2020年4月29日水曜日

砂糖と人工甘味料

ご用心! 口当たりの良さは甘い添加物

本当は食べづらい、飲みづらいのに健康のために我慢して毎日摂っている。そんな人も多いことでしょう。そもそも健康に良いとされるものの多くはおいしくありません。某健康食品会社はそれを逆手に取り、「まずい! もう一杯!」というCMを流して"まずい"ことを売り物にしました。暗に"そのぶん健康に良い"ということをアピールしたのです。結果は皆さんご存じの通り、大成功でした。

 大抵の食品会社は「健康食を長く摂取してもらうため、いかにおいしくするか」に知恵を絞ります。結果、おいしいけれども健康的とは言えなくなる食品」も少なくありません

▲お酢ドリンクには
大量の砂糖や人工甘味料が!
その典型が「飲みやすいお酢」「お酢ドリンク」です。本来、酢は、穀物や果実をアルコール発酵させたものです。純米酢、玄米酢、黒酢、バルサミコ酢、ワインビネガー、リンゴ酢などが有名です。酢酸と呼ばれる成分が独特の酸っぱい味をつくるので飲みにくい半面、クエン酸アミノ酸が豊富なことから〔疲労回復効果〕が期待されています。
 また、肉や魚などを酢漬けにすると、最悪の老化促進物質「AGE(終末糖化産物)」が低く抑えられることが知られています。

 酢はそれだけ体に良い優れた食品ですから、調味料としても世界中で広く使われています。「飲んだら手っ取り早く健康になるのではないか」、と考える人が出てくるのは当然です。

 お酢を飲むこと自体は悪いとは思いません。しかし、問題は本来飲みづらい、おいしくないお酢を、飲みやすくするためにどのような物質を添加するか、です。
 お酢は水で薄めたとしても酸っぱくてむせることが多く、飲みやすいものになるとはいえません。そのため、食品会社はブドウ糖やハチミツ、果糖などが添加された糖質量の多いお酢を登場させています。そうすると、口当たりが良いお酢になり、飲んでも抵抗がありません。毎日でも飲むことができます。こうした商品は当然「健康に良いお酢」が強調され、お酢の効能が盛んに紹介されます。多くの人はそればかりに目を留めるため、目立たないように小さく記載されている糖質の量には気がつきません。
 その結果、自分自身では「健康に良いお酢」を飲んでいるつもりでも、実は糖質の多い飲み物を飲んでいるかもしれないのです。

 お酢を手にするときは必ず裏面の表示を見て、内容物を確認しなければなりません。甘くて飲みやすいお酢には糖質が含まれているはずです(砂糖はちみつオリゴ糖果糖ブドウ糖糖液などの糖類、スクラロースアセスルファムKアスパルテームなどの人工甘味料)。糖尿病の人はもちろん、血糖値が気になる人は注意が必要です。

(牧田善二/糖尿病専門医・AGE牧田クリニック院長/出典:https://headlines.yahoo.co.jp/)

■砂糖と人工甘味料が身体に与える影響

砂糖と健康  

いわゆる炭水化物に含まれる糖質というのは分解を重ねて糖になる間接糖ですが、白砂糖・グラニュー糖・粉糖・黒砂糖・三温糖・きび砂糖・ざらめ・氷砂糖・角砂糖などは直接的に血糖をあげる直接糖です。この直接糖は体を多くの面で害することが様々な医学研究で解明されています。
 直接糖は身体に入り2つの問題を起こします。

血中の糖濃度が急激に上がる
 直接糖類は体内に入るとエネルギーであるブドウ糖に変わりますが、その変換過程がスムーズすぎるため、過剰摂取をしても体はこの代謝を止めることができず、血中にブドウ糖が過剰になり、糖は血管を傷つけることがあります。インスリン物質が糖をエネルギーや脂肪に変えたりしますが、頻繁に糖の摂取が続くと体に負担をかけます。

必要な栄養素を奪い取る
 砂糖は代謝時にビタミンやミネラルが必要ですが、精製糖は代謝に必要な栄養素を持っていません。そこで糖は身体に蓄積されている栄養素を使って代謝されます。ミネラルやビタミンの摂取が少ない現代人は、糖代謝にかかる身体の負担は大きいです。

