2023年9月28日木曜日

エクソソーム

 老化研究で注目の物質 “エクソソーム”

 私たちの体のさまざまな細胞から放出され、細胞の情報伝達に関わる小さなカプセル状の物質「エクソソーム」。最近はメディアでも話題で、医療や美容などを中心に、応用に向けた研究や開発が進んでいます。

「がん転移」のメカニズムや老化とも深く関わることで注目されるようになったエクソソームですが、エクソソームは、健康な細胞からももちろん放出されています。がん細胞から放出されるエクソソームはいわゆる“悪玉”ですが、“善玉”もあります。動物や植物の幹細胞、間葉系幹細胞のエクソソームなどです。

 動植物の幹細胞のエクソソームは、スキンケアを始め、アンチエイジングに働くことがわかっています。また、セラミドを含む間葉系幹細胞のエクソソームは皮膚の保湿やバリア機能の維持において重要です。

 化粧品などの美容分野でもエクソソームの応用が進められていますが、体の中からのアンチエイジングとして注目したいのが、様々な食品に含まれるエクソソームです。牛乳や卵、肉や魚といった動物性食品や、野菜や果物などの植物性食品、様々な微生物が作用する発酵食品などにエクソソームは多く含まれます。こうした食品を毎日の食事で摂ることで、エクソソームに含まれるよい情報を体内に取り入れられるという一面は確かにあるようです。旬の野菜や果物、特に強い紫外線を浴びて育ったドラゴンフルーツに代表される南国フルーツ、味噌や醤油、酒などの発酵食品には善玉のエクソソームが豊富に含まれています。

 将来の健康リスクのひとつに、加齢に伴う筋量の減少や筋力の低下によるサルコペニアやフレイルがあります。その治療にエクソソームを活用する研究も進んでいます。筋量・筋力に優れた人の間葉系幹細胞に含まれるエクソソームを"移殖"するイメージです。

 エクソソームの表面には異物を認識する分子が存在し、不要なものは排除します。人から人へ移しても体が抵抗するといった心配はありません。

 医薬品以外でも様々な可能性を持つエクソソームですが、その多くはまだ研究段階にあり、医学的根拠が確立されていくのもこれからです。

「扱い方を間違えれば事故につながる可能性もある。医薬品としてのエクソソームについては、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)で専門部会を設置し、正しい使用法などを提言している」(東京医科大学医学総合研究所教授・落谷孝広氏)

 エクソソームの持つ抗老化作用などについて、詳しいメカニズムはまだ解明されていません。今後研究が進むことで、アンチエイジングや皮膚の再生などもより期待できるようになるはずです。

(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)


■エクソソームの新しい可能性

 エクソソーム(Exosome)は、多くの細胞から分泌されて血液(血漿、血清)、尿、唾液、母乳など様々な体液中に存在する細胞外小胞(Extracellular Vesicles; EV)の一種です。体液だけではなく、多くの細胞株の培養上清にも放出されています。由来する細胞の特徴を反映し、他の細胞に取り込まれ、細胞間の情報伝達を担う、と言われています。大きさは直径30~150 nmで、その膜上に特徴的な抗原(CD9、CD63、CD8等)や脂質(ホスファチジルセリン等)を有しており、また内部にはタンパク質、メッセンジャーRNA(mRNA)、マイクロRNA(miRNA)、DNAを含んでおり、これらの分子が由来細胞の特徴を反映すると言われています。

エクソソームの仕組み

 細胞から分泌されたエクソソームは細胞間の情報伝達の役割を担っていると言われています。エクソソームはその内部に核酸やタンパク質を含んでいますが、その核酸(miRNA等)がエクソソームを介してもう一方の細胞に伝達され、機能していることが報告されており、エクソソームは細胞間のコミュニケーションツールとしてはたらいていると考えられています。

