2020年3月25日水曜日

耳の健康と聴力

心掛けよう! 耳の健康と衛生チェック

耳は、私たちが生活をしていく上で外部から音の情報を得るための大切な器官です。ところが、耳の健康維持については、「聞こえ」が悪くなったり、症状が出るまであまり気にしない人が多いのではないでしょうか?
 耳の病気には、ある日突然原因不明で片耳が聞こえなくなる「突発性難聴」や、耳の奥に炎症を起こす「中耳炎」「内耳炎」など、早めに治療しないと「聞こえ」のレベルが下がったままになるものもあります。

【こんなときには耳鼻咽喉科に受診を】

▼耳が塞がった感じがする  ▼音が響いて聞こえる 
 ▼めまいがする  ▼耳鳴りがする 
 ▼耳が痛い  ▼普段と違う耳垢がとれる

【耳の掃除を正しくできていますか?】

耳を掃除するときには、つぎの点に注意して行いましょう。
◎耳の掃除の目安として、2~3週間に1回程度にしましょう。なお、耳垢には皮膚を保護したり、虫の侵入を防ぐ役割もあるので、掃除し過ぎないことも大切です。
◎耳の掃除には耳掻きや綿棒を使いましょう。マッチ棒や爪楊枝など耳掃除用でない物は、使うと外耳道を傷つけてしまいます。
◎使用後の耳掻きは、アルコールが含まれたウェットティッシュで拭くなどして清潔に保管しましょう。ペン立てに挿して置くなどすると雑菌が繁殖して不衛生になります。

【「聞こえ」を悪くする生活に注意しよう】

耳の病気がなくても、大きな音を長時間、聞き続けることや、疲労や過度のストレスにより聴力がダウンする場合があります。正常な「聞こえ」を保つには次の点に注意しましょう。
①大きな音がする場所や、ヘッドホン(イヤホン)の大音量は避ける ②疲労やストレスを溜めない ③年に1回は「聴力検査を受ける ④適度な運動、バランスの良い食生活を続ける ⑤良質な睡眠(休養)をとる

【「耳の健康」を考えた食生活】

耳の健康を保つには、ビタミンやミネラルが多く含まれる黒ゴマ、ほうれん草、海草類などを摂り、ストレスや疲労を溜めないような食生活を心がけましょう。また、耳の複雑な骨の構造を維持するためには、鶏肉、えんどう豆、しらす干しなどの食材から十分なカルシウムを補給することも必要です。
(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)

■聴力は血流・内臓・自律神経が影響

多くの栄養が必要な器官「耳」は、血流の悪化やストレスが原因で難聴になっている可能性もあります。

耳の聞こえが悪くなったことを、年齢のせいにしてはいけません。音が聞こえづらい=難聴の第1の原因は、血流の悪化です。多音を聞き分ける細かな働きをする耳は、多くの栄養を必要とする器官ですから、栄養と酸素が血液できちんと運ばれないとたちまち働きが悪化します。血流に大きな影響を及ぼす内臓、特に腸も健康でなければなりません。
 また、自律神経も"聞こえ"に大きく影響します。緊張し、交感神経が過敏になっていると血管が収縮し、血流が低下。さらに、自律神経は内臓の働きを制御するので、バランスが乱れると内臓の働きが悪くなります。
 逆に、内臓の働きが衰えると、自律神経が乱れることもあります。血流、内臓、自律神経が関係しあい、三位一体で良好に機能することが、耳の力を支えているのです。
 血行をよくするマッサージや自律神経を整えるための睡眠導入法など、身体がバランスよく働くための生活習慣を身につける必要があります。
 特に30~50代の女性は、仕事や家庭でストレスをためやすい時期です。内臓機能が低下したり、不眠になりがちなので、突発性難聴にも陥りやすいのです。まだ若いから大丈夫と思わず、耳によい習慣を取り入れましょう。耳だけでなく、全身によい影響を及ぼせばアンチエイジングにもなります。

耳の聞こえをアップさせる5つの習慣

耳力をアップさせ難聴を防ぐためには、以下の5つの習慣が良いと言われています。
 ①寝る前の深呼吸 
 ②両耳をふさいで外音を10秒間シャットアウト 
 ③1分間の縄跳び(エア縄跳びでもOK) 
 ④いつでもどこでも耳マッサージ 
 ⑤鉄分・たんぱく質の意識的摂取