人工甘味料と健康  

人工甘味料は、糖の代用品として作られた化学物質です。
甘味度が非常に高いので使用量が微小で済み、結果低カロリーとなります。分子構造は天然のものとは違うため、人間の受容器官に攻撃的な結びつきをしています。
▲主な人工甘味料
人工甘味料は人間の消化酵素で分解できないので、酵素の無駄遣いとなります。代謝異常が起こり、腸内菌のバランスを崩し腸内環境が悪化するため、下痢 下痢の副作用が出る可能性があります。
 人工甘味料は、糖尿病のリスクを高める可能性が高いともいわれています。人工甘味料入り飲料を摂ると糖尿病につながり、耐糖能障害が起きやすいと考えられています。また、生活習慣病のリスクが高まり、病気につながることもあります。
 さらに、人工甘味料にはコカイン以上の強い依存性が認められており、脳の誤作動を起こさせることもあります。麻薬性を持ち、摂取しないとイライラや興奮を制御しにくいということが起こります。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年4月22日水曜日

眼精疲労

疲れ目・かすみ目予防

目は「脳の出張所」とも呼ばれる重要な感覚器官であり、脳の情報の80%以上は視覚を通して集められると言われています。しかし、長時間にわたるパソコン作業や細かい作業、車の運転などにより、目は過酷な環境に晒されがちです。目の健康を守るために、以下の生活習慣を心がけましょう。

(1)目にやさしい環境を整える 

 パソコン作業は目にとって大きな負担がかかります。目の負担を和らげることを実践しましょう(右図参照)。
● 部屋の照明が薄暗い場合はデスクライトを使用する。
● 光源のちらつきは目の疲労の原因となるので、早めに改善すること。
● パソコン作業中はまばたきの回数が減り、目が乾いて疲れやすくなるので、ドライアイ対策のためにも、眼薬で潤いを保ち、また、部屋の湿度を50~60%に保つこと。

(2)生活習慣を改善する 

目の健康を守るには適度な休息が基本です。次のような生活習慣を身に付けましょう。
● 目を使う作業を1時間続けたら10分間休憩を取る。目の疲労度が改善される。
● 車を運転する時には、こまめに休憩を取る。また、シートポジションを整えて首や背中の緊張を減らすことは、目の疲労の軽減につながる。
● 厚生労働省がまとめた睡眠指針によると、必要な睡眠時間には個人差はあるものの、1日6~8時間程度。また、入浴は遅くとも就寝時間の30分前に済ませること。38~40℃くらいの湯に浸かると血行が良くなり、リラックスした状態で深い眠りにつくことができる。

(3)目に良い成分 

 目に良い食材を摂り入れましょう。
● ビタミンA(V.A)…網膜で光を感じる細胞の材料になるほか、角膜の細胞を作り換え、角膜の表面を保護する粘液の成分にもなる。不足すると、暗いところが見えにくくなり、角膜の透明度の低下や炎症などの症状が見られることがある。V.Aは、小松菜やにんじん、かぼちゃなどの野菜、牛・豚・鶏のレバーに多く含まれる。
● β-カロテン…身体が必要とする量をV.Aに変換、残りは蓄積されるという性質がある。β-カロテンは、かぼちゃやモロヘイヤ、いんげんなどの野菜に含まれる。
● ビタミンB群…特にビタミンV.B1とV.B12には、視神経や筋肉の疲労を解消し、視力を向上させる作用がある。V.B1の不足から起こる疲れ目もある。V.B1は、豚肉や米、豆類に、V.B12は、シジミやイクラ、牛レバーなどに多く含まれる。
● タウリン…目の網膜に存在する成分であり、網膜の神経を抑制することで網膜を守る。また、視神経や筋肉の緊張をほぐす作用があるため、疲れ目の改善に効果的。タウリンは、鮪や鯖などの魚肉の血合いや貝類に多く含まれる。
(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)

■眼精疲労とストレス

現代社会は、過度のデスクワークやパソコンの多用などで、目の疲れを訴える人が急増しています。
 目の疲れは自律神経と深い関係があります。自律神経は活動する神経といわれる「交感神経」と、休みの神経といわれる「副交感神経」に分類され、必要に応じて自動的に切り替わって働きます。元々人は近くを見るときは副交感神経が優位になりリラックスするようにできています。これは乳児が母親のおっぱいを間近に見るときなどに象徴されます。逆に遠くを見るときは緊張感を生む交感神経が優位になります。敵や危険、又は狩猟の獲物を早期発見する際に必要なのです。しかし現代人は、デスクワークやパソコン作業などでストレスをためてしまい、近くを見るときでさえ強制的に交感神経が優位になってしまうことが多くなっています。慢性的な眼精疲労だと思っていた人の中には、自律神経を休ませたことで目が見えるようになったという例もあるほどです。