エクソソームと病気の関連性

 エクソソームは、がんの転移、ウイルス感染の媒介、疾患バイオマーカー、組織修復など多岐にわたり様々な疾患との関わりを持っています。

 エクソソームは超遠心法、限外ろ過法、密度勾配遠心法、ポリマー沈降法や、免疫沈降法などで単離、精製することができます。

 体液中のエクソソームの分析から得られる情報としては、含まれるmiRNAの種類と量、mRNAやDNAの配列情報、膜の構成脂質の種類、エクソソームの数、エクソソームの粒度分布、エクソソームの密度などが挙げられます。中でも特にmiRNAなどの核酸に関連した分析は集中的に研究が進んでおり、具体的には体液中に含まれるmiRNAを網羅的に解析し、そのプロファイルから複数のがん種の発がんリスクを判定するサービスなどが開発されています。その他、エクソソームが細胞間コミュニケーションツールとしての役割を担っていることに着目し、ドラッグデリバリーシステムに応用する検討がされています。

 また、エクソソームの分泌機能研究を応用し、がん転移抑制などのがん治療法が開発されているなど、エクソソーム分析、研究成果を応用して、医療分野で様々な活用が期待されています。


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愛・感謝 村雨カレン

2023年9月20日水曜日

人工甘味料

 “合成甘味料”のリスク

「糖質」とは、炭水化物から食物繊維を除いたものです。糖質はさらに糖類とその他の糖に分類されます。糖類にはブドウ糖や果糖などの単糖類、ショ糖(砂糖)や乳糖、麦芽糖などの二糖類があります。その他、糖質にはデンプン、グリコーゲンなどの多糖類、キシリトールやソルビトール、マルチトールなどの糖アルコールなどからも構成されています。他にも、化学的に合成して製造された甘味成分(非糖質系甘味料)があります。非糖質系甘味料は、天然甘味料(ステビア、羅漢果など)とアセスルファムK、スクラロース、アスパルテームなどの合成甘味料(人工甘味料)があります。

一方、「糖類」とは、糖質のうち、ブドウ糖や果糖などの単糖類とショ糖や乳糖などの二糖類の総称です。

「糖質ゼロ」「糖類ゼロ」「糖質オフ」など、栄養成分の含有量が少ないことや多いことを示すための表示については、消費者庁の食品表示基準で定義が定められています。

「糖類ゼロ」と表示されるものは、糖類の含有はありませんが、キシリトールなどの糖アルコールやアスセルファムKなどの非糖質系甘味料が使われている場合があります。

「糖質オフ」は、表示できる基準が決まっていないので注意が必要です。販売者の責任において、比較対象品に比べて低減されていれば「糖質○%オフ」と表示可能です。例えば100gあたり糖質50gを含むチョコレートと100gあたり25gの糖質を含まれているチョコレートがあれば、その差は25gとなので、後者は「糖質50%オフ」と表示できます。

これを踏まえると、ダイエットには「糖類ゼロ」や「糖質オフ」よりも「糖質ゼロ」という表示のある商品がおすすめです。しかし、糖質ゼロを表示することができるのは100g当たり(清涼飲料水などの飲料の場合は100ml当たり)0.5g未満の糖質を含む食品なので、完全に「ゼロ」とは限らないため、注意が必要です。

また、「糖質ゼロ」とうたう商品には、砂糖よりも甘味を出すことができ、低カロリーまたは、ゼロカロリーであることが特徴の非糖質系甘味料が使われていることが多く、清涼飲料水や菓子類をはじめとした多くの商品に使用されています。

 砂糖に比べて低カロリーで甘味を感じられるため、ダイエット目的や健康意識から砂糖を控えたい人に人気がありますが、最近、世界保健機関(WHO)は、非糖質系甘味料(NSS)に関する新しいガイドラインを発表し、体重管理や非感染性疾患のリスク軽減を目的としたNSSの使用を推奨しませんと公表しています。非糖質系甘味料の長期使用により、2型糖尿病、心血管疾患、成人の死亡率のリスク増加など、望ましくない影響が潜在的に存在する可能性があることを示唆しているようです。

(出典:https://diamond.jp/articles/)


■糖質ゼロの甘味料!?