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 血流の改善には、適度の運動や日常の食事など生活習慣の見直しが基本です。そして、より血液・血管の質を改善し、健康的な血流を維持するために、当学会では「HM-3000(特系霊芝)」をおすすめしています。霊芝は体の隅々まで張りめぐらせている毛細血管とその血流を整え、ほとんどの病気の要因と言われる微小循環不良を改善します。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2020年3月18日水曜日

効果的な老化防止法

アルツハイマー病治療で注目『リコード法』

アルツハイマー病(AD)の個別化医療として米国で誕生した「リコード法」(ReCODE Protocol)。2014年に初の症例報告によりAD患者の9割で改善効果が認められ、注目を集めています。

 リコード法は、米国のAD研究者デール・ブレデセン氏が開発したADの統合的な治療プログラム。食事(栄養)運動睡眠ストレスケア脳トレの5項目における生活習慣の改善を柱としています。2017年までに米国では500例以上がリコード法で症状が改善し、2019年5月時点で3,000例以上が同法による治療を受けています。

 一般的に、ADの発症は脳内に蓄積したアミロイドβ(Aβ)による神経障害が原因とされ、Aβの除去がADの改善につながると考えられています(アミロイド仮説)。しかし、リコード法では、神経障害を起こす様々な問題が発生することにより、防御反応としてAβたんぱくが蓄積し、結果として神経が障害されるという考え方に基づいています。
 また、リコード法でADは(1)炎症性 (2)萎縮性 (3)毒物性 (4)糖毒性 (5)血管性 (6)外傷性―の6タイプに分類されます。それぞれのタイプにより治療法は異なる上、大半のAD患者は複数のタイプが併存するため、治療も多種多様です。

炎症性:脳の炎症に起因し食事も深く関わる。萎縮性:脳機能の維持に必要な栄養素やホルモンの欠乏に起因。毒物性:重金属や真菌などに含まれる毒素に起因。治療が最も困難。糖毒性:持続的な高血糖状態に起因。炎症性と萎縮性の混合型。

10ヶ月間のリコード法による臨床結果
リコード法では前述の5項目における生活習慣の改善を柱としますが、中軸を担うのは「ケトフレックス12/3」という食事法。主な特徴は、①野菜をメインとするケトン体産生を促す地中海食、②12時間以上の絶食時間、③糖質量でなくGI値(食後血糖値の上昇度)が主な指標。さらに、定められた用量のサプリメントやハーブ類の摂取も推奨されています。
 日本では、これまでにリコード法を実施した100例超のAD患者で有効性が認められています。94歳の女性(炎症性、萎縮性、糖毒性タイプ)の例:糖質制限食を導入しつつ、BMI低値を考慮してココナツ油でカロリー摂取量を増量。ビタミンB群、ω3脂肪酸などを摂取、1回45~60分の有酸素運動、及び8時間の睡眠を設定。プラス1日20分間の脳トレ。
 その結果、血液検査で炎症とインスリン抵抗性などが改善されました。ミニメンタルエステート検査(MMSE)による認知機能検査では、22点から26点に改善(4カ月後)、記憶に問題がない時間が増えて自覚症状も改善。家族からは、「以前より反応が少し良くなった」(2カ月後)、「"自分が変だ"と認識できるようになった」(3カ月後)などが報告されています。

 リコード法はADの統合的な治療プログラムであり、エビデンスに基づきより根本的な治療を目指すものです。ただし、生活習慣の改善を目指す治療プラグラムであるため、家族や介護者などの協力が必要不可欠である点など、課題もあるようです。
(出典:https://medical-tribune.co.jp/)

■脳トレより効果的な老化防止法 

40歳を過ぎると、見た目は若々しくても「あれ、リモコンどこに置いたっけ?」「あの歌手の名前が思い出せない‥‥」ということが増えてきます。
体の他の部位と同じく、脳も老化するのです。これを遅らせるには、規則正しい生活習慣や健康な食生活などがとても大事になってきます。
「私は認知症予防のために脳トレを毎日しているから大丈夫」と思っている人も多いことでしょう。脳トレ自体はいいことですが、それよりもっと効果が高い行動があるのです。

■脳トレより効果的な脳の老化防止法

認知症予防のために常に脳を使わなければと、50代に人気の"脳トレーニング"。でも、問題を解いたり記憶力をテストしたりが面倒臭くなってやめてしまう人も多いそうです。
 そして、米国のジョージア工科大学教授の実験で「脳トレにはあまりこれといった効果がみられない」ことが分かったそうです。それよりも、脳の健康を保つために効果があるのは「有酸素運動を常に行うこと」だそうです。確かに、早朝まだ冷たい空気の中でウォーキングすると、頭がスッキリします。これだけで、かなり脳機能がアップするそうです。

