のひとつ、スーパーオキシドとして出てくるからです。
 そのスーパーオキシドは、体内の酵素によって過酸化水素に変換されます。過酸化水素自体も強い酸化物質ですが、それが鉄などの金属イオンによって、攻撃性の強いヒドロキシルラジカルに変わります。ヒドロキシルラジカルは、細胞内の遺伝子、たんぱく質、脂質、糖など、すべての細胞成分と化学反応して障害を与えます。このスーパーオキシド、過酸化水素、ヒドロキシルラジカルが代表的な活性酸素です。酸化され、機能を失った物質が細胞内に蓄積して、細胞機能が低下すると老化が起こります。
 また、酸化で遺伝子が変化すると、間違った鋳型でたんぱく質が合成されることになります。このようなたんぱく質は、本来の機能を持ちません。がんを抑制するたんぱく質にこのようなことが起こってしまえば、変異細胞を発生させることになります。

 しかし、このような反応に対して、生物は当然、防御系を発達させてきました。そのひとつに、抗酸化酵素があります。
 スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、生体内で発生する活性酸素の一つであるスーパーオキシドアニオンラジカルを不均化(1種類の物質が2種類以上に分かれ、お互いを酸化還元しあう場合に起こる)させて過酸化水素と酸素に変換します。
 そして、カタラーゼ(CAT)は、過酸化水素を不均化して酸素と水に変える抗酸化酵素です。また、グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)は、過酸化水素および脂質過酸化物を不均化せずに消去する働きがあり、活性酸素から生体を守る中心的な役割を果たしています。


霊芝は酸素!⑥

タンパク質やDNAを攻撃するに活性酸素!

エネルギー産生時にミトコンドリアで作られてしまう活性酸素は、遺伝情報を担うDNAやたんぱく質を攻撃し傷付けます。傷が蓄積すると細胞の機能が低下し、老化の原因にもなります。また、過剰に作られた活性酸素によって、核にあるDNAが傷付けられることで、遺伝情報が改変されてしまうと、細胞の機能が失われて細胞が老化したり、適切に増殖できなくなったりして、それらが原因で変異細胞になる場合があります。
 活性酸素が過剰に発生する原因には、心身的ストレス、睡眠障害、過度のアルコール摂取、喫煙、医療被曝などがあります。

活性酸素から身を守る抗酸化酵素!

細胞は活性酸素から身を守るためのしくみを持っています。活性酸素を除去する物質、酸化還元酵素(GSH-Px、SOD、CAT)の働きで活性酸素を毒性のない水分子へと変えています。酸化還元酵素は人間の体内で作られる酵素ですが、加齢と共に体内において作る能力が衰えたり、生活環境・習慣などで過剰な活性酸素を除去しきれなくなったりして、老化の進行や、生活習慣病、がんなどの原因になります。

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 GSH-Pxは最も強力な抗酸化酵素です。主要な成分となるのが、必須微量元素である有機セレニウムであることが確認されています。有機セレニウムが欠乏すると、GSH-Pxの活性が低下します。
 康復医学学会では「HM-3000(特系霊芝)」を主要研究テーマとしていますが、このHM-3000は成長過程で土壌より吸収する有機セレニウムの含有量が多いことが知られています。そして、GSH-Pxの産生とその活性化に関するデータを有しています。さらにSOD、CATの産生に関するデータもあります。つまり、HM-3000は、抗酸化に関する最強生薬と言えるのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月20日木曜日

霊芝は酸素!⑤

エネルギー産生だけではない酸素の重要性!