 一般的な、非糖質甘味料には、アセスルファムK、アスパルテーム、アドバンテーム、シクラメート、ネオテーム、サッカリンなど、「糖質ゼロ」とうたう商品に含まれていることが多いため、原材料の表示を確認するとよいでしょう。

 世界保健機関(WHO)が発表した非糖質系甘味料(NSS)に関する新しいガイドラインは、日本では使われていない非糖質系甘味料も含めた調査結果のため、そのまま日本人に当てはまるとは限りません。また、NSSの摂取が有意に健康へ悪影響を及ぼすかどうかを断定するためには、複数の論文を集めて検証する必要があるため、引き続き各個人が正しい情報を得ていく必要があります。

糖質ゼロの商品によく使われている合成(人口)甘味料

 現状、糖質ゼロをうたう商品に、日本でよく使われている合成甘味料は以下の3つです。

アスパルテーム

 砂糖の約200倍の甘味を持ち、日本では1983年に使用が認可されている。苦味が少なくスッキリとした甘さが特徴。

スクラロース

 砂糖を原料に一部が「塩素」に置き換えられて作られており、砂糖の600倍の甘味がある。2002年認可。

アセスルファムK(カリウム)

 砂糖の約200倍の甘味を持ち、2000年に認可。ほかの甘味料と併用すると砂糖に近い甘みを引き出せるため、組み合わせて使われることが多い。


 合成甘味料は、砂糖の何倍もの甘味があるため、少量で甘味を感じることができますが、この甘味に慣れてしまうと、更に甘いものが欲しくなり、甘いものが止められなくなる可能性もあります。また、摂取しても血糖値が上昇しないため、満足感が得られず、食欲が止まらなくなってしまうことも懸念されます。

 同じ糖質ゼロ商品でも、原材料を見てみると添加物が多く含まれているものがあります。

 添加物が多い食品をたくさん取る習慣は、肝臓の機能低下につながります。それほど神経質になることもないのですが、商品を選ぶ際は、表に記載されている糖質ゼロや糖類ゼロの表示だけではなく、裏の原材料も見ておくとよいでしょう。


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愛・感謝 村雨カレン

2023年9月14日木曜日

食事と健康

 自分に合った食事量とは?

 同じものを食べているのに、体重が変わらない人もいれば、太る人もいます。食べる量が昔と変わらないのに、年とともに体重が増えてくる人もいます。

 体重が増えてしまうのは、体が必要とするエネルギー以上に食べ物をとっている証拠。では、自分に必要なエネルギー量は、どうすればわかるのでしょうか?

 日本人の成人が活動するのに必要なエネルギー量(活動量が少ない場合)は、男性なら2,200±200kcal程度、女性なら1,400~2,000kcal程度とされています。

 けれども、必要なエネルギー量は、体格や活動量によっても異なります。1日に必要なエネルギー量は、次の式で求められます。

「標準体重×身体活動量(kcal)」

 標準体重は、「身長(m)×身長(m)×22」という式に、自分の身長を当てはめて求めます。身体活動量は、1日の活動量の目安で、大きく以下のように分けられます。

デスクワークが主な人、主婦など、身体活動量がやや低い人……25~30kcal/標準体重1kg

立ち仕事が多い職業の人など、身体活動量が適度な人……30~35kcal/標準体重1kg

力仕事の多い職業の人など、身体活動量が高めの人……35kcal~/標準体重1kg


 例えば、身長158cmで身体活動量が適度な人なら、標準体重は‥‥

1.58m×1.58m×22=54.9kg、約55kg

 これに身体活動量30~35kcalをかけると、約1,650~1,925kcal。これが、1日に必要なエネルギー量です。デスクワークがほとんどという人なら、25~30kcalをかけると、約1,375~1,650kcalです。

 1日に必要なエネルギー量がわかったら、3等分して1食の目安を求めます。上記のケースでは、身体活動量が適度なら1食あたり約550~642kcal。朝食を500kcal、昼食と夕食を600kcalずつにすれば、およそこの範囲に収まりますね。身体活動量がやや低いなら1食あたり約458~550kcalです。朝食を400kcal、昼食と夕食を500kcalずつと考えておけばよいでしょう。

 健康のための理想的な食事量は、年齢・性別などによって人それぞれ。食事ごとに主食・主菜・副菜といった料理区分ごとのバランスを考える必要があります。自分にとっての適量のめやすを手軽に知るために「食事バランスガイド」*も活用してみましょう。

*「食事バランスガイド」:詳細は下記農水省ホームページをご覧ください。

⇒https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/index.html(右QRコードもご利用ください)


(出典:NHK出版、明治の食育)