■有酸素運動が脳を強化する

有酸素運動とは、エアロビクスやウォーキング、ジョギング、水泳など、酸素を多く消費する種の運動のことを指します。
 米国やカナダでの研究によると、この有酸素運動を定期的に行うことで、心肺機能が活発化し、体全体および脳の血液循環の改善が報告されています。結果として、脳内の血管強化や、記憶や学習能力を司る海馬の活性化などの効果があるとのことです。
 また、エクササイズをすることで、脳細胞を含む脳の全体的な健康を保つことも可能だとか。確かに、部屋の中でクイズやゲームをしているより、外で気持ちよくエクササイズしたほうが、頭も体もスッキリしそうですね!
 ちなみに、運動は激しいものである必要はなく、毎日30分のウォーキングだけでも効果アリとのこと。

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 康復医学学会では、有酸素運動に加え「HM-3000(特系霊芝)」「ラフマ」をお勧めします。
 以前から脳血管性認知症の予防や治療に降圧剤が有効だということは認められていました。現在では高血圧との関係は薄いといわれていたアルツハイマー型認知症も抑えると考えられています。つまり、HM-3000(特系霊芝)による微小循環の改善作用は有効だと考えられるのです。
 また、認知症の兆候と思われる言動に、うつ病の症状が表れることがあり(仮性認知症)、40~50%のアルツハイマー型患者が抑うつ気味、また10~20%はうつ病が合併しています。うつ症状に対しては、ラフマセロトニンへの効用が期待できるのです。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年3月11日水曜日

首:大切な器官が集中!

スマホ首に注意 神経圧迫し不調続く

スマートフォンを長時間使い続けることで首がこる「スマホ首」は、痛みの他にも様々な不調を引き起こします。仕組みや症状、対策を知っておくことが大切です。

「スマホを長く見ていたら、首に負担がかかるのは当然です」福岡市博多区にある「ネッククリニック福岡」の診察室。脳神経外科医の松井孝嘉先生が、スマホを見る姿勢を再現して見せてくれました。たいていの人は目線より低い位置に持ち、うつむいた姿勢になります。
 成人の頭の重さは平均約6キロでスイカほどです。直立時には首の骨で支えていますが、うつむいた姿勢だと、骨でうまく支えられず、首の後ろ側の筋肉に直立時の約3倍もの負担がかかるといいます。このため首の血流が悪くなり、こりが生じる原因となるそうです。

 松井先生は東京脳外科神経センターの理事長を務め、同センターの医師が福岡、大阪、名古屋に開設するするクリニックで定期的に診療に当たっています。約40年にわたって首の治療や研究を続け、学術誌や学会で発表。外傷や悪い姿勢などが原因で首の筋肉がこると様々な症状が表れることを解明し、頸性神経筋症候群(首こり病)と名付けました。近年はスマホが原因の患者が目立つため、首こり病は「スマホ首病」とも呼ばれています。

 首には、内臓や血管、呼吸器などをコントロールする副交感神経が通っています。
 こりが副交感神経を圧迫すると働きが鈍り、頭痛、めまい、多汗、不眠などを招きます。重症化すると、うつや自殺願望といった深刻な状態につながりかねないといいます。

 風邪やストレスが原因と思っていた体調不良(不定愁訴)が首の凝りに起因していることもあります。松井先生は、首こり病をセルフチェックできる問診表(30項目:右表)を開発し、東京脳神経センターのホームページで公開。
「スマホを使う時間が長くて不調が続く人は、一度『首こり病』を疑ってみてほしい」と呼び掛けています。

(出典:読売新聞 西部版)