生命活動のエネルギーを生み出すこと、これが人における第一の酸素の利用法です。

 すべての生物が酸素だけをエネルギー源として使うと、地球上の酸素がすぐに枯渇することは明らかです。地球上の酸素は、植物が光合成によって“老廃物”として吐き出し、動物はその酸素を使って活動エネルギーを得たり、細胞を作る原料にしたりしています。同時に炭酸ガス(二酸化炭素)を排出して、植物に光合成の原料を提供します。地球の生命が永続的に生きながらえているのは、酸素を含めてさまざまな物質が循環系を形成しているからです。

 酸素は、生体のエネルギー産生において最も重要な分子の一つです。そして、生体内に取り入れた酸素を運び、全身の組織・細胞に供給しているのが赤血球です。もしも生体内で酸素が不足した状態が起こると、酸素を必要としない解糖系が活発になり、糖がどんどん消費されるようになります。そのとき同時に2,3-DPGが合成されるため、ヘモグロビンが運んだ酸素はより切り離されやすくなって細胞に供給されるようになります。ヘモグロビンは単に酸素を運ぶだけでなく、さまざまな場面に応じて迅速に機能を変えます。しかし、これらの機能が低下(2,3-DPGの低下など)すると酸素供給量も低下し、生体の広範囲な機能不全を引き起こす原因にもなります。

 酸素は、生命活動エネルギーの産生以外にも重要な役割を持っています。人は食べ物からアミノ酸を取り入れ、それを結合してたんぱく質を合成していますが、その時にも酸素を必要とします。筋肉、内臓、皮膚、髪、骨、歯、腱や髄など、およそ人の体のどの部分をとってもたんぱく質が存在しています。そして、酸素を運ぶ重要な役割を持つ赤血球のヘモグロビンもまた、たんぱく質でできています。このように、体内のほとんどの組織で酸素を必要としているということなのです。


霊芝は酸素!⑤

■HM-3000(特系霊芝)

「霊芝」などの生薬は、産地、栽培方法、管理の環境などにより、品質のばらつきが大きいという欠点があります。康復医学学会が主要テーマとして研究している霊芝に関しては、菌の分類上の所属や種名を決定する“同定”や、栽培特許を持つ一定の品質を維持し、安定供給ができる霊芝を使用しています。


霊芝の来源根拠と成分分析、安定性

研究テーマに用いている霊芝は、生薬学をもって同定を行い、生物来源地理来源を根拠とし、次に成分の分析・安定性を確認しています。

① 菌種の同定:生物来源、4菌類のDNA塩基配列解析

4系統の霊芝をDNA塩基配列解析し同定しています。(右図は黒系HM真菌)
 HM-01-B76
 HM-02-R84
 HM-03ーW81
 HM-04-Y99

② 菌種の同定:組織培養
③ 栽培の固定:地理来源(特許第1713011号)
④ 成分の安定:4菌種混合、クロマトグラフィーにより調整、安定
⑤ 特異成分の決定:ガノデリックアシドの分析

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 生薬として研究に用いられる場合には、ある特定の有効成分含量が多いというだけでは優良といえず、一定水準の薬効を保った生薬が常に安定して供給されることの方が重要な要素となります。
 また、真菌は周囲の環境や雑菌などによって非常に劣化しやすいものであるため、薬用真菌の栽培生産を継続するには、真菌の個体群あるいは系統にそのような優れた形質を遺伝的に継続させることと種菌の安定化は極めて重要なことなのです。そのため、康復医学学会で取り上げている霊芝の種菌は、ドイツのハーグにある国際的機関に保管されています。
 これらの品質管理のもとに供給されているのが「HM-3000(特系霊芝)」なのです。この名称の由来は、霊芝の研究開発者および栽培者の頭文字から付けられたものです。
 一般的な健康食品の霊芝との決定的な違いは、“同定してあるかどうか”です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月14日金曜日

霊芝は酸素!④

傷の治癒と酸素濃度

身体の中の、細胞、組織の酸素分圧は、血液中を別にすれば約60mm水銀柱(mmHg)に保たれ
ています。

 ひとたび細菌の感染などが起きると、さまざまな理由で局所はむくみ、血流れか悪化し、組織の酸素は20~30mmHgに低下し、酸素はエベレストの頂上(53mmHg)よりも薄い状態となります。この状態で細菌を食べる細胞が集まってくると、活性酸素を作るために酸素が使われ、酸素分圧はさらに低下して0~10mmHgにもなってしまいます。

