2020年1月29日水曜日

冬季うつ

冬のうつの特徴は、睡眠障害と過食傾向!

 冬になると憂うつになる「冬季うつ」というのがありますが、これは、季節性感情障害の通称です。典型的なうつといえば、「不眠」、「食欲がない」というのが一般的なイメージですが、冬季うつは過食や過眠の症状が特に強く、うつとは自覚しにくいのが特徴です。

 冬季うつは、冬にはほとんど太陽が出ない北欧などに患者が多く、季節性のある「うつ」です。日本では柿の実が赤くなるころから増え始めるといわれ、春になると症状が改善する人が多いのが特徴です。10~11月ごろから徐々に元気がなくなり始め、眠くて、だるくて、何もやる気にならなくなるようなら、冬季うつかもしれません。

 特に「冬季うつになるのは20代の後半以降の女性に多い」と言われています。過眠・過食、体が重い、というのが最も多い症状。食べ物に“癒やし”を求める傾向があり、菓子パンのような甘いものや炭水化物を食べたくなるようです。また、寝てばかりでも食べるので、"うつ太り"になる人もいるとのこと。

 この冬季うつの原因を、国際医療福祉大学三田病院精神科の平島教授は「日照時間が短くなることが引き金となって、セロトニンなどの脳内の神経伝達物質が減ることが一因」と解説します。蓄積したストレスも原因と考えられています。また、遺伝などの家族性も指摘されています。そして、日照時間が短い地域などの環境的なものも要因として挙げられていますが、これらの要素が複合的に組み合わさって発症に至るケースが多いのです。

 冬季うつを始め、うつ病の原因とされているのが、脳内で働く神経伝達物質の一つ「セロトニン」の不足です。そのため病院では、脳内のセロトニン量を増やすとされている薬、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが処方されています。しかし、SSRIは、セロトニンの再取り込みを阻止し仮想的にセロトニンを増しているものです。セロトニン神経の活性が低下している場合、セロトニンの分泌自体が少ないので、あまり意味がありません。また、セロトニンと関係が深い、メラトニンの観点からの治療薬も処方されています。セロトニン神経の活性化がセロトニンの分泌を促しメラトニンの原料となり「質の良い睡眠」を作り出します。

 このほかに高照度光療法も有効です。これは、朝の太陽と同じ程度の強い光を、毎朝2時間以上浴びる治療法。薬より早く改善効果が出ることもあり、医療器具も市販されています。
(出典:https://style.nikkei.com/)

■セロトニン神経の5大作用

ヒトの脳は外側を大脳が囲み、中間部・脳の根元に脳幹という部分があります。この脳幹の中に、セロトニン神経は存在します。その数は数万個といわれますが、これは脳全体で140億の神経細胞がある中のほんのわずかな量です。このわずかなセロトニン神経が、脳全体にセロトニンを分泌させるという構造的特徴をもっています。
 セロトニン神経は、よくオーケストラの指揮者に例えられます。それは、脳全体の神経細胞に指令を送ることができるからです。セロトニン神経の働きが強いか弱いかによって、他の神経の活動が上がったり下がったりするのです。その作用は主に以下の5つです。

① 大脳皮質を覚醒させ、意識のレベルを調整する
 人は、寝ている間は意識がなくなり、朝起きると覚醒します。覚醒時は、スッキリ状態もあれば、ぼんやりだったり、不快だったりしますが、セロトニン神経が活性している時は「スッキリ爽快」の状態です。つまり気分爽爽なのです。

② 自律神経を調整する
 心機能、血圧、代謝、呼吸などを管理する自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスがシーソーのように保ちながら、強くなったり弱くなったりを繰返しています。このシフトがうまくいくようにするのがセロトニン神経です。

③ 筋肉を動かす
 セロトニン神経は、筋肉を緊張させて歩行や姿勢を保つ筋肉を動かす働きがあります。まっすぐな姿勢やイキイキとした表情ができるのは、セロトニン神経が活性化している状態です。

④ 痛みの感覚を抑制する
 感覚に対しては、興奮ではなく抑制する作用があり特に下行性疼痛抑制系などに関わり鎮痛効果が現れることは知られています。ひざ・腰の痛みの90%はセロトニン不足でセロトニン神経機能低下のため痛むと考えられます。グルコサミン、ヒアルロン酸などの効果は限定的です。

⑤ 精神的なバランスを保つ
 人はストレスなどの外因・内因的な影響を受けて、高揚したり、落ち込んだり絶えず変化しています。しかし、その振り幅が大きすぎたり、継続すると「うつ」へと向かいます。セロトニン神経は、そのバランスを整えます。

 セロトニンは他にも、生体リズム・神経内分泌・体温調節などの生理機能や気分障害・統合失調症・薬物依存などの病態に関与しています。また、ドーパミンやノルアドレナリンなどによる感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあります。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年1月23日木曜日

更年期と高血圧

女性の更年期、なぜ血圧が上がる?

 高血圧というと太った男性のもので、痩せている人は低血圧ぎみ、というイメージを持ってはいませんか? 特に女性は「私は痩せているし、高血圧にはならないだろう」と根拠なく思っている人も少なくありません。しかし、実は痩せている人ほど高血圧になりやすいのです。 なぜなら、筋肉量が少ないからです。

 血液は、心臓のポンプ力によって全身に運ばれます。様々な要因で血液の流れが悪くなれば、当然心臓はより強い力を必要とするようになり、血圧は高くなっていきます。
 しかし血液は、心臓だけの力で全身の隅々まで送り届けられているわけではありません。心臓から遠い場所になると、当然血流は弱まります。そこで心臓ポンプのサポート役を務めているのが"筋肉"です。足が「第二の心臓」と言われている理由はそこにあるのです。痩せている人は筋肉量が少ないですから、心臓を助ける力が弱く、その結果、心臓は非常に強い力を必要とし、血圧が高くなります。

 女性は更年期の時期に血圧が高くなるということがありますが、これはホルモンの作用によるものです。女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、だいたい25~38日周期で、それぞれのホルモン分泌を繰り返しています。閉経が近くなる更年期に差しかかると、このうち卵胞ホルモンの分泌が急激に減少します。すると脳は卵胞ホルモンを分泌させようと体に指令を発します。その結果、自律神経が乱れ様々な不調が起こる‥‥というのが更年期です。

 更年期の症状として代表的なものに、ホットフラッシュ(のぼせ)があります。のぼせるということは、体温が上がり血流もアップしていますから、心臓も激しく血液を押し出しているということ。当然、血圧は高くなります。そのため更年期の頃は高血圧になりやすいのですが、これはホルモン分泌の乱れによる一時的なもの。ホルモン分泌の減少に体が慣れてしまえばホットフラッシュも治まり、血圧も自然と元に戻っていきます。過度の心配はいりませんし、ましてや薬で血圧を下げるなんてもってのほか!
 とは言うものの、運動は行うようにしましょう。というのも閉経後は、筋肉量がガクンと減るからです。そのため慢性的に血圧が上がりやすい状態になるのです。
 また閉経後はエストロゲンの分泌も大幅に減ります。エストロゲンは、妊娠の準備のためのホルモンである以外に、肌や髪に潤いを与え、骨も丈夫にしてくれます。さらに、血管若返り物質であるNO(一酸化窒素)の分泌を増やしてくれる作用もあるのです。このことからも、閉経後の女性は血圧が高くなりやすいということが言えるのです。

 何より、閉経後は「生理」のサインを失うことで、体の不調に気づきにくくなっています。女性はこれまで、体の不調は、生理のリズムや状態が狂うことで教えてもらっていました。閉経というのは、そのサインが消えてしまうということ。変わりに体調の変化を教えてくれるのが、血圧というわけです。
(出典:http://news.kodansha.co.jp/)

■更年期高血圧から本態性高血圧へ

乱高下を繰り返す更年期高血圧も、更年期が終われば自然に落ち着きます。しかし、問題はその後なのです、本格的な高血圧へと移行する場合があるのです。
自治医科大学循環器内科部門教授の苅尾教授は、「更年期のうちに血圧に良い生活を始めれば、その後の血圧上昇をゆるやかにすることも可能」と話します。

高血圧へのリスクと進行

血圧はよほど高くならないと頭痛などの症状は表れず、基本的に無症状。測って初めて高いことに気づく人がほとんど。「体質」や「交感神経の緊張」なども高血圧を招くリスクになるのでご用心。

 生活習慣や血管の老化、それにホルモンの減少が加わって、女性は更年期に血圧が上下しやすい「更年期高血圧」の状態になり、放置すると右図のように本格的な高血圧に進行します。

睡眠とストレス対策で予防を

■ 睡眠 :睡眠不足になると交感神経が興奮して血管が縮み、血圧を上げるストレスホルモンの分泌も増えるので、6時間以上の睡眠を心がけます。また、寝不足は"食塩感受性"を上げることが知られています。

■ ストレス対策 :ちょっとした緊張などのストレスは交感神経が乱れ、血圧が上がります。そんなときは腹式呼吸なども効果があります。お腹をへこませながら口から長く息を吐き、吐ききったら、お腹を膨らませながら息を吸う、を繰り返します。

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 更年期高血圧対策に最も効果が期待できるのが、血管内皮細胞が作り出すNO(一酸化窒素)です。NOには血管拡張効果があり、血液がスムーズに流れ血圧が下がります。
 康復医学学会の主要研究生薬「HM-3000(特系霊芝)」にはNOの産生を促すエビデンスがあります。また、対処が難しいストレス対策・睡眠障害には、神経伝達物質のバランスを整える効果が期待できる「ラフマ」があります。
 血圧をこまめに測り、自分がどんなときに血圧が高くなるのかを把握して、生活習慣を見直し、改善することも大事です。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年1月15日水曜日

貧血対策

男性の貧血は要注意!

"女性の20%が貧血患者"といわれるほど貧血は女性に多く、そのほとんどは体内の鉄分不足が原因の鉄欠乏性貧血です。一方、女性に比べ男性の場合、鉄欠乏性貧血患者は少ないのですが、より重い病気のサインとなっているので要注意です。

 貧血は血液の赤血球の中にあるヘモグロビンの減少によって起こります。ヘモグロビンは身体の組織に酸素を運ぶなど、重要な役割を担っているため、減少する組織が酸欠状態になります。結果、顔色が悪い、全身倦怠感、立ちくらみ、胸痛、動悸、息切れなど様々な症状を起こします。

 女性に貧血が多いのは、月経や婦人科系の病気(子宮筋腫、子宮内膜症など)で出血が多くなることがあるからです。そのため、女性の貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血ですが、そのほかにも再生不良性貧血や溶血性貧血など深刻なケースもあります。

男性が貧血になる場合は、胃・十二指腸潰瘍、胃がん、大腸ポリープ、大腸がんなどの可能性が高く、それらによって体内で出血が起こると貧血を引き起こします。事実、大腸がん専門医は、「貧血症状のある患者から大腸がんを発見することはかなりある」と指摘します。ほかにも貧血症状から重い病気をダブルで発見したこともあるそうです。「『早期の胃がん患者を見つけました』と消化器内科医から患者を紹介されたときのこと。検査を進めていくと、その患者は貧血の度合いが強い。早期胃がんで貧血になることはあまりないので、患者に了解を得て大腸の検査を加えた。すると、上行結腸に進行がんを発見した。胃がん、大腸がんともに、転移したものではない『他臓器重複がん』だった」
 このようなことにならないためにも、貧血の症状がひどくなったという自覚がある人で、特に40歳以上の人は便潜血検査を受けましょう。もちろん、40歳以上でなくても、便の色が変だったり、便に血が付着したりすることがある人は、すぐに内科を受診してください。変な便の色というのは「黒色の便」または「赤褐色から鮮紅色の便」です。
 黒色の便は食道、胃、十二指腸など上部消化管からの出血が考えられます。いわゆる、コールタール状のタール便です。血液が胃酸や消化酵素によって黒くなり、それが便とまざってタール便となって排泄されているのです。
 赤褐色から鮮紅色の便は大腸の、特に肛門に近いところからの出血が便にまざっていると考えられます。このようなとき、軽い病気や痔だと勘違いしがちですが、重大な病気を見逃してしまいかねません。血便は貧血の恐れもあります。必ず精密検査を受けましょう。

 男性は女性以上に"たかが貧血"と考える傾向がありますが、それは命取りになるので要注意です。検査を受けて、重大な病気の発見に結びつけましょう。

(出典:https://www.healthcare.omron.co.jp/)

■赤血球から見た貧血対策

貧血は、鉄欠乏性貧血の他にも起ります。赤血球の数や質に異常が起こることでも貧血になります。赤血球の主要な構成物質であり酸素運搬を担うヘモグロビンが血液体積あたりで減少し、血液の酸素運搬能力が低下します。すると、多臓器・組織が低酸素状態に陥り、様々な諸症状や機能不全が表れるのです。