■首には大切な器官が集中している

首の大切さを実感していただくためには、首の構造に関する知識もある程度必要です。

 首の骨格は「頸椎」と呼ばれる7つの骨から成り立っていて、頭に近いほうから「第一頸椎」「第二頸椎」のように名前がつけられています。
 頸椎は「脊椎」という背骨の一部分です。参考までに言うと、脊椎は、「頸椎(首)」「胸椎(胸)」「腰椎(腰)」の3つのパートから構成されています。
 この頸椎をサポートしている組織が、柔性のある軟骨組織の「椎間板」や頸椎の後方にある「椎間関節」、そしてこれらを支える「靱帯」の3つです。
 椎間板は「繊維軟骨」と呼ばれる軟骨組織でできており、頸椎と頸椎の間にあるクッションのような役割を果たしています。これがあることで骨への衝撃を和らげ、首の骨の可動性をある程度高めてくれています。
 椎間関節も軟骨からできていますが、こちらは椎間板とは異なる「硝子様軟骨」でできています。軟骨組織のタイプは違うものの、その役割は椎間板同様、頸椎と頸椎とをつなぎ、首の自由でスムーズな動きを可能にします。
 頸椎を支えるもう一つのパート靱帯は繊維質でできており、首の前側にある「前縦靱帯」と後ろ側にある「後縦靱帯」に分かれます。靱帯の役目は、椎間板の周りをしっかり保護し、椎間板がはみ出したり不均一になったりしないようにカバーすることです。
 この3つのパートがしっかりタッグを組むことで頸椎は守られているのです。半面、どれか一つにでも不具合が生じると、首の調子は途端に悪くなってしまいます。
 特に椎間板や椎間関節は組織が柔らかい分、すり減っったり、消耗したり、形が変わったりしやすくなります。さらに、首に不具合があると、その影響は首の動作だけに留まらず、全身の機能やメンタルヘルスにまで及びます。
 神経の束である大変重要な器官「脊髄」、脳に血液を届ける「血管」、吸い込んだ空気を肺に送る「気管」、食べたものを胃に送る「食道」、交感神経と関係の深い甲状腺ホルモンを分泌する「甲状腺」もまた、首にあるからです。

 なぜ「首」という1ヵ所が悪くなると、全身にまで影響が及んでしまうのか‥‥。
 その答えは明白です。私たちの生命を司る大切な器官が、首という細い場所に集中しているからにほかなりません。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年3月4日水曜日

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症 まとめ

若者の間では「新コロ」と呼ばれている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。このウイルスは人間に感染すると、急速に肺を侵そうとします。どこまで感染が広がるのか、経済優先で初動の水際対策が遅れてしまった日本に今、大きな危機が訪れています。
 新型コロナウイルスを恐れすぎず、甘く見すぎず、正しく警戒するために、今一度情報を整理してみましょう。

【感染したときの症状は?】

  発熱やのどの痛み、せきが一週間前後続くなど、通常の風邪より長引くことが多く、強いだるさを訴える人が多い。

【重症化の割合】

  WHO(世界保健機関)が、中国から提供された患者のデータをもとに分析した結果、新型コロナウイルスに感染した人のうち、80%以上は軽症で回復しており、致死率はおよそ2%としている。ただし、この分析には、死亡した人が多い湖北省のデータが多く含まれているので、日本での致死率はもう少し低い可能性があると専門家は指摘している。

【厚生労働省による対応の目安】

  発熱などのかぜの症状がある時は、学校や会社を休んで外出を控える。
  毎日、体温を測定して記録することを心がける。
 そのうえで、▼風邪の症状や37度5分以上の熱が、4日以上続くときに、帰国者・接触者相談センターに電話で相談する。そこで感染の疑いがあると判断されると、専門の医療機関の外来を紹介される(一般の人の目安)。▼より重症化しやすいとされる高齢者や、糖尿病や呼吸器疾患などの持病がある人は、相談するまでの期間が短く、2日程度。妊娠している人も、念のため重症化しやすい人と同じように、早めに相談すること。そして、強いだるさや息苦しさがある時は、重症化のリスクにかかわらず、すぐに相談すること。
 重症患者の治療を優先して行えるようにするためにも、症状の軽い人は自宅で様子をみてほしいとのこと。

【会社や学校を休み自宅で過ごすときの注意】

 万一新型コロナウイルス感染していた場合でも、家族などにうつさないようにするために、本人のマスクなどの「せきエチケット」でうつさないこと、同居人の「入念な手洗い(蛇口ハンドルも)」でうつらないことが重要。

(出典:http://www.nhk.or.jp/)

■康復医学的ウイルス対策

康復医学学会では、2008年よりウイルス性疾病への対応策を研究してきました。その成果として、2009年にはウイルス対応のど飴、2011年にはルチン配合サプリメント、そして2014年には抗ウイルスの水溶液&スプレー剤を開発し、商品化へとつなげています。

(1)のど飴(霊芝+センダン葉エキス)で口からのウイルス侵入阻止・不活化!
 