■和食に軸足を置いた食事を

 これを食べれば健康になる、あれは体に悪い。多くの人が日々様々な食事と健康の情報に惑わされ、混乱しているはず。しかし、食事はもっと保守的で頑固でもよいと思います。

 明治の初めまで、日本では肉食は一般的ではありませんでした。にもかかわらず、江戸時代の人々は現代人よりも体力があったと言われています。日本人は農耕の普及によって、徐々に農耕に沿う穀物の消化を得意とするスタミナ豊富な肉体に進化してきたのです。

現代社会の食事で意識すべき3つのポイント

(1)季節に合ったものを食べる

⇒旬に育った作物こそ栄養価が高く、東洋医学から見ても旬の物を摂ることは自然の摂理に沿ったことです。

(2)日本の風土に合ったものを食べる

⇒「身土不二」と言われるように、身(体)と土(土地)は不二(切り離せない)の関係なのです。日本の有名なイタリアンやフレンチの店で、和の野菜を使うところが増えてきているのは良い傾向です。

(3)食材を丸ごと食べる

⇒東洋医学の「一物全採(ホールフード)」の考えです。穀類や根菜類などは糖質が高いですが、丸ごと食べれば食物繊維も摂れるので、糖質の吸収を穏やかにし、体に適した間接糖で取り入れることができます。また、味噌や醤油、納豆、漬け物などの発酵食品も、乳酸菌や酵母菌など微生物も含んだまま摂ることになるので一物全採と言えます。


日本に伝わる健康的な食文化の考え方

 まごわやさしい 

 (まめ)=豆類、(ごま)=種実類、(わかめ)=海藻類、(やさい)=緑黄色野菜、淡色野菜、根菜、(さかな)=魚介類、(しいたけ)=キノコ類、(いも)=イモ類 

※重要な栄養素を摂るための食材ですが、現在では放射能の問題を考えざるを得ない状況です。


 しょうわそうす 

 しょう=少食わ=和食そ=粗食うす=薄味 :これは、食品添加物の現状や食生活の危機を訴えた著書を多く持つ食品添加物評論家の安部司氏が提案している考え方で、食事の軸足をここに置くように薦めています。


 揺食 

 和食、洋食などの枠にとらわれない日本独特の食事の考え方。日本では唐揚げや焼肉も食べるし、刺身や鍋料理、そしておむすびやそうめんのようなあっさりした食事も摂ります。ちょうどブランコが揺れるようにあれもこれも食べるので「揺食」と呼びます。


 ひふみの原則  

 =非伝統的な食べものは控える(あまり食べない)、=不自然な食べものは控える、=未経験な食べものは控える 

 この原則さえ押さえておけば、化学物質の毒性や、新しく認可された添加物などの悩み・ジレンマから解放されます。


▼健康を考え、遠ざけるべき食品&食に関する技術

 食品添加物、砂糖、人工甘味料、精製食塩、農薬・化学肥料、合成油、遺伝子組み換え食材、化学調味料、放射能、電磁波(電子レンジ調理)、ホルモン剤・成長剤‥‥


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

2023年9月6日水曜日

男性ホルモン

 男性ホルモンとは?

<テストステロンの作用部位>
 男性ホルモンでは、テストステロンと呼ばれるものが有名です。テストステロンの95%は精巣、5%は副腎で作られ、生殖機能や筋肉、骨格などの成長に関わります。思春期はテストステロンの分泌が増加することで、第二次性徴を促進させ、肉体的な影響だけでなく精神的にも影響を与えます。また、男性ホルモンの分泌が多くなると、集中力ややる気の向上、精神状態の安定、内臓脂肪の低下など、成人後も心身への影響に関与するとされています。そのため、男性ホルモンの分泌を維持することが健康維持に重要です。

 なお、女性にも男性ホルモンは少量ながら分泌されますが、小学校高学年ぐらいから、分泌量の差が大きくなります。

男性ホルモンの働き

 男性ホルモンは、以下のような健康を維持するためにとても重要なホルモンです。

●筋肉量と骨密度を保つ:男性ホルモンの分泌は、筋肉量と強度の維持、骨密度の維持に関与しています。そのため、女性と比べて筋肉がつき、骨格も大きくなるのです。

●内臓脂肪を減らす:男性ホルモンの分泌によって筋肉量が増えると、基礎代謝量が増えます。基礎代謝量が増えると、内臓脂肪が減少して脂肪がつきにくくなり、太りにくい身体の維持が可能です。

