2024年12月4日水曜日

整腸剤

 整腸剤で得られる健康効果

 皆さんは「整腸剤」を飲んでいますか? 多くの人が「お腹の調子が良くない時に利用する」「下痢気味な時、便秘がひどい時に飲む」と答えます。もちろん、そんなとき整腸剤は効果を発揮してくれます。しかし、整腸剤にはそれ以上に大きなメリットがあります。

 一昔前までは「腸活=腸を整える」という、いわゆる「排便の改善」ばかりに注目されていましたが、近年、整腸剤は健康全体に大きな良い影響をもたらすことが明らかになってきていて、「アンチエイジング」や「美容」を目的に腸活している人が急増しています。

 整腸剤で得られる健康効果には以下のようなものがあります。

 食欲が激減、痩せやすくなる 

 整腸剤で、短期的に腸内環境を良好な状態に保つことができ、ジャンクフードへの欲求を減らすことができる。結果的に腸内環境が好循環に転換。さらに痩身効果から見ると、整腸剤はコレステロールを下げることが分かっている。2012年米心臓協会の発表では、高コレステロールに悩む人に整腸剤を飲んでもらったところ、LDLコレステロール:12%↓、総コレステロール値:9%↓という結果が得られている。

 肌がきれいになる 

 顔のテカリを放置しておくと、アクネ菌などのバクテリアが増殖、皮膚に炎症を起こし、ニキビや吹き出物の原因となる。しかし、整腸剤を摂ることで改善する可能性がある。皮脂の分泌により肌が荒れてしまうのは、腸内環境の悪化が原因とされており、整腸剤を使用することで腸内環境が好転、約80%の人のニキビが改善している。

 アレルギーやアトピーの改善 

 リーキーガット症候群により、異物に対して免疫が過剰に反応し、炎症を起こす。結果としてアトピー性皮膚炎やぜんそく、じんましん、食物アレルギーなどを引き起こしてしまう。アレルギーに悩む人には腸に問題があり、このリーキーガット症候群になっている人も多い。腸内環境が改善することにより、鼻づまりや花粉症が軽減した等のデータもある。

 下痢や便秘が改善する等お腹の調子が整う 

 整腸剤を飲むことで、腸内の善玉菌↑、悪玉菌↓となり腸内環境が改善、腸の不調をダイレクトに和らげてくれる。ただ、整腸剤は医薬部外品なので、即効性はない。毎日しっかりと飲み続けることが必要。

 疲労感が軽減する 

 研究によると、慢性疲労症候群の人は腸内環境が非常に悪いということがわかっている。慢性疲労症候群の患者を調べると、過敏性腸症候群を患っていたり、便秘だったりする人が多い。⇒腸内環境の悪さが日々の疲れやすさに関係している。整腸剤を飲むことで慢性疲労症候群の患者約70%に疲労感の回復が見られたという研究もある。

 メンタル不調が改善する 

 近年、腸内環境が脳にまで影響することが明らかになっている。「セロトニン」は腸で大半が作られるが、そのセロトニンが脳に働きかけることでメンタルが改善する。腸の働きが良ければ脳の機能が改善する。毎日整腸剤を服用した人は、健康増進はもちろん、うつ病や不安感、ストレスが改善したと報告されている。


■腸内フローラを整える

 腸内には数百種類の菌が生息しています。そして、この細菌の生息状態は一人ひとり異なります。腸はお腹の調子や消化吸収だけに関わる器官ではありません。免疫やホルモンの分泌、美肌、日々の調子など心身すべてに関わる器官です。腸内には様々な種類の細菌が生息していて、腸内フローラ(細菌叢)を形成しています。腸内フローラのバランスの改善し、美と健康を維持するために「整腸剤」も一つの回答となります。

腸内環境を改善するためには

 腸内細菌には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類があり、人体に有害な働きをする悪玉菌が優勢になると心身の健康を損なうことがあります。腸内環境を改善するためには、善玉菌が働きやすい環境を作ることが重要です。腸内フローラの理想的な状態は、善玉菌:悪玉菌:日和見菌の比率が2:1:7であると言われています。菌の割合の把握は難しいですが、食事と生活習慣を見直すことで、腸内フローラを整えることが可能です。

 食事では、発酵乳製品や漬物など善玉菌を含む食品・増やす食品(腸内で消化されにくい、オリゴ糖類食物繊維など)を摂ることと、腸内環境に悪影響を与える食材(高たんぱく高脂質化学調味料・添加物)を控えることが重要です。

 日常的なストレスは交感神経を刺激して便の排泄を抑制します。便の排泄が滞ることで、悪玉菌や、悪玉菌の作る有害物質(アンモニアや硫化水素)の排出ができなくなり、腸内フローラが悪化します。また、十分な睡眠時間を確保し、リラックスして入浴するなどして副交感神経を刺激することも重要です。

腸内フローラを整えることで期待できること

 腸内フローラの改善は、全身の健康も維持し、以下のような効果が期待できます。

【美肌効果】:腸内細菌がビタミンB群の生成を促進するため

【便秘解消】:善玉菌の増加で乳酸や酢酸などの有機酸が産生され、腸を刺激するため

【肥満予防】:腸内細菌が生産する脂肪酸がエネルギー代謝に関わる受容体を刺激するため

【体臭改善】:悪玉菌が産生するアンモニアや硫化水素が減少するため

【免疫力強化】:人体の免疫の7割を担う腸の免疫細胞を腸内細菌が刺激するため

【がんリスク低下】:がんの要因となる有害物質(アンモニアや硫化水素など)が減少するため

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 康復医学学会が、新しい甘味料のあり方として提案している「グリシン+霊芝炭」は、さまざまな健康作用が確認されています。整腸作用が高いこともそのひとつで、便通改善物質として働きます。グリシンは腸内善玉菌を増殖させて腸の働きを活発にするため、便秘や下痢になりにくくなるのです。また、食物繊維の一種「難消化性デキストリン」にも善玉菌を増やすことが知られており、腸内フローラを整えて健康的なお腹が期待できます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

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