ウイルス感染症の予防には、インフルエンザ対応用に開発したHM-3000(特系霊芝)とセンダン葉エキスを配合したのど飴を進めています。この商品は、インフルエンザのH1N1型を99.9%不活化するという結果(日本食品分析センター)が出ており、霊芝は免疫機能に働き、インフルエンザなどのウイルスに対抗する力を高めてくれます。一方、センダン葉は、高い抗ウイルス作用が認められています。

(2)「霊芝+ルチン」のサプリメントでウイルス予防&免疫力アップ!
ルチンは"日本蕎麦に含まれる健康成分"としてよく知られています。そのルチン、実は早くから抗ウイルス作用が認められていました。

(3)貝殻焼成カルシウムの抗ウイルス水溶液でウイルスを不活化・感染拡大予防!
貝殻焼成カルシウムの水溶液(pH12.4以上)は、北里環境科学センターによるインフルエンザウイルス不活化評価試験においてその効果が認められています。手洗いやドアノブ・キッチンなどの洗浄にも使用できます。また、自分の使用済みマスクも、抗ウイルス水溶液に5分間浸したり、外側にスプレーで吹き付けたりすれば、抗ウイルスマスクとして再利用ができます。

(4)食生活の改善で免疫力アップ
免疫ビタミン「LPS(リポポリサッカライド)」の摂取近年、免疫力を高める大注目の成分です。体内にある免疫細胞「マクロファージ」を活性化し、あらゆる病気の予防にも役立つことが最近の研究で明らかになっています。身近にある多くの穀物、野菜にはLPSが含まれていますが、特に多く含む食べ物としては、レンコン、めかぶ、玄米など。LPSは人間の体内では作られないため、花粉症やアレルギーの方が増えているのは、LPSの摂取量が減少したからとも言われています。大人1人のLPSの一日推奨摂取量は500μgといわれています(標準目安:体重10kgで100μg)。
高用量のビタミンC摂取分子レベルで栄養素を研究している国際オーソモレキュラー医学会からこんなニュースが発表されました。「新型コロナウイルスの流行は、高用量のビタミンCによって劇的に流行を遅らせ、感染を止めることができる」。ウイルスに対しては、身体の抗酸化能力を最大化しておくことが重要です。推奨している栄養療法は右の通りです。
免疫機能を低下させる食害を避ける糖や人工甘味料、添加物、化学調味料、農薬、合成油、遺伝子組み換えなど。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年2月26日水曜日

DHA・EPA

魚を食べる人ほど認知症リスク少ない?

魚をよく食べる人ほど認知症を発症するリスクが低いことが、日本人高齢者を対象とした研究で明らかになりました(British Journal of Nutrition誌190903電子版)。

 日本は魚の摂取量が多い国の1つです。魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸)など、認知機能の低下予防に役立つ可能性のある栄養素や、ビタミンB12やビタミンEのような、神経保護作用を持つ栄養素が含まれています。ゆえに日常的な魚の摂取は、認知症発症リスクの低下をもたらす可能性があります。

 これまでに、日本食や地中海食などが認知症予防に役立つことを示唆する研究結果がいくつか報告されています。これらの食事法の特徴の1つは、魚を豊富に食べることであるため、日常的な魚の摂取が認知症リスクの低下に関係するのでは、と言われてきました。しかし、魚の摂取と認知症発症の関係を調べた研究はこれまで5件しか行われておらず、それらは一貫した結果を示せませんでした。そこで東北大学の研究チームは、65歳以上の日本人を対象に、魚の摂取量とその後の認知症発症の関係を調べることにしました。

 対象は、宮城県大崎市に住む65歳以上の市民のうち条件を満たした1万3102人です。2006年12月に最初の調査の一環として食物摂取頻度調査を行い、魚とその他の食品の摂取状況を調査。魚の摂取については、①刺身などの生魚と加熱調理した魚、②すり身の魚について尋ねました。魚も含む全ての食品について、食べる頻度を以下の中から選択させました:ほとんど食べない/月1~2回/週1~2回/週3~4回/ほぼ毎日。
 ①と②を合わせて、1日当たりの魚の摂取量を推定し、その値に基づき対象者を、最も少ない(Q1群)/やや少ない(Q2群)/やや多い(Q3群)/最も多い(Q4群)の4群に分けました。各群の1日当たりの魚摂取量の平均は、20.4g、44.3g、57.7g、96.9gでした。

 5.7年間の追跡期間中に、1118人(8.5%)が認知症を発症していました。認知症発症に影響を与える可能性のある、年齢、性別、BMI(体格指数)、病歴、学歴、喫煙習慣、飲酒習慣、1日の歩行時間、精神的苦痛の程度、認知機能スコア、睡眠時間、緑黄色野菜と果物の摂取量を考慮して分析したところ、魚の摂取量が最も少ないQ1群に比べ、Q2群では、認知症発症リスクが10%低い傾向が見られました。Q3群では15%、Q4群では16%のリスク低下が認められ、いずれもQ1群との間に統計学的有意差が認められました。全体として、魚の摂取量が多いほど認知症リスクは低いことも示唆されました。