アイマスクなどで目と目の周りを温めると、網膜から目の表面、三つの眼筋(虹彩筋、毛様体筋、外眼筋)にいたるまで、眼のすべての組織の緊張が緩和されます。さらに、人間が日常的に情報量として脳がインプットしている割合は、視覚が80%以上と言われているので、目を閉じるだけで脳への情報量が80%以上カットされることになるのです。つまり、アイマスクなどで強制的に光をシャットアウトし、脳への視覚情報をカットすれば、脳への負担は大きく解消されるということになります。また、アイマスクをかけて音楽を聴いたりアロマを焚いたりするのも、視覚以外の聴覚や嗅覚を活性化するので脳疲労解消に効果的なのです。

HM-3000(特系霊芝)と黒米エキスで眼精疲労改善を

康復医学学会は、眼精疲労の対応策として「HM-3000(特系霊芝)」と「黒米エキス」をお勧めしています。
「HM-3000(特系霊芝)」は網膜内に広がる毛細血管血流を改善することが分かっており、
 また、「黒米エキス」に含まれるポリフェノールのアントシアニンで、目の疲れ、なみだ目、かすみ目などの回復効果が期待できます。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年4月15日水曜日

脳血流を改善する

79歳でも新しい脳細胞は生まれる!?

人の脳では、79歳になっても新しい細胞が生成されている可能性があるとする研究結果を2018年4月、米研究チームが発表しました。前月にはこれと相反する別の研究結果が示されており、人の知的能力は伸び続けるのか、成長が止まるとしたらそれはいつなのかをめぐって科学界に新たな議論が巻き起こっています。

 焦点となっているのは、人の脳内で学習や記憶をつかさどる「海馬」という部位。3月、英科学誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された論文では、13歳以上の海馬では新たな神経細胞が生成された証拠が発見できなかったとの研究結果が示されていました。

 今回、米ニューヨーク・コロンビア大学の研究チームが米科学誌「セル・ステム・セル(Cell Stem Cell)」に発表した研究結果は、これと真っ向から対立するものです。高齢化が進む世界の中で、認知症を回避するカギを求める科学者たちから注目が集まっています。

 コロンビア大チームは、急死した14歳~79歳の28人の脳の検視解剖サンプルについて、「死亡直後に海馬全体で新たに作られた脳神経細胞と血管の状態」を調べました。

 論文の主要執筆者であるモーラ・ボルドリーニ准教授(神経生物学)によると、「若い人と同様に、高齢の人にも多数の新しい海馬神経細胞を前駆細胞から生成する能力があることが分かった」といいます。また、「年齢に関係なく海馬の量は等しいことも発見した」としています。

 この結果は、高齢者の多くが認知能力や感情能力をこれまで考えられてきたよりも長く保持することができる可能性を示しています。ただ、ボルドリーニ氏は高齢者の脳では血管が老化しているため、新しい脳神経細胞同士の連携がうまくいかない可能性があると注意を促しています。
(出典:https://www.afpbb.com/)

■脳血流の改善で脳を活性化!

上記の研究では、年齢で違いのある部分もありました。血管の数や神経同士の繋がりが、高齢者の方が少なかったのです。つまり、脳は年齢に関係なく新しいニューロンを作ることができますが、ニューロン同士で新しいつながりを作る力や酸素を運ぶ能力は衰えるということです。これが、老化により認知力などが衰える理由だと考えられています。
 さらなる研究が必要ではありますが、脳内での血流の改善がこうした衰えに有効であり、運動や食生活、薬などが改善に役立つだろう、と研究者は言います。なお、身体的エクササイズが認知能力の衰え防止に有効だとの研究結果が過去に複数発表されています。

脳内の血流を改善する具体的な方法

① 脳細胞を刺激するウォーキング

足の筋肉を活発に動かすと、脳が刺激されます。さらに、全身の血行がよくなり、脳へも十分な酸素が行き渡るため、脳が活性化します。また、ウォーキングには認知症予防効果があることもわかっています。

