2025年2月12日水曜日

ペニシリンの日(抗生物質)

 風邪は抗生物質は効かない!

 今日、2月12日は「ペニシリンの日」です。ペニシリンは、1928(昭和3)年にイギリスの細菌学者アレクサンダー・フレミング博士によってアオカビから発見された世界初の「抗生物質」です。そして、1941(昭和16)年のこの日、イギリスのオックスフォード大学附属病院が、世界で初めてペニシリンの臨床実験に成功したことを記念して「ペニシリンの日」が制定されました。

「抗生物質」とは、簡潔に言うと「抗菌薬」です。つまり細菌による感染症に対して有効な薬のことを言います。逆に言えば、細菌以外(ウイルスなど)の原因で引き起こされた病気には効果はありません。例えば「風邪」です。風邪はそのほとんどがウイルスによって引き起こされます。ウイルスは細菌ではないので、“抗生物質が風邪に効くことはほぼ無い”と言っていいでしょう。

 しかし「風邪の時にも病院で抗生物質を処方された」という方も多いと思います。実は風邪の時に抗生物質を処方されることは珍しいことではありませんでした。これには処方する病院側からすると“保険”的な意味合いが強いようです。「万が一細菌性の風邪だったら‥‥」「症状がひどくなって肺炎になったら‥‥」「風邪で抵抗力が落ち他の感染症を併発してしまったら‥‥」等々、このようなことが起きたときのための“言い訳”として抗生物質を処方してしまうのです。※肺炎などの予防効果もほとんどないことが、様々な研究で明らかになっています。

 患者側の意識も関係していて、「抗生物質で病気が早く治る」とか「抗生物質は何にでも効く」といったイメージがあることも問題のひとつです。これは日本に限らず、イギリスでも3割以上の人が「風邪には抗生物質が効く」と思っているそうです。

 ちなみに抗生物質を処方しがちかどうかは、医師の教育環境(出身大学、研修先の病院など)に関係なく、抗生物質を処方する医師は処方してしまうというデータがあります。

 また、抗生物質は、感染症に対し非常に有効な薬ですが、同時に使い方を間違えると大変なことになる薬でもあります。それは抗生物質を使い過ぎると、その抗生物質に対する耐性菌を発生させてしまうからです。

 薬剤耐性菌による感染症は、現代医療においても治療が困難な病気です。現代医療最大の発明とも言われる抗生物質を受け付けない感染症なのですから、それも当然と言えるでしょう。特に、複数の抗菌薬に耐性をもつ多剤耐性菌の場合、治療は非常に困難を極めます。普段から抗生物質の使用が過ぎると、いざ命にかかわるような感染症にかかった時、抗生物質が効かないという可能性が十分に有り得るのです。

 抗生物質の乱用には様々な弊害があります。抗生物質を飲んでも風邪が早く治るわけではありません。特に子供たちの将来のためにも、そのことを記憶に留めておきましょう。

(出典:https://hara-kodomo.com/)


■抗生物質と免疫

(毎日新聞記事)
 抗生物質(抗菌薬)は、免疫力に影響を与える場合があります。抗生物質は、体内に侵入した悪い細菌を殺すことで病状を改善しますが、同時に体内に存在する善玉菌(良い細菌)も殺してしまいます。善玉菌は免疫の獲得に重要で、それが減ると免疫の獲得に時間がかかる可能性があります。

 また、抗生物質の不適切な服用は、薬剤耐性菌を生み出す原因にもなります。薬剤耐性菌とは、細菌が生き残るために自らの遺伝子を変異させたり、別の細菌やウイルスから薬に抵抗性のある遺伝子をもらったりして、その薬が効かなくなる細菌のことです。風邪の原因はほとんどがウイルスなので、抗生物質による治療は不要です。(※ウイルス感染による風邪でも、細菌感染を合併している場合は抗生物質の投与が必要になります)

抗生物質の副作用

 抗生物質の主な副作用には、発疹、めまい、吐き気、下痢、酵母菌感染症などがあります。また、深刻な副作用としてクロストリジウム・ディフィシル感染症が起こる可能性もあります。そして、抗生物質の使いすぎは、次のような問題を引き起こす可能性があります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

●薬剤耐性菌が増加する     ●抗生物質が効きにくい体になる

●腸内細菌が壊され下痢になる  ●アレルギーが発症しやすくなる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 抗生物質は、ウイルスによる風邪やインフルエンザには効果がありません。ウイルス感染による風邪でも、細菌感染を合併している場合は抗生剤の投与が必要になります。

 抗生物質は、適切に使用すれば効果は高く耐性菌も発生しにくいです。処方された分は最後まで飲み切りましょう。

霊芝に見られる双方向の免疫調整機能

 古代中国の時代から、“最高峰の生薬”とされてきた「霊芝」。現代においては、霊芝が免疫に対して“双方向の調整機能”を有していることが科学的に解明されています。つまり、不足の場合は上げ、過度の場合は抑えて身体の恒常性を保つ特性があるのです。

 免疫機能が低下すると、細菌やウイルスに感染しやすくなるため、霊芝は身体の細胞性免疫と液性免疫を増やすことによって、病原菌から体を守ることができます。

 免疫が過度になると、身体の外部の物に異常に反応しやすくなり「アレルギー反応」を引き起こします(アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、じんましん、食物アレルギー等)。重篤な場合、自分の体内の組織や細胞に反応し、自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス、1型糖尿病等)になる恐れがあります。そんな場合、霊芝は免疫の働きを調整して異常反応を押さえます。


いつもありがとうございます。

愛・感謝 村雨カレン

0 件のコメント:

コメントを投稿