 こうした関係は、追跡開始から2年以内という早い段階で認知症と診断された患者や、研究に参加した時点で認知機能が低下していた患者を除外しても、変化しませんでした。
 今回の結果は、魚の摂取と認知症リスクの間に逆相関関係があることを示し、日常的な魚の摂取に認知症予防効果があることを示唆しました。
(出典:https://gooday.nikkei.co.jp/)

■DHAとEPAが脳にいい理由

認知症予防の一環として青魚摂取を推奨する動きは、自治体にも出ています。香川県の認知症高齢者支援サイトには、「EPA、DHAがしっかりとれる ちゃちゃっと作る魚のおかず」というレシピが並びます。もともと魚をよく食べる地域ですが、瀬戸内海でよく捕れるハマチやサワラもメニューに入れ、1日1食魚を食べることをすすめています。

 なぜ、DHAとEPAが脳にいいのでしょうか。実は、脳神経組織はその約50%を脂質が占めています。DHAは体内では主に脳細胞膜を形成するリン脂質の成分になり、脳や網膜など神経組織の発育と維持に欠かせません。脳内のDHA量が低下すると、認知機能低下の要因になることが、複数の研究からわかっています。

 EPAは1960年代にその働きが発見されて以来、血液の性状を健康に保ち、特に血栓ができにくくなり、高脂血症を予防する結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防するという働きがあるということが世界中の医学者によって研究され続けてきました。脳卒中などの脳血管障害は認知症の原因になるため、EPA摂取も認知症対策につながるのです。

国立長寿医療研究センターの研究(右図参照)では、60~79歳の男性232人、女性198人を対象に、10年後の認知機能低下リスクがどう変わるかを検証しました。そして、血液中のDHA濃度が「中間」または「高い」人は、「低い」人に比べて、10年後の認知機能低下リスクが0.11倍または0.17倍低いことがわかりました。

 海外の研究でも同様の報告は複数あります。65歳以上を対象に7年間追跡調査した「Chicago Health and Aging Project」では、魚の摂取でアルツハイマー型認知症のリスクが60%低下。「Rotterdam Study」では、同じく魚の摂取でアルツハイマー型認知症リスクが70%低下しました。

 EPAやDHAはともに、ヒトの体内ではほとんど作ることができない必須脂肪酸の一種で、魚の油に含まれ、イワシやサバなど青魚など脂の乗った魚に豊富に含まれています。

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 康復医学学会の森昌夫理事長が長年の研究成果として開発した「認知機能障害改善組成物」(特許第6382281号)は、食用アマニ油、霊芝エキス、セレン含有ビール酵母、サバペプタイド、霊芝炭末のほか、DHA・EPA含有精製魚油を加え、認知症に特化したサプリメントとして商品化されています。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年2月19日水曜日

電子たばこ

米国、喫煙年齢を21歳に引き上げ電子たばこ人気抑制へ

アメリカ議会は昨年12月19日、通常のたばこおよび電子たばこ、さらにあらゆるたばこ製品の購入可能年齢を、2020年内に現在の18歳から21歳に引き上げる審議を可決しました。米国では基本的に喫煙可能年齢は18歳以上とされるものの、ほぼ半数の州がすでにこれを21歳以上に引き上げて設定しています。
 ドナルド・トランプ大統領は昨年9月に、フルーツやメンソールなどのフレーバー付き電子たばこの販売禁止を提案したものの、その後11月に21歳未満への販売禁止へと方針を変更し、この議案を支持していました。

 米国では10代の電子たばこ喫煙者数が急増しています。米食品医薬品局(FDA)は、2018年には360万人以上のミドル~ハイスクール(12~18歳)年代が電子たばこを使用したと報告しました。また、高校生の間での喫煙率は減少していて、全体の約3.6%しかたばこを使用していないとされる一方、電子たばこはというと、直近の集計月ですでに昨年のほぼ2倍、全体の20.9%が使用したと報告されています。

 この急激な増加傾向が、電子たばこ使用が原因と見られる全国的な肺疾患患者増加の原因と考えられ、今回の議会による法定喫煙年齢の引き上げ案可決を促すことになりました。米疾病予防管理センター(CDC)は、約40人が死亡したこの肺疾患の原因をまだ特定していないものの、電子たばこの成分に含まれる麻薬成分テトラヒドロカンナビノール(THC)の"割り材"に使われる、ビタミンEアセテートがその可能性が高いとの報告をしています。