●造血作用:男性ホルモンの分泌により、造血作用が促進されます。65歳以上の男性の貧血のうち、20~30%が男性ホルモンの分泌の低下によるものとされ、そのことからも、男性ホルモンは血液を作る上で大切な役割を果たしているのです。

●性欲を起こす:男性ホルモンの分泌が多くなると、性欲を起こす作用があります。しかし、男性ホルモンの分泌は20代をピークに徐々に低下するため、性欲も加齢とともに減少するとされています。

男性ホルモンの減少で生じる疾患

 男性ホルモンの低下で、以下のような症状が起き、健康的に問題が生じることがあります。

【男性更年期障害】 

 男性更年期障害は、男性ホルモンの分泌が低くなることで起きる症状であり、LOH症候群とも呼ばれます。男性更年期障害には、いらだちや不安感、不眠、性欲の減少などの精神・心理症状、筋力の低下や関節痛、疲労感、性機能低下などの身体症状が見られます。 

【糖尿病】 

 インスリンは、上昇した血糖値を減少させる働きを持つホルモンです。男性ホルモンが低下するとインスリンが働きにくくなるため、血糖値が下がらずに糖尿病のリスクを上昇させます。

【勃起障害 】

 男性ホルモンは、性機能に対しても重要です。男性ホルモンの減少によって、性欲の減少、性交時の障害、勃起不全に陥りやすい傾向が見られます。 

【メタボリック症候群】 

 メタボリック症候群は、内臓脂肪型肥満を機に、高血圧や高血糖、中性脂肪が上昇した状態です。男性ホルモンが低下すると内臓脂肪が増加傾向となることから、メタボリック症候群のリスクを上昇させます。

(出典:サントリーウエルネス『comado』)


■男性ホルモンを活性化させるには

 健康的で活力のある生活をするためには、男性ホルモンの維持が重要です。

男性ホルモンを活性化させる4つの方法

(1)ストレスをためない 男性ホルモンの分泌にはストレスも強く影響するため、普段からストレス対策を行なうことが重要です。

(2)質の良い睡眠 睡眠不足は、男性ホルモンが減少する原因になります。睡眠は、時間よりも"質"が重要です。就寝前にテレビやスマホなどを見ていると脳が興奮状態になるため、睡眠の質が低下します。睡眠の質を高めるため、就寝前に、ぬるい温度のお風呂に浸かったり、部屋を暗くしてリラックスしたりできる状態にしたほうが良いでしょう。

(3)栄養バランスの良い食事を心がける 筋肉や身体の組織を作るためには、さまざまな栄養素が必要です。男性ホルモンの生成に関わるビタミンやミネラル類、身体の組織を作るアミノ酸も積極的に摂取しましょう。また、根菜類やねぎ類、大豆製品などは性ホルモンの働きをサポートします。男性ホルモンの分泌量の維持には、これらの栄養素・食材を中心に、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。

(4)適度な運動をする ⇒ 男性ホルモンの維持には、適度な運動も必要です。ウォーキングなら平坦な道だけでなく、坂道や階段に登るなど脚の筋肉を使うような、比較的負荷の高めの運動をプラスして、有酸素運動と筋肉運動を組合わせて行いましょう(右図参照)。

生活習慣の改善で男性ホルモンを活性化

 男性ホルモンは、思春期になると分泌量が上昇し、筋肉の増量や内臓脂肪の減少、集中力の上昇、性機能などの健康維持にも重要な役割を果たしています。個人差はありますが、一般的に20代をピークにその分泌量は減少傾向に転じ、ホルモンの低値が顕著になる高齢期になると、心身の不調を感じたり、男性の更年期障害に陥ったりする可能性もあるのです。

 男性ホルモンの分泌を活性化させるためには、ストレス対策や質の良い睡眠の確保、栄養バランスの良い食事、適度な運動など生活習慣の改善が有効です。

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 康復医学学会が主要研究テーマとしている「HM-3000(特系霊芝)」ですが、霊芝に含有される有効成分のいくつかは、抗男性ホルモン活性ならびに破骨細胞分化抑制活性があることが明らかとなっています(九州大学2009年)。特に活性成分の一つとして見いだされた、ラノスタン型トリテルペノイド類であるGanoderic acid DMは高い抗男性ホルモン活性ならびに破骨細胞分化抑制活性を示しています。


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愛・感謝 村雨カレン