② 脳を活性化する成分と脳に良い食べ物

大脳皮質と呼ばれる外側をくるりと覆っている部位は神経細胞が140億個もあり、他の部位と複雑に絡み合い、脳を働かせていきます。
 テオブロミン  :チョコレートに含まれるカフェインの一種「テオブロミン」は、カフェインのような興奮状態は起こさないものの、大脳皮質を刺激して、集中力、記憶力、思考力を高め、やる気を出す成分です。 また、チョコレートに含まれるビタミンE、ナイアシン、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リン等は、脳の代謝に必要な栄養素ばかりです。
 レシチン  :神経細胞はシナプスという部品で結合しあい、神経伝達物質「アセチルコリン」によって情報を伝達・記憶します。アセチルコリンの合成に欠かせないのは「レシチン」です。レシチンを多く含む食べ物は、大豆製品、卵の黄身、ピーナッツなど。
 DHA  :神経細胞の膜の中には「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が含まれています。DHAは、加齢により減りやすく、情報伝達の機能も衰えていきます。DHAの量が若い頃と同じであれば、脳の老化抑制なると言われるほど、大切な成分です。DHAの中には、NGF(神経成長因子)という脳細胞の働きを高める物質があることが分かってきています。NGFは、アルツハイマー型認知症の改善に役立つ成分として、注目されている物質です。DHAが多い食べ物は、青魚、マグロ、さけ等の魚類です。

③ 微小循環(毛細血管及びその周辺)の改善

人間の血管をすべてつなげると、地球を2周半する長さになると言われていますが、そのうちの95%が毛細血管です。毛細血管の改善は、そのまま全身の血流、脳内の血流の改善につながります。

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 老化と生活習慣病を主要研究テーマとする康復医学学会では、「HM-3000(特系霊芝)」による微小循環の改善作用が確認されています。また、HM-3000の使用によって脳神経細胞の再生が確認されており、認知症改善効果が期待されています。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年4月8日水曜日

サルコペニアとフレイル

転倒・寝たきりの原因に!

超高齢社会に足を踏み入れたわが国では、高齢者が総人口の1/4 以上を占めるに至っています。この高齢化はさらに進行し、2050年には後期高齢者の割合も1/4に到達することが予測されています。この人口構造の変化は、日本の疾病構造にも変化をもたらしました。
 さらに、病気を持ったまま長生きすることで、多診療科にまたがる疾病や病態が問題となり、「病気で死なないようにする」ことの他に「寝たきりを予防する」ということを考えなくてはいけなくなりました。

【サルコペニアとは】

加齢とともに骨格筋量・筋力が低下することは、一昔前では単なる加齢現象と考えられていました。しかし、この状態がふらつきや転倒、さらには要介護状態の原因として問題視されるようになり、極端に筋肉量が減少し、筋力が低下する状態を「サルコペニア」と呼ばれるようになりました。
 サルコペニアは加齢の他に炎症、酸化ストレス、ミトコンドリア機能低下、低栄養、過剰な安静、がん、臓器不全などが原因で起こります。診断基準は定められていませんが、握力(男性26 kg以下、女性18 kg以下)や歩行速度(0.8m/秒以下)などが目安とされています。

【フレイルとは】

一方、フレイルとは「体の予備力が低下し、身体機能障害に陥りやすい状態」と定義されています。①体重減少、②疲労感、③筋力・握力低下、④活動量低下、⑤歩行速度の低下の5項目のうち、3つ以上に当てはまると「フレイル」、1~2個当てはまる場合は「プレフレイル」と呼びます。
フレイルは、サルコペニアや低栄養、機能障害の重複、老化現象でも起こります。放置すると、将来の転倒、移動障害、日常生活動作障害、入院、生命予後に関連しますが、運動や栄養などによって健康状態に戻ることができる(=予防できる段階)ので、フレイルサイクル(図)の悪循環に陥らないことが最も重要なポイントです。

 サルコペニアはフレイルの原因の一つで、フレイルの状態の中でも、特に「筋肉」に注目した概念と言えます。
 両者は寝たきりや認知症との関連が強いことも指摘されています。厚生労働省によると、フレイルは寝たきり原因の実に半分以上を占めるのです(30%は生活習慣病関連が原因)。要介護にならず自立した生活を送るためには、健康と要介護の中間の段階から対策を立てる必要があります。
(出典:https://www.huffingtonpost.jp/)

■サルコペニア・フレイルを予防する

私たちにできる予防・治療には「運動介入」「栄養介入」があります。

運動では、レジスタンス運動(いわゆる筋力トレーニング)を行うことが大切です。具体的にはエルゴメーターやスクワット、片足立ち、水中歩行などがあります。
 運動にあたり注意すべき点は、何らかの病気を抱えている人やすでに筋力が落ちている人がほとんどなので、事前に医師による評価と正しい実戦を心がけてください。間違った方法で行うとケガにつながります。また、タンデム歩行などのバランス運動も転倒防止には必要です。指導者のもと行うことが望ましいでしょう。

 食事は、腎臓病・肝臓病でたんぱく制限を行っている場合を除き、十分なエネルギー量たんぱく質を摂ることが大切です。過度の糖質制限やエネルギー制限は逆効果です。筋肉が分解されサルコペニアを助長することになりますので注意してください。バランスのよい食事を心がけ、体重が減らないようにしましょう。

 生活上の注意点としては、一にも二にもケガをしないことです。転倒などに注意すると同時に、家の段差やつまずきやく原因になる要因を失くしましょう。また、社会的孤立による活動範囲の狭まりがフレイルやサルコペニアの原因となることもあります。家族、友人、地域コミュニティとのつながりを意識しましょう。

 以上、サルコペニア・フレイル対策は「健康寿命の延伸」という観点から非常に重要な概念であり、介護・寝たきり状態を予防できる最後の砦です。
 今後、さらにサルコペニア、フレイルに相当する高齢者が増えていくことが予想され、ごく身近なリスクになってきます。ぜひ、運動と栄養(食事)を意識して、健康寿命の延伸につなげましょう。

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 康復医学学会ではサルコペニア・フレイル対策として、食事では日本の"三種混合だし"(鮪や鰹のイノシン酸+昆布のグルタミン酸+椎茸のグアニル酸)を推奨しています。鮪や鰹は必須アミノ酸が全て存在するアミノ酸スコア100の食品です。
 また、たんぱく質の吸収と供給、血流改善対策として「HM-3000(特系霊芝)」、エネルギー不足への対策として「コエンザイムQ10」を合わせておすすめしています。


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愛・感謝 村雨カレン

2020年4月1日水曜日

鉄欠乏症状

ひじきの鉄分が9分の1に!?

鉄分が豊富な食材として、ひじき、あさりの水煮、しじみ、レバー、きくらげなどがあげられます。ところが、「ひじきは鉄分が多い食材」というのは過去の話だったということがわかりました。以前は、ひじきには鉄分が多いといわれていたのに、なぜ!?

 3~4月が旬のひじきは栄養豊富な食品です。100gあたりの含有量を見てみると、カルシウムが牛乳の12倍、食物繊維がごぼうの7倍、マグネシウムがアーモンドの2倍も含んでいます。そのほか、ビタミンBや葉酸なども豊富、しかも低カロリー。そして、なんといっても鉄分が豊富なので、「鉄分の王様」と言われてきました。しかし、現在のひじきには、そんなに鉄分が含まれていないのです。

 文部科学省は2015年、「日本食品標準成分表」の改訂版を公表しています。初版の1950年以来、15年ぶり7回目の改訂です。これによると、干しひじきに含まれる鉄分が、改訂前の9分の1以下に減っていることがわかりました。
 具体的には、従来は、干しひじきに含まれる鉄分は、100gあたり58.2mgとされてきましたが、改訂後は、そのおよそ9分の1、100gあたり6.2mgとなっていたのです。
 干しひじきは、原料の海藻を鉄製の釜で煮て渋みを取り、乾燥して作られます。以前はひじきを煮るとき、鉄製の釜が使われていました。しかし近年、使われる釜が鉄製からステンレス製に代わりました。それで、ひじきに含まれる鉄分が減ったというのです。鉄釜で茹でていたから、ひじきの鉄分が多かった。つまり、ひじき自体には鉄分は多くなかったのです。
 改訂された成分表を見ると、ステンレス釜で加工されたひじきには、100gあたりの鉄は6.2mgしか含まれていません。一方、鉄釜での加工だと58.2mgです。
鉄分という観点でひじきを利用したい場合は、原材料の表記で、ステンレス製の釜で加工したのか、鉄製の釜で加工したのかをチェックしたほうがいいでしょう。
ひじきのほかに、切り干し大根について見てみると、100gあたりの鉄分は3.1mgで、以前の9.7mgのおよそ3分の1となっています。これも、以前は鉄製の包丁で加工していましたが、ステンレス製の包丁にとってかわったため、鉄分が減ったと考えられています。

 ひじきは「鉄分の王様」とは言えなくなりましたが、食物繊維やカルシウムなどが豊富な食品です。4月からひじき漁が解禁されます。
(出典:https://www.sankei.com/premium/)

※日本ひじき協議会では、ひじきの「蒸煮」の場合、釜の材質によって鉄分含有量は変わらないと推測しています。同会では今後、鉄分含有量について、詳しく研究するとしています。

■鉄欠乏症状について 

人間は鉄が無くては生きていけません。なぜなら鉄は体内の酸素の運搬・貯蓄に強く関わる栄養素だからです。欧米では小麦粉などの日常食材に鉄分を添加したり、鉄不足の女性に妊娠を控えるよう勧めたりする国もあるのに対し、日本はこれといった鉄不足対策は行われていません。特に55歳以下の有経女性の大半は鉄不足となっているのが現状です。
 鉄不足でまず思い浮かぶ症状は貧血(男性:Hb値<13g/dl、女性:Hb値<12g/dl)です。検査で貧血と判定されるほどの鉄不足はすでに重症レベルと考えるべきです。「フェリチン」という体内の鉄貯蔵量を反映するタンパク質を測定してみると、ほぼ底を付いているケースがほとんどです。鉄不足はほかにも次のような様々な症状を起こします。

 ●骨・皮膚・粘膜の障害(あざ、コラーゲン低下による骨・肌異常、爪・毛髪・舌異常)
 ●知能・情動への影響(不眠・集中力低下・学習障害・うつ・パニック障害)
 ●ホルモンへの影響(甲状腺ホルモンの成熟障害、不妊症)
 ●白血球・免疫への影響(抵抗力の減少)
 ●消化系に及ぼす影響(嚥下障害、食欲不振、下痢、便秘、氷を好んで食べる)
 ●いわゆる不定愁訴(頭痛、イライラ、耳鳴り、肩こり、寝坊癖、疲労、むずむず脚など)

 これらの症状が鉄不足からくることに気付いてない方が大勢いますので要注意です。
貧血ではないから鉄不足ではないと考えがちですが、貧血でなくとも潜在的鉄欠乏の人は多いのです。血液検査項目の赤血球数Hb値などに続いて「MCV(平均赤血球容積)」という項目があれば注意してみてください。〔異常なし〕とされていてもMCVが95(fl)を下回り、かつ上記のような症状がある人は、鉄不足を疑って受診してみてください。

 貧血治療経験のある45歳の有経女性が特にわけもなく気が滅入ってきたとします。更年期?などと軽く済まさず鉄欠乏再発を疑いましょう。鉄不足でメンタルが不安定になるのは、やる気を高めるノルアドレナリンやドーパミン、興奮と抑制をバランス調整するセロトニンなどの脳内神経伝達物質が、たんぱく質を原料として造られる際に鉄が必要だからです。
 女性が出産後、情緒不安定に陥るのも鉄不足の悪化が一因と考えられています。妊婦が鉄不足だと胎児も鉄不足となり早産や低出生体重児の原因となるため、妊婦の鉄不足はあらかじめ十分に改善しておく必要があります。

 鉄欠乏の対応法ですが、まず、鉄分豊富な食材を意識的に摂ります。牛・豚・まぐろなどの赤身肉やレバーに含まれる動物由来「ヘム鉄」小松菜、海苔、パセリなどの植物系食材に含まれる「非ヘム鉄」、吸収がよいのは前者ですが、両方一緒に摂るのが効果的です。病院では鉄剤が処方されますが、むかつきや便秘などの副作用が苦手な人もいます。そういう場合は上記の食材に加えて「ヘム鉄」サプリメントの服用も有効です。鉄が充足されれば吸収しなくなるだけなので鉄過剰とはなりません。出来れば血液検査でフェリチン値(貯蔵鉄)が60~100ng/ml以上になるまで補充したいところです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2020年3月25日水曜日

耳の健康と聴力

心掛けよう! 耳の健康と衛生チェック

耳は、私たちが生活をしていく上で外部から音の情報を得るための大切な器官です。ところが、耳の健康維持については、「聞こえ」が悪くなったり、症状が出るまであまり気にしない人が多いのではないでしょうか?
 耳の病気には、ある日突然原因不明で片耳が聞こえなくなる「突発性難聴」や、耳の奥に炎症を起こす「中耳炎」「内耳炎」など、早めに治療しないと「聞こえ」のレベルが下がったままになるものもあります。

【こんなときには耳鼻咽喉科に受診を】

▼耳が塞がった感じがする  ▼音が響いて聞こえる 
 ▼めまいがする  ▼耳鳴りがする 
 ▼耳が痛い  ▼普段と違う耳垢がとれる

【耳の掃除を正しくできていますか?】

耳を掃除するときには、つぎの点に注意して行いましょう。
◎耳の掃除の目安として、2~3週間に1回程度にしましょう。なお、耳垢には皮膚を保護したり、虫の侵入を防ぐ役割もあるので、掃除し過ぎないことも大切です。
◎耳の掃除には耳掻きや綿棒を使いましょう。マッチ棒や爪楊枝など耳掃除用でない物は、使うと外耳道を傷つけてしまいます。
◎使用後の耳掻きは、アルコールが含まれたウェットティッシュで拭くなどして清潔に保管しましょう。ペン立てに挿して置くなどすると雑菌が繁殖して不衛生になります。

【「聞こえ」を悪くする生活に注意しよう】

耳の病気がなくても、大きな音を長時間、聞き続けることや、疲労や過度のストレスにより聴力がダウンする場合があります。正常な「聞こえ」を保つには次の点に注意しましょう。
①大きな音がする場所や、ヘッドホン(イヤホン)の大音量は避ける ②疲労やストレスを溜めない ③年に1回は「聴力検査を受ける ④適度な運動、バランスの良い食生活を続ける ⑤良質な睡眠(休養)をとる

【「耳の健康」を考えた食生活】

耳の健康を保つには、ビタミンやミネラルが多く含まれる黒ゴマ、ほうれん草、海草類などを摂り、ストレスや疲労を溜めないような食生活を心がけましょう。また、耳の複雑な骨の構造を維持するためには、鶏肉、えんどう豆、しらす干しなどの食材から十分なカルシウムを補給することも必要です。
(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/)

■聴力は血流・内臓・自律神経が影響

多くの栄養が必要な器官「耳」は、血流の悪化やストレスが原因で難聴になっている可能性もあります。

耳の聞こえが悪くなったことを、年齢のせいにしてはいけません。音が聞こえづらい=難聴の第1の原因は、血流の悪化です。多音を聞き分ける細かな働きをする耳は、多くの栄養を必要とする器官ですから、栄養と酸素が血液できちんと運ばれないとたちまち働きが悪化します。血流に大きな影響を及ぼす内臓、特に腸も健康でなければなりません。
 また、自律神経も"聞こえ"に大きく影響します。緊張し、交感神経が過敏になっていると血管が収縮し、血流が低下。さらに、自律神経は内臓の働きを制御するので、バランスが乱れると内臓の働きが悪くなります。
 逆に、内臓の働きが衰えると、自律神経が乱れることもあります。血流、内臓、自律神経が関係しあい、三位一体で良好に機能することが、耳の力を支えているのです。
 血行をよくするマッサージや自律神経を整えるための睡眠導入法など、身体がバランスよく働くための生活習慣を身につける必要があります。
 特に30~50代の女性は、仕事や家庭でストレスをためやすい時期です。内臓機能が低下したり、不眠になりがちなので、突発性難聴にも陥りやすいのです。まだ若いから大丈夫と思わず、耳によい習慣を取り入れましょう。耳だけでなく、全身によい影響を及ぼせばアンチエイジングにもなります。

耳の聞こえをアップさせる5つの習慣

耳力をアップさせ難聴を防ぐためには、以下の5つの習慣が良いと言われています。
 ①寝る前の深呼吸 
 ②両耳をふさいで外音を10秒間シャットアウト 
 ③1分間の縄跳び(エア縄跳びでもOK) 
 ④いつでもどこでも耳マッサージ 
 ⑤鉄分・たんぱく質の意識的摂取

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 血流の改善には、適度の運動や日常の食事など生活習慣の見直しが基本です。そして、より血液・血管の質を改善し、健康的な血流を維持するために、当学会では「HM-3000(特系霊芝)」をおすすめしています。霊芝は体の隅々まで張りめぐらせている毛細血管とその血流を整え、ほとんどの病気の要因と言われる微小循環不良を改善します。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン

2020年3月18日水曜日

効果的な老化防止法

アルツハイマー病治療で注目『リコード法』

アルツハイマー病(AD)の個別化医療として米国で誕生した「リコード法」(ReCODE Protocol)。2014年に初の症例報告によりAD患者の9割で改善効果が認められ、注目を集めています。

 リコード法は、米国のAD研究者デール・ブレデセン氏が開発したADの統合的な治療プログラム。食事(栄養)運動睡眠ストレスケア脳トレの5項目における生活習慣の改善を柱としています。2017年までに米国では500例以上がリコード法で症状が改善し、2019年5月時点で3,000例以上が同法による治療を受けています。

 一般的に、ADの発症は脳内に蓄積したアミロイドβ(Aβ)による神経障害が原因とされ、Aβの除去がADの改善につながると考えられています(アミロイド仮説)。しかし、リコード法では、神経障害を起こす様々な問題が発生することにより、防御反応としてAβたんぱくが蓄積し、結果として神経が障害されるという考え方に基づいています。
 また、リコード法でADは(1)炎症性 (2)萎縮性 (3)毒物性 (4)糖毒性 (5)血管性 (6)外傷性―の6タイプに分類されます。それぞれのタイプにより治療法は異なる上、大半のAD患者は複数のタイプが併存するため、治療も多種多様です。

炎症性:脳の炎症に起因し食事も深く関わる。萎縮性:脳機能の維持に必要な栄養素やホルモンの欠乏に起因。毒物性:重金属や真菌などに含まれる毒素に起因。治療が最も困難。糖毒性:持続的な高血糖状態に起因。炎症性と萎縮性の混合型。

10ヶ月間のリコード法による臨床結果
リコード法では前述の5項目における生活習慣の改善を柱としますが、中軸を担うのは「ケトフレックス12/3」という食事法。主な特徴は、①野菜をメインとするケトン体産生を促す地中海食、②12時間以上の絶食時間、③糖質量でなくGI値(食後血糖値の上昇度)が主な指標。さらに、定められた用量のサプリメントやハーブ類の摂取も推奨されています。
 日本では、これまでにリコード法を実施した100例超のAD患者で有効性が認められています。94歳の女性(炎症性、萎縮性、糖毒性タイプ)の例:糖質制限食を導入しつつ、BMI低値を考慮してココナツ油でカロリー摂取量を増量。ビタミンB群、ω3脂肪酸などを摂取、1回45~60分の有酸素運動、及び8時間の睡眠を設定。プラス1日20分間の脳トレ。
 その結果、血液検査で炎症とインスリン抵抗性などが改善されました。ミニメンタルエステート検査(MMSE)による認知機能検査では、22点から26点に改善(4カ月後)、記憶に問題がない時間が増えて自覚症状も改善。家族からは、「以前より反応が少し良くなった」(2カ月後)、「"自分が変だ"と認識できるようになった」(3カ月後)などが報告されています。

 リコード法はADの統合的な治療プログラムであり、エビデンスに基づきより根本的な治療を目指すものです。ただし、生活習慣の改善を目指す治療プラグラムであるため、家族や介護者などの協力が必要不可欠である点など、課題もあるようです。
(出典:https://medical-tribune.co.jp/)

■脳トレより効果的な老化防止法 

40歳を過ぎると、見た目は若々しくても「あれ、リモコンどこに置いたっけ?」「あの歌手の名前が思い出せない‥‥」ということが増えてきます。
体の他の部位と同じく、脳も老化するのです。これを遅らせるには、規則正しい生活習慣や健康な食生活などがとても大事になってきます。
「私は認知症予防のために脳トレを毎日しているから大丈夫」と思っている人も多いことでしょう。脳トレ自体はいいことですが、それよりもっと効果が高い行動があるのです。

■脳トレより効果的な脳の老化防止法

認知症予防のために常に脳を使わなければと、50代に人気の"脳トレーニング"。でも、問題を解いたり記憶力をテストしたりが面倒臭くなってやめてしまう人も多いそうです。
 そして、米国のジョージア工科大学教授の実験で「脳トレにはあまりこれといった効果がみられない」ことが分かったそうです。それよりも、脳の健康を保つために効果があるのは「有酸素運動を常に行うこと」だそうです。確かに、早朝まだ冷たい空気の中でウォーキングすると、頭がスッキリします。これだけで、かなり脳機能がアップするそうです。

■有酸素運動が脳を強化する

有酸素運動とは、エアロビクスやウォーキング、ジョギング、水泳など、酸素を多く消費する種の運動のことを指します。
 米国やカナダでの研究によると、この有酸素運動を定期的に行うことで、心肺機能が活発化し、体全体および脳の血液循環の改善が報告されています。結果として、脳内の血管強化や、記憶や学習能力を司る海馬の活性化などの効果があるとのことです。
 また、エクササイズをすることで、脳細胞を含む脳の全体的な健康を保つことも可能だとか。確かに、部屋の中でクイズやゲームをしているより、外で気持ちよくエクササイズしたほうが、頭も体もスッキリしそうですね!
 ちなみに、運動は激しいものである必要はなく、毎日30分のウォーキングだけでも効果アリとのこと。

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 康復医学学会では、有酸素運動に加え「HM-3000(特系霊芝)」「ラフマ」をお勧めします。
 以前から脳血管性認知症の予防や治療に降圧剤が有効だということは認められていました。現在では高血圧との関係は薄いといわれていたアルツハイマー型認知症も抑えると考えられています。つまり、HM-3000(特系霊芝)による微小循環の改善作用は有効だと考えられるのです。
 また、認知症の兆候と思われる言動に、うつ病の症状が表れることがあり(仮性認知症)、40~50%のアルツハイマー型患者が抑うつ気味、また10~20%はうつ病が合併しています。うつ症状に対しては、ラフマセロトニンへの効用が期待できるのです。


いつもありがとうございます。
愛・感謝 村雨カレン