2020年8月26日水曜日

ドライアイ

 ドライアイで抑うつ症状に!?

 近年、デジタル作業の増加やストレス社会により若年層を中心に「ドライアイ」に陥る人が増えています。

 順天堂大学大学院医学研究科眼科学の研究チームは、2016年に開発したiPhoneアプリ「ドライアイリズム」によるクラウド型大規模臨床研究を実施した結果、ドライアイの自覚症状が重症化するほど抑うつ症状を併発することを明らかにしました。

 今回の研究では、アプリを対象期間にダウンロードした国内のユーザー4,454人を対象に、ドライアイの重症化と抑うつ症状の関連を解析しました。その結果、明らかになったことの一つが、冒頭に挙げた「ドライアイがうつ病と関係しているのではないか」ということです。

 研究チームは、対象者4,454人のうち、ドライアイ診療で広く用いられている問診票OSDI(Ocular Surface Disease Index)13点以上を「ドライアイ症状あり」、抑うつ症状の程度を評価する問診票SDS(Self-rating Depression Scale)40点以上を「抑うつ症状あり」と定義。ドライアイの症状や、年齢・性別などの基本情報、病歴、生活習慣などとの関連や、ドライアイの自覚症状と抑うつ症状の関連を解析したところ、4,454人中74%にドライアイ症状、73.4%に抑うつ症状があったのです。ドライアイ症状がある人の78.8%に抑うつ症状もありました。

 ドライアイの自覚症状の程度を、軽症、中等症、重症で分けると、自覚症状が悪化するにつれ抑うつ症状も悪化傾向を示すことが分かりました。さらに、自覚症状が軽度であれば1.62倍、中等度であれば2.39倍、重症であれば3.29倍、抑うつ症状を併発しやすいことも分かりました。

 研究結果から導き出されたのは、「ドライアイの自覚症状が悪化すると抑うつ症状を併発することが増える」。つまり、ドライアイがひどい人にはうつ病の人も隠れている可能性があり、うつ病の早期発見・早期治療につなげられるかもしれないということです。

「ドライアイがあって抑うつ症状が生じているのか、その逆で抑うつ症状からドライアイに至っているのかまでは、この研究ではなんとも言えません。しかし、ゆくゆくは眼科と精神科が協力して治療を行うようになるかもしれません」(研究チーム 猪俣准教授)

 ドライアイは放置しておいていい病気でないことは確実のようです。

(出典:https://dime.jp/)


■まずは洗眼 ドライアイ対策

 本来目の表面には常に少量の涙が分泌され続けていて、角膜(黒目)と結膜(白目)を潤しています。ドライアイとは、涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下してしまう疾患です。

 現在、日本では約2,000万人ものドライアイの患者がいるといわれ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり、年々増加傾向にあります。

 ドライアイの原因として、加齢による涙液分泌の減少やエアコンによる乾燥、パソコン・スマホなどによる影響が大きく、女性に多い事が解っています。乾きの症状のほか、異物感や痛み、充血やかすみ、疲れといった多種多様な症状も多くみられます。

 結膜(白目の表面を構成する層)には、毛細血管が走っています。目の表面の乾燥などによって毛細血管が刺激を受けると、毛細血管が拡張し、大量の血液が流れるので、充血するのです。

 白目の部分が真っ赤になる「結膜下出血」は、高血圧や糖尿病、薬の副作用、また疲れやストレスなど様々な原因で起こりますが、ドライアイが原因であることも多いようです。


自宅でできるドライアイ対策

 まずは「洗眼」です。目のまわりには皮脂やフケをはじめとして、花粉やホコリ、アイメイクの残りなどが付着しやすく、これをそのままにしておくことでドライアイのほか、アレルギー性結膜炎や霰粒腫や麦粒腫などの疾患を引き起こしたり、「まつ毛ダニ」とよばれるダニが繁殖したりすることもわかってきました。 