 全米の喫煙許可年齢を18歳から21歳に引き上げた法律が全米に施行されたところで、すでに21歳以上に引き上げている半数の州では何も変わることはありません。それでどれほどの効果があがるのかにはやはり疑問の声もあり、禁煙推進団体「Campaign for Tobacco-Free Kids」の代表マシュー・マイヤーズ氏は、「21歳への年齢引き上げは前向きなステップになる話だが、たばこ・電子たばこ業界は他の問題から人々の目をそらすためにそれを支持している。たとえばフレーバー付き電子たばこやメンソールたばこを全面禁止にするほうが、まだ効果があるだろう。年齢制限が問題の解決策になるのなら、最初から今回の問題は起こっていないはずだ」と手厳しい指摘をしています。米国では独自にフレーバー付き電子たばこの販売を禁止する州や自治体が増加しています。
(出典:https://japanese.engadget.com/)

■新型たばこに対する康復医学的見解

新型たばこは、従来型の燃焼式とは異なる新しいたばこ製品です。葉たばこを加熱しニコチン含有エアロゾルを発生・吸引する「非燃焼・加熱式たばこ」と、液体を加熱してエアロゾルを発生・吸引する「電子たばこ」とがあります。

 非燃焼・加熱式たばこやニコチン含有の電子たばこには、燃焼式たばこと同様に依存性薬物のニコチンが含まれます。これらの新型たばこは、「煙が出ない又は煙が見えにくいので禁煙エリアでも吸える」、「受動喫煙の危険がない」、「燃焼式より健康リスクが少ない」などと誤認され、急速に広まっています。

 禁煙できない人、またはやめる意志のない人にとっては健康被害の低減につながるとして、新型たばこの使用を推奨する考え方があります。しかし、これらの新型たばこの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的証拠はまだ得られていません。非燃焼・加熱式たばこの主流煙中に、燃焼式たばことほぼ同レベルのニコチンや揮発性化合物(アクロレイン、ホルムアルデヒド)、約3倍の多芳香環炭化水素物(アセナフテン)等の有害物質が含まれているとの報告があります。
 一方、ニコチン入り電子たばこ使用者から検出されるたばこ特異的ニトロソアミンの尿中代謝物は、燃焼式たばこ使用者の 1.5~4.2%、揮発性有害物質の代謝物は 20~60%程度と少ない、とする報告がありますが、体内に有害物質が取り込まれているのは明らか。また、加熱でエアロゾルを発生させる仕組みは、ニコチン以外のリキッド成分を分解して複雑な混合物を発生させ、発がん性物質に変化することが指摘されています。葉たばこを加熱させてエアロゾルを発生させるタイプの電子たばこでは、燃焼式たばこと同様に放射線元素のポロニウムも含有されています。

 新型たばこは周囲の人々への受動喫煙の危険も指摘されています。従来のたばこ使用者の呼出煙と同様に、大量の"見えにくいエアロゾル"を呼出しています。
 世界保健機構(WHO)では、「電子たばこのエアロゾルによって、健康に悪影響がある可能性」を指摘しています。WHOの研究では、①電子たばこ使用者の呼出煙中のニッケルやクロムなどの重金属濃度は、燃焼式たばこの呼出煙よりも高い、②PM2.5、ニコチン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどの濃度は、通常の大気中濃度より14~40 倍(PM2.5)、10~115 倍(ニコチン)、2~8 倍(アセトアルデヒド)、20%(ホルムアルデヒド)高い、とされています。WHOは「受動喫煙者の健康を脅かす可能性があると考えることが合理的である」と述べています。特に、呼吸器疾患や冠動脈疾患をもつ患者さんなどにとっては有害な影響が懸念されます。

 新型たばこは、従来の燃焼式たばこに比べてタール(たばこ煙中の有害物質のうちの粒子成分)が削減されていますが、依存性物質であるニコチンやその他の有害物質を吸引する製品です。従って、使用者にとっても、受動喫煙させられる人にとっても、非燃焼・加熱式たばこや電子たばこの使用は推奨できません