 傷が元に戻っていくには、酸素分圧は最低でも10~20mmHgは必要です。手術のとき、傷口の皮膚の下にチューブを埋め込み、そこの酸素分圧を測定するという研究があります。これは傷の感染率と局所の酸素濃度との関係を調べたもので、組織酸素分圧が90mmHg以上の場合、感染することはゼロ。しかし、90mmHg以下だと酸素分圧が低くなるほど感染率は高くなりました。酸素不足によって白血球の殺菌作用は落ちることがわかったのです。

 細菌か侵入してくると、体は酸素をミトコンドリアでエネルギーを作るためよりも、細菌処理のほうにまわしてしまいます。このとき、酸素消費は普段の20倍にも達し、周辺から酸素を奪うことになるのです。組織に酸素が十分にあると、予防的に抗生剤を投与するのと同じくらい細菌感染を減らすことができます。酸素は栄養素のほかに抗生物質としての役割も持っているのです。
 そして、傷が元のように修復されるためには、コラーゲン線維が作られて細胞の間を埋めるという過程が必要です。コラーゲンがどれほどできるかは、最終的に傷口でどれくらいの酸素か利用できるかにより違ってきます。酸素分子がないとプロリンとリジンというアミノ酸が水酸化されず、分子間の橋わたしができなくなるのです。酸素が十分にあればコラーゲンはたくさんでき、酸素が少なければ逆の結果となる。一時的にせよ無酸素状態になると、できたコラーゲンは安定性に欠けます。傷を治すのに最もよく活躍する繊維芽細胞が分裂・増殖するには酸素が必要なのです。

 糖尿病患者の下肢や手足の指先の傷が治りにくいのは、「2,3‐DPG」の不足による酸素の供給量が少ないのが原因の一つなのです。


霊芝は酸素!④

■2,3-DPG

(2,3-diphosphoglycerate/2,3-ジホスホグリセリン酸)

赤血球内のヘモグロビンは、肺では高い酸素分圧によって酸素結合型となり、末梢の微小循環では酸素を放出し酸素非結合型になります。ヘモグロビンの酸素の親和性(ヘモグロビンと酸素の結合)は、CO2(二酸化炭素)や、pHおよび赤血球中の2,3- DPGの濃度によって調節を受けています。すなわち、CO2分圧の上昇、pHの低下、2,3-DPGの濃度の上昇は、ヘモグロビンの酸素に対する親和性を低下させヘモグロビンから酸素を切離すことで、酸素の供給量を増加させるのです。

 右図のように、2,3-DPG濃度の上昇からBohr(ボーア)効果*により酸素解離曲線が右方偏位すると、末梢に酸素を供給しやすくなります。

 2,3-DPGは、赤血球内での中間代謝産物です。ヘモグロビンと結合することで、ヘモグロビンの酸素親和性を低下させヘモグロビンから酸素を切離すと、酸素解離曲線の右方シフトし末梢の酸素供給量が増加します(右図)。 作用機序としては、例えば、高山に登山して酸素不足⇒過呼吸⇒肺胞PCO2(二酸化炭素分圧)↓⇒赤血球内pH↑⇒赤血球内2,3-DPG↑⇒酸素親和性↓⇒末梢酸素供給量↑ という流れになります。

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 上記のように、2,3-DPGは、ヘモグロビンから酸素を切離し酸素の供給を効率よく行います。呼吸酸素を有効利用するには2,3-DPGは必須です。
 康復医学学会が主要テーマとして研究している「霊芝」には、2,3-DPGの働きの促進に影響するエビデンス(科学的根拠)があります。

*Bohr(ボーア)効果とは:血液内の二酸化炭素量の変化による赤血球内のpHの変化によりヘモグロビンの酸素解離曲線が移動すること。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月13日木曜日

霊芝は酸素!③

医師も知らない!? 血管の話

(1)痩せている人は脳卒中や心筋梗塞になりにくい

(2)血管の中の血液の流れがよければ、心筋梗塞や脳卒中になりにくい

そう考えている人は多いと思いますが、(1)も(2)も正しい情報ではありません。これらは、驚いたことに、医師でも知らない人がいるらしいのです。

「突然死につながる心筋梗塞や脳卒中といった病気について、誤った情報を信じている人が非常
に多い。心筋梗塞になった患者さんは、『まさか、自分がなるとは思ってもいなかった』と言う方がほとんどなのですが、それは正しい知識を持っていないからなのです」。そう話すのは東京医科大学八王子医療センター病院長・高沢謙二医師。

「そもそも、心筋梗塞は『心臓が悪くて起こる病気』と思っている人が多いのですが、それは間違い。心筋梗塞は心臓に血液を届ける血管が詰まって、心臓が壊死してしまう病気。脳卒中も同様に、脳に血液を送る血管が原因の病気です。つまり、突然死は『血管の事故』によって引き起こされるのです」。

 まず(1)について。
  痩せているか太っているかは、本質的には関係ありません。「じつは、痩せている人ほど危ないこともあるんです。食事で脂肪分を摂取しても、皮下脂肪に溜まらないということは、血管の中にコレステロールが溜まっている可能性があるからです。血中コレステロールが低くて痩せている人は問題ありませんが、太っている人よりも、痩せていてコレステロール値が高い人が一番危険です。さらにタバコを吸っていたら、いつ心筋梗塞になってもおかしくありません」(高沢医師)。

 次に(2)について。そもそも、心筋梗塞は心臓の血管が狭くなる狭心症が悪化して起こる、というのも間違った常識なのです。狭心症は心臓の冠動脈が90%以上狭まって起こりますが、これが原因で心筋梗塞につながることはほとんどないといいます。
「心筋梗塞の約6割は、血管の詰まり具合が25%未満、つまり血液が75%は流れている状態で起こるのです。このことは、心臓の専門家であってもまだ知らない人がいる。狭心症の検査をして『大丈夫』と言われても、その当日や翌日に心筋梗塞で倒れて救急車で運ばれる、といった人はじつは非常に多いんです」(高沢医師)。

 ここに、心筋梗塞の恐ろしさがあります。狭心症の場合、狭くなった血管の血流を補うために、周囲に新たな血管のネットワークが自然に作られるので、たとえそこが詰まっても大事に至ることはありません。血流がある程度確保されていて動脈硬化が進んでいる血管のほうが、突然死のリスクがぐんと高まるということなのです。
(週刊現代オンラインより)


霊芝は酸素!③

■酸素と微小循環の関係

血液は、末端の「微小循環」で各細胞への酸素の供給を行い、生体を維持しています。つまり、微小循環の環境が、酸素供給に大きく影響するということです。

血液が酸素を供給する微小循環

微小循環血管(細動脈→毛細血管→細静脈)での血液は、赤血球同士が適度な間隔を持って弾力性(変形能)のある状態で毛細血管に変形して入り、毛細血管で組織細胞へ酸素(や栄養素)を送り出し、二酸化炭素(や老廃物)を回収して細静脈から肺で体外へ排出しています。(右図上)

 酸素は、肺で赤血球のヘモグロビンと結合します。末端の毛細血管で細胞に酸素を供給する場合、酸素をヘモグロビンから切り離すことで細胞へと供給することができます。この切離す役目を持った物質が、「2,3-DPG」(グリセリン2,3-リン酸)という解糖体です。2,3-DPGの量が酸素供給量を左右することになるのです。(右図下)