 アレルギー性結膜炎や霰粒腫等の疾患はまつ毛の根元やそのすぐ近くにある涙の分泌腺の開口部を清潔に保つ事で症状の改善が期待できます。

 起床時はもちろんですが帰宅直後の洗眼もおススメです。石鹸や洗顔料でまぶた~まつ毛の根元をしっかりこすり洗いして流しましょう。

 しっかり洗眼した後は、目の周りを温めて、血流を良くするのがオススメです。血流が良くなると涙の分泌量が増えるのでドライアイ症状が和らぎます。

===================

「HM-3000(特系霊芝)」の血流改善効果は全身に及びます。目と目の周囲の血流が改善されることで、目と目の周囲も温められ、涙腺を刺激しドライアイの症状も改善します。

 また、ドライアイによる抑うつ症状を軽減するには「ラフマ葉エキス」がお勧めです。抗ストレスハーブとして古くから使用されている安心・安全の生薬です。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2020年8月19日水曜日

小腸

 最後のブラックボックス『小腸』

「お腹の張り」は、病院でも改善させることがなかなか難しい症状のひとつです。医師らは胃カメラや大腸カメラをして、まずは症状の原因になるものを除外するのですが、検査をすると、がんや潰瘍などの「器質的疾患」は存在しないことがほとんどだそうです。まずは一安心ですが、患者としては症状の原因がないので逆に困ってしまいます。お腹の張りを一時的に減らす薬はありますが、根本治療にはなりません。

 そこで注目されるのが「小腸」です。6~7mもの長さの小腸。これまで胃カメラでも大腸カメラでも届かない未知の領域であった小腸は、最近まで「ブラックボックスの臓器」と言われていました。「小腸を調べなくて良いのか?」と思われるかもしれませんが、幸いなことに、小腸は管腔内が流れの速い臓器なので、滞って小腸がんが発生することは少ないのです。なので、小腸はこれまでいわば「ほったらかしの臓器」だったわけです。しかし困っている人が多い「お腹の張り」。その原因は、小腸にあるようです。

 健康な小腸には腸内細菌が大腸と比較して非常に少なく、1mlあたり10万個から1000万個くらいと言われています(大腸には1mlあたり1000億個もの腸内細菌が棲息)。

 ところが、小腸に腸内細菌が異常に増殖して、普段の10倍くらい細菌が繁殖することがあり、これを「SIBO(シーボ:小腸内細菌異常増殖症)」と呼んでいます。

 SIBOは様々な症状や病気を引き起こします。まずは異常に増えた細菌が発酵して腸内ガスを産生します。すると、そのガスで「お腹が張る」ようになります。小腸は膨らむことに強くはできていないので、小腸壁のバリアーが崩れ、容易に異物が体内に入ってくるようになります。これをリーキーガット(腸から漏れてしまう)症候群と言います。他にも小腸がうまく機能しないと、免疫力の低下や精神疾患にも影響を与えると言われています。

 SIBOが起こる理由としては、

小腸の動きが悪いことで小腸内に無駄な細菌増えやすくなる 

胃酸の分泌が少ないため小腸の無駄な細菌を殺せない

などが挙げられます。

小腸の動きが悪い場合には、小腸と大腸を繋いでいるバウヒン弁(回腸と盲腸の境界にある弁)の位置をお腹の上からマッサージしてあげることが良いと言われています。また、ピロリ菌を除菌して、胃を元気にして胃酸分泌を活発化しましょう。

逆に「胃酸を抑えるお薬」を慢性的に飲んでいる方は、小腸の腸内細菌が繁殖するもとになりますので、頓服に変えると良いでしょう。

最近では、小腸内視鏡やカプセル内視鏡が少しずつ広まり、腸内細菌のゲノム分析が進んできていて、腸内細菌の働きや弊害が分かりつつあります。ブラックボックスだった小腸の研究が進めば、難解なお腹の張りも理由が分かって治療法が一般的になるかもしれません。

(出典:https://www.fukuoka-tenjin-naishikyo.com/)


■小腸内の細菌が爆増する病気

 腸内細菌は食べたものをエサとするだけに、食生活がカギを握ります。 一般的に、"腸にいい"というとヨーグルトや納豆などの発酵食品、食物繊維が豊富な野菜が「整腸食」として浮かびますが、近年、整腸食でお腹の調子を崩す病気の存在がわかってきました。

「『SIBO(シーボ:小腸内細菌増殖症)』は、大腸にあるべき細菌が小腸に流れ込み、小腸内の細菌が爆発的に増えるという病気。ただでさえ小腸に細菌が異常にある状態で整腸食を摂取すると、さらに細菌が増殖して大量のガスが発生し、便秘や下痢、肌荒れや肥満を招く。小腸は本来、ガスに耐えられる器官ではないため、『リーキーガット症候群』を患いやすくなり、あらゆる感染症や肝臓がんになるリスクが上がる」(江田クリニック江田院長)


FODMAP(フォドマップ)とは?