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愛・感謝 村雨カレン

2020年2月13日木曜日

運動がもたらす効果

"青少年はもっと運動を" WHOが警鐘

世界保健機関(WHO)は昨年11月22日、世界の青少年の運動習慣をまとめた初の調査報告を発表し、5人に4人が健康に悪影響が生じるほどの運動不足に陥っている、と警鐘を鳴らしました。特に女子の運動量を増やす必要があるとしたほか、10代の子どもらをパソコンやスマートフォンの画面から引き離し、もっと運動させるために緊急措置を取る必要がある、と強調しています。
報告は医学誌「ランセット・チャイルド・アンド・アドレセント・ヘルス」に掲載されました。
 WHOは2001年から2016年まで、146か国の11~17歳の青少年約160万人を対象に、散歩や遊び、自転車、団体スポーツといった活動を運動の定義に含めて調査を行っています。
 その結果、WHOが推奨する1日1時間以上の運動をしていない対象者は81%に上りました。また、運動量を増やすことが世界的な目標とされているにもかかわらず、15年にわたる調査期間中、状況はほとんど変化しませんでした。
 運動不足の青少年の割合は、バングラデシュの66%から韓国の94%まで、あらゆる国と地域で高い水準にありました。報告の主筆者、レジーナ・ガットホールド氏は、推奨基準を満たさない青少年が80~90%に上る国は「とても多い」と述べています。

 特に懸念されるのが、女子の運動不足です。WHOが推奨する運動時間を満たしていた割合を世界の男女で比べると、男子が22%だったのに対し、女子は15%にとどまっています。国別では、アフガニスタン、サモア、トンガ、ザンビアを除くすべての国で、女子の運動時間が男子を下回りました。
 報告は、青少年の運動不足の原因にハッキリとは言及していませんが、執筆者の一人であるリアン・ライリー氏は、発表前に記者らの取材に応じた際、「電子機器に起こった革命により青少年の行動パターンが変わり、座っている時間が増え、活動的でいる時間が減るのを助長しているようだ」と述べています。

 このほか執筆者らは、インフラの不備や治安上の問題によって、徒歩や自転車での通学が困難になっていると指摘しています。
(出典:https://www.afpbb.com/articles/)

■運動がもたらす4つの効果


世界保健機関(WHO)は、死亡に関わる危険因子の第4位に「身体的不活動」をあげています(第1位「血圧」、第2位「喫煙」、第3位「高血糖」)。身体的不活動とは、運動不足のこと。現代生活において、意識的に身体を動かすことが重要となりつつあるのです。

1.ダイエット効果

有酸素運動で脂肪を燃焼
 酸素で脂肪や糖質を燃焼しエネルギー源とする有酸素運動に伴う減量は、内臓脂肪型の肥満や生活習慣病、メタボの予防につながります。
筋トレで基礎代謝アップ
 レジスタンス運動(筋トレ)を行い筋肉量が増えると、基礎代謝量が上がります。すると消費エネルギー量が増え、太りにくい体を作ることが可能です。
動的ストレッチで消費エネルギー量アップ、疲労回復、ケガ予防
 柔軟運動による減量効果は少々難しいですが、動的ストレッチ(手首をほぐすなど柔軟性を高めていく運動)は、エクササイズ効果につながる動きも多く、消費エネルギー量アップにつながります。

2.身体の健全化

運動することで、血糖値や血圧、血中脂質について、様々な健康効果をもたらします。
血糖値改善 ⇒ 20分/日、3日/週の運動
 運動によりインスリンの働きが改善されます。これで正常化されるのが「血糖値」です。運動を習慣化すると代謝が活発になることで全身の血流が良くなり、脂肪細胞から分泌される物質が正常化し、体重の減少にもつながります。
血圧や血中脂質の改善 ⇒ 30分/日、3日/週の運動
 できれば毎日、最低でも週に3日以上の運動が必要です。ウォーキングや水泳などの有酸素運動が効果的でしょう。血圧が安定しているタイミングで運動することが重要です。

3.心の健康効果

体を動かすと交感神経が活発化し、物事の捉え方も前向きになります。また、β-エンドルフィンの作用で気持ちが高まり、幸せな気持ちになります。さらに、運動を継続することでドーパミンの分泌が盛んになり、ワクワク感も増加。そのほか、セロトニン作用により心身が安定し、ストレス解消にもつながります。

4.骨粗しょう症・がんの予防効果

骨粗鬆症予防には、栄養と骨刺激が大切
 骨粗鬆症の予防には、カルシウムなどの栄養素を摂取や日光浴だけでなく、骨への物理的な刺激(骨刺激)が重要です。ウォーキングや筋力トレーニングなど、骨刺激が生じる運動を行なうことが、骨の健康につながります。
がん予防には適度な運動を
 がん予防のためにも運動は効果的です。紫外線やストレス、喫煙、暴飲暴食などで生じる活性酸素は細胞を傷つけることで老化や動脈硬化、がんなど、多くの疾患をもたらす原因です。活性酸素は身体的不活動でも高まると報告されています。


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愛・感謝 村雨カレン