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●高山・高地などでの低酸素の状況や貧血などによって、酸素の供給量は低下し、酸素不足になる場合があります。しかし、通常生活における現代人の酸素不足は、2,3-DPGの量的低下が重要な原因となっています。
 これは多くの場合、微小循環領域での血液の粘度・凝集・変形能や、血管の収縮・内皮細胞の機能低下の影響が原因です。呼吸により十分な酸素を体内に取り入れているにもかかわらず、体内で細胞レベルでの酸素不足を生じているのです。
 理想的な微小循環の血流と2,3-DPGによって、酸素の供給が効率よく行われることで、健康が維持され、健康回復に重要な役割を果たしています。これこそが、康復医学が目指している健康基準の一つの条件なのです。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月7日金曜日

霊芝は酸素!②

女性に多い“微小血管狭心症”

女性ホルモンが急激に減少することで、胸痛や疲れやすくなるなどの症状が出ることがあリま心臓の微小血管の障害で、米国で1980年代に「微小血管狭心症」として認められました。
す。原因は
 微小血管狭心症は、血管拡張作用がある女性ホルモンが減る更年期以降に発症することが多いのですが、大きな血管が詰まるほどではないので、心電図検査などで見つけることが難しいのです。

 一般的に狭心症は、心臓表面にある冠動脈に動脈硬化が起きて血栓が詰まったり、血管が異常に収縮することで血液の流れが悪くなって起こります。40歳から65歳くらいまでの男性に多いことで知られています。一方、微小血管の狭心症は、心臓表面の太い血管ではなく、心臓の筋肉の中を走っている毛細血管に収縮など何らかの変化が起き、血液の流れが悪くなって起こります。こちらは女性のほうが圧倒的に多く、とくに50歳前後の更年期、閉経期の女性に発症頻度が高いのが特徴です。女性の10人に1人が経験します。細い血管が詰まったり収縮するだけで、大きな血管が詰まるわけではないため、生命に直接かかわることは少ないようです。しかし、この病気によって胸痛のある人と全くない人を追跡調査してみると、ある人のほうが後に本来の狭心症を起こす確率が高いことが米国の研究で明らかになってます。女性の8割は更年期に心や体の変化を感じると言われています。

 40歳代半ばから50歳代半ばの閉経前後の時期に、卵巣機能の低下に伴い女性ホルモンが急激に減少することで起こる、血液粘度の上昇、赤血球や毛細血管機能の低下によって、微小循環の血流が低下することが原因と考えられます。

■特集「霊芝は酸素!!」②


人は呼吸をして酸素を吸わなければ生きていくことができません。しかし、普段の生活の中で酸素の存在を意識している人は少ないと思います。
 近年、「現代人は慢性的に酸欠状態にある」といわれるようになりました。ストレス、喫煙、生活習慣、そして機密性の高い住宅での換気不足、大気汚染による空気中の酸素濃度低下など、酸欠には多くの理由が指摘されています。

生体内酸素の重要性

【細胞の活性作用】

酸素は、細胞による代謝活動を活発にし、体内のガス(一酸化炭素、二酸化炭素)、その他老廃物の排泄を促進します。そのために細胞が活性化され、多くの疾患や老化にも影響します。

【疲労回復効果】

人は活動するのにエネルギーが必要です。このエネルギーの産生に必要なのが酸素です。エネルギーの不足が疲労の原因のひとつなのです。疲労回復物質の乳酸も、酸素がエネルギーを作り、乳酸を炭酸ガスと水とに分解してくれるのです。

【脂肪分解】

酸素は新陳代謝を活発にし、脂肪を効率よく燃焼させます。酸素が有効に活用されるだけでも、細胞が活性化され、基礎代謝も上がって脂肪が分解されます。

【記憶力や集中力に影響】

脳の働きは、酸素と密接な関係があり、酸素消費量が最も多い組織はなのです。ですから、酸素不足になると、まず脳に影響がでてきます。軽い症状として、眠気・イライラ・目の疲れ・視力の減退などが表れます。また、記憶力や集中力が低下し、仕事や学習力にも影響が出てきます。

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 通常、人間にかかわる大気中の21%の酸素の内訳は、吸気により血液中に取り込まれて体内へ供給されるのが5%で、残りの16%は呼気として排出されています。しかし、重要なのは、酸素が血液中から全身の細胞へ供給されなければ前述のような細胞の活性作用も行われません
 酸素の重要性はよく伝えられており、「酸素カプセル」や「高濃度酸素水」などで高濃度酸素*を摂取する考えもあります。しかし、高濃度の酸素が良い悪いというよりも、日常の中で呼気として排泄される16%の酸素をいかに効率よく細胞内に供給するか、ということが重要なのです。 そこに、HM-3000(特系霊芝)の特異成分「2,3-DPG」(2,3-ジホスホグリセリン酸)の“酸素切り離し機能”が重要となってくるのです。

*酸素は二酸化炭素などと比べて水に溶けにくい物質で、通常の数倍~数十倍の量を溶かし込んだ高濃度酸素水500mlを摂取しても、せいぜい数回の呼吸分の酸素しか補給できません。また、日本では高濃度酸素カプセルは認可されていません(それをうたっているものは違反品か偽物です)。どちらも無意味です。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

スポーツと酸素と微小循環


スポーツ酸素微小循環

酸素は呼吸によって体内に取り入れられ、血液によって各器官に供給されます。供給された酸素は頭脳の活動に使われたり、運動のエネルギーとして消費されます。
 その酸素は血管の末端である微小循環を通じて体内のすみずみまで運ばれます。また、血液はこれらの過程で生じた老廃物を、肝臓や肺を通じて体外に排出する役割も担っています。
 酸素は糖分をはじめとする栄養源を素にエネルギーを産生するのに特に重要です。そして、この酸素をいかに効率よく摂取・消費するかで、身体のエネルギー産生に大きな差が生じます。

 スポーツ時の酸素摂取量は、通常の呼吸の約5~10倍が要求されます。血管により各組織に運ばれた酸素は、エネルギー発生の源となり、その結果により発生した老廃物を分解していきます。通常よりも多量のエネルギーを必要とするスポーツ時には、それに応じた多量の酸素量が必要になり持久力に影響します。また、酸素は乳酸を炭酸ガスと水に分解する働きがあります。


 酸素は肺から血液中に取り込まれ、体内の筋肉に供給されるため、十分に酸素が供給されている状態では、運動後も筋肉の疲労回復が早いのです。
 日頃から酸素の供給量に気を配ることは、疲労回復だけでなく、筋肉に早く酸素を送り込むことで老廃物の分解を助け、スポーツ時の事故や故障を防止する効果にも期待ができます。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月5日水曜日

霊芝は酸素!

増え続ける“高血圧患者”

 現在、日本高血圧学会が示す正常血圧は、最高血圧が130未満、最低血圧が85未満です。

 この基準値は年々引き下げられてきました。1987年の旧厚生省の基準では上が180未満、下が100未満でいわゆる正常値とされ、当時の高血圧症の患者数は170万人でした。その後基準値はどんどん引き下げられ、2008年からスタートした現行の基準を上回る日本人は約2,700万人とされます(日本総合健診医学会の健診結果と厚労省「2008年人口動態統計」による推計)。20年あまりで高血圧症と診断される人が約16倍に増えたのです。この厳しい基準値の問題点を指摘するのは、東海大学名誉教授・大櫛陽一氏(元医学部教授)です。
「常識として知っておくべきなのは、血圧は歳を取れば高くなるのが自然ということです。加齢とともに血管の弾力性がなくなり、その中で心臓が体中に血液を行き渡らせようとするから血圧が上がる。体が正常に反応している証拠であり、必要な変化でもある。すべての年齢に同じ基準値を当てはめるのはあまりに非常識なのです」。
 大櫛教授は年齢の違いに着目して、全国約70万人の健診結果から男女別に年齢ごとの血圧の基準範囲を求めました。その結果は、20代であっても上は145まで問題ないというものでした。「また、160を大きく超えるような状況でも、薬を使うかは慎重に判断すべきです。薬で急激に血圧を下げると血液の流れが悪くなり、脳の血管が詰まる脳梗塞などを起こしやすくなる。特に高齢者の場合は高血圧より下げ過ぎのほうが危険です」。