SIBOを予防・改善するためのキーワードは「FODMAP」です。これは、「Fermentable(発酵性の)」、「Oligosaccharides(オリゴ糖)」、「Disaccharides(二糖類)」、「Monosaccharides(単糖類)」、And、「Polyols(ポリオール)」、という4種類の糖質の頭文字を組み合わせた略語のこと。

オリゴ糖は豆類や小麦など、二糖類は牛乳やヨーグルトなど、単糖類は果物やはちみつなど、ポリオールはキシリトールガムやマッシュルームなどに多く含まれています。そのFODMAPに含まれる糖質を摂取しないような食生活が望ましいそうです。


 腸内を悪化させるかもしれない意外なNG食品 

ヨーグルト 牛乳 納豆 さつまいも ごぼう キムチ オリゴ糖 

豆乳 大麦 きのこ類 セロリ アーモンド(20粒以上) 

ドライフルーツ ウーロン茶など


「腸活ブームでヨーグルトや豆類、フルーツを積極的に食べる人が多いが、SIBOによるお腹の不調を抱えている場合は、それらを控え『低FODMAP食事法』を行ってほしい。チェック項目(上参照)に複数該当する人は、3週間FODMAPの食品を一切摂らないこと。その後、穀物、野菜、乳製品など1ジャンルずつFODMAPの食品を再開してみることで、何を食べると調子が悪くなるのか特定できる」(江田院長)。低FODMAP食事法の実践期間中は、小麦⇒、納豆⇒海藻・ブロッコリー、はちみつ・オリゴ糖⇒メープルシロップ・ピーナッツバター、ヨーグルト⇒アーモンドミルクなどに変更するとよいそうです。



いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2020年8月12日水曜日

熱中症

 かくれ脱水と基礎疾患

 厚生労働省の発表資料によると、昨年の5月~9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は 71,317人でした。熱中症は、最悪の場合、死に至る怖い病気です。でも、正しい知識を持って対処すれば防ぐことができます。

 高齢になると発汗など体温の調節機能が低下します。高齢者が特に気をつけなければならないのが、自身の脱水状態に気づかない「かくれ脱水」の存在です。暑いと感じる感覚も、年齢とともに鈍くなります。のどの渇きを感じていないのに、熱中症になることもあります。自覚のないまま進行することもあると、まずは自覚することが大切です。

 また、年齢に限らず熱中症にかかりやすい"熱中症弱者"の存在も問題です。血糖コントロール中の糖尿病患者さんや、βブロッカー(高血圧、頻脈性不整脈、虚血性心疾患、心不全などで用いられる薬)を服用している患者さんなどが熱中症弱者にあたります。

 なぜ糖尿病患者さんが?と思われるかもしれません。血液中のブドウ糖濃度が高いと、それを薄めようとして血管の外側から水分を取り込み続けます。増えた水分は尿として体外へ排出される浸透圧利尿が生じるため、体内の水分不足=脱水症状を招いて熱中症にかかりやすくなるのです。

 また、糖尿病の合併症で自律神経系に支障があると「暑さを感じにくい」「汗をかきにくい」そうです。そして、高血圧の利尿剤はいうに及ばすですが、βブロッカーなどの心臓の機能を落とすことで血圧を下げたり心臓の負担を軽くしたりする薬の場合、暑熱環境で体内に熱がたまると、体温の上昇を抑えるため、熱を放出しなければなりません。そのため対表面の血流を増やすことで、①皮膚から外気への熱伝導を促進、②大量の発汗と汗の蒸発時に体から奪う気化熱で体温の低下を図ります。体内に溜まった熱を体外へ汲み出すのが血流で、汲み出しているのが心臓のポンプ機能で、その心臓ポンプの機能を落としてしまうのがβブロッカーですからよけいに熱中症にかかりやすくなるのです。