赤血球が減少する原因

赤血球減少の原因は大別すると、赤血球産生低下、または赤血球の破壊・喪失の進行が考えられます(両方が同時に起きることもある)。

●赤血球産生の低下
 ⇒造血細胞の減少:造血細胞の数が減少し赤血球産出能力が低下する。
 ⇒その他:造血因子の減少や低栄養(鉄欠乏性など造血細胞の意欲が低下)。

●赤血球の破壊・喪失
 ⇒出血:出血では赤血球と血漿(水分)を同時に失う。血漿量は短時間で回復するが赤血球の回復には時間がかかるので血液が薄くなる。
 ⇒溶血:何らかの原因で赤血球が破壊される(溶血性貧血など)。

多能性造血幹細胞

赤血球・白血球・血小板は、全て骨髄で造られます。これらの元になる細胞は骨髄中の「多能性造血幹細胞」です。
 まず最初に、多能性造血幹細胞が「骨髄系幹細胞」と「リンパ系幹細胞」に分化します。このうち骨髄系幹細胞が、赤血球・好中球・単球・好酸球・好塩基球の出発点となる各々の前駆細胞に分化し、増殖成熟過程を経てそれぞれの成熟した細胞の集団が形成されます。

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 造血機能は、加齢や様々な疾患、虚弱体質、投薬などによっても低下します。康復医学学会の研究・開発による「黒米エキス加工食品」は造血効果が期待できます。そして、白米に比べたんぱく質、ビタミンB1・B2、ビタミンE、ナイアシン、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが豊富に含まれており、糖質や脂質の代謝を助け、滋養強壮に優れています。

 また、がんの末期などは貧血を併発し、酸欠状態をおこしてQOLを低下させてしまいます。「HM-3000(特系霊芝)」には、赤血球の柱になる造血前駆細胞に好影響を与えるデータがあります。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年1月9日木曜日

肝臓の働き

脂肪肝は放置禁物 生活習慣の改善を

皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、年末年始にかけて、暴飲暴食がちだったという人も多いことと思います。注意したいのが肝臓に中性脂肪が過剰にたまる「脂肪肝」です。放置すると深刻な疾病を招きます。
 日本人の4人に1人が罹患しているといわれる脂肪肝ですが、肝臓を構成する肝細胞の約30%以上に中性脂肪がたまった状態を指します。原因は飲み過ぎ、食べ過ぎ、運動不足です。近年はこうした生活習慣が引き起こす肝臓病が急増しています。血液検査で肝臓の障害を示すASTやALTの数値が低くても脂肪肝になっていることがあります。脂肪肝は画像に白く写るのですぐわかります。疑いがあるなら超音波検査も受けてみることをお薦めします。

 肝臓の病気は自覚症状がほとんど表れません。そのため脂肪肝と診断されても放置してしまう人が多いのですが、肝細胞に中性脂肪が過剰に蓄積されると、肝臓内の血流障害が起こります。すると酸素や栄養素が末端まで行き渡らなくなり、肝機能が低下してしまうのです。
 脂肪肝は①アルコール性②非アルコール性に大別されます。かつては大酒飲みの人がなるものと思われていましたが、飲酒しない人でもなる②が増えていることが、最近注目されています。非アルコール性脂肪肝の1~2割が肝炎につながることもわかってきました。
 脂肪肝を放置すると、肝炎 ⇒ 肝硬変 ⇒ 肝臓がんへと進行するケースもあるので、脂肪肝のうちに生活習慣を改善することが大切です。
 ①の脂肪肝は、もちろん飲酒を控えめにすることが第一の改善策であり、そして②の脂肪肝を克服するには、過食をやめ運動不足を解消することが必須条件です。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ると、余ったエネルギーは肝臓に運ばれて中性脂肪になり、処理しきれなかった分がどんどんため込まれてしまいます。
 中性脂肪を増やす元凶は"糖質の取り過ぎ"です。ごはんを茶わん7分目にするなど、毎日の食事から糖質を10%減らすことを目標にしましょう。糖質の中でも一番避けたいのは、ジュースなどの清涼飲料水。血糖値を急激に上げてしまいます。のどが乾いたら水やお茶を飲むようにしましょう。フルーツも脂肪肝にはよくありません。果糖は吸収が早く肝臓で中性脂肪に変わりやすいので、少量を楽しむようにしましょう。

 食事の見直しだけでなく、1日30分、軽く汗ばむくらいの早歩き(有酸素運動)などの運動を日常習慣にして肝臓にたまった中性脂肪を燃やすことも重要です。また、スロースクワットなどの筋肉を増やす運動にも挑戦しましょう。下半身に筋肉がつくと基礎代謝が増え、ウォーキングの脂肪燃焼効果も高まります。
 地道な取り組みによって脂肪肝は改善します。適切な食事や運動を心がけましょう。
(出典:https://style.nikkei.com/)

■肝臓の働き

肝臓は右側の肋骨に守られるようにして存在する最も大きい臓器で、体重の約1/50の重さがあります。肝臓は、栄養素など、さまざまな物質を化学的に作り変える働きを持っています。また、何千という酵素を使い、500以上の複雑な化学変化を起こしています。肝臓が元気であることは、すべての器官にとっても大切なことなのです。
 肝臓の主な働きは、
  ① 代謝(たんぱく質の合成⇒アルブミン)
  ② 栄養の貯蔵(グリコーゲン)
  ③ 有害物質の分解・解毒
  ④ 消化に必要な胆汁の合成・分泌
の4つがあります。
 私たちが食べたものは、胃や腸で栄養分として吸収されやすい形に変えられた後、肝臓へ送られます。肝臓でいろいろな成分に加工されると、動脈を通って必要な場所に運ばれていきます。例えば、食事などから摂った糖質は、グリコーゲンとして肝臓に蓄えられ、夜間にエネルギー源として血中に放出されます。利用されて不要になった老廃物は、今度は静脈を通って肝臓へ戻され胆汁へ排泄されます。その老廃物の一部は再び吸収されて肝臓で再利用されます。このように肝臓は栄養素の生産、リサイクルの中心となっています。

 肝臓の悪化は、食べ物の好き嫌いを激しくし食欲をなくしますので、全身が弱ってしまいます。また、肝臓は肉と砂糖が苦手で、過剰に摂取すると体が疲労します。心労やイライラ、美食、暴飲暴食も肝臓を傷める原因であり、肝硬変や肝臓病などはその最たるものです。
 肝臓は血糖の調節をして、多い時は肝臓に貯えます。このバランスが崩れると糖尿病にもなります。糖尿病は膵臓のインスリンが問題にされますが、肝臓の病気と言っても過言ではありません。肝臓の手当てと栄養さえしっかりすれば治ってしまいます。

 また、肝臓は血液循環の調節もしますが、この調節がうまくいかないと寝苦しかったり、心臓病を併発したりします。さらに、肝臓は脳にも関係が深いことがわかっています。脳で考えることはそのまま肝臓に響きますし、肝臓の働きの良し悪しはそのまま心に影響しますから、肝臓の働きが悪い人は短気で怒りっぽくなるのです。 

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 当学会の主要研究生薬である「HM-3000(特系霊芝)」血流改善作用は肝臓や腎臓などの臓器にも影響し、きれいな血液をたくさん送り込みます。そうすると、機能低下を起こしていた臓器は次第に元気を取り戻し、その働きが回復していくのです。
 また、肝臓障害の進行に伴い免疫異常を併発してくるケースも多いため、免疫力正常化作用を持つ霊芝が役立つのです。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年12月25日水曜日

コラーゲン・ヒアルロン酸

お肌の乾燥が気になる季節

 冬本番が近付き、そろそろお肌の乾燥が気になる頃です。気付くと肌が白い粉を吹いたようになったり、しつこい痒みで傷だらけのお肌になっていることも・・・。 
 今回は、冬場の乾燥とかゆみ対策についてお伝えします。
冬に肌が乾燥する主な原因は、
①新陳代謝が低下して、古い角質が残ってしまう 
②運動量が減って、皮脂や汗の分泌量が減る 
③暖房器具 
‥‥の3つ。

 乾燥したお肌は、見た目だけでなく、皮膚表面の角質層と言われる部分に、小さなひび割れができています。角質層は、外界からの刺激や異物の侵入から身体を守る大事な機能を果たしているので、ひび割れてしまった角質層では、バリアとしての役割を十分に果たすことが難しくなります。そうなるとアレルゲンなど外敵がどんどん体の中に入ってきたり、刺激に敏感になってしまい、痒みを感じてしまうのです。

乾燥予防は体の中と外から!

(1)水分補給をまめに行いましょう 
★注意:アルコールや甘い飲み物などは、逆に水分の蒸発を促進してしまいます。ひと肌程度のお水をまめにとることや、アルコールを飲んだ後は、必ずお水を補給することを忘れないようにしましょう。
(2)ぬるめのお風呂に入りましょう長時間の入浴も控えましょう 
★注意:ナイロンたわしなどでごしごし擦らず、皮膚への刺激が少ない繊維で優しく洗いましょう。石鹸類が肌に残らないようにしっかり洗い流すことも忘れずに・・・
(3)下着類は、ウールやナイロン製を控え、木綿などにしましょう
(4)寒さ対策を工夫しましょう
防寒着などを活用し、暖房温度を低めに設定したり、長時間使用を控えるようにしましょう。電気毛布は乾燥を促進してしまいます。寝る時も、着る肌着などで調節しましょう。
★注意:暖房器具使用時は、加湿器も併用し乾燥をなるべく防ぐようにしましょう。加湿器の代わりに室内に湿ったタオルを掛けておくのも可。
(5)お風呂上がりに保湿しましょう
ワセリンや鉱物油、グリセリンを含んだ保湿用の軟膏やクリーム、無香料無着色の化粧水などを使用することで皮膚の水分が保たれます。
(6)角質層の主成分「セラミド」を多く含む食品を摂りましょう
「セラミドを多く含む食品」⇒ 大豆、生芋こんにゃく、米(胚芽部分を含んでいるもの)、小麦、ヨーグルト、ほうれん草など。また、ビタミンやミネラル類が不足しないよう注意しましょう。

 乾燥や痒みがひどい場合は、皮膚科受診をお勧めします。
(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)

■コラーゲンとヒアルロン酸

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層から構成されています。美しい肌を目指して日々お手入れしているのは表皮です。

肌のハリと潤いに重要なコラーゲン

そして、表皮の内側、真皮層の70%を占めているのがコラーゲンです。健康的で美しいハリと潤いのある理想的な肌はコラーゲンが生み出しているのです。逆にいえば、コラーゲンが不足するとお肌はカサカサに乾燥し、ハリと潤いのない状態になってしまうのです。
 人の体に欠かせないコラーゲンですが、体内のコラーゲンの量は加齢とともに減少していきます。コラーゲンは体内で合成されており、新陳代謝によって日々消費されています。しかし齢を重ねるにつれ、コラーゲンの生成量は消費量に追いつかなくなってしまいます。
 コラーゲンが体内で生成される量は20代がピークといわれています。その後は減少し始め、40代になると20代のピーク時の約半分にまで減ってしまいます。このことからも、加齢による肌の乾燥、シワやたるみなどの老化は、このコラーゲンの減少が原因ということが分かります。そのほか、紫外線や喫煙、ストレスなども減少の原因となります。

真皮に存在し美肌をつくるヒアルロン酸

コラーゲンと同じ真皮層には、ヒアルロン酸、エラスチン、プロテオグリカンが存在しています。ヒアルロン酸とプロテオグリカンは皮膚の中で水分を保持する働きを持っているのが特徴です。コラーゲンは長い時間をかけて代謝しますが、ヒアルロン酸は代謝がとても早いものです。エラスチンは、皮膚に弾力を与える成分です。
 これら真皮層にあるヒアルロン酸、プロテオグリカン、エラスチンは、コラーゲンと深く関わり相互作用しています。どれが欠けても皮膚の状態が悪化するといわれています。

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コラーゲン、ヒアルロン酸の分子は通常50万~80万というとても大きいものなので、肌に直接すりこんだとしても、肌の内側まで浸透することはないとされています。
 2017年、康復医学学会が原料メーカーと共に開発した美容サプリメントには、特許技術の新製法により、低分子化されたコラーゲンとヒアルロン酸が成分丸ごと配合されています。
 さらに、体内でのコラーゲンとヒアルロン酸の働きに欠かせないビタミン類〔C、E、B6、B2、B1、ビオチン(B7)〕もバランスよく配合しました。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年12月18日水曜日

冷えのぼせ

冷えているのに汗をかく!?

下半身や手足の先が冷えているのに顔や頭はのぼせたように熱くなるのが"冷えのぼせ"です。冷え症の重い症状とされ、女性に目立ちます。
"冷えのぼせ"は冷え症の一つで、より重度な状態をいいます。典型的な症状は、①上半身は冷えを感じないが、手足は冷たい ②気温・運動など暑くなる条件の直後に、胸より上がカーッと熱くなり大量の汗が出る ③手のひらや足の裏などにじっとりと汗をかく…等。
 汗は自覚できても、①は自覚のない人が多く、20~30代女性の中には"プレ更年期"の症状と勘違いしている人もいます。

 冷えは、冬はもちろん、夏の温度差の大きい環境で体を冷やすことでも起こります。体が冷えると、生理痛など「血行不良型の冷え」が起こります。さらに血行不良が続くと、静脈やリンパ管のうっ滞が起こり、体の末端がむくんできます。これが「水分代謝異常型の冷え」です。一方、体は本能的に、手足の体温を下げてでも頭部の温度を維持しようとします。このため、血行不良型・水分代謝異常型の冷えが続くと頭部が熱くなって、末端との温度差が大きくなり、その結果、冷えとのぼせが混在した"冷えのぼせ"になるのです。こうなると体温を一定に保つために交感神経と副交感神経は通常より頻繁に働かなければならず、その結果、自律神経自体がバランスをくずしていきます。
"冷えのぼせ"はいわば「自律神経失調型の冷え」と言えましょう。

"冷えのぼせ"の症状が続くと、血行不良型の生理痛が悪化し、ニキビ・吹き出物など、その他の症状も現れます。水分代謝異常型のむくみやめまい、頭痛も引き起こします。自律神経のバランスの乱れが、イライラ、不眠、汗や顔のほてりといったように様々症状を引き起こし、負のスパイラルを招くのです。

 軽い冷え症の人に比べ"冷えのぼせ"の人のほうが自律神経の乱れが大きく、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズにできなくなり、不安・緊張などの気分の悩みや、睡眠の低下につながっていきます。

 冷えと睡眠は密接に関係していますが、自覚していない人が大半です。どちらか一方だけに対処しても不十分で、適切に体を温めることとリラックスすることの両方が必要です。
 しかし、"冷えのぼせ"の人は寝ている間も緊張しており、それによって汗をかき、蒸れて暑くなってしまうので、靴下を履いて寝ても途中で脱いでしまったり、入浴時も体の芯が温まる前にのぼせてしまい長時間湯船に浸かることができないなど、重度な人ほどうまく体を温められず、自ら体を冷やすライフスタイルを送ってしまいがちです。

(出典:https://style.nikkei.com/)

■"冷えのぼせ"対策のポイント

(1)一時ケアと日常ケア

"冷えのぼせ"は体のなかで冷えている箇所とほてりを感じる箇所が混在しているため、ほてりを冷やす「一時ケア」と、冷えを改善するための「日常ケア」を区別することが大切です。右図の★印部分はほてりを感じやすいため、ここを一時的に冷やして熱を逃がします。日常ケアとして"冷えのぼせ"の人は、◎印部分を集中的に温めましょう

(2)首のうしろを温める

首は皮膚のすぐ下を頸動脈が通り、頭を支える大きな筋肉があるため、効率的に血液を温め、温まった血液を全身に巡らせることができます。首の後ろを温めることで副交感神経優位に切り替わり、自律神経のバランスも整います。
交感神経の緊張をやわらげ、眠りにつくために、寝る前に首を温めながら腹式呼吸をして頭を空っぽにするのも効果的です。

(3)"冷えのぼせ"の人がやってはいけないこと

一見、体を温めるのでよさそうに思われることでも、以下の場合は"冷えのぼせ"には適さないこともあるので注意が必要です。

● 長時間の入浴 : 体の芯が温まるまえにのぼせてしまう。無理して続けるとあがった後にめまいを起こすこともあるので危険
● 首から肩全体を冷やす : 自律神経の乱れや全身の冷えを招く。熱帯夜など特別な場合を除いて首回りは冷やさないように
● 首のつまった洋服 : のぼせたときの汗が逃がせず、逆に体を冷やしてしまう

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 神経伝達物質のセロトニンには、細動脈の拡張・自律神経のバランスを整える働きがあることが確認されています。康復医学学会の研究素材「ラフマ」には、セロトニン産生を促進し、セロトニン神経通過性が安定するデータがあります。
 また、ストレスの影響で毛細血管の入口が収縮することにより、微小循環血流は低下してしまいます。毛細血管の入口拡張には、一酸化窒素(NO)が大きく関わっています。当学会が長年研究を続けている「特系霊芝(HM-3000)」には、体内でのNO合成酵素を活性させ、血中NOの産生を促すデータがあります。


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愛・感謝 村雨カレン

2019年12月11日水曜日

食用塩の表示

体に良い塩、摂っていますか?

「塩は高血圧の原因だから塩分は控えたほうがいいよ!」このような言葉に惑わされて、減塩ばかりを考えていませんか? 実は過度な減塩は逆に健康を害する恐れがあります。
 そして、基本調味料(砂糖、みりん、塩、酒、酢、醤油、味噌)を選ぶ際に、一般消費者が一番わかりにくく、誤解の多いのが"塩"なのです。

 塩は高血圧などの不健康の原因と言われ、減塩に取り組む方が近ごろ多いようですが、塩の摂取量と血圧の上昇は必ず結びつくとは限らないことが明らかになっていて、塩の摂取量に応じて血圧が上がる人もいれば上がらない人もいます。減塩すればよいということではないのです。逆に過剰な減塩は健康を害する恐れがあります。人間の血液の塩分濃度は0.9%を保つ必要があり、それで体液のバランスを保っています。そのため、塩分が不足すると細胞の働きが悪化し健康被害に襲われるリスクがあります。そして塩には体を温める作用もあるため、減塩して体の塩分が不足すると冷え性などが起こることもあります。

 また、減塩で問題となるのはミネラル不足です。ミネラルとは糖質や脂質、たんぱく質やビタミンと並ぶ五大栄養素の1つ。人が生きるために不可欠なカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などを含みます。通常、塩のミネラル分という場合はマグネシウムを指すことが多いようです。また、健康上でも、マグネシウムによる効果が大きいのです。
健康のためにはミネラルを含む塩を適度に摂った方が良いですが、ミネラルをほとんど含んでいない塩も存在しています。

■摂るべきではない塩:

「精製塩」「食塩」と呼ばれる塩です。これらの塩にはミネラル物質がほとんど入っておらず、塩化ナトリウムが99%を占めています。体内でのミネラルバランスが崩れやすく、日常的な摂取で健康を害する恐れがあります。

ミネラルが豊富だと勘違いして輸入の粉砕した「岩塩」を摂る人もいますが、岩塩に含まれるミネラルはごく微量で、特にマグネシウムが含まれることはほとんどありません。岩塩は何千年も何億年もかけてゆっくりと作られる塩なので、ミネラル分は上下に追い出され、食用として使用できる部分はほぼ塩化ナトリウムです(ゆっくり凍らせた氷がきれいな透明なものになるのと同じ理屈です)。
 ピンクや紅色は鉄(Fe)で、無色の岩塩の成分はほとんど精製塩と同じです。硫黄成分(硫酸カルシウムや硫酸ナトリウム)を含む、硫黄臭の強いものもあります。
 なお、上下に追い出された“にがり”部分は有毒な物質も含まれていますが、食塩に追加する添加ミネラルや豆腐のにがりとして使用するために中国などから輸入されています。

■ミネラルを含んだ健康に良い塩:

「天然塩」「自然海塩」と呼ばれる塩。これらは加工や添加がない塩です。海水から自然の方法で結晶化させたものです。これらの塩は塩化ナトリウムが80~90%で残りの成分がミネラルなので、精製塩に比べミネラルバランスの崩れはありません。天日や平釜などで自然のまま結晶化したものです。製品化過程でミネラルを追加する加工塩ではなく天然塩などのミネラルを多く含む塩を選ぶようにしましょう。

※ミネラル物質が多い塩でも過剰な摂取は禁物です。
(出典:https://ogakoubo.com/)

■塩のパッケージ表示と比較


 塩(食用塩)のパッケージ表示は、2008年に発足した「食用塩公正取引評議会」によって決められた表示ルール「食用塩の表示に関する公正競争規約」が公正取引委員会から認められ、施行されました。
①名称、②原材料名、③添加物、④原料原産地名、⑤内容量、⑥原産国名、⑦製造者を一括表示するとともに、別に「製造方法」として①原材料名(添加物含む)②工程が表記されます。以下の例のように原料、濃縮工程、結晶化の方法が簡略的に表示されます。


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愛・感謝 村雨カレン