 高血圧の約9割の人が本態性高血圧といわれており、原因がわからず血圧だけが高くなるのです。この本態性高血圧に関して康復医学学会の見解としては、ストレスを原因とし微小循環の機能や血流の低下が原因と捉えています。
 康復医学通信は、今回より「霊芝は酸素!!」と題してお送りします。酸素の重要性や、微小循環の役割、酸素と血流との関係などを、これまで研究してきた「霊芝」とのかかわりを通してお伝えしていきます。

■特集「霊芝は酸素!!」

 生命を司る酸素は、免疫細胞活性・エネルギー産生などに影響し、病気や健康を左右しま
す。
 酸素は、1回の呼吸で大気中の酸素の約5%が身体に供給され、約16%が呼気として体外へ排出されています。身体に供給される酸素は、ストレスや生活習慣、病気などの影響で、大気中の5%ですら完全に供給されているとは限りません。
 健康や老化については、活性酸素による「酸化」が話題になりますが、むしろ酸素の供給量が低下する「酸欠」の方が問題となります。

 康復医学学会が研究テーマの一つとして掲げている生薬の最高峰「霊芝」は、酸素の供給量をはじめとして、血流や微小循環の環境の改善に好影響を与えます。

今回特集で取上げる主なテーマは、次の4点です。

○酸欠の改善:2,3-DPG(2,3-ジホスホグリセリン酸)

肺で赤血球のヘモグロビンと結合した酸素は、細胞に酸素を供給時(ヘモグロビンから切り離す)に2,3-DPGという物質(解糖体)が必要です。この物質が体内酸素供給量に影響します。

○酸化の改善:GSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)他

体は活性酸素による酸化から体を守ってくれる抗酸化酵素があります。生体細胞内に入ってきた活性酸素に対応するのがGSH-Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、CAT(カタラーゼ)などの「抗酸化酵素」です。“抗酸化食品”は、生体内細胞には無力だということを知ってください。

○微小循環の改善:NO(一酸化窒素)

微小循環領域では、血液粘度の上昇、赤血球の凝集、変形能の低下などで血流の低下が起こります。これら血流低下の原因改善や血管の拡張に関与するのはNO(一酸化窒素)です。霊芝はこのNOの産生に影響します。

○その他

上記のテーマの他、「悪性新生物と酸素」「血管内皮細胞」「血栓」「血球系細胞」(赤血球やリンパ球などに分化可能な幹細胞)等々の関して。


いつもありがとうございます。
光・愛・感謝 五月雨ジョージ

2013年6月1日土曜日

食中毒!

シーズン突入、しかし

“食中毒”は一年中要注意です!

日中の気温が高くなるこれからの季節は、食中毒の危険が高まります。食中毒の原因となる細菌を「付けない」「増やさない」「やっつける」、これが予防の3原則です。

 厚生労働省のまとめでは、平成24年の食中毒発生件数は1,100件。原因施設が判明している959件のうち飲食店(614件)が最も多く、家庭(117件)が続きました。
 生食用の牛肉の衛生管理が厳しくなった2011年以降、飲食店の生肉や生レバーが原因の腸管出血性大腸菌「O-157」の食中毒が減る一方、焼き肉による食中毒は減っていないことが、国立感染症研究所の集計でわかりました。焼き肉は07年に194人の患者が発生していますが、昨年も185人。毎年180人前後で推移しており、減っていませんでした。感染研感染症疫学センターの八幡裕一郎主任研究官は、「焼き肉でO-157の感染リスクがなくなったわけではない。肉は十分に焼き、生肉は専用の道具(トング)でつかんで、食べる箸と区別して食中毒を防いで欲しい」と話しています。

 家庭に関しては、料理教室「若宮ヘルシークッキングスタジオ」栄養士でフードコーディネーター、若宮寿子(ひさこ)さんは「最近は冬でもキッチンが暖かいため、一年中、食中毒への注意が必要。特に日中暑くなる5月下旬~10月頃までは気を抜かないでほしい」とのこと。
 民間研究機関「衛生微生物研究センター」が3月に行った実験では、次のような結果が出ました。
【概要】一般家庭から回収したまな板を塩素系漂白剤で除菌しその上で生の豚肉、生野菜(ネギ)などを細かく刻む。食器用洗剤とスポンジでまな板を軽く洗い、水で洗剤を洗い流した後、温度30度・相対湿度90%の環境下で保管。2時間ごとにまな板表面上の雑菌数(10平方センチ当たり)を計測した。
【結果】洗浄直後に400個だった雑菌数は、〔4時間後=14万個〕〔6時間後=53万個〕〔10時間後=100万個〕〔12時間後=2,000万個〕と、時間の経過とともに増殖しました。

 100個程度という極めて少数の菌でも発症する腸管出血性大腸菌は、口に入る前に除去するのが鉄則です!


■流行期を迎える食中毒

 食中毒の季節を迎えましたが、家庭内の環境は通年にわたって食中毒の温床になっています。
 近年、食肉の生食が問題になりましたが、規制したことにより肉の生食での食中毒は減っています。しかし、外食産業における焼肉の食中毒は減っていません。家庭内でも食肉の取扱いは十分な対策が必要です。
 また、2011年の欧州でのO-104の腸管出血性大腸菌は、野菜からの感染が原因でした。

●O-157はベロ毒素産生性大腸菌

O-157はベロ毒素を作り出すことにより、水様性の下痢に始まり、血便と腹痛を主な症状とする出血性大腸炎を引き起こします。O-157のほかに、O-26、O-104、O-111、O-128などが知られています。
 O抗原型としては、ほかにも「コレラ菌」「ビブリオ菌」「サルモレラ菌」「チフス菌」「白癬菌」などがあります。

●感染経路は経口のみ。食中毒対策は口にする前に!

【大腸菌対策】
 ベロ毒素産生性大腸菌は、抗生物質を投与すると、腸管内で腸管大腸菌が死滅する際に大量のベロ毒素を放出することが知られています。また、O-157などは、わずか100個でも感染すると言われ、腸炎ビブリオやサルモネラ菌のような食中毒菌が100万個~1000万個なければ感染しないことと比べると、大変に強い感染力があると言えます。

 酸性条件にも比較的強く、腸炎ビブリオなどは口から入った場合でも、胃酸で殺されるということがありません。低温状態にも強く、家庭の冷蔵庫の中でも生き残る菌と言われています。しかし、感染経路は経口感染に限られているため、感染しているものを口にしなければ感染しません。


 感染経路を絶つには、“野菜や果物、食品の徹底した洗浄”がポイントです。これこそ予防医学の基本です。

 康復医学学会が推奨しているのはホタテの貝殻を使用した「焼成カルシウム」です。食品添加物としても使用されている安全性の高い天然素材で、野菜・食品の洗浄、除菌、葉の表面に付着した農薬の除去、さらには鮮度保持にも効果的です。焼成カルシウムは、簡単(浸しておくだけ)でスピーディー(5分)なのに、食品の食中毒に対する経口感染対策に期待できます!


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光・愛・感謝 五月雨ジョージ