■熱中症と血液循環

 熱中症は、主に外気の高温・多湿などが原因です。

 体温よりも気温が低ければ、皮膚から空気中へ熱が移行しやすく、体温の上昇を抑えることができ、湿度が低ければ、汗をかくことで熱が奪われ、体温を適切にコントロールすることができます。しかし、夏場などのように外気の温度が高くなると、人の体は自律神経の働きによって抹消血管が拡張し、皮膚に多くの血液が集まり、外気への熱伝導によって体温を低下させようとする機能が低下して、熱の放出が困難となって、体温調節は発汗だけに頼ることになります。

 発汗が多量になると、体内の塩分濃度の減少に伴い、筋肉が硬直、けいれんしたりします。また、自律神経は体内の塩分濃度を保つために発汗量を制限(少なく)します。

 屋内では汗が気化できずに流れ落ちるだけで気化熱が発生せず体温を体の外へ放出することができず、体内に熱がこもります。


熱中症 ⇒ 循環機能異常!

 唇や爪の色が紫色になるチアノーゼは、血中酸素濃度の低下で起こります。通常、健康な人の血液では、酸素とヘモグロビンが結合していて、それが血液の赤い色をつくっています。しかし、熱中症で体温調節が限界を超えると皮膚血管の拡張のために皮膚に血液が集中し、発汗などのため血液粘度も上昇し血流障害を起こします。重症の場合、心負担→血圧低下→チアノーゼを経て虚脱状態や意識障害などになります。血栓症を発症する場合もあり、脳血管障害、心機能障害をはじめ、高齢者や基礎疾患を持っている方はより注意が必要です。

===============

 夏のこの時期、炎天下でもエアコン環境の中でも、体温調節異常から循環機能異常が起こることは十分考えられます。実際、家の中でも就寝中に熱中症が起きています。また、血流障害による夏の血栓症は冬より多いという調査報告もあります。また、暑さでだるくなり、食欲がなくなり、あっさりしたものや清涼飲料水・アルコールばかりを摂っていると、体内でエネルギーに変える栄養素やたんぱく質が不足し、体がだるくなったり、疲れやすくなったりして夏バテ症状を引き起こすことになります。熱中症による血流低下からくる酸素供給低下の予防には、多めの水分と「HM-3000(特系霊芝)」がお勧めです。また、食欲減退によるエネルギー産生不足には、霊芝に加えて「コエンザイムQ10」です。かくれ脱水や基礎疾患を持つ熱中症弱者の熱中症対策に期待ができます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2020年8月5日水曜日

夏血栓

この時期、判断が難しい“夏血栓”

 今年6月、男性陸上隊員(45)が死亡しました。死因は心筋梗塞。10kgの荷物と小銃を携帯しながら20kmの「徒歩行進訓練」後、別の訓練までの休息時に倒れたといいます。陸上自衛隊第一師団の発表では、隊員間の距離を取っていたため、亡くなった陸上隊員は訓練中、途中からマスクをあごにずらしていたそうです。マスクということから、「マスクによる熱中症で亡くなった?」と思う人が多いのではないでしょうか。

「心筋梗塞ということから、熱中症ではない。脱水で血液がドロドロになり、血栓ができやすくなったことが原因だ。一般的に『夏血栓』と呼ばれている。しかしながら、猛暑日のマスクは脱水を起こしやすくするため、熱中症だけでなく、夏血栓に対してもリスクを高める。新型コロナウイルス対策でマスク装着が日常化しているが、装着には注意が必要だ」(国際医療福祉大学熱海病院検査部長 〆谷医師)

 心房細動で血栓ができる心原性脳塞栓もこの時期に多い血栓症なのですが、心房細動が起らなくても血栓ができやすくなる条件があります。夏の血栓の症例では、「夏の暑い日に東京ドームでビールを飲みながら野球観戦をしていた30代男性が急に胸の痛みを訴え、救急車で運ばれてきた。検査をするとその人は心筋梗塞だった。ほかにも30代の運転手は、胸の痛みと血痰が出たため、検査をしたら肺血栓塞栓症だった。また、デスクワークの多い50代のビジネスマンは、1週間ほど息切れが続いたので、肺のレントゲンを撮ると、動脈が少し拡張していた。その後、待合室で待っていると急に心肺停止に。スタッフが蘇生措置をして一命を取り留めたが、もし措置が10分遅れていたら死亡していた。その患者も肺血栓塞栓症だった」(大谷クリニック院長 大谷医師)

 夏の暑い日に急に気分が悪くなり、しかもそこで間違った処置をしてしまうと命を落とす危険が一気に増します。例えば、急性肺血栓塞栓症と診断が確定され治療した場合の死亡率は2~8%ですが、夏血栓とわからず適切な治療が行なわれなかった場合の死亡率は30%に上ります。

 一般の人は自分が熱中症なのか、夏血栓なのか判断が難しいのです。熱中症の場合は、体を冷やすなどの処置をしますが、脳梗塞などの場合は血栓を溶かす作業をしなくてはなりません。判断を間違えたために障害が残つたという症例もあります。そのため、熱中症だと思って日陰で休んでいたら、突然、死亡してしまうという恐れもあります。「急性肺血栓塞栓症の死亡例の40%が発症1時間以内の突然死です。症状は発熱、冷や汗、動悸、咳、呼吸困難、胸の痛み、血痰など。もし苦しいと感じたら、自分で判断しないで早めに病院で検査を受けたほうがいいでしょう」(大谷医師)

■夏血栓とその対策

 冬の血栓症は、暖かい部屋から急に寒い室外に出たときなど、急激に血管が収縮し、血流が早くなって血栓がはがれ、脳や心臓の血管に詰まることが多いのですが、夏血栓は脱水症状などで血液粘度が上昇することが主な要因です。厚生労働省の調査によると、血栓症は35歳からの発症率が急増しています。

血栓ができやすい要因

血液の変化 
 いわゆる「血液ドロドロ状態」。血栓症のリスクという観点からは、血小板や凝固系が活性化されやすいこと、線溶系に異常をきたしている可能性が考えられます。血小板が活性化されると血液が凝固しやすくなりますが、例えば精神的なストレスが大きい場合は、その傾向が強くなります。

血管の変化 
 血管内で血液が固まりにくい状態を保つために働くのが血管内皮(血管の最内側層)細胞です。この細胞が炎症や動脈硬化により障害されると血液が固まりやすくなります。動脈の内膜にコレステロールなどからなる粥状物質がたまってプラークができ、次第に肥厚することで動脈の内腔を狭めるタイプでは、プラークが破綻した際に凝固系が一気に活性化され、急性心筋梗塞や梗塞範囲の大きい脳梗塞を引き起こします。

血流の変化 
 血流が遅いと血栓症を起こしやすくなります。血流速度は、心臓が血液を送り出す力や細動脈で生じる抵抗によって変わりますが、静脈ではふくらはぎの筋肉の収縮や呼吸運動も大きく関わっています。エコノミー症候群は、静脈に血栓が生じて起こります。

エアコンやアルコールの摂取でも脱水症状になる!

 夏血栓のひとつである脳梗塞による死亡率は、気温が30℃を超えると上がり、32℃で急上昇する傾向にあります。室内では、エアコンのせいで汗をかいた自覚がなくても、知らないうちに脱水症状になっていることもあります。また、ビールなどは、水分補給をしているようでも、アルコールの利尿作用によって、逆に脱水症状になりやすいのです。

====================

 血栓は、夜間の睡眠中、血圧の低下によって起きることもあります。血栓症は、徐々に進行していくがんなどと異なり兆候が見えにくく、突然、重篤な症状を起こし、心筋梗塞や脳内出血などで死に至るケースもあり、脅威は身近なものとなっています。そして、脂質異常症、糖尿病、高血圧、ストレスの蓄積、喫煙、加齢などの危険因子が多くある人ほどリスクが高くなります。

 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」には、医薬品のように血栓を溶かすのではなく、形成し始めると次から次へと形成される血栓に対して、それを抑制するエビデンスがあります。「夏の血栓」対策にはおすすめです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン